ダイキンはかつて、自社の主力冷媒技術に関する特許を、ライバル会社にまで開放すると宣言したことがあります。なぜそのような決断をしたのでしょうか。ダイキン工業株式会社は大阪府に本社を置く、世界最大規模の空調機器メーカーです。ルームエアコン・業務用パッケージエアコン・産業用空調・換気システムなど 幅広い空調製品を製造・販売しており、国内外で高いシェアを誇ります。ルームエアコン分野では「うるさら」シリーズをはじめとした高効率・高機能製品が住宅・マンションに広く採用されています。業務用では「SkyAir」や「VRVシステム」により、オフィスビル・商業施設・ホテルなど大規模建物の空調を一元管理できます。換気分野では「VAMシリーズ」全熱交換ユニットが省エネ換気の標準として施設設備に採用されています。
ダイキン工業株式会社は大阪府に本社を置く、世界最大規模の空調機器メーカーです。ルームエアコン・業務用パッケージエアコン・産業用空調・換気システムなど 幅広い空調製品を製造・販売しており、国内外で高いシェアを誇ります。
ダイキンの強みと主要製品の特長
始まりは飛行機用ラジエーターチューブ、そして軍需だった
創業者の山田晁は大阪砲兵工廠の出身で、1924年に大阪金属工業所を興した際の最初の事業は 飛行機用ラジエーターチューブの製造だった。その後、山田の人脈を通じて軍需の受注が広がり、 1931年に海軍指定工場、1933年に陸軍指定工場となって薬莢・信管の製造も手がけるようになった。 現在の空調専業というイメージとは異なる出発点である(公式サイト沿革より)。
空調メーカーである以前に、フッ素化学メーカーでもある
1933年からフッ素系冷媒の研究に着手し、1935年には日本初のフルオロカーボンガスの生産に成功した。 1953年には独自のフッ素樹脂ブランド「ダイフロン」を開発しており、冷媒開発で培った技術が そのままフッ素化学品事業の礎になっている。空調事業とフッ素化学事業は同じ根から伸びた二本柱である (公式サイト沿革より)。
「ミフジレーターエヤコン」というボタン一つの発明
1951年、日本初のパッケージ形エアコン「ミフジレーターエヤコン」を開発した。当時の空調設備は 設計・施工・運転のすべてに専門知識が必要だったが、圧縮機・凝縮器・送風機を自動制御し ボタン一つで運転できるようにしたことで空前のヒットとなり、「エアコンのダイキン」の ブランド基盤を築いた(公式サイト沿革より)。
現行のVRVシステムの原点は1982年
1台の室外機に複数の室内機を接続するビル用マルチエアコンは、1982年の日本初モデル発売が起点である。 そこから約40年を経た現行のVRVシステムまで、室外機1台で系統ごとに空調を制御する発想は 一貫している(公式サイト沿革より)。
選定ポイント
- 1924年に大阪金属工業所として創業し、2024年に創業100周年を迎えた。1963年に現社名(ダイキン工業株式会社)へ変更している。
- 2012年に世界初となるR32冷媒使用のルームエアコン「うるさら7」を発売し、2015年には自社が保有するR32冷媒関連特許を非独占的に実施許諾すると宣言した。この宣言以降、他社もR32冷媒機器を製造しやすくなった経緯があり、現場でR32冷媒機器を扱う機会が広がった背景の一つになっている。
- 1997年に全ての国内工場でISO14001(環境マネジメント)認証を取得している。
- 滋賀製作所(1970年設立)・堺製作所臨海工場(1978年完成)など、国内に主要生産拠点を持つ。
- 1989年に業界初となる氷蓄熱式ビル用マルチエアコン「EXGシリーズ」を開発した。氷蓄熱は割安な深夜電力で氷を作って蓄え、日中の冷房負荷に利用する技術で、当時から昼間のピーク電力を抑える発想があったことがうかがえる。
- 1997年に淀川製作所(大阪府摂津市)へR-32冷媒の量産プラントを建設している。2012年の「うるさら7」(世界初のR32冷媒採用ルームエアコン)発売より15年前の時点で、量産体制の投資に着手していたことになる。
取扱品種一覧
| 品種名 | 代表型番 | 用途 | カテゴリ | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ダイキン ルームエアコン | AN40YRP・AN40YEP 他 | 住宅・マンション・事務所の冷暖房 | ルームエアコン(家庭用) | 詳細を見る → |
| ダイキン 業務用エアコン | SZRC160BF・SZRC160BC 他 | オフィス・店舗・商業施設・ホテルの冷暖房 | 業務用パッケージエアコン | 詳細を見る → |
| ダイキン 換気システム | VAM500KS・VAM650KS 他 | オフィス・商業施設・住宅の省エネ換気・24時間換気 | 換気システム・全熱交換器 | 詳細を見る → |
会社概要
| メーカー名 | ダイキン工業株式会社 |
|---|---|
| 略称 | ダイキン |
| 主力品種カテゴリ | ルームエアコン(家庭用)、業務用パッケージエアコン、換気システム・全熱交換器 |
参考資料・出典
メーカー様へ:掲載内容のご指摘・お取引のご相談はこちらから承ります。
ダイキン製品の見積・納期はお気軽にお問い合わせください
型番と数量を入力するか、手書きメモや型番リストの写真・PDFを送れます。 日程を決めて相談したい場合は、打ち合わせの枠をその場で押さえられます。
FAX 03-3833-6434 平日 9:00〜17:00
法人・施工業者のお客様向けのご相談窓口です
よくある質問
ダイキンは、なぜ自社の冷媒特許をライバル会社にまで開放したのですか?
ダイキンは2012年に世界初となるR32冷媒使用のルームエアコン「うるさら7」を発売し、 2015年には自社が保有するR32冷媒関連特許を非独占的に実施許諾すると宣言しました。この宣言以降、他社もR32冷媒機器を製造しやすくなり、業界全体でのR32冷媒の普及を 後押しした経緯があります。現場でR32冷媒機器を扱う機会が広がった背景の一つです。1924年の創業(2024年に創業100周年)から続く空調技術の蓄積が、こうした業界標準づくりの 土台になっています。
見積フォームへ進む →「ダイキン」という社名の由来は何ですか?
旧社名「大阪金属工業」の愛称「大金(だいきん)」をカタカナ表記にしたものです。 創業当初は飛行機部品の製造・販売が主体でしたが、その後空調機器やフッ素化学品へと事業内容が 大きく変わり、社名と実態がかけ離れていったため、創業40周年を前にした1963年に 「ダイキン工業株式会社」へ社名変更しました(公式サイトFAQより)。
見積フォームへ進む →ダイキンは空調専業のメーカーですか?
いいえ、空調専業ではありません。冷媒の研究から派生したフッ素化学品事業(フッ素樹脂・フッ素ゴム等)も 手がける化学メーカーとしての顔を持ちます。
見積フォームへ進む →ルームエアコン設置に必要な電材は何ですか?
ルームエアコンの設置には専用回路が必要で、VVFケーブル(2.0mm 2芯)・ 専用コンセント(単相100Vまたは200V)・専用ブレーカーが基本資材となります。
見積フォームへ進む →業務用エアコン設置に必要な電材は何ですか?
業務用パッケージエアコンの設置には三相200V(動力)回路が必要で、 CVケーブル・動力用ブレーカー・端子台・電線管等が基本資材となります。
見積フォームへ進む →全熱交換型換気ユニットはどのような建物に向いていますか?
全熱交換型換気ユニット(VAMシリーズ・ベンティエール)は冷暖房中でも新鮮な空気を効率よく供給したい建物全般に有効です。 業務用のVAMシリーズはオフィス・商業施設・ホテルのZEB対応や省エネ改修に、 住宅用のベンティエールは建築基準法で義務付けられた24時間換気への対応に適しています。
見積フォームへ進む →