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配線図 ・ 4 / 12

スイッチ類の図記号と傍記

読み終えると、こうなる

同じ端子番号を持つ3つのスイッチを、Y字分岐とランプの有無という2つの軸で見分けられるようになる

  • 位置表示灯(H)と確認表示灯(L)を、点灯するタイミングの違いから取り違えずに答えられる
  • 傍記『3』の個数だけで4路スイッチの要否を判断せず、傍記『4』の有無を図面全体から確認できる
  • 接点構成図の端子番号の有無をまず見て、器具の候補をその場で半分に絞れる
考えてみよう

新築住宅の階段照明は、1階と2階のどちらのスイッチからでもON/OFFできるように設計されていた。ところが引き渡し後、住人から「2階のスイッチが、効くときと効かないときがある」という連絡が入った。

行って確かめると、1階のスイッチを下げているあいだは、2階のスイッチをどちらに倒しても照明はうんともすんとも言わない。ところが1階のスイッチを上げた途端、今度は2階から普通に点けたり消したりできる。電球も器具も壊れていない。配線図通りに3路スイッチを2個使っているはずなのに、なぜ「1階の位置しだいで2階が死ぬ」ことになるのか。

このトピックを読み終えるころには、配線図のどの部分を見ればこの不具合の原因に気づけたか分かるようになっている。

点滅器(スイッチ)の基本図記号は、黒丸(塗りつぶした円)を描いた形だ。傍記が何もなければ片切スイッチを表す。定格電流も15Aなら書かない——「無印=標準」のルールはコンセントと同じで、15A以外のときだけ電流値を傍記する。そして黒丸に付く傍記の種類は、コンセントよりずっと多い。

傍記意味
なし片切スイッチ
2P2極スイッチ(両切)
33路スイッチ(3路スイッチの仕組みはこちら
44路スイッチ
H位置表示灯内蔵スイッチ(ほたるスイッチ)
L確認表示灯内蔵スイッチ(パイロットスイッチ)
D遅延スイッチ
RAS熱線式自動スイッチ
Pプルスイッチ(引きひもで操作する)
Tタイマ付スイッチ
A(容量を併記)自動点滅器(例:A(3A))
WP防雨形
EX防爆形
15A以外の電流値定格電流(15Aは傍記しない)

この表にRは入っていない。 リモコンスイッチ(●R)は点滅器の傍記ではなく、 JIS C 0303 4.3 で名称欄を別に立てた独立の図記号だからだ。姿は黒丸にRで 点滅器の傍記と見分けがつかないが、規格上の居場所が違う。「点滅器の傍記として 規定されているものはどれか」と問われたら、Rは答えにならない。

3 4 R 片切 3路 4路 リモコン 点滅器(スイッチ)は黒丸が基本形。3・4は点滅器の傍記で種類が変わる。右端の●Rだけは点滅器ではなく、独立した図記号のリモコンスイッチ(JIS C 0303:2000 の作図例に合わせた自作図)

「点いているランプ」の意味が、HとLで逆になる

夜中に目が覚めて、真っ暗な廊下を歩く。壁のどこかにスイッチがあるはずだが、暗くて見えない——このときのために、スイッチ本体に小さなランプを仕込み、照明が消えている間だけ点けておくのが位置表示灯内蔵スイッチ(傍記H)だ。通称「ほたるスイッチ」。ランプの仕事は、暗闇の中で「スイッチはここだ」と居場所を教えることにある。

一方、洗面所の壁のスイッチには、換気扇を回している間だけ点くランプが付いていることがある。こちらは確認表示灯内蔵スイッチ(傍記L)、通称パイロットスイッチだ。浴室の換気扇や屋外の照明のように、動いているかどうかがその場から見えない・聞こえない負荷のために、「いま運転中だ」と知らせる。

つまり同じ「小さなランプ付きのスイッチ」なのに、点くタイミングは正反対になる。Hは消えている間に点いて場所を教え、Lは動いている間に点いて運転を教える。図記号のほうは助けてくれない。JIS C 0303:2000 の作図例では、●H と ●L は黒丸も文字の大きさも位置もまったく同じで、違うのはアルファベット1字だけだ。試験ではこの対応を入れ替えた選択肢が平然と並ぶが、「Hはほたる。ほたるは暗いところで光る」と結びつけておけば崩れない。

H L D RAS 消灯中に点く 動作中に点く 遅れて切れる 人の熱で入切 位置表示灯 確認表示灯 遅延 熱線式自動 HとLはどちらもランプ内蔵で、図記号は黒丸に添える1文字が違うだけ。点くタイミングだけが正反対(JIS C 0303:2000 の作図例に合わせた自作図)

切り忘れと点け忘れを、スイッチ自身が引き受ける傍記

D(遅延スイッチ)は、OFFに操作してもすぐには切れず、しばらくしてから切れるスイッチだ。代表はトイレの換気扇で、人が出て操作したあとも換気扇だけが少し回り続けてから止まる。RAS(熱線式自動スイッチ)は、人の体から出る熱(赤外線)を検知して自動でON/OFFする。玄関ポーチの照明に使われ、人が近づくと点く。T(タイマ付)は設定した時間で切れるスイッチ、A(自動点滅器)は周囲の明るさを感じて門灯や防犯灯を自動で点滅させる器具で、「A」と容量(例:3A)を併記する。

2Pは2極(両切)スイッチを表す。屋外ならWP(防雨形)、可燃性ガスなどのある場所ならEX(防爆形)——このあたりの読み方はコンセントの傍記と共通になっている。なお●R(リモコンスイッチ)も、リモコン配線を通じてリレーを動かし離れた場所の照明を操作するという意味では同じ進化の流れに乗っているが、規格上は点滅器の傍記ではなく別の図記号だ。摘要が「リモコンスイッチであることが明らかな場合は,Rを省略してもよい」としているのも、Rが傍記ではなく記号の一部だからである。

2箇所から操作する——3路・4路スイッチ

傍記「3」の3路スイッチは、階段の上と下、廊下の両端など、2箇所のどちらからでも同じ照明をON/OFFできるようにするためのスイッチだ。片切スイッチと違い、3本の配線端子を持つ。そのうち1本は共通端子(コモン)で、電源側に置かれたスイッチなら電源と、照明側に置かれたスイッチなら照明と、決まった向きでつながる。残り2本が、対になるもう1台の3路スイッチとの間を結ぶ「渡り線」になる。

3路スイッチA 3路スイッチB 電源 コモン 照明 コモン 渡り線(2本・順序は入れ替え可) 3路スイッチ2個の結線イメージ。共通端子(コモン)だけは電源側・照明側と決まった向きでつなぐ
3路スイッチの結線でつまずくのは、たいてい共通端子(コモン)の側を間違えたときだ。渡り線の2本は入れ替わっても支障がないが、共通端子だけは電源側と正しくつながっていなければならない。ここを外すと、片方のスイッチをある位置にしているあいだは、もう片方をどちらに倒しても照明が反応しなくなる——2箇所から操作するという機能そのものが半分死ぬ。

3箇所以上から同じ照明を操作したい廊下やホールでは、両端に3路スイッチを置き、その間に4路スイッチを中継役として挟み込む。4路スイッチが1台増えるごとに、操作できる箇所を1つずつ増やせる、というのが基本の考え方だ。

写真の下に、小さくもう1つ図が付いている

配線図問題の終盤には、こういう設問が混ざる。「この配線図の図記号から,この工事で使用されていないスイッチは。ただし,写真下の図は,接点の構成を示す。」——前置きと語尾を少し変えながら、この文面が繰り返し使われている。選択肢は器具の写真4枚。そして写真のいくつかには、その下に小さな回路図が添えられている。それが接点の構成図だ。

外から見た埋込スイッチは、どれもよく似ている。プレートを外した姿を並べられても、3路なのか確認表示灯内蔵なのかは外観では決まらない。だから試験は写真の下に内部の端子と接点を描き足し、「中身で判別せよ」と条件を足してくる。裏を返せば、この図が読めるようになった瞬間、写真の見比べという一番あてにならない作業から解放される。

端子の番号には、JISが意味を決めている

3路スイッチの端子には0・1・3という番号が振ってある。連番でないのが落ち着かないが、これはJIS C 8304が定めた端子表示だ。「0」は電源または負荷へ接続する端子の表示、「1及び3」はスイッチ間配線に接続する端子の表示、とされている。前の節でコモン(共通端子)と呼んだ端子が、この0番にあたる。学科試験の配線図にも同じ原則が書かれることがあり、図面の【注意】に「3路スイッチの記号「0」の端子には,電源側又は負荷側の電線を結線する。」と明記される。

図の上で「0」は、いつも決まった形で描かれる。小丸2個を縦線でつないだ形だ。小丸は2個でも端子は1つ、と読む。メーカーが公開している端子表示の図でも、3路スイッチは0番だけ電線の挿入口が2口あり、1番と3番は各1口で描かれている。

4路スイッチのほうは、端子が1・2・3・4の4つ。JIS C 8304はこの4つをすべて「スイッチ間配線に接続する端子の表示」としていて、注記に「1と3、2と4は、それぞれ接触しない端子である」と付け加えている。0番が無いのは、4路スイッチが電源にも負荷にも直接つながらないからだ。3路スイッチと3路スイッチのあいだにだけ座る中継役——パナソニックの資料も、4路スイッチは必ず3路スイッチとセットで使い、3路スイッチと3路スイッチの間に必要数を接続する、と明記している。端子番号を見るだけで、その器具が回路のどこに置かれるかまで分かる。

最初に見るのは、端子の数ではない

接点構成図を渡されると、つい小丸を数えたくなる。けれど数えても分かれない。単極(片切)も、防雨形も、位置表示灯内蔵(H)も、遅延(D)も、図の上ではどれも小丸4個だ。左右それぞれの上下2個が縦線でつながれていて、その1組で1端子——つまりどれも2端子。2極(両切)にいたっては、縦線なしの小丸4個である。番号の付かない器具は5種類あって、どれを数えても答えは「4個」。写真4枚のうち複数が同じ答えになる、ということがふつうに起きる。

効くのは別のところにある。端子に番号が振ってあるかどうかだ。番号が振られる器具は4種類しかない——3路スイッチ、確認表示灯内蔵スイッチ、異時点滅型の表示灯内蔵スイッチ(この3つがどれも0・1・3)、そして4路スイッチ(1・2・3・4)。単極・防雨形・2極・位置表示灯内蔵・遅延には、番号が一切書かれない。だから読む順序はこうなる。

  1. 端子番号が振ってあるか
  2. 振ってあれば、その番号(0・1・3か、1・2・3・4か)
  3. 振ってなければ、ランプがあるか・「遅れ機構」の箱があるか・上下2段が独立しているか

番号の有無は、図を凝視しなくても一目で分かる。ここを第一の切り分けだと決めておくだけで、選択肢の前で止まる時間がほとんど消える。

番号が振ってある側——0・1・3が3種類、1・2・3・4が1種類

0 3 1 0 1 3 0 3 1 1 2 3 4 3路スイッチ(傍記3) Y字あり・ランプなし 確認表示灯内蔵(傍記L) Y字なし・1と3のあいだにランプ 異時点滅型の表示灯内蔵 Y字あり・1と3のあいだにランプ 4路スイッチ(傍記4) 1・2・3・4/水平線とX字の2状態 端子番号が振られるのはこの4種類だけ。過去問の図版で形を確かめた自作図(異時点滅型は確認できた作例が1回分のため、この形で固定されているかは未確認)

番号が読めたら、次の分岐は短い。1・2・3・4なら4路スイッチで、これは1種類しかない。左上が1、右上が2、左下が3、右下が4に置かれ、1-2と3-4を結ぶ水平線と、1-4・3-2を結ぶX字が引かれる。0番が無いのは、4路が電源にも負荷にも直接つながらない中継役だからだ。なお、水平線とX字のどちらを実線にしどちらを破線にするかは、過去問の図とメーカーの結線図で逆になっている。つまり、どちらが「今の接点位置」なのかを覚えても意味がない。読み取るべきは、この器具が2通りのつなぎ方を行き来する、という構造のほうだ。

厄介なのは0・1・3のほうで、この番号を持つ器具は3つある。ここで「0・1・3でランプがあれば確認表示灯内蔵」という覚え方を作ってしまうと、必ずどこかで外す。3つ目の器具——異時点滅型の表示灯内蔵スイッチ——が、まさに0・1・3でランプ付きだからだ。

分けるのは2軸でいい。1つめは、0から出た線がY字に分かれているか。Y字は「行き先を2つ持って、どちらかに倒す」という構造で、3路の本質そのものだ。2つめは、大きい白丸(ランプ)があるか。

  • Y字あり・ランプなし → 3路スイッチ
  • Y字なし(可動接点は0と1のあいだだけ)・1と3のあいだにランプ → 確認表示灯内蔵スイッチ(同時点滅)
  • Y字あり・1と3のあいだにランプ → 異時点滅型の表示灯内蔵スイッチ

この3つ目は、確認表示灯内蔵と同じ4択に並べられたことがある。1軸の覚え方だと2枚が同じ器具に見えて、そこで手が止まる。

上下の並びにも癖がある。過去問の図では、3路は「3」が上・「1」が下、確認表示灯内蔵は「1」が上・「3」が下で、目視で確かめた範囲では例外がない。ただしこれはJISやメーカー資料が定めた並びではなく、試験の作図の慣行だ。メーカーの結線図には3路を1が上・3が下で描いた例もある。補助の手がかりとしては使えるが、これ1本で決めにいかないほうがいい。

番号がない側——同じ骨格に、ランプと箱が足されていく

遅れ機構 単極スイッチ(片切) 小丸4個・接点1組だけ/防雨形も同じ骨格 2極スイッチ(両切) 上下2段が完全に独立・縦線なし 位置表示灯内蔵(傍記H) 単極と同じ骨格+接点と並列のランプ 遅延スイッチ(傍記D) Hと同じ骨格+破線と「遅れ機構」の箱 端子番号が振られない器具の描かれ方(防雨形は単極と同じ骨格なので図では省いた)。過去問の図版で形を確かめた自作図(可動接点が上下どちらの辺に描かれるかは器具ごとに固定と確かめられていないため、見分けには使わない)

番号が振られていない器具は、骨格がよく似ている。単極スイッチ(片切)は、小丸4個・左右それぞれに縦線・一方の辺にだけ可動接点が1組——それだけだ。ランプもなければ箱もない。防雨形(WP)もこれと同じ骨格で描かれる。

その骨格の空いている辺にランプ(大きい白丸)を1つ足すと、位置表示灯内蔵スイッチ(傍記H、ほたるスイッチ)になる。ランプが可動接点と並列に橋渡しされる形だ。パナソニックがほたるスイッチの原理を「スイッチOFFでほたるランプに電圧がかかり点灯」「スイッチONでほたるランプに電圧がかからなくなり消灯」と説明しているのは、この並列の形がそのまま働いた結果である。裏返せば、位置表示灯内蔵からランプを1個取り除いた図が単極スイッチだ。

さらに可動接点から下へ破線が伸び、「遅れ機構」と書かれた四角い箱につながっていれば、遅延スイッチ(傍記D)。骨格はHとまったく同じで、違いは破線と箱だけである。この2つが同じ4択に並ぶ出題は実際にあり、破線と箱を見落とせば、2つは同じ器具に見える。

2極スイッチ(両切)だけは骨格が別だ。小丸2個と可動接点1組の段が、上下に完全に独立して2組ある。合計4個の小丸だが、上下をつなぐ縦線がない。2本の電線を同時に切るための形で、主に200V回路に使う。4路も上下2段に見えるが、あちらは1・2・3・4の番号と破線のX字を持っているので、番号を見た時点で混ざらない。

なお、可動接点が上の辺にあるか下の辺にあるかは、同定の根拠にしないほうがいい。確認できた範囲では単極が上の辺、防雨形が下の辺に描かれていたが、これが規則なのかたまたまなのかは裏が取れていない。見るべきはランプと箱の有無であって、上下ではない。

図が付いていない選択肢は、付いていないことが手がかり

「写真下の図は,接点の構成を示す」と断ってあっても、4枚全部に図が付くとは限らない。ただし枚数は回によってばらつく。4枚とも付く回もあれば、2枚だけの回も、1枚だけの回もある——目視で確かめた範囲では、むしろ4枚全部という回がいちばん多かった。だから「図が付くのは何枚」と数で身構えても当たらない。境界は枚数ではなく、器具の性格のほうにある。

図が付くのは、埋込スイッチ本体の形をしていて、接点の開閉だけで動作を説明できる器具だ——単極、防雨形、2極、3路、4路、位置表示灯内蔵、確認表示灯内蔵、遅延、異時点滅型。いっぽう図が付かないのは、細長い電極棒(フロートレススイッチ電極)、ON・OFFの押しボタン(電磁開閉器用押しボタン)、自動点滅器、リモコントランス、一般形調光器、熱線式自動スイッチ、リモコンセレクタスイッチ——接点の開閉だけでは中身を語れない器具である。

そして図の有無は、使う道具を切り替える合図になる。図が付いているものは中身で判別する。付いていないものは、外観の特徴——器具の下半分を占める乳白色の受光部(自動点滅器)、下向きに傾いた白いセンサ窓と調整つまみ(熱線式自動スイッチ)、細長い電極棒(フロートレススイッチ電極)、ON・OFFの押しボタン(電磁開閉器用押しボタン)——で判別する。図が無いことは情報が足りないのではなく、「こちらは外観で来い」という指示だ。

「使用されていないスイッチ」は、写真ではなく図面が決める

器具の同定ができても、それだけでは答えが出ない。この出題型の本体は、図面側の全数チェックだ。手順は4つ。

  1. 設問の「されていない」「されている」に印を付ける。同じ配線図問題の中に肯定形の設問が混ざる(「使用されているコンセントは」の直後に「使用されていないスイッチは」が並ぶ、という作りが実際にある)
  2. 図面の黒丸を端から端まで拾い、傍記を書き出す(傍記なし・3・4・H・L・D・RASなど)
  3. 選択肢の写真と接点構成図を、器具名に翻訳する
  4. 2と3を突き合わせ、図面側に現れなかった1つを選ぶ

この2の段階に、落とし穴が1つある。傍記「3」の個数から4路の要否を推論してはいけない。3路スイッチは1回路あたり常にちょうど2個だ。両端を3路で挟み、そのあいだに4路を必要な数だけ入れる——これが3箇所以上から操作する回路の作り方で、パナソニックも「3路スイッチ-4路スイッチ-3路スイッチの順で、配線してください」と書いている。4路が1個入ろうが2個入ろうが、3路は2個のまま変わらない。

だから「階段に『3』が2つあるだけだから、この工事は2箇所操作で4路は無い」という読みは成り立たない。実際、階段の照明を1階から3階までの3か所でON/OFFするために4路を組み込んだ配線図が過去に複数回出ていて、そこでも傍記「3」はきっちり2個である。4路の要否を決める材料は1つだけ——傍記「4」の黒丸が図面に1個でもあるか。あれば使われている、なければ使われていない。「3」はいくら数えても答えに近づかない。図面の端に置かれた黒丸1個で、選択肢1つの生死が決まる。

この出題型の性格は、続けて出た回を並べると見えてくる。位置表示灯内蔵(H)と確認表示灯内蔵(L)を、どちらも4択の中に入れておくのが定番の組み方だ。片方は図面のどこかに——集会所の蛍光灯のスイッチ、洗面所の換気扇のスイッチといった形で——きちんと描かれていて、もう片方だけが図面に存在しない。そしてどちらが「無い側」に回るかは、回ごとに入れ替わる。だからHとLの区別が曖昧なまま「なんとなくランプ付きのほう」で選ぶと、続けて2回、逆を選ぶことになる。決着をつけるのは記憶ではなく、図面の黒丸を端から端まで拾って傍記を書き出す作業だ。

ひし形は「調光器」ではない — ワイドハンドル形の点滅器だ

ここは取り違えの多いところなので、規格の表そのものの形で押さえておきたい。 JIS C 0303:2000 の「4.3 点滅器」は、点滅器という1つの名称に対して 図記号を2つ(一般形とワイドハンドル形)並べている。

点滅器の一般形が黒丸(●)、ワイドハンドル形が黒いひし形(◆)だ。 規格の摘要欄の例も、●20A◆20A●3◆3●H◆H というように、 同じ傍記が丸とひし形の2列で並べて示されている。傍記の意味は共通で、形だけが一般形/ワイドハンドル形を表す。

では調光器はどう描くのか。調光器も一般形とワイド形の2つを持つが、 どちらにも斜めに貫く矢印が付く。矢印が調光器の目印で、 その土台が丸なら一般形、ひし形ならワイド形、という組み合わせになっている。

形は一般形/ワイド形、矢印が調光器 点滅器 調光器 一般形 ワイドハンドル形 一般形 ワイド形 丸かひし形か=一般形かワイド形か 矢印が有るか無いか=調光器か点滅器か JIS C 0303:2000「4.3 点滅器」に基づく。点滅器は一般形が黒丸・ワイドハンドル形が黒ひし形、調光器はそれぞれに斜めの矢印が付く
読む順序は**「矢印が付いているか」が先、「丸かひし形か」が後**だ。
  • 矢印なし → 点滅器。丸なら一般形、ひし形ならワイドハンドル形
  • 矢印あり → 調光器。丸なら一般形、ひし形ならワイド形

図面で黒いひし形を見つけて反射的に「調光器」と答えると外す。 ひし形はワイド形であることを示しているだけで、調光器かどうかを決めているのは矢印のほうだ。 容量の傍記も手がかりになる——調光器には 800W のようにワット数が傍記される。

調光器は白熱灯やLEDの明るさを連続的に変える器具なので、照明の回路にしか現れない。 コンセント回路の途中に調光器があることはない、という位置の手がかりも併せて使える。

傍記は、規格に書かれているものだけを覚える

点滅器の傍記は、JIS C 0303:2000 の「4.3 点滅器」に何を傍記するかが明記されている。 規格に載っているものだけを、そのまま覚えるのが確実だ。

傍記意味(規格の記載)
3・4・2P3路・4路・2極
Pプルスイッチ(ひも引き)
H位置表示灯を内蔵するもの
L確認表示灯を内蔵するもの
Tタイマ付
A自動点滅器(容量も併記する)
WP防雨形
EX防爆形
**H と L の違い**が最頻出だ。どちらもランプが入るが、**光るタイミングが逆**になる。
  • H(位置表示灯) … スイッチが「切」のときに点灯する。暗い場所でスイッチの在り処を示す。玄関・階段
  • L(確認表示灯) … スイッチが「入」のときに点灯する。負荷が動いていることを確認する。屋外灯・換気扇

見えない負荷を動かすスイッチにはL(換気扇が回っているか室内から見えない)、 暗い場所のスイッチにはH(そこにスイッチがあると分かる)——用途から考えると取り違えない。

なお A(自動点滅器)は容量も一緒に傍記する決まりで、A(3A) のように書く。 記号だけでなく容量が付く点が、他の傍記と違う。

リモコンスイッチは点滅器の傍記ではなく、別の図記号として規定されている。 「Rを傍記する」と覚えていると、記号を探す場所を間違える。

一般形とワイド形 — 形そのものが種類を表している

点滅器・調光器には、一般形(従来の小さいスイッチ)とワイド形/ワイドハンドル形 (面積の広い、押しやすいスイッチ)がある。住宅で今よく使われるのはワイド形だ。

規格は、この2つを記号の形そのもので書き分けている。

種類図記号
点滅器(一般形)塗りつぶした丸 ●
点滅器(ワイドハンドル形)塗りつぶしたひし形 ◆
調光器(一般形)塗りつぶした丸に斜めの矢印が貫く
調光器(ワイド形)塗りつぶしたひし形に斜めの矢印が貫く
出題は「⑧で示す図記号の名称は」という形で、 **「一般形点滅器」「ワイドハンドル形点滅器」「一般形調光器」「ワイド形調光器」** の4つを選択肢に並べてくることがある。**4択が2×2の表そのもの**になっているわけだ。

このとき見るべきものは2つだけ。矢印の有無(点滅器か調光器か)と、 丸かひし形か(一般形かワイド形か)。どちらか片方だけで答えようとすると、 必ず2つまでしか絞れない。

暗い廊下を歩かずに済む家は、図面の段階で決まっている

3路・4路の図記号は、突き詰めれば「住む人がどう動くか」を回路に翻訳したものだ。玄関で点けた廊下の照明を寝室の前で消せるか、階段を上りきってから振り返って消せるか——その快適さは、図面に黒丸がいくつ描かれ、そこに「3」や「4」が添えられているかで決まっている。寝室のスイッチをほたる(H)にするか、換気扇のスイッチをパイロット(L)にするかも同じで、傍記の1文字を書き分けられる人だけが、暮らしのその細部を設計できる。逆に言えば、記号が読めれば新築やリフォームの打ち合わせで「ここにもう1箇所、操作できる場所が欲しい」と、施工側に通じる言葉で言える。

今日試せることとして、自宅の階段や廊下を歩いてみるといい。どこで点けて、どこで消せるか。2箇所から操作できていれば3路スイッチが2個、3箇所以上なら間に4路が入っている。暗くなってから廊下を見て、小さく光っているスイッチがあればそれがH、換気扇の運転中だけ点くランプがあればそれがLだ。図記号が暗記の対象から、自分の家の説明図に変わる。

共通端子(コモン)の結線ミスが問われるのは、これが「1回試しただけでは出てこない」不具合だからだ。点く組合せは残っているので、施工直後にスイッチを1回上げて点いたのを見て終わりにすると、そのまま引き渡してしまう。2個のスイッチには上下×上下の4通りしかないのだから、4通りを順に試せば必ず露見する——住み始めてから毎日ひっかかる違和感として現れる、そういう種類の間違いを、図面と結線の段階で潰させるための出題だといえる。そして傍記の側は、スイッチが「人の代わりに切り忘れを消す」方向へ進化してきた歴史そのものだ。遅延(D)も熱線式自動(RAS)も、住宅のスイッチが単なる入切の器具から自動化の入口へ変わっていく流れの上にあり、図面にはその進化が1〜3文字の傍記として刻まれている。リモコンスイッチ(●R)に至っては、傍記の枠に収まらず独立した図記号を与えられている——規格の側でも、もはや点滅器の一種ではなく別の器具として扱われている、ということだ。

冒頭の階段照明で何が起きていたのか、答え合わせは理解度チェックの最後の問題でしてみよう。 スイッチは、配線図の中で電線の本数を最も動かす器具でもある。3路・4路が入るとボックスに入る 心線が増え、リングスリーブの個数まで変わる。記号を読めるようになったら、 複線図への変換最小電線本数の数え方と進むと、 スイッチの傍記が本数に直結していることが見えてくる。

出題者のワナ — ここで受験者を転ばせにくる

この論点は、知っているだけでは足をすくわれる。試験でよく仕掛けられる崩し方を、先に知っておこう。

  1. 位置表示灯内蔵(H)と確認表示灯内蔵(L)を入れ替える

    なぜ引っかかるこの2つは対で崩される。選択肢を遅延スイッチ・熱線式自動スイッチ・位置表示灯を内蔵する点滅器・確認表示灯を内蔵する点滅器の4つで構成し、並び順だけを変えた同型の問題が、正解をHとLで反転させながら繰り返し出題されている。どちらも「小さなランプ付きのスイッチ」なので、点くタイミングを言葉にできていないと当てずっぽうになる。

    見破り方Hはホタル——暗いところで光る、と結びつける。負荷が切れている間に点いてスイッチの場所を教えるのがH。Lは「ランプ(Lamp)のL」と覚えておき、負荷が動作している間に点いて運転中を教える側だと押さえる。「消えているときに点くのがH」と1つだけ覚えれば、Lは自動的に決まる。

  2. 「使用されていないスイッチは」と、設問を否定形にする

    なぜ引っかかる写真4枚と接点構成図を並べ、図面のどこにも描かれていない1つを選ばせる形式だ。器具の同定に成功しても、図面を端から端まで走査しなければ答えが出ない。そのうえ配線図問題の終盤には、「使用されているものを選ぶ」肯定形の設問と、この否定形の設問が同居する。直前の問題の向きを引きずったまま読むと、そのまま逆を選ぶ。なお否定形そのものは崩れず、変わるのは前置きと語尾だけだ——「この配線図の図記号から,」が「この配線図で,」に縮んだり、語尾が「スイッチは。」ではなく「ものは。」になったりする。

    見破り方設問の「されていない」「されている」に印を付けてから解き始める。そのうえで図中の黒丸を1つずつ拾い、傍記(3・4・H・L・D・RAS)を書き出して照合する。写真の見比べではなく、図面の全数チェックが本体の作業だ。

  3. 自動点滅器(A)と熱線式自動スイッチ(RAS)を、どちらも「自動で点く」とひとくくりにさせる

    なぜ引っかかる名前も役割も似ているが、検知しているものが違う。自動点滅器は周囲の暗さに反応して門灯や防犯灯を点けるので、人が通らなくても夜のあいだ点きっぱなしになる。熱線式自動スイッチは人の体から出る熱に反応するので、明るくても人が近づけば点く。「自動」という語だけで判断すると入れ替えに気づけない。

    見破り方検知対象で分ける。Aは明るさ、RASは人。図記号でも、Aには容量が併記される(例:A(3A))のに対し、RASは3文字の傍記だけ、という形の違いがある。

  4. 接点構成図の端子番号を複数の器具で共通にしておき、番号を読んだだけで決めさせる

    なぜ引っかかる「0・1・3」という端子番号を持つ器具は2つではなく3つある。3路スイッチ、確認表示灯内蔵スイッチ(同時点滅)、そして異時点滅型の表示灯内蔵スイッチだ。番号は図の中でいちばん目立つ手がかりなので、0を見つけた時点で3路だと決めてしまいやすい。さらに厄介なのが「0・1・3でランプがあれば確認表示灯内蔵」という覚え方で、これだと3つ目の異時点滅型と確認表示灯内蔵がまったく同じ器具に見える。この2つを同じ4択に並べてきた出題が実際にあり、そこでは1軸の覚え方は必ず外れる。

    見破り方番号は入口として使い、決着は2軸でつける。第一に、0から出た線がY字に分かれているか——行き先を2つ持ってどちらかに倒す構造かどうか。第二に、大きい白丸(ランプ)があるか。Y字あり・ランプなしが3路、Y字なし(可動接点は0と1のあいだだけ)で1と3のあいだにランプがあるのが確認表示灯内蔵、Y字ありで1と3のあいだにランプがあるのが異時点滅型。この2軸なら3つとも分かれる。小丸の数はどれも4個なので、数えても手がかりにならない。

  5. 傍記「3」の個数を数えさせて、4路スイッチの要否を推論させる

    なぜ引っかかる「3路が2個並んでいるだけ=2箇所からの操作=4路は要らない」という推論は、いかにも筋が通って見える。だが3路スイッチは1回路あたり常にちょうど2個だ。両端を3路で挟み、そのあいだに4路を必要な数だけ入れるのが3箇所以上から操作する回路の作り方で、4路が1個入っても2個入っても3路は2個のまま変わらない。つまり傍記「3」の個数は、4路の要否について何も語らない。階段の照明を1階から3階までの3か所でON/OFFするために4路を入れた配線図——3路2個+4路——が過去に複数回出題されていて、そこでも「3」はやはり2個だ。数えやすい数字に飛びつくと、図面の全数チェックを省いたまま結論を出してしまう。

    見破り方4路の要否を決める材料は1つしかない。傍記「4」の黒丸が図面に1個でもあるかどうかだ。「3」を数える手を止めて、「4」を探しにいく。見つからなければ使われていない、見つかれば使われている——それで終わりで、「3」の個数はほかの器具の判定にも一切使わない。

参考文献・出典

  • JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号 (4.3 点滅器の摘要(15A以外は定格電流を傍記/3・4・2P/P・H・L・T・WP・EX/遅延スイッチ・熱線式自動スイッチ・自動点滅器)。規格9頁の作図例で ●3 ●4 ●2P ●P ●H ●L ●T ●D ●DF ●RAS ●RA ●A(3A) の並びを確認——H と L は同じ文字サイズ・同じ位置(黒丸の右下)で描かれる。10頁のリモコンスイッチの項で ●R(「リモコンスイッチであることが明らかな場合は,Rを省略してもよい」)も確認。8頁の 4.2 コンセント a)「図記号は,壁付きを示し,壁側を塗る。」と c) 天井に取り付ける場合も、点滅器の黒丸と取り違えないための対照として確認。**4.3 点滅器は名称欄1つに対して図記号が2つ(一般形=黒丸/ワイドハンドル形=黒ひし形)並び、摘要欄の作図例も ●20A と ◆20A、●3 と ◆3、●H と ◆H のように丸とひし形の2列で示される。続く調光器は一般形・ワイド形とも斜めの矢印が貫く形で、容量(例 800W)を傍記する**——ひし形単独は調光器ではなくワイドハンドル形点滅器である点を規格票の作図例で確認)
  • スイッチ(●型)の図記号(傍記表示)と外観・回路図|ふくラボ電気工事士2種 (H(位置表示灯=OFF時点灯)とL(確認表示灯=ON時点灯)の違い、遅延スイッチD・熱線式自動スイッチRASの動作)
  • スイッチの種類と図記号【学科試験】|でんブロ (2P(2極)・R(リモコンスイッチ)を含む傍記一覧と、リモコンリレーとの組み合わせ)
  • 3路スイッチ・4路スイッチの端子表示(JIS C 8304)|パナソニック FAQ (JIS C 8304による3路スイッチの端子表示(0=電源または負荷へ接続する端子、1及び3=スイッチ間配線に接続する端子)と、4路スイッチの端子表示(1・2・3・4=スイッチ間配線に接続する端子。注記「1と3、2と4は、それぞれ接触しない端子である」)。掲載の結線図でスイッチC(3路)とスイッチE(4路)の端子配置と内部接点の切り替わり方も確認)
  • 住宅配線のいろは 第3部(パナソニック) (スイッチB(片切)/C(3路・2ヵ所から入切)/D(両切・2極同時入切、主に200V回路)/E(4路・3ヵ所以上から入切)の区分。4路スイッチは必ず3路スイッチとセットで使い、3路スイッチと3路スイッチの間に必要数を接続する。ほたるスイッチの原理(OFFでランプに電圧がかかり点灯、ONで電圧がかからず消灯))
  • 第二種電気工事士 学科試験問題(電気技術者試験センター) (配線図問題(問31〜問50)の出題形式。「使用されていないスイッチは。ただし,写真下の図は,接点の構成を示す。」という否定形の設問型と、選択肢4枚の写真のうち接点構成図が添えられるのは一部だけという構成。配線図における位置表示灯内蔵スイッチ(黒丸の右にH)・3路スイッチ(黒丸の右に3)の描かれ方も確認)
  • 第二種電気工事士 学科試験問題(電気技術者試験センター・別回) (同型設問の別回。接点構成図として、3路スイッチ(0からY字・ランプなし)、確認表示灯内蔵スイッチ(1と3の間にランプ)、位置表示灯内蔵スイッチ(2端子・上辺にランプ)、遅延スイッチ(可動接点から破線で「遅れ機構」の箱へ)の形状を確認)
  • 第二種電気工事士 学科試験問題(電気技術者試験センター・配線図の注意書き) (配線図の【注意】に「3路スイッチの記号「0」の端子には,電源側又は負荷側の電線を結線する。」と明記される年がある)
  • 第二種電気工事士 過去問アーカイブ|第二種電気工事士ドットコム (「ただし,写真下の図は,接点の構成を示す。」の同型設問。接点構成図が添えられるのは接点の開閉だけで説明できる器具(3路スイッチ・2極スイッチなど)に限られ、自動点滅器(屋外用の器具で下半分が乳白色の受光部)やリモコントランスは写真だけで出る。設問の語尾が「スイッチは」でなく「ものは」になる年がある点も確認)
  • 第二種電気工事士 過去問アーカイブ(同型設問の別回)|第二種電気工事士ドットコム (同型設問の別回。位置表示灯内蔵スイッチ(2端子・上辺にランプ)と確認表示灯内蔵スイッチ(0・1・3で1-3間にランプ)には接点構成図が付き、一般形調光器や熱線式自動スイッチ(下向きに傾いた白いセンサ窓と調整つまみをもつ埋込形)は写真だけで出る)
  • 第二種電気工事士 過去問アーカイブ(0・1・3を持つ第3の器具)|第二種電気工事士ドットコム (同型設問の別回。異時点滅型の表示灯内蔵スイッチの接点構成図を確認——3路と同じ「0」(縦線でつないだ小丸2個)とY字分岐(上の枝が破線で「3」、下の枝が実線で「1」)を持ちながら、「3」と「1」を結ぶ線の途中に大きい白丸(ランプ)が入る。同じ4択に確認表示灯内蔵スイッチも並ぶため、「0・1・3でランプがあれば確認表示灯内蔵」という1軸の見分けが成立しない回。防雨形スイッチの接点構成図が単極スイッチと同じ小丸4個の骨格(左右に縦線・一方の辺にだけ接点1組・ランプなし・番号なし)で描かれることも確認)
  • 第二種電気工事士 過去問アーカイブ(単極スイッチの接点構成図)|第二種電気工事士ドットコム (単極スイッチの接点構成図を拡大して確認——小丸4個で、左右それぞれの上下2個を縦線でつないで2端子とし、一方の辺にだけ可動接点1組。ランプも端子番号もない(位置表示灯内蔵からランプを取り除いた形)。同じ4択の3路・位置表示灯内蔵・確認表示灯内蔵にも接点構成図が付き、4枚すべてに図が添えられる構成)
  • 第二種電気工事士 過去問アーカイブ(3路2個+4路の配線図)|第二種電気工事士ドットコム (2階の階段にある4路スイッチが、階段の電灯を1〜3階の3か所でON/OFFするために使われている配線図。傍記「3」の黒丸は2個のまま、4路が加わる——「3が2個なら4路は不要」が成り立たない実例。同じ4択の単極スイッチの接点構成図が小丸4個であることも確認。同型の配線図は https://denkou2-siken.com/kakomon/2022_2-pm/48.html にもあり、そちらでは2極スイッチの接点構成図(上下2段が独立・縦線なし・番号なし)を確認)
  • 第二種電気工事士 過去問アーカイブ(接点構成図が1枚だけの回)|第二種電気工事士ドットコム (接点構成図が添えられるのは4枚中1枚(4路スイッチ)だけで、リモコンセレクタスイッチ・電磁開閉器用押しボタン・フロートレススイッチ電極には付かない回。図が付く枚数は回によって1〜4枚とばらつき、4枚すべてに付く回のほうが多い(複数回で目視確認)ことの反例側として参照)
  • 3箇所から照明を入切する配線|パナソニック FAQ (「3路スイッチ-4路スイッチ-3路スイッチの順で、配線してください」。3路スイッチは回路の両端の2個で固定され、あいだに4路を必要数入れる——3路の個数が2個から増えないことの根拠)
  • 令和7年度 第二種電気工事士技能試験 候補問題の公表(電気技術者試験センター) (注記「図記号は,原則として JIS C 0303:2000 に準拠している。」。候補問題No.7で3路スイッチ(黒丸に回路記号と3)と4路スイッチ(黒丸に回路記号と4)の描かれ方を確認)

理解度チェック(9問)

このトピックの内容がどれくらい身についたか、9問で確認しよう。 内訳は基本3問・応用2問・ひっかけ4問。基本が解けたら、条件を足した応用と、本番で足をすくいにくるひっかけまで踏み込む。

/ 9 問正解

覚えておきたいポイント

  1. 点滅器(スイッチ)の基本図記号は黒丸(塗りつぶした円)。傍記がなければ片切スイッチで、定格電流は15Aなら傍記しない(15A以外は電流値を傍記)
  2. H=位置表示灯内蔵(ほたるスイッチ:消灯時に点いて場所を教える)、L=確認表示灯内蔵(パイロットスイッチ:動作中に点いて運転を教える)。点くタイミングが正反対
  3. 点滅器の傍記は D=遅延スイッチ、RAS=熱線式自動スイッチ、T=タイマ付、A=自動点滅器(容量を併記)、P=プルスイッチ、2P=2極。Rはこの仲間ではなく、リモコンスイッチ(●R)が点滅器とは別の図記号として規定されている
  4. 傍記「3」は3路スイッチ、「4」は4路スイッチ。3路スイッチは1回路あたり常にちょうど2個で、あいだに4路を何個挟んでも2個のまま——だから傍記「3」の個数は4路の要否を決めない。3路には電源側または照明側と決まった向きでつなぐ共通端子(コモン)があり、この端子の結線を誤ると、片方のスイッチをある位置にしているあいだはもう片方をどちらに倒しても照明が反応しなくなる
  5. 写真の下に添えられる接点構成図は、端子の数ではなく端子番号の有無から読む。番号が振られるのは3路・確認表示灯内蔵・異時点滅型の表示灯内蔵(いずれも0・1・3)と4路(1・2・3・4)だけで、単極(片切)・防雨形・2極(両切)・位置表示灯内蔵(H)・遅延(D)には番号が一切ない。0・1・3の3種類は「Y字分岐の有無」と「ランプの有無」の2軸で分け、番号のない側はランプの有無・「遅れ機構」の箱の有無・上下2段が独立しているかで分ける
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