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電材基礎配線器具

パナソニック配線器具(コスモシリーズワイド21)の品番はどう読むのか|WTP50011WPが積み上げる「セット」「表示灯」「スイッチ種別」の規則

読了目安: 9分 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー

改修現場でスイッチを一枚外すと、裏側に品番が印字されている。「WTP50011WP」——手元の見積書に書かれた品番と、数字の並びがどうも違う。同じ「コスモワイド21のスイッチB」のはずなのに、なぜ品番が一致しないのか。

答えを先に言ってしまうと、両方とも間違っていない。パナソニックは同じスイッチに対して、複数の品番を用意していることがある。問題は、それがどういう理屈で分かれているかだ。

WTPが表しているのは「本体とプレートのセット」

パナソニックの配線器具FAQには、こんな一文がある。「コスモシリーズワイド21埋込スイッチBの配線方法を教えてください。※対象品番:WTP50011WP、WT5001」。同じ質問の対象として、この2つの品番が並んで挙げられている。

つまり「WTP50011WP」と「WT5001」は、同じスイッチBという中身を指しながら、別々の品番として存在している。前者は末尾に「WP」が付き、後者には付いていない。この違いは偶然ではない。WTP50011WPの製品ページの正式名称は「コスモワイド21埋込スイッチB(ホワイト)」で、ハンドルとプレートまで組み込まれたセット状態で販売される品番だ。一方のWT5001は、器具本体だけを指す品番だとみてよい。プレートやハンドルは別売りで用意し、現場で組み合わせる前提になる。

見積書に「WTP」で始まる品番が書かれていれば、それだけでプレートまで揃っていると考えていい。逆に「WT」止まりの品番であれば、プレートを別途手配しないと壁に取り付けられない——この一文字の有無が、現場で「プレートが足りない」という手戻りを分ける境界線になっている。

中ほどの数字が分けているのは「表示灯の有無」

WTPで始まる品番をもう少し並べてみる。WTP50011WP(コスモワイド21埋込スイッチB)、WTP50411WP(コスモワイド21埋込パイロット・ほたるスイッチB)、WTP50511WP(コスモワイド21埋込ほたるスイッチB)。どれも末尾は「WP」で共通し、片切スイッチBという中身も同じだ。違うのは、5桁の数字のうち3桁目、「0」「4」「5」という1文字だけである。

この1文字が示しているのは、表示灯の付き方だ。パナソニックのFAQは、WTP50411WPとWTP50511WPの違いをこう説明している。パイロット・ほたるスイッチ(WTP50411WP)は「スイッチが『切』で緑ランプが点灯、スイッチが『入』で赤LEDが点灯」し、ほたるスイッチ(WTP50511WP)は「スイッチが『切』で緑ランプが点灯」するだけだ。前者は消えている間だけでなく点いている間も光り、後者は暗がりでスイッチの位置を知らせる目的に絞られている。表示灯を持たない無印のスイッチB(WTP50011WP)を含めて3段階に並べると、「0」は表示灯なし、「4」はパイロット・ほたるの両方、「5」はほたるのみ、という対応が見えてくる。

スイッチ種別はアルファベットではなく数字で現れる

配線器具のカタログやFAQでは、スイッチをB・C・D・Eという記号で呼ぶ。パナソニックのFAQによれば、Bは片切(基本のスイッチ)、Cは3路(2ヵ所から1灯を点滅させる)、Dは両切(200V機器向け)、Eは4路(Cと組み合わせて3ヵ所以上から点滅させる)だ。同じFAQには「ヒューズ付のスイッチをスイッチAと呼称しましたが、現在は販売されていません」という注記もある。B・C・D・Eという並びの前に、かつてAが存在していたということだ。

紛らわしいのは、この呼び方がそのまま品番の文字として現れるわけではない点だ。3路スイッチであるWTP50521WP(コスモワイド21埋込ほたるスイッチC)を、片切のWTP50511WP(同・ほたるスイッチB)と並べると、5桁の数字のうち4桁目が「1」から「2」に変わっている。カタログ・製品ページ上の呼び名としてはB・Cという文字が使われながら、品番の中では数字に置き換わっている——読む側は、この変換を一度自分の中で通す必要がある。

3路・4路のスイッチは、施工時の端子表示でも独自のルールを持つ。パナソニックのFAQはJIS C 8304に基づき、3路スイッチの端子表示を「0」(電源または負荷へ接続する端子)と「1及び3」(スイッチ間配線に接続する端子)、4路スイッチを「1、2、3及び4」(スイッチ間配線に接続する端子。1と3、2と4はそれぞれ接触しない端子)と説明している。品番の数字でスイッチ種別を読み違えると、この端子表示の意味も丸ごと変わってしまう。

末尾のもう一桁は「連数」

WTP50513WP(コスモワイド21埋込ほたるトリプルスイッチB)を見ると、WTP50511WPと数字の並びがほとんど同じで、最後の1桁だけが「1」から「3」に変わっている。名前に「トリプル」と付いている通り、これは片切スイッチが3個一体になった器具だ。5桁の数字を通しで見ると、3桁目が表示灯の種類、4桁目がスイッチ種別、5桁目が連数(個数)という、独立した3つの意味が積み重なっている格好になる。

プレート単体の品番は形状と色で分かれる

ここまでのWTP品番は、スイッチ本体とプレートが一体になったセット品番だった。プレートだけを単独で発注する場合は、また別の品番体系になる。パナソニックの電設資材総合カタログには、コスモシリーズワイド21のスイッチプレートとして、ラウンドプレートのWTC7101W・WTC7102W・WTC7103Wと、スクエアプレートのWT8101W・WT8102W・WT8103Wが並んでいる。数字の末尾は連数(1連・2連・3連)に対応し、末尾のアルファベット1文字が色を示す。同カタログの表記では、Wがホワイト、Fがベージュ、Gが利休色にあたる。

ラウンドとスクエアの違いについて、パナソニックのFAQは「ラウンドプレート・・・4隅が丸形状」「スクエアプレート・・・4隅が角形状」とだけ説明している。プレートの角が丸いか角ばっているかという、見た目上の違いだ。色についても同社のFAQに具体的な数値があり、ホワイトはマンセル番号10Y9/0.5、ベージュは2.2Y7.6/1.6、利休色は4Y6.4/2とされている。利休色は緑がかった落ち着いた色味で、ホワイト・ベージュに次ぐ第三の選択肢として、ラウンド・スクエアどちらのプレートにも用意されている。

「W」という記号がもう一つ別の意味を持っている

ここまでの話で、品番末尾の「W」はホワイト(色)を指すと説明してきた。ところが、コンセントの端子には、まったく別の意味を持つ「W」が刻印されている。パナソニックのFAQは、コンセントに表示された「W」について「『接地側極』であることを表すものです。※接地側極には白色の線を接続します」と説明し、JIS規格(JIS C8303)で極性を持つコンセントの接地側極には「W」(または「N」)という表示を、端子またはその近傍の器台に明瞭に表示することが義務付けられており、パナソニックは「W」表示を採用している、としている。

品番の末尾に付く色記号としての「W」と、器具の端子に刻印される極性表示としての「W」は、同じアルファベット一文字でありながら、指している対象がまったく違う。前者は発注時に選ぶ色、後者は施工時に電線をどちら側の端子へつなぐかを示す表示だ。品番を読むときと、現物の端子を配線するときとで、頭の中の「W」を切り替える必要がある。

型番だけでは決まらないもの

ここまで、実在する品番を横に並べることで、WTPという接頭辞がセット品番を示し、続く数字が表示灯・スイッチ種別・連数を積み重ねて表現している様子を追ってきた。ただし断っておくと、パナソニックはこの規則を「品番の見方」として一枚の早見表に公開しているわけではない。ここで示した対応は、公式FAQと製品ページに掲載された個々の品番を照合して浮かび上がらせたものであり、すべての桁位置がすべての商品カテゴリで同じ意味を持つと決まっているわけではない。

その証拠に、WTPという接頭辞は片切スイッチだけのものでもない。コスモワイド21埋込ダブルコンセント(WTP1502WKP)のようなコンセント類にも使われているし、熱線センサで人の動きを検知して自動点灯する「かってにスイッチ」(WTP1811WP)のような、ここまで見てきたスイッチB・Cの並びとは違う設計思想の製品にも使われている。品番の桁を読んで見当を付けることはできても、その組み合わせが実在するか、その製品が本当に自分の探している機能を持っているかは、最終的には品番検索か現物の型番シールで確認するしかない。

パナソニック配線器具の型番確認・見積りについて

電設資材専門商社・松本電業株式会社(東京都台東区台東2-4-11)では、コスモシリーズワイド21のスイッチ・コンセント・プレートについて、現物の品番からの照合、廃番品の後継品番の確認まで対応している。品番の一部しか読み取れない場合は、現物の写真を添えてもらえると照合が早い。

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