新品のときはどのロボットケーブルも大差なく見えても、可動部で何十万回と曲げ伸ばしを繰り返すうちに、素材の差は如実に表れます。 なぜこの耐久勝負を勝ち抜き、公式サイトで国内シェアNo.1と公表されるまでになったのでしょうか。 それが、1951年に福岡県久留米市で「九州電線株式会社」として発足し、1963年に現社名へ改称した大電株式会社(DYDEN)の看板製品「ロボトップ®」です。 もう一つの主力である機器用絶縁電線「Dy-SOFT」シリーズと合わせ、耐熱・耐油性に優れた特殊電線を得意としています。
大電(DYDEN)は、公式サイトでFAケーブル販売金額の国内シェア36.5%(2025年、富士経済調べ)と公表するメーカーで、産業用ロボットケーブル「ロボトップ®」と機器用絶縁電線「Dy-SOFT」シリーズを主力としています。 用途に合わせた型式のご相談も承ります。
大電の強みと主要製品の特長
電線・ケーブルからネットワーク機器・油圧機器まで手がける複合メーカー
公式サイトの事業内容によれば、電線・ケーブル、電力用機器、ネットワーク機器、油圧機器、精密金属加工品、プラスチック精密成形品の製造・加工・販売を行っており、 電線専業ではなく複数の事業領域を持つ体制です。
住友電気工業との技術提携の歴史
1961年に住友電気工業(株)と技術提携し、2006年には同社の電子ワイヤー事業部とも技術提携しています(公式サイト沿革による)。
1983年から光ファイバケーブル・ロボットケーブル事業を展開
1983年に光ファイバケーブルの製造・販売と、ロボットケーブル(ロボトップ®)事業を同年に開始しており、40年以上の実績があります(公式サイト沿革による)。
2015年開設のR&Dセンターによる研究開発体制
2015年にR&Dセンターを開設しています。研究開発品としてアルミニウム合金・非接触電源装置なども展開しており(公式サイトrd.dyden.co.jpによる)、 電線・ケーブル以外の基礎技術開発にも取り組んでいます。
社名「大電」誕生の逸話
1963年の社名変更は、社名に含まれる「九州」という地方名が九州以外での営業活動の妨げになりかねないという懸念から生まれた。 決め手になったのは、創業者・吉田直大が常務取締役を務めていた株式会社ブリヂストンの創業者・石橋正二郎への相談だったという(公式サイト沿革による)。 「『大』の字をつけてはどうか」という助言を受け、電気・電線を基幹にいろいろな方面へ伸びていく意志を込めて「大電」に決まった。
創業の建屋は今も社内に残る
1951年、福岡県久留米市の旧陸軍騎兵連隊跡地にあった厩舎を改修し、ゴム電線工場として操業を始めたのが大電の出発点である(公式サイト沿革による)。 この建屋は社内の史料館「かゞやき館」として現存している。
自動車用バッテリーインジケータをいち早く実用化
電線以外への事業拡大を進めていた1973年、特品部で培ったプラスチック射出成形技術を応用し、バッテリーの液量・充電状態がひと目で分かるバッテリーインジケータを製品化したとされる(公式サイト沿革による)。 電線メーカーの枠にとどまらない多角化の一例といえる。
選定ポイント
- 1972年に油圧バルブ事業へ進出し、電線専業から多角化。電線・ケーブル以外の産業機器(油圧機器・樹脂成形品)も自社で手がけている。
- 2011年に中国・昆山市へ海外子会社(大電機器人電纜)を設立しており、国内生産だけでなく海外拠点も持つ体制。
- 1961年に住友電気工業(株)と技術提携し、2006年には同社電子ワイヤー事業部とも技術提携している。大手電線メーカーの技術を継続的に取り込んできた技術基盤を持つ(公式サイト沿革による)。
- 1983年に光ファイバケーブルの製造・販売とロボットケーブル事業を同年に開始しており、通信インフラ向け電線と産業用ロボット向け電線の両方を早期から手がけてきた(公式サイト沿革による)。
- 2015年にR&Dセンターを開設し、電線・ケーブル以外にアルミニウム合金や非接触電源装置などの研究開発品も手がけている。電線専業メーカーに留まらない技術開発体制を持つ(公式サイトrd.dyden.co.jpによる)。
- 資本金4億1,290万円・従業員480名の体制で、電線・ケーブルのほかネットワーク機器(メディアコンバータ等)・油圧機器・精密金属加工品まで手がける複合メーカー(公式サイト会社概要、2026年時点)。
- 1983年のロボットケーブル市場参入は、当時汎用電線の断線事故が多発していた産業用ロボット業界の課題解決から始まった。電線設計力を活かしてロボットメーカーへ技術協力・改善提案を重ね、いち早い課題解決が評価されて市場に定着した経緯を持つ(公式サイト沿革による)。
- ネットワーク機器(メディアコンバータ)事業は、同軸ケーブル製造からの技術転用として1992年に始まった。イーサネット規格の変化でUTPケーブルへの移行が進んだ際、UTPの信号を光に変換する製品開発に着手したのがきっかけで、電線の知見をネットワーク機器へ展開した経緯を持つ(公式サイト沿革による)。
取扱品種一覧
| 品種名 | 代表型番 | 用途 | カテゴリ | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| Dy-SOFT | Dy-SOFT(1015)・EM-Dy-SOFT | 制御盤・産業機器内配線 | 電線・ケーブル | 詳細を見る → |
| ロボトップ | ロボトップ DPシリーズ・ロボトップ SFシリーズ | 産業用ロボットの可動部配線 | 産業用ロボット | 詳細を見る → |
| 低風圧絶縁電線 | 6.6kV RW-ACSR/AC-OC(120mm²)・6.6kV RW-AL-OC(200/240mm²) 他 | 配電線路の架空電線(風圧低減・耐雪対策が必要な区間) | 電線・ケーブル | 詳細を見る → |
| メディアコンバータ | DN100GE・DN100GE-B-AMP 他 | 光ファイバ・銅線(メタル)間の信号変換 | ネットワーク機器 | 詳細を見る → |
会社概要
| メーカー名 | 大電株式会社(DYDEN) |
|---|---|
| 略称 | 大電 |
| 主力品種カテゴリ | 電線・ケーブル、特殊電線、産業用ロボット、ネットワーク機器 |
参考資料・出典
メーカー様へ:掲載内容のご指摘・お取引のご相談はこちらから承ります。
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型番と数量を入力するか、手書きメモや型番リストの写真・PDFを送れます。 日程を決めて相談したい場合は、打ち合わせの枠をその場で押さえられます。
FAX 03-3833-6434 平日 9:00〜17:00
法人・施工業者向け / 1本〜大量ロット対応
よくある質問
「九州電線株式会社」を探しているのですが、大電と同じ会社ですか。
同じ会社です。1951年に福岡県久留米市で九州電線株式会社として発足し、1963年3月1日に大電株式会社へ社名を改めました(同社の沿革による)。 旧社名でお探しの場合も、現在の製品は大電株式会社としてお取り扱いしています。 お見積りは松本電業株式会社の見積フォームへどうぞ。
見積フォームへ進む →ロボトップ®は、なぜ過酷な曲げ伸ばしを繰り返す産業用ロボットの可動部配線で選ばれ続けているのですか?
大電はロボトップ®の開発にあたり、電線の被覆材料(コンパウンド)を自社で開発・製造できる体制を持っています。 市販の汎用材料に頼らず、耐熱・耐油・耐屈曲性を満たす被覆を自社でコントロールできることが、何十万回もの曲げ伸ばしに耐える耐久性の土台です。 ロボトップ®は1983年から開発が続けられ、低速移動配線・電源用のDPシリーズ、高速移動配線・信号用のSFシリーズなど、動作条件に応じたラインナップを揃えています。
見積フォームへ進む →大電(DYDEN)の製品はどのように購入できますか?
松本電業では、Dy-SOFTシリーズの絶縁電線からロボトップ®シリーズのロボットケーブルまで、大電の製品のお取り寄せ・お見積りに対応しております。 品番・数量・納期をご連絡いただければお見積りいたします。Webサイトのお問い合わせフォームをご利用ください。
見積フォームへ進む →大電はロボトップ®・Dy-SOFT以外にどんな製品を作っていますか?
電線・ケーブル分野では、配電用の低風圧絶縁電線(RWシリーズ)や無停電工事用のバイパスケーブルなども手がけています。 またネットワーク機器としてメディアコンバータ「DNシリーズ」も展開しています(公式サイト製品情報による)。 品番・用途をお知らせいただければ、お取り扱い可否を確認のうえお見積りいたします。
見積フォームへ進む →低風圧絶縁電線(RWシリーズ)はどんな現場で使われますか?
配電線路の架空電線として、風圧低減や耐雪対策が求められる区間で使われます。 電線表面の溝加工により風圧を軽減する構造で、6.6kV・22/33kV用があり、標準地区用と強風地区用のラインナップがあります(公式サイト製品情報による)。 電圧・サイズをお知らせいただければお見積りいたします。
見積フォームへ進む →社名「大電」は「大阪電気軌道」に由来するのですか。
いいえ、公式の沿革によれば無関係です。1963年に九州電線株式会社から大電株式会社へ社名を変更した際、創業者・吉田直大が株式会社ブリヂストン創業者・石橋正二郎に相談し、 「『大』の字をつけてはどうか」との助言を受けたことが決め手になったとされています。「大」は吉田直大の「大」でもあり、事業を大きく広げていく意志を込めた命名です(公式サイト沿革による)。
見積フォームへ進む →大電はなぜ久留米市で電線メーカーとして創業したのですか。
九州地方は台風被害による通信網の損壊が多く、当時九州には電線を供給するメーカーがなかったことが背景にあります。 電気通信省(現NTTグループ)から創業者・吉田直大への復旧用通信ゴム電線製造の勧めもあり、1951年に九州電線株式会社として久留米市で創業しました(公式サイト沿革による)。 工場は旧陸軍騎兵連隊跡地の厩舎を改修したもので、この建屋は現在も社内史料館「かゞやき館」として残っています。
見積フォームへ進む →Dy-SOFTのノンハロゲンタイプはどれですか?
EM-Dy-SOFTシリーズがノンハロゲン(環境配慮)タイプにあたります。品番・数量のご相談は見積フォームまで承ります。
見積フォームへ進む →ロボトップ®はどのロボットメーカーの機種に対応していますか?
対応可否は可動部の動き方・速度によって変わります。ロボット機種と動作条件をお知らせいただければ、適したシリーズをご案内いたします。見積フォームまでお問い合わせください。
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