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誘導灯・非常用照明器具を更新したい(点検指摘・バッテリー交換・LED化)

誘導灯は消防法、非常用照明器具は建築基準法に基づく別の設備で、点検も報告先も別々です。 日本照明工業会(JLMA)の耐用年数の整理では、器具本体の適正交換時期は8〜10年(耐用の限度は電池内蔵形12年、電源別置形・専用形15年)、 内蔵バッテリーの交換時期の目安は4〜6年、誘導灯表示板は6〜10年とされています。 器具側の世代交代は連鎖することが多く、三菱電機照明のC級10形誘導灯は KSH1951B 1EL → KSH10151 1EL → 現行 KSH10151C 1EN と二段階で切り替わっています。 LED化はランプだけの差し替えではなく器具ごとの交換が基本で、非常用照明の照度は昭和45年建設省告示第1830号で床面の水平面照度1ルクス(蛍光灯・LEDランプの場合は2ルクス)以上、 予備電源は充電を行うことなく30分間継続点灯できることと定められています。 既設配線を流用できるかどうかも同じ告示の配線条件で決まり、設置義務や点検対象の判断は所轄消防署(誘導灯)と特定行政庁(非常用照明)で運用が分かれます。 既設の品番(銘板・型式認定番号の写真)と台数、建物の用途をお知らせいただければ、後継の選定と見積を行います。

どんな状況で起きるか

消防用設備等点検で誘導灯の不点灯・充電不良を指摘された、非常用照明が規定時間もたない、 あるいは同じ品番を手配しようとしたら生産終了になっていた、という状況です。 誘導灯・非常用照明器具は認定マークの色で製造時期の目安が分かるようになっており、 JLMAは誘導灯で1996年4月〜2002年3月製造(青色マーク)、非常用照明器具で1970年〜2001年5月製造のものは器具の交換をすすめています。 一方で天井に並ぶ「停電時に光る器具」は誘導灯と非常用照明器具が混在していることが多く、 一括で「非常灯一式」として見積を取ると、片方だけ点検制度から漏れる・法令の要求が違う器具を同じ扱いで発注してしまう、という取り違えが起きやすい分野です。

選定・見積に必要な情報

製品候補

誘導灯(本体・表示板)

三菱電機WIN2Kの製品ページでは、C級10形片面のLED誘導灯 KSH1951B 1EL(2013年4月21日発売・定格消費電力1.3W・寿命60,000時間)は「旧型品」と表示され、 機種ラインアップの現行品は KSH10151C 1EN です。その間に入る KSH10151 1EL(2019年12月26日発売、電線管そのまま施工対応・配線スペース拡大のモデルチェンジ、 幅143×長170×出しろ41mm・0.6kg)も現在は旧型品で、現行の KSH10151C 1EN(2026年6月19日発売)は同じ寸法・質量ですが周期点検機能付きの世代です。 東芝ライテックの商品データベースでは FBK-10701-LS17(C級天壁直付片面誘導灯、非常時点灯は一般形20分間、ニッケル水素蓄電池、 個別制御方式自動点検・リモコン自己点検機能付、型式認定番号1AS111-3172)が在庫対応品として掲載されています。 誘導灯は本体と表示板が別売で世代が分かれるため、本体だけ現行品にすると旧世代の表示板が付かないことがあります。本体・表示板をセットで確認して選定します。

候補メーカー: 三菱電機照明 、東芝ライテック

代表的な型番: KSH1951B 1EL、KSH20151 1EL、KSH20162 1EL、FBK10701-LS17

非常用照明器具(電池内蔵形・専用形)

東芝ライテックの商品データベースでは、低天井用(〜3m)埋込LED非常灯専用形 LEDEM13221(器具幅φ120mm・定格消費電力1.0W・昼白色5000K Ra70・ 自己点検(個別制御方式自動点検)・電池形名3HR-AH-SL(ニッケル水素蓄電池)・型式認定番号D-LALH-06/LAE-0010・水平天井取付専用・断熱施工使用不可)が 「生産完了品(在庫限り品)」と表示され、後継品番の案内はありません(公共施設品番K1-LRS11-2の記載あり)。 三菱電機照明は直付形の EL-CB20111B(2021年5月21日発売・φ110×高90mm・0.5kg・リモコン自己点検機能付)を現行品として掲載しており、 同社の非常用照明器具には常用・非常兼用形の EL-CB31114B(昼白色5000K・Ra70・バッテリー6H15DD)などもあります。 埋込か直付か、埋込穴径、断熱施工の可否、低天井用(〜3m)か中天井・高天井用かで選べる品番が変わるため、天井側の条件を先に確定させます。

候補メーカー: 東芝ライテック 、三菱電機照明

代表的な型番: LEDEM13221、EL-CB20111B、EL-CB31114B

長時間(60分間)定格への切替が必要な器具

消防法施行規則第28条の3第4項第10号では、誘導灯の非常電源は直交変換装置を有しない蓄電池設備によるものとし、 その容量を誘導灯を有効に20分間(消防庁長官が定める要件に該当する防火対象物の避難口・乗降場に通ずる階段・直通階段などに設けるものは60分間)作動できる容量以上と定めています。 さらに同規則第28条の2第2項第5号では、階段・傾斜路に非常用の照明装置が設けられていることを理由に誘導灯の設置を要しないとする場合、 一定の階段・傾斜路に設けるものは「六十分間作動できる容量以上のもの」に限るとされています。 JLMAは平成23年6月17日公布の「消防法施行規則及び危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令」により、 誘導灯の非常電源を60分間以上が義務付けられている防火対象物で、階段通路誘導灯の代替として設置している非常用照明器具も長時間形(60分間)への置き換えが義務付けられたと案内しています。 三菱電機照明では60分間点灯タイプの EL-CB21111HB(定格電圧AC100〜242V)などがこの用途にあたります。20分間形と60分間形は器具の品番が別なので、 どちらが必要かは建物の規模・階数と所轄消防署の判断で確定させます。

候補メーカー: 三菱電機照明

代表的な型番: EL-CB21111HB

内蔵蓄電池・交換用バッテリー

JLMAの耐用年数の整理では、バッテリーの交換時期の目安は4〜6年で、点検時に規定の時間だけ非常点灯しないバッテリーは速やかに交換すべきとされています。 器具内蔵の電池はニッケル水素・ニカドが主流で、器具メーカーが指定する電池形名(東芝ライテックのLEDEM13221なら3HR-AH-SL)で引き当てるのが基本です。 電源別置形など器具の外に蓄電池を持つ設備では、GSユアサの小形制御弁式鉛蓄電池NP/PEシリーズが候補になります。 公式ページではNPシリーズは6V 3〜10Ah(20時間率)・期待寿命3年、NP3-6(6V 3.0Ah・0.65kg)、NP4.5-6(6V 4.5Ah・0.85kg)、NP10-6(6V 10.0Ah・2.0kg)が いずれも蓄電池設備型式認定品として掲載され、用途は防災防犯システム機器・非常通報システム機器・エレベータ・電話交換機・非常表示灯と案内されています (誘導灯・非常用照明器具の内蔵電池として指定されているという記載ではないため、器具側の指定形名との一致を必ず確認します)。

候補メーカー: GSユアサ

代表的な型番: NP3-6、NP4.5-6、NP10-6

誘導灯・非常用照明器具を更新したい(点検指摘・バッテリー交換・LED化)の見積・ご相談はお気軽にお問い合わせください

型番と数量を入力するか、手書きメモや型番リストの写真・PDFを送れます。 日程を決めて相談したい場合は、打ち合わせの枠をその場で押さえられます。

FAX 03-3833-6434 平日 9:00〜17:00

法人・施工業者向け / 1本〜大量ロット対応

よくある質問

既設の器具にLEDランプだけ入れて非常用照明にできますか?

できません。昭和45年建設省告示第1830号の第一では、非常用の照明器具は耐熱性・即時点灯性を有するものとして白熱灯・蛍光灯・LEDランプのいずれかとし、 ソケットや接続端子部の材質、器具内の電線(二種ビニル絶縁電線・架橋ポリエチレン絶縁電線・けい素ゴム絶縁電線・ふっ素樹脂絶縁電線)まで指定されています。 同告示の第四では、床面の水平面照度で1ルクス(蛍光灯又はLEDランプを用いる場合は2ルクス)以上を確保することとされており、 ランプだけを差し替えても器具側の要件を満たせません。器具ごと認定品へ交換するのが基本です。

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既設の配線はそのまま流用できますか?

流用の可否は昭和45年建設省告示第1830号の第二(電気配線)で判断します。電気配線は他の電気回路(電源と、消防法施行令第7条第4項第2号に規定する誘導灯に接続する部分を除く)に 接続してはならず、途中に一般の者が容易に電源を遮断できる開閉器を設けてはならないこと、電線は600ボルト二種ビニル絶縁電線その他これと同等以上の耐熱性を有するものとすること、 配線は耐火構造の主要構造部への埋設・不燃材料の天井裏での鋼製電線管・耐火バスダクト・MIケーブルなどの防火措置を講じることが求められます。 ただし照明器具内に予備電源を有する(電池内蔵形の)場合は、配線の途中にスイッチを設けてはならないという規定だけが適用され、前各号の規定は適用されません。 既設が電池内蔵形か電源別置形かで見るべき条件が変わるので、現地の配線方式を先に確認します。

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まだ点灯しているのに交換をすすめられるのはなぜですか?

JLMAの耐用年数の整理では、器具本体の適正交換時期は8〜10年、耐用の限度は電池内蔵形で12年、電源別置形・専用形で15年とされています(日本照明器具工業会ガイド108-2003)。 非常時にだけ働く設備のため、平常時に点灯していても内蔵電池や電源部の劣化は外から分かりません。 誘導灯・非常用照明器具は認定マークの色で製造時期の目安が分かるようになっており、古いマークのものは点検で不具合が出る前に更新を検討する、という考え方です。

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交換したあとの点検・報告はどうなりますか?

誘導灯は消防法第17条の3の3に基づく消防用設備等点検の対象で、機器点検は6か月に1回、総合点検は年1回、報告は特定防火対象物で1年に1回、それ以外は3年に1回です。 延べ面積1,000㎡以上の特定防火対象物などでは消防設備士または消防設備点検資格者による点検が必要です(消防法施行令第36条第2項)。 非常用照明器具は建築基準法第12条第3項に基づく建築設備の定期検査の対象で、特定行政庁が指定する建築物が対象になります。 対象建築物・対象設備は特定行政庁ごとに異なるため、JLMAも各特定行政庁への確認を求めています。二つの制度は別なので、報告時期も別々に管理してください。

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参考資料・出典

・ 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー)。 後継・代替の対応はメーカー公式情報を当サイトが整理した目安で、互換保証ではありません。仕様・寸法は公式資料と現物で確認してください。

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