コンクリートに穴をあけて薬剤を注入するだけで、あとから鉄筋や金具をしっかり固定できる——そんな「後施工」の発想を可能にしたのが接着系あと施工アンカーです。 穴に流し込んだ薬剤だけで、なぜコンクリートに直接打ち込んだアンカーと同等以上の強度が得られるのでしょうか。 旭化成が1980年から手がけているのが「ARケミカルセッター®」です。 耐震補強や増改築工事など幅広い現場で採用されており、回転・打撃型のAPタイプ、打込み型のMUタイプなど施工方法に応じたラインナップを展開しています。
ARケミカルセッター®は旭化成が1980年から販売する接着系あと施工アンカーブランドです。 各品番のお取り寄せ・お見積りは松本電業が対応しており、法人・施工業者様のご相談に対応しております。
旭化成(ケミカルアンカー)の強みと主要製品の特長
3つの施工方式をラインナップ
回転・打撃工法で施工するガラス管カプセル方式(AP・HP)、打込みのみのカプセル方式(MU)、専用ディスペンサーで樹脂を注入するカートリッジ方式(EA・EX)、無機セメント系の2液混合注入型(CI-400)と、施工条件に応じた方式を選べるラインナップを展開している。
非スチレン系樹脂の採用による低臭・低毒性設計
HP・EA・EXシリーズは非スチレン系のエポキシアクリレート樹脂・エポキシ樹脂を主剤とし、従来のスチレン系樹脂に比べて施工時の臭気・毒性を抑えている(公式サイトの製品説明・FAQより)。
低温施工に対応するEA-500W
カートリッジ型のEA-500Wは-15℃~10℃の低温域で硬化性能を持つ寒冷地仕様として展開されており、冬季の屋外施工や寒冷地での現場に対応できる。
長期の耐アルカリ性データを公開
公式FAQでは、コンクリート中のアルカリ性環境下での約15年の実測データにより強度低下が確認されていないこと、50年経過時点でも経年劣化がないと推定されることが示されている。JIS規格がない領域で設計根拠を求められる場面での参考資料になる。
選定ポイント
- 旭化成(機能品営業部ファスニンググループ)が1980年から接着系あと施工アンカーの販売を開始し、2000年にISO9001認証を取得。代表モデルのAPタイプは1986年発売で、40年近い実績がある。
- 設計強度計算サービスや施工講習など技術サポート体制を自社で持つため、官公庁提出用の試験成績書・材質証明書が必要な案件でも相談しやすい。
- 接着系あと施工アンカーにJIS規格はないが、旭化成は約15年の実測データ・50年経過時点の推定データなど耐アルカリ性に関する技術データを公式FAQで公開しており、設計時の参考資料として使いやすい(公式サイトより)。
- カプセル方式(AP・HP・MU)とカートリッジ注入方式(EA・EX)、無機セメント系注入方式(CI-400)の3系統を持つため、穿孔径の自由度・低温対応・臭気など現場条件に応じて商社側でも選定の幅を持たせて提案できる。
取扱品種一覧
| 品種名 | 代表型番 | 用途 | カテゴリ | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| APタイプ | AP-8・AP-10 他 | 耐震補強(鉄骨ブレース取付け)、増改築時の差し筋、RC造の壁・柱・梁補強 | あと施工アンカー | 詳細を見る → |
| MUタイプ | MU-8・MU-10 他 | L字筋・U字筋の埋設施工 | あと施工アンカー | 詳細を見る → |
| HPアンカー | HP-10・HP-12 他 | 耐震補強・構造物固定(回転・打撃工法によるカプセル方式アンカー) | あと施工アンカー | 詳細を見る → |
| CI-400 | CI-400 | U字筋・L字筋の埋設施工、天井・壁面施工、コンクリート・岩盤への施工 | あと施工アンカー | 詳細を見る → |
| EAシリーズ | EA-350・EA-500 他 | 全ネジボルト・インサート・異形棒鋼の固定、コンクリート・岩盤・ALC・中空母材への施工、寒冷地施工(EA-500W) | あと施工アンカー | 詳細を見る → |
| EXシリーズ | EX-350・EX-400L | L字筋・U字筋・インサートの固定、コンクリート・岩盤・ALC・中空母材・レンガへの施工、大規模施工(EX-400L) | あと施工アンカー | 詳細を見る → |
会社概要
| メーカー名 | 旭化成株式会社(ARケミカルセッター®) |
|---|---|
| 略称 | 旭化成(ケミカルアンカー) |
| 主力品種カテゴリ | あと施工アンカー、ケミカルアンカー |
参考資料・出典
- ARケミカルセッター サポート体制
- ARケミカルセッター 接着系アンカー製品情報(製品カテゴリ一覧)
- ARケミカルセッター よくある質問
- ARケミカルセッター 設計に関するFAQ
- ARケミカルセッター HPアンカー製品ページ
- ARケミカルセッター CI-400製品ページ
- ARケミカルセッター EA-500製品ページ
- ARケミカルセッター EA-350製品ページ
- ARケミカルセッター EA-500S製品ページ
- ARケミカルセッター EA-500W製品ページ
- ARケミカルセッター EX-350製品ページ
- ARケミカルセッター EX-400L製品ページ
- サンコーテクノ ARケミカルセッター ISシステム EX-350/EX-400L(EX-400L容量の裏付け)
メーカー様へ:掲載内容のご指摘・お取引のご相談はこちらから承ります。
旭化成(ケミカルアンカー)製品の見積・納期はお気軽にお問い合わせください
型番と数量を入力するか、手書きメモや型番リストの写真・PDFを送れます。 日程を決めて相談したい場合は、打ち合わせの枠をその場で押さえられます。
FAX 03-3833-6434 平日 9:00〜17:00
法人・施工業者向け / 1本〜大量ロット対応
よくある質問
接着系あと施工アンカーは、なぜ穴に薬剤を注入するだけであと打ちのアンカーと同等の強度が出るのですか?
接着系アンカーは、穴の中に注入した樹脂系の薬剤がボルトやアンカー筋の表面とコンクリートの穴の内壁の両方にしっかり密着して固まることで、ネジ部の機械的な引っかかりだけでなく、埋め込み長さ全体にわたる化学的な接着力で荷重を受け止める仕組みです。 荷重が一点に集中せず埋め込み範囲全体に分散されるため、打込み式のアンカーに匹敵する保持力を発揮できます。 旭化成のARケミカルセッター®は、ガラス管カプセル方式を採用したAPタイプなど、この仕組みを1980年から施工現場に届けてきました。
見積フォームへ進む →ARケミカルセッター®はどのように購入できますか?
松本電業株式会社が旭化成のARケミカルセッター®シリーズのお取り寄せ・お見積りに対応しております。 品番・数量・納期をご連絡いただき次第、お見積りをお出しします。Webサイトからお問い合わせください。
見積フォームへ進む →接着系あと施工アンカーにJIS規格はありますか?
旭化成の公式FAQによると、接着系あと施工アンカーにJIS規格はありません。設計・仕様確認の際は、メーカーが公開している技術資料や許容荷重の算定条件をもとにご相談いただくことになります。品番・用途をお知らせいただければ資料をご案内いたします。
見積フォームへ進む →接着系アンカーは金属拡張アンカーと比べて何が違いますか?
旭化成の公式FAQによると、接着系アンカーは埋め込んだ範囲全体で母材と接着するため、金属拡張アンカーに比べて強度(特に剛性)が高く、耐振動性に優れるとされています。用途・荷重条件をお伝えいただければ、接着系・拡張式どちらが適するかのご相談も承ります。
見積フォームへ進む →経年劣化や耐アルカリ性は大丈夫ですか?
旭化成の公式FAQによると、コンクリート中のアルカリ性環境下でもほとんど経年変化がなく、約15年の実測データで強度低下がないこと、50年経過時点でも経年劣化がないと推定されることが示されています。長期使用が前提の耐震補強案件などでもご相談いただけます。
見積フォームへ進む →低温環境での施工には何を使えばよいですか?
製品によって対応温度が異なります。カプセル方式のAP・MU・HPは気温に応じて硬化時間が変動し、カートリッジ型のEA-500Wは-15℃~10℃の低温域に対応する寒冷地仕様です。想定気温・施工時期をお知らせいただければ、適した製品をご案内いたします。
見積フォームへ進む →AP・HP・MU・EA・EX・CI-400、結局どれを選べばよいですか?
施工方法で大きく3系統に分かれます。回転・打撃工法で施工するカプセル方式がAP・HP・MU、専用ディスペンサーで注入するカートリッジ方式がEA・EX、無機セメント系の2液混合注入型がCI-400です。 穿孔径の自由度を重視するかカプセルの手軽さを重視するか、気温条件、必要な固着力などによって選定が変わります。用途・施工条件をお知らせいただければ選定をお手伝いします。見積フォームまでご相談ください。
見積フォームへ進む →APタイプは水中でも施工できますか?
はい、水中施工に対応したタイプをラインナップしています。施工箇所の水位や母材条件をお聞かせいただければ、適合する品番をご提案いたします。見積フォームまでお気軽にどうぞ。
見積フォームへ進む →MUタイプとAPタイプはどう使い分ければよいですか?
打込みで済ませたいか、回転・打撃による施工性を求めるかなど、施工方法と埋設する鉄筋の形状で選び分けます。現場の条件をお知らせいただければ最適な方をご案内いたします。見積フォームまでご相談ください。
見積フォームへ進む →APタイプとHPアンカーはどう違いますか?
旭化成の公式FAQによると、APは「アルカリプルーフ」、HPは「ハイパフォーマンス」の略称で、HPはエポキシアクリレート樹脂の採用によりAPよりも固着力を高めたグレードです。 施工方法(回転・打撃)自体は共通のため、必要な固着力や予算条件をお知らせいただければ選定をお手伝いします。見積フォームまでご相談ください。
見積フォームへ進む →CI-400は寒い時期でも硬化しますか?
硬化時間は気温に応じて変動し、旭化成の公式サイトでは40℃で約5時間、5℃で約48時間とされています。冬季施工など気温条件が厳しい場合は、施工時期・養生期間についてご相談ください。見積フォームまでどうぞ。
見積フォームへ進む →EA-500とEA-500Sはどちらを選べばよいですか?
旭化成の公式FAQによると、EA-500(500cm³)とEA-500S(150cm³)は容量のみが異なり、主成分は同じです。施工本数・現場での取り回しやすさに応じて選び分けます。数量をお知らせいただければご案内いたします。見積フォームまでどうぞ。
見積フォームへ進む →