屋外灯を点けるスイッチ役は2つある。タイムスイッチと自動点滅器だ。
図はこの2つをただ並べて描いているだけで、直列か並列かは書かれていない。直列につなげば、時刻も暗さも両方の条件が揃わないと点かない。並列につなげば、どちらか一方だけで点いてしまう。
見当がつかなくて当然だ。読み終えるころには、この2つの検出装置の組み合わせ方が、点灯条件にどう影響するかが分かるようになっている。
まず前提を確認しておく。ここでは配線図そのものは載せない。試験センターが公表している候補問題のPDFを手元に開き、No.9の図を見ながら読み進めてほしい。
図から読み取るもの
No.9の配線図に描かれているのは、次の要素だ。
- 電源:1φ2W 6 600V(変圧器二次側 1φ2W 100V)
- 変圧器(単相)
- 露出形コンセント(図中注記「露出形」)
- タイムスイッチ「TS」(イ)
- 自動点滅器「イ」(A(3A))
- 屋外灯「イ」(二重円の記号・施工省略)
- アウトレットボックス、VVF用ジョイントボックス
変圧器二次の他の負荷へ・EB接地と、屋外灯に至る部分が施工省略に指定されている。
直列か並列か——AND条件とOR条件
露出形という注記の意味
図中の「露出形」という注記は、露出形コンセントを指す。屋外に設置される配線・器具であることを反映した指定で、埋込形とは施工方法が異なる。この注記を軽く読み流すと、通常の埋込形コンセントと同じ感覚で扱ってしまいかねない。
複線図を起こす順序
- 施工省略の範囲を確認する — 変圧器二次の他の負荷へ・EB接地、屋外灯に至る部分をマークする
- タイムスイッチ・自動点滅器それぞれの結線を確認する — 直列・並列の指定は当日の施工条件次第と想定して、両方のパターンを練習しておく
- 露出形コンセントの施工方法を確認する — 埋込形と混同しない
- 屋外灯の手前までを結線する — 屋外灯そのものは施工省略の対象
踏みやすい欠陥項目
- 3.誤接続,誤結線のもの — 直列・並列の指定を誤ると該当
- 2.配置,寸法,接続方法等の相違 — 露出形コンセントを埋込形の作法で結線すると該当の可能性
一歩先の使い道
複数の検出装置を組み合わせて条件判断する回路は、防犯灯・自動ドア・空調の自動制御など、幅広い設備に共通する考え方だ。AND条件・OR条件という視点は、この試験だけの知識ではない。
今日試せる行動
街の防犯灯や庭園灯が、時刻だけで点いているのか、明るさだけで点いているのか、両方の条件がありそうかを観察してみるといい。AND条件・OR条件の実例が身近に見つかる。
覚える意味
条件判断の組み合わせを誤ると、意図しない時間帯に照明が点灯し続けたり、逆に必要な時間に点かなかったりする。防犯・省エネの両面で、この設計の正確さが実際の効果を左右する。
面白さ
「AND条件かOR条件か」という視点を持つと、身の回りの自動制御された照明や設備の裏側にある設計判断が見えるようになる。
ワクワクする未来
複数の検出装置を組み合わせる発想は、これから広がるスマート照明・自動制御設備の設計にそのままつながっていく。
冒頭の「タイムスイッチと自動点滅器、直列か並列か」——答え合わせは理解度チェックの最後の問題でしてみよう。