現場の工具箱に当たり前のように入っているパイプレンチ。そのルーツを辿ると、たった一つの会社に行き着きます。1916年の創業から一世紀以上、なぜこの会社の工具は今なお現場の定番であり続けているのでしょうか。1928年、日本で初めてパイプレンチとボルトクリッパを世に送り出したのが、株式会社松阪鉄工所(MCCコーポレーション)です。三重県津市に本社を置く配管・切断工具の専業メーカーで、以来一貫して配管工具を作り続けてきました。パイプカッタ・パイプレンチに加え、電気工事のPF管・CD管切断にも使える樹脂チューブカッタも展開しています。
日本初のパイプレンチを生み出したMCCコーポレーションは、配管工具一筋の老舗専業メーカーです。パイプカッタやPF管・CD管対応の樹脂チューブカッタなど、電気工事の現場でも活躍する工具のお取り寄せ・お見積りに対応しています。
MCCコーポレーションの強みと主要製品の特長
1916年創業、日本初のパイプレンチ・ボルトクリッパを世に送り出した専業メーカー
1952年11月18日に株式会社として設立(創業は1916年11月)。以来、作業工具・電動工具の開発設計製造と、 配管用機器の開発設計製造の2分野に一貫して取り組んできました。
マシニングセンタ用治具の設計・製作も手がける精機部門を併設
1991年に始まった精機部門では、マシニングセンタ加工治具の設計・製作、システムアップ(トータルエンジニアリング)を行っており、 工具メーカーでありながら機械加工分野の技術基盤も持っています。
世界50カ国以上の現場で使われるグローバル展開
MCCブランドの工具は国内にとどまらず、世界50カ国以上のお客様に使用されているとMCC自身が案内しています。
精機部門は治具製作だけでなく電気回路・制御プログラムまで手がけるトータルエンジニアリング体制
精機部門(MCCJIG)は、自動車・二輪車部品や航空機部品などの加工現場で使うマシニングセンタ用治具の設計・製作(イケール治具製作を含む)に加え、 電気回路設計、制御プログラム設計、加工プログラム作成、三次元測定プログラム作成までを一貫して行い、製造ラインの自動化・FA化を支援できる体制を持っています。 工具メーカーでありながら、機械加工ラインのトータルサポートまで対応できる点が特徴です。
選定ポイント
- 1916年創業、1928年に日本初のパイプレンチ・ボルトクリッパを発売した配管工具の専業メーカーで、他分野に手を広げず一貫して技術を積んできた歴史がある。
- ISO9001:2015品質マネジメントシステムの認証を取得しており、パイプカッタ(VU管カッタ)でグッドデザイン賞受賞歴もある。
- 1952年11月18日設立(創業1916年11月)、資本金9,600万円、従業員173名(2020年5月時点)。本社工場は三重県津市高茶屋小森町。工具・機器部門に加え、1991年開始の精機部門(マシニングセンタ用治具設計・製作)も持つため、工具単体の調達だけでなく機械加工治具まで相談できる可能性がある。
- 沿革を年表で見ると、精機部門は昭和60年(1985年)8月の「精機課」新設に始まり、平成3年(1991年)8月に工具・機器・精機の3部門制が正式に導入されている。1928年(昭和3年)のパイプレンチ・ボルトクリッパ生産開始、1963年(昭和38年)のミゼットカッタ発売、1965年(昭和40年)のパイプマシン発売、1976年(昭和51年)のエンビカッタ発売など、既存の配管・切断工具事業を軸に段階的に製品領域を広げてきた歴史がある。
- 精機部門(MCCJIG)は、自動車・二輪車部品や航空機部品等の加工現場で使うマシニングセンタ用治具の設計・製作(イケール治具製作を含む)に加えて、電気回路設計・制御プログラム設計・加工プログラム作成・三次元測定プログラム作成まで対応するトータルサポート体制を持つ。ただし治具は受注生産が中心で、パイプカッタのような既製品の型番・仕様は公開されていない。
- 代表取締役社長のメッセージによれば、作業工具の面白さは「使えば、人間の手ではできないことができるようになる」ことにあるという。世界初のエンビカッタを開発したのも、困難な作業を何とか楽にできる道具を生み出したいという想いがきっかけだったと語られている。1976年(昭和51年)のエンビカッタ発売という沿革上の事実に、開発の動機という一次情報の裏付けが加わる。
- CSR活動として小学生・中学生の工場見学や職場体験を受け入れているだけでなく、聾学校の生徒の職場体験も受け入れており、その際は社員が手話を学んで対応しているという。配管・電設工具の専業メーカーでありながら、ものづくりの裾野を広げる地域活動に長年取り組んでいる点は意外と知られていない。
取扱品種一覧
| 品種名 | 代表型番 | 用途 | カテゴリ | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| パイプカッタ | PC-0101・PC-0102 他 | 鋼管(SGP)の現場切断 | 配管工具 | 詳細を見る → |
| 樹脂チューブカッタ | JTC-37・JTC-42 | PF管・CD管(合成樹脂製可とう電線管)の切断、架橋ポリエチレン管の切断 | 電設工具 | 詳細を見る → |
| ケーブルカッタ | CC-0301・CC-0302 他 | 銅線・アルミより線の切断(鉄心入りケーブルは切断不可) | 電設工具 | 詳細を見る → |
| 活線ケーブルカッタ | ZCC0201 | 一般電気工事・送電線工事・変電設備工事・通信工事における銅・アルミより線の切断(鉄芯入り線材は切断不可) | 電設工具 | 詳細を見る → |
| VA線ストリッパ | VSK-1620・VS-R1623 他 | VA線(VVF)・エコ電線(EM-EEF)の絶縁被覆剥離(電気工事士技能試験・実務作業) | 電設工具 | 詳細を見る → |
| エンビカッタ(電設用) | VCM-0348 | 硬質塩化ビニル電線管(VE・HIVE)、硬質ポリ塩化ビニル管(VP・HIVP)、架橋ポリエチレン管、電線モール・半月モールの切断 | 電設工具 | 詳細を見る → |
| ダクト・モールカッタ | DCM-70・DCM-90 | 床配線用・屋内配線用・リフォーム配管用の樹脂製配線ダクト・モールの切断(金属・ケーブルは切断不可) | 電設工具 | 詳細を見る → |
| 電工レンチスパナ付 | MDJW20STR | ケーブルラック・レースウエイ取付作業などの電工作業(ボルト・ナットの仮締め) | 電設工具 | 詳細を見る → |
| 全ネジソケット | BSW025・BSW030 他 | 全ネジ(寸切りボルト)の締め込み・取り外し(吊りボルト施工など電気工事の現場作業) | 電設工具 | 詳細を見る → |
| ユニバーサルソケット | US-17・US-19 他 | 壁際など狭小スペースでのボルト・ナット締め付け(ダブルナットの締め付けにも対応) | 電設工具 | 詳細を見る → |
会社概要
| メーカー名 | 株式会社松阪鉄工所(MCCコーポレーション) |
|---|---|
| 略称 | MCCコーポレーション |
| 主力品種カテゴリ | 配管工具、電設工具 |
参考資料・出典
- 株式会社松阪鉄工所(MCCコーポレーション)会社概要
- MCCについて(採用サイト)
- パイプカッタ(PC)製品ページ
- 樹脂チューブカッタ(JTC-37)製品ページ
- 樹脂チューブ・モールカッタ(JTC-42)製品ページ
- ケーブルカッタ(CC)製品ページ
- 活線ケーブルカッタ(ZCC)製品ページ
- VA線ストリッパ ブラック(VSK)製品ページ
- VA線ストリッパ エボリューション(VS-R/VS-L)製品ページ
- VA線ストリッパ エコ(VS-4A)製品ページ
- エンビカッタ(電設用・VCM)製品ページ
- ダクト・モールカッタ(DCM)製品ページ
- 精機部門(MCCJIG)サイト
- CSR活動(工場見学・職場体験)
- 代表挨拶
- 電工レンチスパナ付(MDJW)製品ページ
- 全ネジソケット(BSW)製品ページ
- ユニバーサルソケット(US)製品ページ
メーカー様へ:掲載内容のご指摘・お取引のご相談はこちらから承ります。
MCCコーポレーション製品の見積・納期はお気軽にお問い合わせください
型番と数量を入力するか、手書きメモや型番リストの写真・PDFを送れます。 日程を決めて相談したい場合は、打ち合わせの枠をその場で押さえられます。
FAX 03-3833-6434 平日 9:00〜17:00
法人・施工業者向け / 1本〜大量ロット対応
よくある質問
MCCコーポレーションの工具は、なぜ100年以上経った今も現場の定番であり続けているのですか?
1916年の創業以来、他分野に手を広げず配管・切断工具一筋で技術を積み重ねてきたことが大きな理由です。 1928年に日本で初めてパイプレンチとボルトクリッパを世に送り出した「元祖」としての立ち位置は、その後の互換部品や規格の基準にもなりやすく、現場に広く浸透する土台になりました。 パイプカッタが刃だけを交換できる替刃式である点にも表れているように、本体を長く使い続けられる合理的な設計を志向してきたことも、長年支持され続けている理由の一つです。
見積フォームへ進む →MCCコーポレーションの製品はどのように購入できますか?
MCCコーポレーションの配管・電設工具は松本電業株式会社でお取り寄せに対応しております。 品番・数量・納期をお知らせいただければ、法人・施工業者様向けにお見積りいたします。Webサイトのお問い合わせフォームをご利用ください。
見積フォームへ進む →MCCコーポレーションは工具以外にどんな事業を行っていますか?
1991年に始まった精機部門で、マシニングセンタ加工治具の設計・製作、システムアップ(トータルエンジニアリング)を手がけています。 作業工具・配管用機器の開発設計製造と合わせた2部門体制です。
見積フォームへ進む →MCCコーポレーションの電設工具にはどんな製品がありますか?
樹脂チューブカッタ(JTC-37/JTC-42)に加え、銅・アルミ線用のケーブルカッタ(CC-0301〜0303)、耐電圧7,000Vの活線ケーブルカッタ(ZCC0201)、 VA線(VVF)・エコ電線の被覆を剥離するVA線ストリッパ(VSK-1620、VS-R1623/VS-L1623、VS-4A)、硬質塩化ビニル電線管や電線モールを切断するエンビカッタ(電設用・VCM-0348)、 樹脂製配線ダクト・モールを切断するダクト・モールカッタ(DCM-70/DCM-90)などを取り扱っています。品番・数量をお知らせいただければお見積りします。
見積フォームへ進む →パイプカッタの替刃は交換できますか?
はい、替刃式のため刃だけの交換が可能です。ご使用の品番をお知らせいただければ、適合する替刃をご案内します。見積フォームまでお問い合わせください。
見積フォームへ進む →JTC-37でPF管・CD管以外の管も切断できますか?
架橋ポリエチレン管やポリブデン管の切断にも対応しています。切断したい管の種類と外径をお知らせいただければ、適合するかどうかお調べします。見積フォームまで遠慮なくどうぞ。
見積フォームへ進む →ケーブルカッタは鉄心入りケーブルにも使えますか?
いいえ、鉄心入りケーブルの切断には対応していません。銅線・アルミより線の切断用工具です。切断したい線種と外径をお知らせいただければ、適合するサイズをご案内します。
見積フォームへ進む →活線ケーブルカッタは通常のケーブルカッタと何が違いますか?
耐電圧7,000V(試験電圧20,000V)の絶縁構造を持つ点が異なります。本体の大部分を良質ゴムで被覆し、ハンドルには軽量なグラスファイバーを採用しています。用途は一般電気工事・送電線工事・変電設備工事・通信工事などの各種ケーブル切断で、銅・アルミより線に対応します(鉄芯入り線材は非対応)。現場の電圧条件をお知らせいただければ、適合をご案内します。
見積フォームへ進む →VA線ストリッパの3ラインナップ(ブラック・エボリューション・エコ)はどう違いますか?
ブラック(VSK-1620)は最軽量・極小ヘッドが特徴の標準モデル、エボリューション(VS-R1623/VS-L1623)は調整ダイヤルとスライドガイドで剥離荷重を旧モデル比30%軽減し、業界初の左利き用モデルも用意しています。エコ(VS-4A)は切断・測定・剥離・のの字曲げなど6機能を1本に集約したモデルです。いずれもφ1.6mm・φ2.0mmの2心・3心(4サイズ)に対応します。用途に応じてご案内します。
見積フォームへ進む →エンビカッタ(電設用)VCM-0348で電線モールも切断できますか?
はい、付属アタッチメントを使うことで電線モール(90°:0〜5号、45°:0〜3号)・半月モール(90°:〜45mm、45°:26mm)の切断にも対応します。主用途は硬質塩化ビニル電線管(VE・HIVE)など電気工事で使う樹脂管の切断(切断対象外径φ48mm以下)です。
見積フォームへ進む →ダクト・モールカッタはケーブルも切断できますか?
いいえ、金属やケーブルの切断には対応していません。床配線用・屋内配線用・リフォーム配管用の樹脂製配線ダクト・モールの切断専用工具です。直角切断幅で選べる2サイズ(DCM-70/DCM-90)を展開しています。
見積フォームへ進む →電工レンチスパナ付はどんな作業に使えますか?
ケーブルラックやレースウエイの取付作業など、幅広い電工作業に使えます。スパナ部は13mm・17mmの2サイズのボルト・ナットに対応し、仮締めなどに向いています。 両面に角ドライブ(差込角12.7mm)を備えているため、お手持ちの各種ソケットも装着でき、作業の向きを選びません。品番・数量をお知らせいただければお見積りします。
見積フォームへ進む →全ネジソケットはどんな仕組みでボルトを締め付けますか?
全ネジソケットを回転させると、遠心力でネジ山を傷つけずにボルトをキャッチし、素早くねじ込むことができます。正転・逆転どちらの方向にも使用でき、回転を止めれば外れます。 W5/16(BSW025)・W3/8(BSW030)・W1/2(BSW040)の3サイズを展開しており、対応する全ネジの径をお知らせいただければ適合サイズをご案内します。
見積フォームへ進む →ユニバーサルソケットはどんな場所での作業に向いていますか?
壁際など、通常のソケットでは入りにくい狭い場所でのボルト・ナット締め付けに向いています。首振り角度が最大35°まで自在に動く薄肉ソケットタイプで、ナットを傷めにくい設計です。 ダブルナットの締め付けにも使用できます。17mm(US-17)・19mm(US-19)・21mm(US-21)の3サイズを展開しています。
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