フリアーシステムズジャパン株式会社(Teledyne FLIR) — 取扱品種・見積依頼
手のひらサイズの現場点検用サーモカメラ、その技術的なルーツは実は1965年にまで遡ります。 フリアーシステムズジャパン株式会社は、世界トップクラスの赤外線サーモグラフィ・熱画像カメラメーカーであるFLIR Systems(現Teledyne FLIR)の日本法人です。 産業設備の予知保全、電気設備の点検、建築診断、研究開発など幅広い用途に対応した赤外線カメラを提供しています。 ハンドヘルドタイプから固定式モニタリングカメラまで多彩なラインアップを揃え、高精度な非接触温度測定を実現します。 国内の製造業・建設業・設備管理業者を中心に、現場の安全管理と効率化を支援しています。
FLIRの主力製品は、ハンドヘルドサーモカメラ(Exシリーズ・E8-XT等)、産業用高精度サーモカメラ(T540等のTシリーズ)、固定式モニタリングカメラ(Aシリーズ)など多岐にわたります。
FLIRの強みと主要製品の特長
社名の由来は「Forward Looking Infrared」
公式沿革によれば、FLIRという社名は「Forward Looking Infrared(前方監視赤外線)」の略。1978年、米オレゴン州ティガードで、航空機搭載用の高性能・低コスト赤外線熱画像システムの開発を目的に設立された。
1990年、ヒューズ・エアクラフト社の産業用赤外線部門買収で商用市場へ展開
公式沿革によれば、1990年にHughes Aircraft Co.の産業用赤外線イメージング部門を買収したことが商業市場展開を加速させた転機とされている。航空機搭載用途中心だった事業が、この買収を機に産業・商業分野へ広がっていった。
2021年、Teledyne Technologiesの傘下に
2021年1月に買収合意を発表、同年5月14日に完了し、Teledyne Technologiesの一部門「Teledyne FLIR」となった。取引総額は約82億ドルとされ、Teledyneのデジタルイメージング事業の一部として運営されている。
スマートフォン装着型サーモグラフィ「FLIR ONE Edge」シリーズを展開
本体を購入しなくても、手持ちのスマートフォン・タブレットに無線接続するだけでサーモグラフィ撮影ができるFLIR ONE Edgeシリーズをラインアップしている。最大5m離れた場所からのリモート操作にも対応する。
熱だけでなく「音」で異常を可視化する産業用音響カメラも手がける
サーモグラフィで知られるFLIRだが、124個のマイクロフォンで圧縮空気漏れや高圧設備の部分放電を音響イメージングとして可視化する産業用音響カメラ(Si2-Proシリーズ)も製造している。電気設備診断において、温度変化には現れにくい部分放電の早期発見に使われている。
選定ポイント
- 源流のAGEMA社が1965年に世界初の商用赤外線スキャナを開発して以来、60年以上赤外線カメラを専業で手がけてきた。1997年には初の非冷却型赤外線カメラを実用化するなど、技術の里程標を刻んできたメーカー。
- 現在はTeledyne Technologiesの一部門(Teledyne FLIR)。防衛・産業・船舶など複数分野向けにブランドを展開しており、電気設備点検用のハンドヘルド機だけでなく固定監視・ガス検知等への応用も効く。
- スマートフォン装着型のFLIR ONE Edgeシリーズは、本体を単体で持たずに手持ちのiPhone/Androidをサーモカメラ化できる選択肢。日常点検ならEdge(-20〜120℃)、-20〜400℃までの産業用途にはEdge Proが目安になる。
- 音響カメラSi2-Pro/Si2-PDは、サーモカメラでは温度変化として現れにくい微弱な部分放電・コロナ放電を、放電音の可視化によって検出できる点でサーモグラフィと補完関係にある。高圧設備の予防保全では、サーモカメラと音響カメラの併用が検討材料になる。
取扱品種一覧
| 品種名 | 代表型番 | 用途 | カテゴリ | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| E8-XT | E8-XT | 電気設備の過熱点検建築物の断熱・漏水診断機械設備の予知保全空調設備の点検 | 熱画像カメラ | 詳細を見る → |
| T540 | T540・T540-42° 他 | 電気設備・配電盤の精密点検高圧設備の非接触温度測定工場設備の予知保全太陽光パネルの診断 | 赤外線サーモグラフィ | 詳細を見る → |
| A310 | A310・A310f | 重要設備の状態監視変電所・変圧器の温度監視(A310fの公式資料が挙げる用途)廃棄物ピット・石炭山の監視(A310fの公式資料が挙げる用途)火災予防のための温度監視(A310fの公式資料が挙げる用途) | 赤外線サーモグラフィ | 詳細を見る → |
| Exシリーズ | E4・E6-XT 他 | 電気設備の日常点検建築物の断熱性能診断空調・冷凍機器の点検配管の漏れ・詰まり診断 | 熱画像カメラ | 詳細を見る → |
| CM174 | CM174・CM275 | 電流・電圧測定と熱画像確認の併用分電盤・制御盤の異常診断ホットスポット・過負荷回路の特定 | 非接触温度計 | 詳細を見る → |
| ONE Edgeシリーズ | FLIR ONE Edge・FLIR ONE Edge Pro | 日常的な電気設備の簡易点検高所・狭所などハンドヘルドカメラが届きにくい箇所の撮影建築物の断熱・漏水診断の簡易確認現場記録のスマートフォンアプリへの即時共有 | 熱画像カメラ | 詳細を見る → |
| Si2-Pro | Si2-Pro・Si2-PD 他 | 変電所・開閉装置・変圧器など高圧設備の部分放電(PD)診断コロナ放電・アーク放電の非接触検出圧縮空気・ガス配管の漏れ箇所特定軸受けなど回転機械の異音診断 | 産業用音響カメラ | 詳細を見る → |
会社概要
| メーカー名 | フリアーシステムズジャパン株式会社(Teledyne FLIR) |
|---|---|
| 略称 | FLIR |
| 主力品種カテゴリ | 赤外線サーモグラフィ、熱画像カメラ、非接触温度計、産業用音響カメラ |
参考資料・出典
- FLIR(Teledyne FLIR)公式サイト Flirについて
- FLIR公式サイト 会社沿革(Company History)
- FLIR公式ニュース Teledyne Completes Acquisition of FLIR
- FLIR公式製品ページ FLIR ONE Edge Pro
- SATOTECH(国内正規販売代理店) FLIR ONE EDGEシリーズ製品情報
- FLIR公式製品ページ Si2-Pro
- フリアーシステムズジャパン イプロス掲載 産業用音響カメラ『FLIR Si2-Pro/Si2-PD』
- 時事ドットコム FLIR Si2a-PD産業用音響カメラ発売プレスリリース
- FLIR公式製品ページ E8-XT(Discontinued、後継機E8 Pro確認用)
- FLIR公式製品ページ E6-XT(Discontinued、後継機E6 Pro確認用)
- FLIR公式製品ページ E4(Discontinued確認用)
- FLIR公式サポートページ A310(Discontinued、推奨代替品Axxxシリーズ確認用)
- FLIR公式製品ページ A310f(Discontinued、推奨代替品A500f/A700f確認用)
- FLIR公式製品ページ CM174(Discontinued、推奨代替品CM276確認用)
- FLIR公式製品ページ CM275(Discontinued、推奨代替品CM276確認用)
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よくある質問
FLIRの赤外線カメラ技術にはどのような歴史がありますか?
FLIRの源流であるAGEMA社は1965年に世界初の商用赤外線スキャナを開発し、1997年には初の非冷却型赤外線カメラを実用化するなど、60年以上にわたり赤外線カメラを専業で手がけてきました。現在はTeledyne Technologiesの一部門(Teledyne FLIR)として、防衛・産業・船舶など複数分野向けにブランドを展開しており、電気設備点検用のハンドヘルド機だけでなく固定監視・ガス検知等への応用も効く技術基盤を持っています。
見積フォームへ進む →FLIRサーモカメラの用途別おすすめ機種を教えてください。
日常的な電気設備点検にはExシリーズ(E8-XT等)、高精度な産業用点検にはTシリーズ(T540等)、24時間連続監視にはAシリーズ(A310等)がおすすめです。
見積フォームへ進む →FLIR E8-XTの測定精度はどの程度ですか?
FLIR E8-XTの温度測定精度は±2℃または測定値の±2%(どちらか大きい方)です。
見積フォームへ進む →FLIR T540はどのレンズが使用できますか?
T540は24°・42°・6°など複数の交換レンズに対応しており、用途に合わせた選択が可能です。
見積フォームへ進む →FLIR A310を既存の監視システムと連携させることはできますか?
メーカー仕様表では、A310・A310fともEthernet(100 Mbps)に対応し、Ethernet/IPとModbus TCPでPLCへ解析・アラーム結果を共有できると記載されています。ほかにTCP/IPソケット通信(FLIR独自)、RTSP、HTTP等のプロトコルも記載されています。GigE VisionやGenICamの記載は公式資料で確認できていません。既存の監視システムやSCADAとの接続可否は、メーカー資料でご確認ください。
見積フォームへ進む →ExシリーズとTシリーズの違いは何ですか?
Exシリーズは日常点検向けのエントリーモデルで、Tシリーズは高解像度・高精度を要求するプロ用モデルです。
見積フォームへ進む →FLIR CM174の温度測定精度はどの程度ですか?
FLIR公式資料(データシート・製品ページ)では、CM174の温度測定精度は「±3℃(5.4°F)または読み値の±3%」と記載されています(データシートは「どちらか大きいほう」)。CM275も同じ値です。熱画像の解像度はCM174が80×60画素、CM275が160×120画素です。CM174は単体の赤外線温度計ではなく、熱画像センサーを内蔵したクランプメータです。精密な熱画像が必要な場合はサーモカメラシリーズもご検討ください。
見積フォームへ進む →FLIR ONE Edgeはどのスマートフォンで使えますか?
iOS・Android両対応で、専用アプリを介して既存のスマートフォンやタブレットをサーモグラフィカメラとして利用できます。
見積フォームへ進む →FLIR Si2-Proはどのような放電を検出できますか?
部分放電・コロナ放電・アーク放電を、最大200m離れた場所から音響イメージングで検出・位置特定できます。
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