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リレー完全ガイド|仕組み・a接点b接点・ソケットの選び方を初心者向けに解説

読了目安: 10分 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー

リレーとは——「電気で電気のスイッチを押す」装置

壁のスイッチは指で押します。では、機械が自分でスイッチを押したいときはどうするか——そのために生まれたのがリレーです。

仕組みは驚くほど単純です。

  1. コイル(電磁石)に小さな電流を流す
  2. 電磁石が鉄片を引き寄せる
  3. 鉄片につながった接点がカチッと閉じ(開き)、別の回路が入る(切れる)

つまり「小さな電気で、別の大きな電気の入切を操作する」装置。PLCの出力信号(小さな電気)でモータの電磁接触器(大きな電気)を操作する、センサーの検出信号でランプとブザーを同時に鳴らす——制御盤の中の連携プレーは、ほぼすべてリレーの仕事です。

a接点・b接点・c接点——リレーの言葉を覚える

リレーの接点には3種類あり、回路図はこの記号だらけです。ここさえ覚えれば図面が読み始められます。

記号名前普段(コイルOFF)動作時(コイルON)使いどころ
a接点メーク接点開いている閉じる「動作したらONにしたい」基本形
b接点ブレーク接点閉じている開く非常停止・安全系(断線でも安全側へ)
c接点切替接点b側に接触a側に切替1つで両方できる万能型

型番の「MY2」「MY4」の数字はc接点の組数です。MY2=2回路、MY4=4回路を同時に切り替えられます。

有名な「自己保持回路」——リレーが主役の代表作

押しボタンを離しても機械が動き続けるのはなぜか。answer: リレーが自分で自分のコイルに電気を送り続けるからです。

  1. 起動ボタン(a接点)を押す → リレーのコイルON
  2. リレーの接点が閉じ、その接点経由でもコイルに電気が流れる
  3. ボタンを離してもリレーは自分の接点で通電を保持(=自己保持)
  4. 停止ボタン(b接点)を押すと保持が切れて停止

この「記憶する」働きこそ、リレーが単なるスイッチでなく制御の部品と呼ばれる理由です。世のあらゆる「起動・停止ボタン」の裏で、この回路が動いています。

一段深い理解——コイルを切った瞬間に何が起きているか

リレーのコイルは、単なる電磁石ではなく「コイル(インダクタ)」でもあります。ここに、初心者が見落としがちな落とし穴が潜んでいます。

コイルに電流を流している状態から急にOFFにすると、コイルは「今まで流れていた電流を流し続けようとする」性質(自己誘導)によって、瞬間的にかなり高い電圧(逆起電圧)を発生させます。これがいわゆるコイルサージです。

問題は、このコイルをPLCのトランジスタ出力で直接駆動しているケースです。機械的な接点であれば多少の火花で済みますが、半導体であるトランジスタは逆起電圧に非常に弱く、対策なしで駆動すると出力素子が破壊されたり、装置が誤動作したりする原因になります(出典:オムロン電子部品サイト「リレーのコイルサージ対策について」)。

現場でこれを防ぐ方法は主に2つです。

  1. コイルにフライホイールダイオードを外付けする:コイルと並列に整流用ダイオードを逆方向に接続し、OFF時の逆起電流をダイオード経由で還流させて吸収する
  2. ダイオード内蔵タイプのリレーを選ぶ:型番にサージ吸収ダイオードが内蔵されたシリーズを選定すれば、外付け配線が不要になる

ただし②を選ぶ場合は要注意です。ダイオード内蔵タイプはコイルの極性(+/-)が決まっており、逆接続するとダイオードが破損してショートモードとなり、リレー自体が動作不能になります。「配線が楽だから」と内蔵タイプを安易に選ぶのではなく、コイル駆動源がトランジスタ出力かどうか、極性表示に従って配線できるかを確認したうえで選定するのが実務上のポイントです。逆に、PLCのリレー出力やスイッチで直接駆動する場合は、必ずしもサージ対策が必須ではありません(負荷側の要求に応じて判断します)。

【選定マップ】リレーを最短で決める

入切したいもの選ぶ機器
信号・小負荷(PLC入出力・表示灯)小形リレー(MY・G2R等)
やや大きい負荷(ソレノイド・小型モータ)パワーリレー(LY等)
高頻度開閉・ヒータSSR(ソリッドステートリレー)
三相モータ本体電磁接触器へ(リレーの守備範囲外)

小形リレー(MY)を選ぶ場合は、接点数(2回路ならMY2+ソケット、4回路ならMY4+ソケット)とコイル電圧(盤内標準はDC24V、AC制御回路はAC100V/AC200V)もあわせて決めます。

三相モータそのものの入切は電磁接触器(富士電機ガイド参照)の仕事です。リレーはその接触器のコイルを操作する側に回ります。

選定チェックリスト——この5つで型番が決まる

  1. 接点数: 同時に切り替えたい回路数(MY2/MY4)
  2. コイル電圧: 制御回路に合わせる。盤内はDC24Vが主流(指定漏れが最多の発注ミス
  3. 接点容量: 入切する負荷の電圧・電流が接点定格に収まるか
  4. ソケット: 抜き差し交換のため原則セットで。接点数に対応した型番を選ぶ
  5. 表示・オプション: 動作表示灯付き(動いているか一目でわかる)が保守現場では人気

どう注文するか——失敗しない発注のしかた

例: 「MY2 DC24V を 20個、対応ソケットを 20個」
    「(既設の写真から)このリレーと同じものを10個」
  • 「リレー+コイル電圧+ソケット」の3点セットで伝えれば間違いがありません
  • ソケット買い忘れは定番ミス。逆に交換用ならリレー本体のみでOK(ソケットは盤に残っています)
  • 型番がわかれば型番検索から見積リストへ追加できます

リレーの購入・見積りについて

電設資材専門商社・松本電業株式会社(東京都台東区台東2-4-11)でお見積り・ご購入いただけます。オムロン・IDEC等の各社リレーを取り扱っています。

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よくある質問

リレーとは何ですか?一言でいうと?

「電気で操作する電気のスイッチ」です。コイルに小さな電流を流すと電磁石が働き、別の回路の接点をカチッと切り替えます。小さな信号で大きな負荷を安全に入切できるのが存在意義で、制御盤の中で信号の中継・増幅・組み合わせを一手に担っています。

a接点・b接点・c接点の違いは何ですか?

通電していないときの状態で区別します。a接点は普段開いていて動作すると閉じる(メーク接点)、b接点は普段閉じていて動作すると開く(ブレーク接点)、c接点はaとbが背中合わせになった切替接点です。「安全側はどちらか」で使い分け、例えば非常停止系は断線でも安全側に倒れるようb接点で組むのが定石です。

リレーとソケットはなぜ別売りなのですか?

リレーは消耗品だからです。接点は開閉のたびに少しずつ傷むため、寿命が来たら盤の配線はそのままにリレー本体だけ抜き差しで交換できるよう、配線はソケット側に固定します。だから発注は必ず「リレー+対応ソケット」のセットで数えます。

メカニカルリレーとSSR(ソリッドステートリレー)はどう使い分けますか?

開閉頻度と負荷で選びます。SSRは半導体式で接点摩耗がなく、高頻度開閉・静音が必要な場面(ヒータ制御等)に向きます。メカニカルリレーは絶縁性が高く回路が単純で安価。毎秒何回も入切するならSSR、通常の信号中継はメカニカルが基本です。

リレーはどこで購入できますか?

松本電業株式会社(東京都台東区台東2-4-11)の見積フォームからご購入いただけます。型番+コイル電圧+ソケットの要否をお伝えください。既設リレーの写真から型番特定のご相談も可能です。

参考文献・出典

型番不明でもOK

この記事の内容で、製品選定から相談できます

「リレー完全ガイド|仕組み・a接点b接点・ソケットの選び方を初心者向けに解説」に関連する製品を、用途・仕様・写真からお探しします。リンク先には相談内容を入れた状態で用意するため、型番が分からなくてもそのまま進められます。 手書きメモや型番リストの写真・PDFでも依頼できます。

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