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機械 ・ 10 / 16

パワーエレクトロニクス:インバータ・チョッパ

読み終えると、こうなる

制御盤の中のインバータユニットを見て、直流と交流のあいだで何をどう変換しているかを、スイッチのON/OFFの比率という一つの発想で説明できるようになる

  • 降圧・昇圧チョッパのデューティ比と出力電圧の関係式(降圧Vo=αVs、昇圧Vo=Vs/(1-α))を使い分けて計算できる
  • 整流器・インバータ・チョッパの変換方向を即答でき、インバータが周波数だけでなく電圧も一緒に変える理由(V/f一定制御)をモータの磁束の観点から説明できる
  • 太陽光発電用パワーコンディショナの回路構成(降圧チョッパ+インバータ+高調波抑制フィルタ)とMPPT・系統連系保護の役割を説明でき、「自立運転」と「単独運転」の違いや、太陽電池のセル・モジュール・アレイという構成の階層も区別できる
  • 単相ブリッジ電圧形インバータがスイッチの組合せ(対角ペアのON/OFF)で交流の矩形波を作る仕組みを理解し、誘導性負荷(RL)に対する電流の時定数L/Rを計算できる
考えてみよう

制御盤の中に、インバータユニットが1台入っている。三相交流の電源をいったん取り込み、 中でモータの回転速度に合わせて周波数を自在に変えた交流を作り出して、また吐き出している。

半導体のスイッチは、ONかOFFかの2つの状態しか持たない。電圧の大きさを連続的に変える つまみも、周波数を作り出す発振器も、部品としては存在しない。それなのに、なぜON/OFFの 組み合わせだけで、直流の電圧も交流の周波数も思い通りに作り出せるのか。

このトピックを読み終えるころには、制御盤のインバータユニットを見て、 中の半導体スイッチが何をしているかを、ON/OFFの比率という1つの発想で説明できるようになっている。

種明かしは、スイッチを高速でON/OFFする「時間の比率」を変えれば、平均値としての電圧を 自在に作れるという発想にある。パワーエレクトロニクスは、この発想を土台に、直流を直流のまま 変換する「チョッパ」と、直流を交流に変換する「インバータ」を組み立てている。

チョッパ — スイッチのON時間比率で、直流電圧を作り変える

チョッパは直流を直流のまま、電圧の大きさだけを変える回路だ。スイッチを1周期 TT のうち TonT_{on} の時間だけONにする。この比率をデューティ比 α\alpha と呼ぶ。

α=TonT(0<α<1)\alpha = \frac{T_{on}}{T} \quad (0 < \alpha < 1)

降圧チョッパ — 出力は必ず入力以下

降圧チョッパの出力平均電圧 VoV_o は、入力電圧 VsV_s にデューティ比をそのままかけた値になる。

Vo=α×VsV_o = \alpha \times V_s

例題

入力電圧100V、デューティ比α=0.3の降圧チョッパの出力電圧は何Vか。

Vo=0.3×100=30VV_o = 0.3 \times 100 = 30\text{V}
αは必ず0〜1の範囲に収まる「割合」であることを先に押さえておくと、式の丸暗記に頼らずに済む。 α=1(常にON)なら出力は入力とそのまま同じ100V、α=0(常にOFF)なら出力は0V。 その中間をαの値が滑らかにつなぐ、という理屈だけで式の形を思い出せる。

昇圧チョッパ — 出力は必ず入力以上

回路の構成を変えると、逆に出力を入力より高くする昇圧チョッパも作れる。このときの式は 分母の形が降圧チョッパと違う。

Vo=Vs1αV_o = \frac{V_s}{1-\alpha}

例題

入力電圧24V、デューティ比α=0.4の昇圧チョッパの出力電圧は何Vか。

Vo=2410.4=240.6=40VV_o = \frac{24}{1-0.4} = \frac{24}{0.6} = 40\text{V}
昇圧チョッパは「出力が入力より必ず高くなる」回路だと先に思い出せば、式の形も自然に判別できる。 Vo=αVsのままではαがどんなに1に近づいてもVoはVsを超えられない。分母が(1-α)になっていて 初めて、αが1に近づくほど出力が際限なく大きくなる——「昇圧」の名にふさわしい式になる。

インバータ — 直流を交流に変え、周波数まで作り出す

インバータは直流を交流に変換する装置だ。スイッチを一定周期でON/OFFさせるだけのチョッパと 違い、インバータはスイッチの切り替えパターンそのものを周期的に反転させ、疑似的な正弦波の 交流を作り出す。実際の汎用インバータでは、ON/OFFのパルス幅を細かく変化させるPWM (パルス幅変調)という方式で、より滑らかな正弦波に近い波形を作っている。

インバータが作り出せるのは電圧の大きさだけでなく、周波数そのものだ。この性質が、 誘導電動機の回転速度を自在に変える「VVVF制御(可変電圧可変周波数制御)」の土台になっている。

誘導電動機の同期速度は電源周波数にほぼ比例するため、周波数を変えれば回転速度も変えられる。 ただしモータの磁束はおおむね電圧÷周波数(V/f)に比例するため、周波数だけを変えて電圧を 一定のままにすると、V/f比が崩れて磁束が過大・過小になってしまう。だからインバータは 周波数を変えるとき、電圧も比例させて一緒に変える「V/f一定制御」を行っている。

変換の方向で名前が決まる — 整流器・チョッパ・インバータの整理

パワーエレクトロニクスの変換装置は、入力と出力が交流か直流かの組み合わせで呼び名が決まる。

  • 交流 → 直流:整流器(コンバータ)
  • 直流 → 直流:チョッパ
  • 直流 → 交流:インバータ
  • 交流 → 交流:サイクロコンバータ(周波数変換)

太陽光発電用パワーコンディショナ — チョッパとインバータの合わせ技

太陽光発電設備で太陽電池とセットになっているパワーコンディショナ(PCS)は、 ここまで見てきたチョッパとインバータを組み合わせた、実務でもっとも身近な変換装置の1つだ。

その前に、太陽電池そのものの構成を押さえておきたい。太陽光発電で最小の発電単位となる 1枚のシリコン結晶などが太陽電池セルだ。セル1枚が出せる電圧はごくわずかなので、 これを複数枚直列に接続して1枚のパネル状にまとめたものが太陽電池モジュール (一般に「ソーラーパネル」と呼ばれているのはこれにあたる)、モジュールをさらに 直列・並列に接続して必要な電圧・電流・出力に積み上げたものが太陽電池アレイになる。 セル→モジュール→アレイという順に、小さな単位を組み合わせて大きな単位を作っていく 構成だと覚えておく。

太陽電池が出す直流電圧は、日射量や温度によって絶えず変動する。PCSはまず降圧チョッパ (DC/DCコンバータ)でこの変動する直流電圧を扱いやすい電圧に調整し、その先のインバータで 電力系統に合わせた交流に変換する、という2段構成が基本になる。チョッパとインバータの間には 平滑用のキャパシタが入り、容量が大きいほどチョッパの出力電圧リプル(脈動)は小さくなる。

太陽電池には、電圧と電流の積(出力電力)が最大になる動作点が1つだけ存在し、しかも その点は日射や温度が変わるたびに移動する。PCSはこの動作点を常に追いかけ、太陽電池から そのときどきの最大の電力を引き出す最大電力点追従制御(MPPT)を行っている。

インバータの出力側には、PWM制御と組み合わせた高調波抑制用のフィルタが接続され、 電力系統に流出する高調波電流を少なくしている。さらに、系統側やPCS内部に異常が 発生した際にPCSの出力を遮断する系統連系保護装置も欠かせない要素だ。

PCSを「特別な装置」だと身構える必要はない。中身は、このトピックで見た 「チョッパで直流電圧を作り変える」「インバータで交流に変換する」という2つの発想の 組み合わせにすぎない。MPPTは「太陽電池側の最大出力点を追いかける制御」、 系統連系保護装置は「異常時に出力を止める安全装置」——役割を1つずつ分けて 覚えれば、PCSの構成図はすんなり読み解ける。

自立運転と単独運転 — 似た言葉だが正反対の意味を持つ

PCSまわりの用語には、字面が似ているのに意味がまったく逆の2つの言葉が登場する。 自立運転単独運転だ。

  • 自立運転:停電時に、太陽光発電設備を系統から切り離し、非常用コンセントなど 限られた負荷にだけ電力を供給し続ける、意図的な運転モード。蓄電池付きのPCSなどに 搭載される、災害時に役立つ望ましい機能。
  • 単独運転:配電線側で事故・停電が発生し、本来なら太陽光発電設備も系統から 切り離されるべき状況で、その切り離しが完了しないまま太陽光発電設備が配電線の 一部にだけ電力を送り続けてしまう、望ましくない異常状態。作業員の感電事故に つながる危険があるため、PCSは単独運転を検出したら速やかに出力を停止しなければならない。
どちらも「系統とは切り離れた状態で電力をやり取りしている」という表面だけを見ると 似て見える。だが自立運転はPCS自身が意図して切り離す望ましい機能、単独運転は切り離しが 完了すべきなのに完了せず電力を送り続けてしまう望ましくない異常——評価はまったく逆になる。

PCSは単独運転を検出するために、電圧位相の急変・周波数の急変などを常時監視している。 ただし、配電線側で発生する瞬時電圧低下(雷などによる、ごく短時間の電圧低下)にまで 反応して太陽光発電設備を系統から切り離してしまうと、瞬時電圧低下のたびに発電が止まり、 系統にも太陽光発電設備側にも望ましくない。そのためPCSは、単独運転(の兆候)と瞬時電圧 低下を区別し、瞬時電圧低下に対しては不要な解列(系統からの切り離し)をしないよう対策 されている。

単相ブリッジ電圧形インバータ — スイッチの組合せで交流を作る

「インバータ — 直流を交流に変え、周波数まで作り出す」で見たPWM制御の元になっているのが、 4個の半導体スイッチ(IGBTなど)をブリッジ状に組んだ単相ブリッジ電圧形インバータだ。

直流電源EdE_dの両端に、上下2個ずつ計4個のスイッチを配置し、出力端子はこの2組の 中点から取り出す。対角に位置する2個のスイッチ(例えば「左上と右下」のペア、 「右上と左下」のペア)を交互にON/OFFすると、出力には+Ed+E_dEd-E_dが交互に現れる 矩形波の交流電圧ができる。それぞれのスイッチには、逆方向に電流を流すための 逆並列ダイオードが並列に接続されている。

「対角の2個を交互にON/OFF」という発想は、直流の2本の電線のどちら側を出力の プラス・マイナスに接続するかを、スイッチの組合せで切り替えているだけだと考えると イメージしやすい。片方の対角ペアがONなら$+E_d$、もう片方の対角ペアがONなら$-E_d$が 出力に現れる。

出力に誘導性負荷(コイルLと抵抗Rの直列)、たとえばモータの巻線をつなぐと、 電流の変化は電圧の反転にすぐには追いつかない。出力電圧が+Ed+E_dからEd-E_dへ切り替わった 直後も、それまで流れていた向きの電流はしばらく流れ続けようとする。このとき、 ゲート信号でONになっているスイッチ本体ではなく、その負荷電流の向きに合った 逆並列ダイオードの方が電流の通り道になる(電流がスイッチとダイオードのどちらを 流れるかは、電流の向きと出力電圧の向きが一致しているかどうかで決まる)。

RL回路の時定数 — 電流が変化する速さの目安

誘導性負荷(RL)に電圧を加えたとき、電流がどれくらいの速さで変化するかは 時定数τ\tauで決まる。

τ=LR\tau = \frac{L}{R}

時定数が大きいほど、電流はゆっくり変化する(コイルのインダクタンスLが大きいほど、 また抵抗Rが小さいほど、電流の変化は遅くなる)。

例題(自作の数値例)

電源電圧EdE_d=200V、インダクタンスLL=5mH、抵抗RR=2Ωの誘導性負荷に電圧を加える。

τ=LR=0.0052=0.0025s=2.5ms\tau = \frac{L}{R} = \frac{0.005}{2} = 0.0025\text{s} = 2.5\text{ms}

この時定数が、単相ブリッジインバータの出力電圧が反転してから、負荷電流が 新しい向きに落ち着くまでのおおよその時間の目安になる。

なぜ電材業界の実務でこれが効いてくるのか

工場や設備の制御盤には、モータの速度をきめ細かく制御するためのインバータ盤が数多く 組み込まれている。電材商社としてインバータ盤や周辺機器を取り扱う場面では、「なぜこの 機器は周波数だけでなく電圧の設定値も一緒に変わるのか」「デューティ比を変えるだけで なぜ直流電圧が変わるのか」という問い合わせに、原理から答えられるかどうかが信頼に直結する。 チョッパとインバータの発想は、直流電源ユニットの出力調整からモータ制御盤の心臓部まで、 現場のあらゆるところで働いている。

冒頭のインバータユニットの中で何が起きていたか、答え合わせは理解度チェックの最後の問題で してみよう。

出題者のワナ — ここで受験者を転ばせにくる

この論点は、知っているだけでは足をすくわれる。試験でよく仕掛けられる崩し方を、先に知っておこう。

  1. 降圧チョッパのデューティ比αを、ON時間とOFF時間の比だと勘違いする

    なぜ引っかかるα = Ton/T(1周期TのうちON時間Tonが占める割合)が正しい定義だが、「ON:OFF」の比だと思い込むと、αが1を超えたり分母を取り違えたりする。

    見破り方αは必ず0〜1の範囲に収まる「割合」であることを先に確認する。ON時間が周期の半分ならα=0.5、周期の3割ならα=0.3——分母は常に周期T全体である。

  2. 昇圧チョッパの式でも降圧チョッパと同じ Vo = α × Vs を使ってしまう

    なぜ引っかかるどちらも「デューティ比αを使う」という共通点があるため、降圧の式をそのまま昇圧にも流用してしまいやすい。だがVo=αVsのままでは、αが0〜1の範囲である限りVoはVsを超えられず、「昇圧」にならない。

    見破り方昇圧チョッパは出力が入力より必ず高くなる回路だと先に思い出す。Vo=Vs/(1-α)ならαが1に近づくほど分母が0に近づき、Voは際限なく大きくなる——この式の形でなければ「昇圧」は説明できない。

  3. 整流器(コンバータ)・インバータ・チョッパの変換方向(交流⇔直流、直流⇔直流)を混同する

    なぜ引っかかるどれも「半導体スイッチを使った電力変換装置」という共通の見た目のため、名前と変換方向が結びつかないまま覚えてしまう。

    見破り方「交流→直流」は整流器(コンバータ)、「直流→直流」はチョッパ、「直流→交流」はインバータ、と入力・出力の交流/直流をセットで覚える。迷ったら英語の意味(invert=反転させる=直流を交流に)に立ち返るのも手だ。

  4. パワーコンディショナのキャパシタ容量と出力電圧リプルの関係を逆に覚え、容量を大きくするとリプルが増えると誤解する

    なぜ引っかかる『容量が大きい部品=影響が大きい』という漠然としたイメージから、キャパシタ容量とリプルの関係を直感で逆にとらえやすい。実際にはキャパシタは電圧の変動をならす(平滑する)役割を持つ部品であり、容量が大きいほど電圧変動を吸収する能力が高まる。

    見破り方キャパシタの基本的な働き(電圧変化を蓄放電でならす)に立ち返る。容量が大きいほど、同じ電流変化に対する電圧変化(リプル)は小さくなる、という平滑回路共通の性質を思い出せば、容量とリプルは反比例の関係だと確認できる。

  5. 単相ブリッジインバータで、ゲート信号がONになっているスイッチには常にその瞬間電流が流れていると思い込む

    なぜ引っかかる『ゲートに導通指令(ON信号)が出ている=そのスイッチ本体に電流が流れている』と考えがちだが、誘導性負荷では電流の向きが電圧の反転にすぐ追いつかないため、ゲートがONでも実際にはそのスイッチと対になる逆並列ダイオードの方に電流が流れている期間がある。

    見破り方電流$i_0$の向き(正/負)と、出力電圧$v_0$の向き(正/負)を照らし合わせる。両者が同じ向きならスイッチ本体が導通、逆向きならダイオードが導通している、と機械的に確認する癖をつける。

  6. 自立運転と単独運転を同じ意味(あるいは似た望ましい状態)だと混同する

    なぜ引っかかるどちらも『系統とは独立して電力をやり取りしている状態』という表面的な共通点があるため、名前の響きだけで同じようなものだと錯覚しやすい。

    見破り方『誰が、何のために切り離しているか』を確認する。自立運転はPCS自身が意図して系統から切り離し、限定負荷に電力を供給する望ましい機能。単独運転は切り離しが完了すべきなのに完了せず、事故が起きた配電線に電力を送り続けてしまう望ましくない異常状態——真逆の評価が与えられている。

  7. 太陽電池のセル・モジュール・アレイの大小関係を逆に覚え、アレイが最小単位だと誤解する

    なぜ引っかかる『セル』『モジュール』『アレイ』という3つの言葉が並ぶと、どれが最小でどれが最大かを字面の印象だけで判断してしまい、大小関係を取り違えやすい。

    見破り方『複数の小さい単位を組み合わせて、より大きい単位を作る』という積み上げの順序(セル→モジュール→アレイ)を、現物のイメージで押さえる。太陽電池パネルの中に並ぶ格子状の1コマ1コマがセル、屋根に取り付けられている1枚1枚の板がモジュール、それを複数まとめた全体がアレイ、という対応づけで区別する。

参考文献・出典

理解度チェック(12問)

このトピックの内容がどれくらい身についたか、12問で確認しよう。 内訳は基本7問・応用2問・ひっかけ3問。基本が解けたら、条件を足した応用と、本番で足をすくいにくるひっかけまで踏み込む。

/ 12 問正解

覚えておきたいポイント

  1. チョッパは直流を直流のまま変換する回路。スイッチのON時間比率(デューティ比α)だけで出力電圧を変える
  2. 降圧チョッパ:Vo = α × Vs(0<α<1、出力は必ず入力以下)
  3. 昇圧チョッパ:Vo = Vs / (1-α)(分母が1-αになる点が降圧と違う。出力は必ず入力以上)
  4. インバータは直流→交流変換。半導体スイッチのON/OFFパターン(PWM)で周波数も電圧も作り出せる
  5. 整流器(コンバータ)は交流→直流、チョッパは直流→直流、インバータは直流→交流——変換の方向で名前が決まる
  6. 太陽光発電用パワーコンディショナ(PCS)は、降圧チョッパで太陽電池の直流電圧を調整し、インバータで交流に変換する2段構成が基本。チョッパとインバータの間のキャパシタが電圧を平滑し、容量が大きいほど出力電圧のリプルは小さくなる
  7. 最大電力点追従制御(MPPT)は、日射や温度が変化しても太陽電池が最大出力を出せる動作点を自動で追い続ける制御。PWM制御と高調波抑制フィルタにより、電力系統へ流出する高調波電流を抑える
  8. 太陽電池は、最小の発電単位である太陽電池セルを複数枚直列に接続して1枚のパネル状にしたものが太陽電池モジュール、そのモジュールをさらに直列・並列に接続したものが太陽電池アレイと呼ばれる。セル→モジュール→アレイの順に、小さな単位を組み合わせて電圧・電流・出力を積み上げていく構成になっている
  9. 自立運転(停電時に系統から切り離し限定負荷へ供給する意図的な運転)と単独運転(配電線事故時に切り離しが完了せず送電し続けてしまう危険な異常状態)は、字面が似ているが正反対の意味を持つ。PCSは電圧位相・周波数の急変などを監視して単独運転を検出しつつ、雷などによる短時間の瞬時電圧低下では不要な解列をしないよう対策されている
  10. 単相ブリッジ電圧形インバータは対角の2個のスイッチを交互にON/OFFして±Edの矩形波を出力する。誘導性負荷(RL)では電流の向きが電圧の反転にすぐ追いつかない期間があり、その間はスイッチ本体ではなく逆並列(フリーホイーリング)ダイオードが電流を肩代わりする。RL回路の電流変化の速さは時定数τ=L/Rで決まる
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