マンションや商業施設の電気機械室で、床下に何が眠っているか考えたことはあるでしょうか。 その下には、発変電所やマンション、商業施設の電気機械室で床下溝を覆う蓋・受枠――ケーブルピットが敷かれています。 なぜ同じ用途の製品なのに、スチール・ステンレス・硬質アルミという性質の異なる3つの材質が用意されているのでしょうか。 株式会社日本ピットは、このケーブルピットを主力にJP防水板やHACCP支援排水システムなども手がけるメーカーです。大分県大分市に本社を置き、縞鋼板シリーズを中心に設置環境に応じた材質を選べるラインナップを展開しています。
日本ピットは電気機械室の床下配線・配管を守るケーブルピットを主力とするメーカーです。 品番のお取り寄せ・お見積りに対応しており、法人・施工業者様向けにお見積りいたします。
日本ピットの強みと主要製品の特長
1968年の市場調査・試作から始まり、1978年に株式会社化
1968年に創業者が建築用ピット金物に着目して市場調査・試作を開始し、1973年に有限会社として設立、 1978年10月16日に株式会社日本ピットへ改組しました。資本金1,365万円、代表取締役社長は浦崎希(出典:日本ピット公式サイト 会社概要)。
配線ピットだけでなく浸水対策・排水設備まで手がける専業メーカー
1968年にピットの規格化・既製品化に着手して創業した日本ピットは、配線・配管ピット(ケーブルピット)に加え、 浸水対策用の「JP防水板」(2003年発売、全国4,000件以上の建物・施設へ供給)、HACCP支援排水システム、各種グレーチングなどを 開発・設計・製造・施工・保守まで一貫して自社で手がけています(出典:日本ピット公式サイト 会社概要・JP防水板ページ)。
縞鋼板シリーズは2024年3月に製作方法を見直し、納期・価格を改善
主力製品である縞鋼板シリーズについて、2024年3月8日付で製作方法を見直し、製作納期を従来比60%短縮、製作価格を従来比30%減としています (出典:日本ピット公式サイト お知らせ「縞鋼板が大幅リニューアルしました」)。
JP防水板は新国立競技場の整備事業にも採用
新国立競技場整備事業(発注:独立行政法人日本スポーツ振興センター、施工:大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体、工期2016年12月〜2019年11月)で、 起伏式防水板(JP-WP-AU)と跳上式防水板(JP-WP-JU)が採用されています(出典:日本ピット公式サイト 施工実績ページ)。
東京スカイツリータウン®の整備事業にも配線ピット・防水板等が採用
東京スカイツリータウン®整備事業(事業主体:東武鉄道株式会社、設計・監理:株式会社日建設計、施工:東京ソラマチ ウエストヤード=大成建設・東武谷内田建設共同企業体、 東京ソラマチ イーストヤード=大林・株木・東武建設共同企業体、工期2008年7月〜2012年2月)で、脱着式防水板(JP-WP-1D)、カラー舗装用溝蓋(JP-PB)、 樹脂製グレーチング(JP-SG-C)、スチールグレーチング(JPR1SO)、縞鋼板配線ピット(JP-WAFVS-1)が採用されています(出典:日本ピット公式サイト 施工実績ページ)。
JP防水板は用途に応じて6方式をラインナップ
浸水対策用のJP防水板は、脱着式(JP-WP-1D/JP-WP-1DC)、スイング式(JP-WP-SW)、スライド式(JP-WP-SL)、シート式(JP-WP-ST)、 起伏式(電動JP-WP-AU/手動JP-WP-U)、巻上式(JP-WP-WU)の6方式を展開しています(出典:日本ピット公式サイト JP防水板ページ)。 ※JP防水板は松本電業の通常取扱品目ではないため、ご相談は日本ピットへ直接お問い合わせください。
半世紀にわたる熱間鍛造技術で機械搬入用フックも自社製造
日本ピットは配線ピット・防水板に加え、熱間鍛造による機械搬入用埋込フック(鋼製JP-U/ステンレス製JP-US)を半世紀にわたり製造しています。 JIS B 2803に基づく設計で、定格荷重10kN・20kN・30kN・50kNの4サイズを展開しています(出典:日本ピット公式サイト 製品カタログ)。
教育機関・電力ガス通信・オフィスビル関係でも採用実績
配線ピット・防水板は、東京大学・東京工業大学・東京国際大学などの教育機関、北海道電力・東京電力・日本電信電話(NTT)などの電力・ガス・通信事業者、 住友不動産・三井不動産・三菱地所などのオフィスビル関係にも納入されています(出典:日本ピット公式サイト 施工実績ページ)。
学校給食施設・食品工場にもダスターピット・グレーチングを納入
HACCP支援排水システムやグレーチングは、本別町学校給食調理場・帯広市新学校給食調理場などの学校給食施設、コープ食品(株)九州工場・(株)かねふく博多工場などの食品工場、 うるま市石川終末処理場などの公共施設にも納入されています(出典:日本ピット公式サイト 施工実績ページ)。
創業のきっかけは、一人の技術者が抱いた「ピットも既製品化できるはずだ」という着想
1968年、創業者の三ヶ尻喜一郎氏は建築用ピット(トレンチ)金物に着目し、市場調査と試作を独力で開始しました。 現場ごとの造作が当たり前だったピット金物を規格化・既製品化するという発想は当時珍しく、1973年には基本形状で特許(PAT第373906号)を取得しています (出典:日本ピット公式サイト 会社概要「沿革」)。
一度は製造と販売を別会社に分け、10年後に一体化させた組織再編の歴史
1978年、日本ピット工業有限会社は経営効率向上のため、製造部門を「有限会社新日本製作所」として独立させ、販売部門を「株式会社日本ピット」として分社しました。 その後1988年、株式会社日本ピットが有限会社新日本製作所を吸収合併し、現在の一体運営体制に戻しています(出典:日本ピット公式サイト 会社概要「沿革」)。
ケーブルピットの会社が、2010年からアルミハニカムパネル事業にも参入
2010年、大分市大字羽田に第2工場を建設し、アルミ中空パネルやアルミ製ハニカムパネルを扱う大型パネル事業部の操業を開始しています。 配線ピット・防水板・グレーチングとは異なる建材分野で、金属加工技術を応用した製品ラインです(出典:日本ピット公式サイト 会社概要「沿革」)。 ※大型パネル事業は松本電業の通常取扱品目ではないため、ご相談は日本ピットへ直接お問い合わせください。
HACCP支援排水システムは全国800カ所以上の学校給食施設で稼働中
日本ピット公式サイトの会社概要ページでは、HACCP支援排水システムが全国の学校給食施設800カ所以上に採用されていると案内されています。 実績ページで個別に紹介されている本別町学校給食調理場・帯広市新学校給食調理場などは、この全国実績の一部にあたります (出典:日本ピット公式サイト 会社概要「私たちのSDGsの取り組み」)。
選定ポイント
- 1973年設立、大分県大分市に本社を置くピット専業メーカー。スチール・ステンレス・硬質アルミの3材質から設置環境に応じて選べる。
- 建設業許可(大分県知事 般-6 第12232号)を保有し、管工事業・鋼構造物工事業等の施工体制も持つ。
- 縞鋼板シリーズは同じ溝巾でも枠材によって蓋の外形寸法がわずかに異なる(例: 溝巾150mmの場合、アルミ枠JP-WAFVS-2は蓋巾197mm、ステンレス枠JP-WSFVS-3は蓋巾201mmで4mm差)。枠材の板厚差に起因するため、図面でクリアランスを確認する際は型式ごとの寸法表を個別に参照する必要がある(出典:日本ピット製品カタログ JP-WAFVS-2/JP-WSFVS-3)。
- 機械搬入用鍛造フック(JP-U/JP-US)は、カタログの設計注意事項で耐食を考慮する場合はステンレス製(JP-US)を選ぶよう案内されている。屋内の乾燥した機械室など腐食の恐れが少ない場所では鋼製(JP-U)で足りるため、設置環境の湿度・腐食条件を確認してから材質を選定するとよい(出典:日本ピット製品カタログ「機械搬入用鍛造フック」)。
取扱品種一覧
| 品種名 | 代表型番 | 用途 | カテゴリ | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ケーブルピット | JP-WAFVS-2・JP-WSFVS-3 | 発変電所・マンション・商業施設の電気機械室、床下溝の蓋・受枠 | ピット・床下配線資材 | 詳細を見る → |
| 機械搬入用鍛造フック | JP-U-1 / JP-US-1・JP-U-2 / JP-US-2 他 | 工場・ポンプ場・ごみ処理施設等の機械室、重量機器搬入時の吊り作業用埋込アンカー | 電設資材 | 詳細を見る → |
会社概要
| メーカー名 | 株式会社日本ピット |
|---|---|
| 略称 | 日本ピット |
| 主力品種カテゴリ | ピット・床下配線資材、電設資材 |
参考資料・出典
メーカー様へ:掲載内容のご指摘・お取引のご相談はこちらから承ります。
日本ピット製品の見積・納期はお気軽にお問い合わせください
型番と数量を入力するか、手書きメモや型番リストの写真・PDFを送れます。 日程を決めて相談したい場合は、打ち合わせの枠をその場で押さえられます。
FAX 03-3833-6434 平日 9:00〜17:00
法人・施工業者向け / 1本〜大量ロット対応
よくある質問
日本ピットはケーブルピット以外にどんな製品を扱っていますか?
配線・配管ピット(ケーブルピット)のほか、浸水対策用のJP防水板(2003年発売、全国4,000件以上の建物・施設への供給実績)、 HACCP支援排水システム、各種グレーチングなど、床下・排水関連の金物を幅広く手がける専業メーカーです(出典:日本ピット公式サイト)。 松本電業でのお取り寄せ・お見積りは配線・配管ピット製品が対象となりますので、他製品のご相談は見積フォームにてお問い合わせください。
見積フォームへ進む →ケーブルピットの蓋・受枠に、スチール・ステンレス・硬質アルミという異なる材質が用意されているのはなぜですか?
設置場所によって求められる性能が異なるためです。屋外や湿気の多い環境では錆びに強いステンレス、屋内など一般的な環境では強度とコストのバランスに優れるスチール、軽さや取り扱いやすさを重視する場面では硬質アルミが適しています。 日本ピットは大分県大分市の専業メーカーとして、縞鋼板シリーズを中心にこの3材質のラインナップを揃え、屋内外の別・耐荷重・耐食性といった設置環境に応じて選べるようにしています。
見積フォームへ進む →日本ピットの製品はどのように購入できますか?
日本ピットのケーブルピット製品は、松本電業株式会社でお取り寄せ・お見積りに対応しています。 品番・数量・納期をご連絡いただき次第、お見積りをお出しします。Webサイトからお問い合わせ、または見積フォームください。
見積フォームへ進む →日本ピットが「ピットのパイオニア」と呼ばれるのはなぜですか?
1973年に、創業者がピットの基本形状について特許(PAT第373906号)を取得し、それまで現場ごとの造作が一般的だったピット金物の規格化・既製品化に先鞭をつけたことによります (出典:日本ピット公式サイト 会社概要「沿革」)。
見積フォームへ進む →日本ピットが手がけるアルミハニカムパネル事業も松本電業で取り扱えますか?
いいえ。大型パネル事業(アルミ中空パネル・アルミ製ハニカムパネル)は日本ピットが2010年から手がける事業ですが、松本電業の通常取扱品目ではありません。 ご相談は日本ピットへ直接お問い合わせください(出典:日本ピット公式サイト 会社概要「沿革」)。
見積フォームへ進む →ケーブルピットの材質はどう選べばよいですか?
屋内外の別や耐荷重、耐食性といった設置環境に応じて、スチール・ステンレス・硬質アルミから選びます。設置場所の条件をお聞かせいただければ、適した材質をご案内します。お問い合わせは見積フォームまで。
見積フォームへ進む →機械搬入用鍛造フックはどの荷重サイズを選べばよいですか?
搬入する機器の重量とフックの本数・角度に応じて、定格荷重10kN〜50kNの4サイズから選定します。 カタログの寸法表(型式ごとのkN・埋込寸法L1・全長L等)をご確認のうえ、コンクリート強度Fc=18N/mm²以上への埋込を前提にご検討ください(出典:日本ピット製品カタログ「機械搬入用鍛造フック」)。
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