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施工管理法(知識) ・ 8 / 8

コンセントのJIS配線用図記号 — 『LK』『ET』の一文字が、現場で何を守っているか

読み終えると、こうなる

設計図のコンセント記号に添えられた小さなアルファベットを見たとき、それが単なる分類ラベルではなく『この場所には、抜けては困る機器がつながる』というような施工上の判断が反映された記号だと読み取れるようになる。

  • JIS配線用図記号における一般形・抜け止め形(LK)・引掛形(T)コンセントの図記号と文字記号を区別できる
  • 接地極付(E)・接地端子付(ET)・漏電遮断器付(EL)コンセントの文字記号がそれぞれ何を意味するかを説明できる
  • 抜け止め形コンセントがどのような場所・機器で必要とされ、逆にどのような場所には向かないかを、構造上の理由から説明できる
  • 内線電話機・ドアホン・電話機形インターホン子機・チャイムを、それぞれの機器が果たす役割の違いから区別できる
考えてみよう

電気設備の設計図に、コンセントを表す丸い記号がいくつも並んでいる。多くは何も書かれていない、ただの丸だ。ところがそのうちの1つにだけ、小さく「LK」という文字が添えられている。

この2文字だけの違いは、施工の現場では何を変えるのか。

見当がつかなくて当然だ。このトピックを読み終えるころには、丸に添えられた1〜2文字のアルファベットから、そのコンセントが置かれる現場の事情まで読み取れるようになっている。

コンセントのJIS配線用図記号は、基本形が丸(⚪︎)1つだ。これだけでは「コンセントがある」という情報しか伝わらない。そこで、種類を区別する必要があるときは、丸の右肩に小文字のアルファベット(傍記文字)を添える。この傍記文字こそが、そのコンセントに求められている構造や機能を表している。

コンセントの図記号と傍記文字(自作の対応例) 一般形 傍記なし LK 抜け止め形 捻ってロック ET 接地端子付 接地線を別配線 EL 漏電遮断器付 遮断機構を内蔵 丸(⚪︎)が基本形。傍記文字が、構造や機能の違いを表す 傍記文字とコンセントの種類の対応関係(自作の概念図)

抜け止め形(LK)— 捻ってロックする、抜けては困る場所のためのコンセント

抜け止め形コンセントの文字記号はLK(Lockingの略)だ。プラグを差し込んだ後、右回りに捻るとロック機構がかかり、簡単には抜けなくなる。抜くときは、逆に左回りに捻ってロックを外してから引き抜く。

「抜けにくい=優れている」という直感から、抜け止め形をあらゆる場所に使える上位互換のコンセントだと考えたくなるが、それは正確ではない。抜き差しのたびに捻る操作が必要になるため、プラグの抜き差しを頻繁に行う場所にはむしろ不向きだ。抜け止め形が向いているのは、振動を受けやすい場所や、OAタップのように差したまま長期間使い続け、不用意に抜けると困る場所。**「抜けにくさが必要な場所」と「抜き差しのしやすさが必要な場所」は別の条件**であり、抜け止め形はどちらにも使える万能選手ではない。

なお施工方法そのものは、通常の一般形コンセントと変わらない。特殊な構造を持つのはプラグとコンセントの勘合部分であって、取り付け工事の手順が変わるわけではない。

引掛形(T)— 抜け止め形とは別の固定方式

引掛形コンセントの文字記号はT(Twistの略)。プラグを差し込んだ後にひねって引っ掛けて固定する方式で、動作としては抜け止め形(LK)と同じく「差してからひねる」という手順を踏む。しかし固定の仕組みそのものは別物だ。

LKとTはどちらも「差した後にひねる」という共通の動作があるため、同じ構造だと混同しやすい。LKはひねることでロック機構がかかって抜けにくくなる方式、Tはひねって引っ掛けることで固定する方式であり、機構は異なる。文字記号の由来(LK=Locking、T=Twist)まで結びつけて覚えると、動作が似ている2つを区別しやすくなる。

接地極付(E)と接地端子付(ET)— 同じ「接地」でも、取り方が違う

接地に関わる傍記文字にはEとETがあり、どちらも「感電を防ぐために接地線をつなぐ」という目的では共通している。しかし接地の取り方が違う。

文字記号名称接地の取り方よく使われる機器
E接地極付コンセントコンセント本体に接地極があり、3Pプラグを差し込むだけで接地が完了するパソコン・サーバーなどの情報機器
ET接地端子付コンセントコンセント脇のねじ式端子に、機器側から別に引き出した接地線を固定する洗濯機・冷蔵庫・電子レンジなどの白物家電
EとETは、どちらも文字にEを含むため「接地に関わるコンセント」という大きなくくりでは同じに見える。しかし、Eは3Pプラグを差し込むだけで接地が完了するのに対し、ETは機器側から接地線を別に引き出し、コンセント脇のねじ端子に固定する一手間が必要になる。**「差すだけで済むか、別配線してねじ留めする手間が要るか」**という手順の違いで区別すると、混同しにくい。

漏電遮断器付(EL)と防雨形(WP)

ELは漏電遮断器付コンセントを表す文字記号だ。コンセント自体に漏電遮断器(漏れ電流を検知して自動的に電路を遮断する機構)を内蔵しており、分電盤側の漏電遮断器とは別に、コンセント単体でも漏電を検知できる。WPは防雨形(Weather Proof)を表し、屋外など雨がかかる場所で使うコンセントを示す。

図記号は「暗記」より「現場の状況」とセットで覚える

LK・T・E・ET・EL・WPと並べると、ただのアルファベットの羅列に見えて覚えにくい。しかし、それぞれの記号が生まれた背景には、「この場所ではプラグが抜けると困る」「この機器は水回りだから接地が要る」「ここは雨がかかる」という、具体的な施工上の判断がある。

図記号を覚えるときは、記号そのものを丸暗記するのではなく、「その機能が必要になる現場の状況」とセットで覚えるとよい。抜け止め形(LK)=振動やOAタップのように抜けて困る場所、接地端子付(ET)=水回りの白物家電、防雨形(WP)=屋外、という対応を先に頭に入れておくと、設計図で見慣れない組み合わせの記号に出会っても、傍記文字の意味から役割を推測しやすくなる。

今日試せることとして、身近な電気設備の図面や、コンセント本体の刻印を見る機会があれば、そこに傍記文字が入っていないかを確認してみるといい。何気なく使っているコンセントの多くが、実は一般形(無表記)であり、傍記文字が入っているコンセントには、それだけの理由があることに気づくはずだ。

通信・情報設備の図記号 — コンセントとは別の記号体系

JIS配線用図記号には、ここまで見てきたコンセントのような電力設備の記号とは別に、電話・インターホン・チャイムといった通信・情報設備の記号の一群がある。設計図の中では見た目が近い記号が並ぶことがあるが、それぞれが表す機器の役割はまったく異なる。

機器名果たす役割見分け方のポイント
内線電話機構内交換機(PBX)を介した内線同士の通話・外線への取り次ぎ公衆回線に直接つながる一般の電話機とは接続の仕組みが異なる
ドアホン玄関子機から室内の親機を呼び出しての通話音声のみ。カメラで映像も確認できるテレビドアホンとは映像の有無で区別
電話機形インターホン子機受話器を取り上げて話すインターホンの子機壁付けマイク・スピーカでそのまま話せるスピーカ形子機とは、受話器を持ち上げる操作の有無で区別
チャイム押しボタンと組み合わせて来客を知らせる音を鳴らす通話機能を持たない一方向の設備。双方向で会話できるドアホンとは役割が異なる
この4つの機器は、いずれも「玄関まわり・建物内の呼び出し・通話に関わる設備」という共通のくくりで語られがちだが、**「通話できるか、知らせるだけか」「受話器を持ち上げる操作が要るか」「構内交換機を介するか」**という機能面の違いで見分けると、名前が似ていても混同しにくくなる。特にチャイムは、来客を知らせる音を鳴らすだけの一方向の設備であり、ドアホンのように室内から応答して会話することはできない。この一方向・双方向の違いは、機能を知らずに図記号だけを見比べても気づきにくい。

コンセントの傍記文字(LK・T・E・ET・EL・WP)と同じように、通信・情報設備の図記号も「記号の形を丸暗記する」より「その機器が現場で何をする設備か」から入ると、初めて見る図面でも記号と名称の対応を推測しやすくなる。

電灯設備まわりの図記号 — リモコンスイッチ・誘導灯・電力量計・二重床用コンセント

配線用図記号は、コンセントや通信設備だけでなく、照明の点滅方式や計量に関わる機器にも及ぶ。名前は聞いたことがあっても、それぞれの図記号や制度上の位置づけまで正しく区別できているとは限らない機器を、4つ整理しておく。

機器名図記号・制度上のポイント見分け方のポイント
リモコンスイッチ傍記文字は「R」。AC100Vをリモコン用の低電圧(AC24V)に変換し、リモコンリレーを介して点滅を切り替える電路を直接開閉する一般のタンブラスイッチとは、開閉の仕組みそのものが異なる
誘導灯消防法にもとづき、人が集まる施設・建物への設置が義務づけられている照明器具光源によって蛍光灯形(従来型)・LED形などに区分される。設置義務の有無を左右する区分ではない
電力量計証明用途(電気料金の算定)に使う場合は計量法にもとづく検定が必要。検定には概ね5〜10年の有効期間がある有効期間が切れたまま証明用途に使い続けると計量法違反になる
二重床用コンセントOA床・フリーアクセス床(二重床)に設置する床下の配線スペースを利用し、レイアウト変更に対応しやすいオフィス等で使われる
リモコンスイッチの「R」は、単に一般のスイッチと見た目を区別するための記号ではない。AC100Vをそのまま開閉する一般のタンブラスイッチと違い、リモコンスイッチはAC24Vの低電圧回路でリモコンリレーを動かし、そのリレーが実際の照明回路を開閉する。**傍記文字1文字の違いが、電路の開閉方式そのものの違いを表している**という点は、抜け止め形(LK)や引掛形(T)の考え方と同じ構造だ。

電力量計の検定有効期間は、コンセントや照明器具の図記号とは毛色の違う知識に見えるかもしれないが、「証明用途で使う計量器には、計量法にもとづく有効期間がある」という制度の存在自体を知らないと、期限切れの電力量計を『壊れていないから使い続けて問題ない』と誤って判断しかねない。図記号を覚えることと、その機器が置かれている制度上の位置づけを知ることは、どちらも設計図を正しく読むために必要な知識だ。

この資格を取ったあと、現場で何が変わるか

取引先から「洗濯機置場のコンセントを交換してほしい」という相談を受けたとき、これまでは形状だけを見て同等品を提案していたのが、合格後は「このコンセントはETですね。接地端子に別配線がつながっているはずなので、交換時にその接地線の接続も忘れずに」と、図記号の裏にある配線の実態まで踏まえて提案できるようになる。

設計図に描かれたLK・ET・ELといった傍記文字を見たときも、それが単なる型番の違いではなく、「なぜその場所にその機能が必要とされたのか」という施工上の判断の結果だと読み取れるようになる。これは、指定された型番をそのまま仕入れて納品するだけの立場から、その指定の意味を理解した上で代替品や在庫状況を相談できる立場への変化だ。取引先が図面の傍記文字を書き間違えていた場合にも、「この場所は振動があるのでLKの方が適切ではないでしょうか」と、施工の実態に即した提案ができるようになる。

冒頭の問い、丸に添えられた「LK」という2文字が現場で何を変えるのか。答え合わせは理解度チェックの最後の問題でしてみよう。

出題者のワナ — ここで受験者を転ばせにくる

この論点は、知っているだけでは足をすくわれる。試験でよく仕掛けられる崩し方を、先に知っておこう。

  1. 抜け止め形コンセント(LK)を、抜き差しの頻度が高い場所にも向いた万能なコンセントだと思わせる

    なぜ引っかかる『抜けにくい=優れたコンセント』という単純な連想から、あらゆる場所に使える上位互換だと錯覚しやすい

    見破り方抜け止め形はプラグを差し込んだ後に捻ってロックする構造のため、抜き差しのたびに捻る操作が必要になる。頻繁にプラグを抜き差しする場所ではむしろ手間になり不向きで、振動を受けやすい場所や、OAタップのように不用意に抜けると困る場所にこそ向いている、という使い分けで判断する

  2. 接地極付コンセント(E)と接地端子付コンセント(ET)を、どちらも『接地機能がある』という一点だけで同じものだと混同させる

    なぜ引っかかるどちらも文字記号にEを含み、『接地に関わるコンセント』という大きなくくりでは共通しているため、接地の取り方の違いまで意識が向きにくい

    見破り方Eはコンセント本体に接地極を備え、3Pプラグを差し込むだけで接地が完了する。ETはコンセント本体の脇にねじ式の接地端子があり、機器側から別に引き出した接地線をねじで固定する必要がある。『差すだけで済むか、別に配線してねじ留めする手間が要るか』という手順の違いで区別する

  3. 抜け止め形(LK)と引掛形(T)を、どちらも『捻って固定する』という共通点から同じ構造だと思い込む

    なぜ引っかかる両方とも差し込んだ後にひねる操作が伴うため、動作の見た目だけでは区別がつきにくい

    見破り方LKは捻ることでロック機構がかかって抜けにくくなる方式、Tは差し込んだ後にひねって引っ掛けて固定する方式で、機構そのものが異なる。文字記号(LK=Locking、T=Twist)の由来まで結びつけて覚え直すと混同しにくい

  4. ドアホンとチャイムを、どちらも『玄関で来客を知らせる設備』という共通点だけで同じ役割の設備だと混同させる

    なぜ引っかかるどちらも玄関まわりに設置され、来客対応という同じ場面で使われるため、機能の違いまで意識が向きにくい

    見破り方チャイムは音を鳴らして知らせるだけの一方向の設備。ドアホンは玄関の子機と室内の親機で通話ができる双方向の設備。『知らせるだけか、会話までできるか』という双方向性の有無で区別する

  5. 電話機形インターホン子機とスピーカ形インターホン子機を、同じ『インターホンの子機』という括りだけで見分けがつかないと思わせる

    なぜ引っかかるどちらも『インターホン子機』という同じカテゴリの機器名を持つため、通話方式の違いまで踏み込まずに覚えてしまいやすい

    見破り方電話機形は受話器を取り上げてから話す方式、スピーカ形は壁付けのマイク・スピーカでそのまま話せる方式。『受話器を持ち上げる操作が要るかどうか』という一手間の有無で区別する

  6. リモコンスイッチを、一般のタンブラスイッチと同じ開閉の仕組みを持つ、ただの傍記違いの記号だと思わせる

    なぜ引っかかる見た目の図記号がどちらも小さな丸に傍記文字を添える形式で似ているため、傍記文字の違い(Rの有無)だけの違いだと錯覚しやすい

    見破り方リモコンスイッチはAC100Vをリモコン用の低電圧(AC24V)に変換し、リモコンリレーを介して点滅を切り替える方式で、スイッチ自体が電路を直接開閉する一般のタンブラスイッチとは仕組みが異なる。傍記文字の違いは、この仕組みの違いを反映した結果にすぎない

  7. 誘導灯の『蛍光灯形』という区分を、設置義務の有無を分ける区分だと勘違いさせる

    なぜ引っかかる『蛍光灯形』という言葉が図記号の傍記として登場するため、その有無で設置義務の対象かどうかが変わると誤読しやすい

    見破り方誘導灯の設置義務は消防法にもとづき、人が集まる施設・建物に一律で課される。『蛍光灯形』『LED形』という区分は、あくまで光源の種類の違いであって、設置義務の有無を左右する区分ではない

  8. 電力量計は一度設置すれば、期限なく証明用途(電気料金の算定)に使い続けられると思わせる

    なぜ引っかかる電力量計は壁面に固定された恒久的な設備という印象が強く、他の測定器のような『検定の有効期限切れ』という発想が結びつきにくい

    見破り方証明用途の電力量計は計量法にもとづく検定に合格したものである必要があり、検定には機器の種類ごとに定められた有効期間(概ね5〜10年)がある。期限切れのまま証明用途に使い続けることは計量法違反になる

参考文献・出典

理解度チェック(14問)

このトピックの内容がどれくらい身についたか、14問で確認しよう。 内訳は基本5問・応用5問・ひっかけ4問。基本が解けたら、条件を足した応用と、本番で足をすくいにくるひっかけまで踏み込む。

/ 14 問正解

覚えておきたいポイント

  1. JIS配線用図記号は、電気設備の設計図に使う記号のルールを定めたもの。コンセントは基本的に丸(⚪︎)で表し、そこに小文字のアルファベット(傍記文字)を添えて種類を区別する。傍記文字がない丸は一般形コンセントを表す
  2. 抜け止め形コンセントの文字記号はLK(Lockingの略)。プラグを差し込んだ後、右回りに捻るとロックされて抜けにくくなる構造で、抜く際は左回りに捻ってから引き抜く。振動を受けやすい場所や、OAタップのように不用意に抜けると困る場所に使われる一方、抜き差しの頻度が高い場所には向かない
  3. 引掛形コンセントの文字記号はT(Twistの略)。プラグを差し込んだ後にひねって引っ掛けて固定する構造で、抜け止め形(LK)とは仕組みが異なる別の固定方式
  4. 接地極付コンセント(E)は、コンセント本体に接地極を持ち、3Pプラグを差し込むだけで接地が完了する。パソコンやサーバーなど情報機器でよく使われる
  5. 接地端子付コンセント(ET)は、コンセント本体の脇にねじ式の接地端子があり、機器側から別に引き出した接地線をねじで固定する方式。洗濯機・冷蔵庫・電子レンジのような水回りの白物家電でよく使われる。EとETは、どちらも『接地』に関わる記号だが、接地の取り方(プラグ差込みで完了するか、別線をねじ留めするか)が異なる
  6. 漏電遮断器付コンセント(EL)は、コンセント自体に漏電遮断器(漏れ電流を検知して自動的に電路を遮断する機構)を内蔵したもの。防雨形コンセント(WP、Weather Proofの略)は、屋外など雨がかかる場所で使う
  7. 図記号を暗記するときは、記号そのものを丸暗記するのではなく、『その機能が必要になる現場の状況』とセットで覚えると、初めて見る組み合わせの記号でも役割を推測しやすくなる
  8. JIS配線用図記号には、コンセントのような電力設備の記号とは別に、通信・情報設備(電話・インターホン・チャイム等)の記号の一群がある。内線電話機は、構内交換機(PBX)を介して内線同士の通話や外線への取り次ぎを行う電話機で、公衆回線に直接つながる一般の電話機とは接続の仕組みが異なる
  9. ドアホンは、玄関に設置した子機から室内の親機を呼び出して通話する設備で、音声のみのやり取りに限られる。カメラを備えて相手の映像も確認できるテレビドアホンとは、映像の有無という点で区別される
  10. 電話機形インターホン子機は、受話器を取り上げて話す電話機と同じ形の子機。壁付けのマイク・スピーカで受話器を使わずに話せるスピーカ形インターホン子機とは、通話の方式(受話器を持ち上げるか、そのまま話せるか)で区別する
  11. チャイムは、来客を知らせるための音を鳴らす設備で、押しボタンと組み合わせて使う。チャイム自体は音を鳴らして知らせるだけの一方向の設備であり、室内から応答して会話できるドアホンとは、双方向の通話ができるかどうかという点で役割が異なる
  12. リモコンスイッチのJIS配線用図記号は、傍記文字「R」で表す。AC100Vをリモコン用の低電圧(AC24V)に変換し、リモコンリレーを介して照明の点滅を切り替える方式で、一般のタンブラスイッチとは開閉の仕組みそのものが異なる。信号線をリモコンリレーから1本ずつ取り出すワンショット方式と、2本の信号線に多重伝送させるフル2線式があり、大規模な照明回路を一括制御したい現場に向く
  13. 誘導灯は、火災や地震などの災害時に避難口・避難通路へ人を導くための照明器具で、消防法にもとづき人が集まる施設・建物への設置が義務づけられている。光源の種類によって蛍光灯形とLED形などに区分され、近年はLED形が主流になっている。サイズによってA級・B級・C級という等級区分もあり、これらは光源の種類(蛍光灯形かLED形か)とは別の分類軸
  14. 電力量計は、電気料金の算定など証明用途に使う場合、計量法にもとづく検定に合格したものでなければならない。検定には有効期間(機器の種類により概ね5〜10年)があり、期限切れの電力量計を証明用途に使い続けると計量法違反になる。単位はWh(ワット時)。集合住宅では、各戸の電力量計を集合計器盤(メーターボックス)にまとめて設置することが多い
  15. 二重床用コンセントは、OA床・フリーアクセス床(二重床)に設置するコンセント。床下の配線スペースを利用して電源・LAN配線を通せるため、レイアウト変更に柔軟に対応したいオフィスなどでよく使われる
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