配線図から、箱に入るケーブルを確定する
ボックス内接続の問題でつまずく本当の場所は、スリーブの数え方ではありません。 「その箱に、どのケーブルが入るのか」を図面から確定する手前の工程です。 引出線の先が何かは分かる。それでも、別の部屋の点滅器や、2階へ立ち上がっている1本、 通過するだけの別回路まで拾えないと、数え始める前から答えは決まってしまいます。 ここでは7題の簡易配線図を、 ケーブルの本数 → 束の数 → 刻印の内訳、と段階に分けて確定させていきます。
図面から確定させる3手順
- 1丸数字の引出線をたどり、指し先の箱を1つに決める
- 2その箱から出ていく線を、図の端まで全部たどる(別の部屋・別の階・別回路まで)
- 3線の先の器具から、そのケーブルの心線数を決める
入口編第1〜4題
1〜2部屋の整理された図で、3手順そのものを身につけます。 記号は間隔をあけて描いてあり、線もほとんど交差しません。
上級編第5〜7題
5〜7部屋、複数のジョイントボックス、交差する配線という本番と同等の密度にします。 点滅器は照明と別の部屋の壁にあり、傍記だけを頼りに図全体から探すことになります。 立上りで階をまたぐ1本、通過するだけの別回路、接地極付コンセントの接地線も入ります。
図で使う記号
← 図は横にスクロールできます →
図はすべて自作の簡易平面図です(試験問題の図面は使っていません)。 白丸に添えた「イ」「ロ」が傍記で、同じ文字の点滅器がその照明を受け持ちます。 照明と点滅器が同じ部屋にあるとは限りません——上級編では、 受け持つ照明が別の部屋にある点滅器が出てきます。 黒丸に添えた「3」は3路点滅器、一重丸の中の英小文字は単相100Vの回路符号です。 コンセントに添えた「E」は接地極付で、白・黒に接地線(緑)が加わって心線が1本増えます。 線どうしが交差していても、黒丸(接続点)のない交差点はつながっていません。
← 図は横にスクロールできます →
第1段階ケーブルの本数
この箱に入るケーブルと、図面のどこを見れば分かるか
第2段階束の数
| 束 | 中身 | 心線 |
|---|
第3段階刻印の内訳
束ごとの圧着マークの個数を答えてください(使わないものは0のまま)
| 束 | 心線 | スリーブ | 刻印 |
|---|
7題、終わりました
上級編の3題を落とさず読めたなら、本番の図面でも「箱に入るケーブルを確定する」工程は通ります。 残るのは束ねて刻印を決めるだけの作業です。太さが混ざる束や、 中スリーブ・大スリーブまで含めた数え切りは、 ケーブルが与えられた状態から始まる次のドリルで反復してください。
あわせて読む
- ボックス内接続ドリルケーブルが与えられた状態から、束と刻印を数え切る続きの工程
- 配線図の読図手順丸数字が指す場所を取り違えない
- リングスリーブの個数と刻印判定表の全数と、数え方の手順
- 最少電線本数の数え方区間に何本必要かを決める考え方
- 複線図の描き方単線図から複線図を起こす手順