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寺崎電気TemBreak PROの型式の見方|PS125-NFのフレーム・定格電流・遮断容量

読了目安: 6分 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー

PS125-NFの「125」は125AFのフレームを示しますが、個々の製品の定格電流が125Aとは限りません。型式の文字から候補を絞り、銘板と公式仕様表で定格・寸法・接続条件を確定するのが基本です。

この記事では、寺崎電気産業の総合カタログNo.‘26-I68K(2026年8月7日版)のセレクションチャート、定格・仕様表、巻頭の改訂案内を照合します。設備への適合や交換可否は、以下の数字だけでは確定しません。

PS125-NFで確認する項目

確認項目カタログで確認できる内容実際の手配時の注意
フレーム125AF定格電流と区別する
定格電流15A〜125Aの複数仕様現品の銘板と必要な定格を確認する
定格絶縁電圧Ui800V設備の使用電圧・適用条件とは区別する
AC415VのIcu/Ics36kA/36kA電圧が変われば対応する仕様欄を確認する
過電流引外し方式熱動-電磁式電子式や完全電磁式と混同しない

出典は同カタログ2-4ページです。電子式・可調整のPS125-PEなどは、定格電流に加えて設定値の確認が必要です。フレームだけを見て同じ保護特性だと判断することはできません。

先頭文字・末尾文字だけで仕様を決めない

1-10ページのセレクションチャートでは、汎用品と限流ブレーカが別の区分に整理されています。汎用品のN汎用形にはS125-SFやPS125-NF、G高性能形にはS125-GFやPS125-PFが掲載されています。この分類名と型式の文字は、一対一の共通規則として読み替えられるものではありません。

また、末尾がFの製品をすべて同じ引外し方式とするのも誤りです。2-3ページのS30-NFは完全電磁式、2-4ページのPS125-NFは熱動-電磁式です。電子式と記載されたPS125-PEなども含め、仕様表の「過電流引外し方式」を確認してください。

Pの有無から上位互換と判断しない

同じ125AFでも、仕様表では次の違いがあります。

型式定格絶縁電圧UiAC415VのIcu/Ics
S125-SF690V30kA/15kA
PS125-NF800V36kA/36kA
S125-GF690V65kA/33kA
PS125-PF800V70kA/50kA

出典は2-4・2-9・2-10ページです。この条件では数値の大小を比較できますが、取付寸法、端子、極数、引外し特性まで同じという意味ではありません。「Pがあるから上位互換」という選び方は避け、必要な仕様を一項目ずつ照合します。

性能比較表と廃止・後継の案内は分けて読む

1-4ページには、従来のS400-PF・S630-PFとPH400-CF・PH630-CFの定格遮断容量を対比した表があります。PH400-CF・PH630-CFには、2点切りロータリーコンタクト構造とプレッシャートリップ機構を採用したことが説明されています。

ただし、比較表だけから「S400-PF・S630-PFという名称が現行カタログから消えた」「必ずPHへ置き換える」とは判断できません。実際に巻頭の追加機種にはS630-PFが記載されています。旧設備の更新では、比較対象の世代や仕様、メーカーの個別の置換案内を確認する必要があります。

巻頭ではPS30-NF・PS50-NF・PS60-NFなどの「特殊ブレーカ」への移行も案内されています。これは供給・掲載区分の変更であり、Pという文字が性能低下を意味するという説明ではありません。正式な型式と現行の取扱条件を照会してください。

交換・見積の前に用意する情報

  1. 本体と銘板の写真、完全な型式、定格電流、極数。
  2. 設備の使用電圧、必要な遮断容量、引外し方式・設定値。
  3. 取付寸法、端子・接続方式、補助接点などの付属装置。
  4. 必要数量、希望納期、既設品と同一品か更新候補の相談か。

同じフレームや近い型式でも、そのまま取り付けられるとは限りません。メーカー仕様表・外形図と既設条件を照合してから手配してください。

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よくある質問

PS125-NFの「125」は、実際に流せる定格電流と同じ数字ですか?

同じではありません。公式カタログ2-4ページでは、PS125-NFに15Aから125Aまで複数の定格電流が掲載されています。型式中の125だけでは個々の製品の定格電流は確定しないため、銘板の電流表示と仕様表を確認してください。電子式・可調整品では、定格電流と実際の設定値も区別します。

先頭の「P」がある型式は、ない型式の上位互換品ですか?

Pの有無だけでは判断できません。PS125-PFとS125-GFでは仕様表の定格絶縁電圧や遮断容量が異なりますが、それだけで取付・接続を含む互換性は確定しません。またPS30-NFなどは特殊ブレーカへの移行が案内されています。各型式の現行仕様と供給区分を確認してください。

末尾がFなら、すべて熱動-電磁式ですか?

一律ではありません。仕様表ではPS125-NFやPS125-PFは熱動-電磁式ですが、S30-NFは完全電磁式です。PS125-PEなどは電子式と記載されています。末尾の文字だけで決めず、型式ごとの過電流引外し方式を確認してください。

旧型式からTemBreak PROへそのまま交換できますか?

カタログの性能比較表は、無条件の交換互換性を示すものではありません。S630-PFは現行カタログの追加機種にも記載されており、PH630-CFとの比較だけから名称消滅や一律の後継関係を判断できません。銘板、極数、定格電流、電圧と遮断容量、取付・接続寸法を照合し、メーカーへ適合を確認してください。

参考文献・出典

  • 寺崎電気産業株式会社「ノーヒューズブレーカTemBreak PRO 総合カタログ」(カタログNo.'26-I68K) (1-4ページ「100AF〜630AFの定格遮断容量が向上しました。」比較表:TemBreak(旧世代)のS100-GF(AC415V、Icu/Ics=65kA/33kA)とTemBreak PRO(新世代)のPS125-PF(AC415V、Icu/Ics=70kA/50kA)、S225-GF(65kA/35kA)とPS250-PF(70kA/50kA)、S400-PF(85kA/85kA)とPH400-CF(110kA/110kA)、S630-PF(100kA/50kA)とPH630-CF(110kA/110kA)を並べた対比。同ページの解説文「400Aフレーム/630Aフレームには,TERASAKIが世界で初めて開発した限流ブレーカの技術を発展させた2点切りロータリーコンタクト構造と短絡遮断時の内部圧力を利用したプレッシャートリップ機構を採用。2点切りロータリーコンタクトによるスムーズな接点乖離とプレッシャートリップによる高速遮断によりIcu/Ics=110kA/110kA(AC415V)の性能を実現しました。」)
  • 同カタログ 1-10ページ「セレクションチャート」 (ノーヒューズブレーカの分類表。「汎用品」の枠内に「N 汎用形」(S30-NF・S50-CF/NF/SF・S125-SF・PS125-NF・PS125-NE等)と「G 高性能形」(S50-GF・S100-GF・S125-GF・PS50-PF・PS125-PF/PE等)が並び、「限流ブレーカ」の枠内に「H 汎用形」(H100-NF・H125-NF・PH400-CF等)と「L 高性能形」(L100-NF・L125-NF・L400-NE等)が並ぶ構成。)
  • 同カタログ 2-3・2-4・2-9〜2-11ページ「定格・仕様 汎用品シリーズ」 (各形式の定格絶縁電圧〔Ui〕・定格遮断容量Icu/Ics(415V)・過電流引外し方式の一覧表。S30-NF(690V、2.5/2kA、完全電磁)、S50-CF(690V、7.5/4kA)、S50-NF(690V、10/5kA)、S50-SF(690V、30/15kA、熱動-電磁)、S125-SF(690V、30/15kA)、PS125-NF(800V、36/36kA、熱動-電磁)、S50-GF(690V、65/33kA)、PS50-PF(800V、70/50kA)、S100-GF・S125-GF(690V、65/33kA)、PS125-PF・PS125-PE(800V、70/50kA、PEは電子式・可調整)、PS250-PF・PS250-PE(800V、70/50kA)、PS400-GF・PS400-GE(800V、70/70kA)を確認。)
  • 同カタログ 巻頭「発行の要点」(今版での機種の廃止・追加・移行の告知) (「以下の機種を廃止しました。PE50-NFZ, PS50-NFZ, PE125-NFZ, PE50-NFN, PE125-NFN, PZE30-NF, PZE50-NF, PZE60-NF, PZE125-NF, PZS30-NF, PZS50-NF, PZS60-NF, PZE50-NFN, PZE125-NFN」「以下の機種を追加しました。E30-NF, E50-NF, E60-NF, E100-NF, S30-NF, S50-CF, S50-NF, S60-NF,(中略)S50-GF, S50-GFH, S50-GFL, S630-RF, S630-RE, S630-REH, S630-PF, S630-PE, S630-PEH」「以下の機種を『特殊ブレーカ』へ移行しました。PE30-NF, PE50-NF, PE60-NF, PE125-NF, PS30-NF, PS50-NF, PS60-NF, PE30-NN, PE50-NN, PE125-NN」の3告知。)
型番不明でもOK

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