価格変動への対策は、積算に使った単価の根拠と、発注時に使える期限を残すことです。 前回の仕入単価を流用する場合も、そのまま確定価格として扱わず、再確認が必要な行を分けます。
銅建値と電線の見積価格は別
JX金属の銅建値ページには改定履歴と月平均が掲載され、同月内にも改定があります。「銅建値は月に1回しか変わらない」という前提にはしません。JX金属 銅建値。
一方、銅建値は材料となる銅の指標であり、電線の加工費、製品仕様、数量、取引条件を含む販売単価ではありません。建値の変化率をそのまま見積単価へ掛けたり、次回改定を予測して大量発注したりする根拠にはできません。
積算表に追加する5列
| 列 | 記入例 | 使い方 |
|---|---|---|
| 単価根拠 | 仕入見積番号・発行日 | 後から同じ回答に戻れるようにする |
| 有効期限 | 回答書の期限 | 工事日ではなく発注予定日と比較 |
| 価格適用条件 | 受注日基準など回答の内容 | 納品日との混同を避ける |
| 確度 | 確定回答/参考/未回答 | 未回答をゼロ円で合計しない |
| 次の確認日 | 発注前の再照会日 | 期限切れや設計変更時に更新 |
積算ソフトの基準単価、自社の過去実績、案件の仕入見積は別の根拠です。元の値を残さず上書きするより、案件用の単価と採用理由を残すと差額を説明できます。
数量差と単価差を分ける計算例
以下は税別の説明用数字です。元の数量100、単価500円なら50,000円。変更後が数量120、単価550円なら66,000円で、差は16,000円です。
- 数量の差: (120−100)×500=10,000円
- 単価の差: 120×(550−500)=6,000円
この方法では単価差を変更後数量へ適用しています。分け方を統一すれば、「設計変更で増えた分」と「価格が変わった分」を説明しやすくなります。数量と単価を同時に変更した際、両方へ重複して差額を計上しないようにします。
見積有効期限は仕入条件と揃える
すべての案件を一律2週間・1か月にするのではなく、仕入先の有効期限、発注予定、数量の確定時期をもとに設定します。長期案件では、未確定部分と価格再確認の時点を相手に明示してください。提出後の変更や価格協議は合意した契約条件に沿って行います。
回答待ちの材料があるとき
正式型番・数量・納入先・希望日・回答希望日を付けて照会します。全部の回答が揃うまで止めるのではなく、回答済み、代替提案待ち、メーカー確認中を区別し、見積提出先にも未確定条件を示します。型番を揃えることは確認を助けますが、回答日の保証にはなりません。
電材サーチの相談方法は電材サーチ お問い合わせ・お見積りで確認できます。型番・数量・希望到着日が分かるものから、見積を依頼することができます。取扱可否・価格・納期・支払条件は回答で確認してください。
関連する電気工事・積算・電材・高騰・対策・電線・価格・推移・2026・仕入れ価格・見積もり・早くもらう方法の品種・型番をお探しですか?
電材サーチでは、メーカー横断で目的の型番を素早く見つけ、そのまま見積もりを依頼できます。