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CVケーブル・CVTケーブルとは|違い・断面積の選び方・VVFとの使い分け(JIS C 3605)

読了目安: 9分 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー

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CVケーブルは、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(JIS C 3605)の略称で、幹線・引込線・受電設備など大電流を流す電力ケーブルです。CVTケーブルは、そのCVの単心(1心)を3本より合わせたトリプレックス形で、CVの一括シース構造とは異なり線心ごとにシースを持ち、同じ断面積でもCVTの方が許容電流がやや大きくなります。 どちらを使うかは、まず幹線か分岐回路(VVF)かで分け、幹線の中ではCVとCVTを施工性(屈曲性・ケーブルグランド処理)と許容電流で選びます。

CVケーブル・CVTケーブルの判断表

品種構造適用規格主な用途
CV(一括シース型)複数の絶縁線を一括のビニルシースで覆うJIS C 3605分岐回路、盤内・制御盤への引込、細いサイズの幹線
CVT(トリプレックス形)単心CVを3本より合わせ、線心ごとにシースを持つJIS C 3605三相3線式の動力幹線、受電設備の引込
CVQ(クアッドプレックス形)単心CVを4本より合わせ、線心ごとにシースを持つJIS C 3605三相4線式(中性線付き)の幹線
VVF(参考・別品種)ビニル絶縁・単線・平形JIS C 3342屋内固定配線の分岐回路(最大5.5mm²程度)

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設備更新の現場で、増設分の負荷電流を考慮せず既設と同じ断面積のCVケーブルを流用し、許容電流を超えて盤内で発熱した例がある。「同じ号数だから大丈夫」ではなく、その都度「今、この電路に何Aが流れるか」から断面積を選び直す必要がある。CVケーブルの選定ミスは電路の過熱・電圧降下・地絡事故に直結するため、種類の違いから断面積の選び方まで、内線規程のデータを踏まえて確認する。

この記事でわかること

  • CV・CVT・CVQの違いと用途
  • CVケーブルとVVFケーブルの違いと使い分け(規格・絶縁体・構造・許容電流・幹線 vs 分岐)
  • 導体断面積(mm²)の選び方・許容電流表(内線規程)
  • 銅建値がCV価格に与える影響
  • FEMCのCV品種(古河電工)への案内

CVケーブルとは?定義と規格

CVケーブルは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(Cross-linked polyethylene insulated Vinyl sheathed cable)の略で、JIS C 3605で規定されている電力ケーブルだ。

  • 架橋ポリエチレン(XLPE)絶縁: ポリエチレンを架橋処理することで耐熱性(最高導体温度90℃)と絶縁性能を大幅に向上させた絶縁体
  • ビニルシース(PVC): 外皮(シース)にビニルを使用

VVFのビニル絶縁(最高導体温度60℃)と比較して許容電流が大きく取れるため、大電流が必要な幹線・引込線・受電設備に用いられる。JIS C 3605に準拠した国内流通品は、低圧(600V以下)対応のCVが基本だ。キュービクルへの一次側引込などで使う6,600V級の高圧CVケーブルは、本記事とは別規格のJIS C 3606が対象で、遮蔽層・半導電層という低圧品にはない構造を持つ(詳しくはJIS C 3606(高圧CVケーブル)の規格解説記事を参照)。

CV・CVT・CVQの違い

CV(一括シース型)

複数本の絶縁線(1〜4心)を一括してビニルシースで覆った構造だ。2心・3心・4心の多心品が流通している。シースが一体なので引き込み部でのケーブルグランド処理がしやすい反面、屈曲性はCVTに劣る。

CVTケーブルとは(トリプレックス形)

3本の単心CV(1C)を撚り合わせた構造だ(Triplex)。線心ごとにビニルシースがあり、多心CVのような一括シースと介在は無い。適用規格はCVと同じJIS C 3605、導体の最高許容温度も同じ90℃だ(フジクラ・ダイヤケーブル カタログ「600V CVD・CVT・CVQ」紙面p.15)。線心の識別はシース上のストレートマークの色によるもので、黒相はマーク無し、白相は白、赤相は赤を施す(SFCC株式会社(SWCCグループ)仕様書 SF-0002B 2.(5))。サイズはSF-0002Bの付表(PDF 6ページ目)で8〜600mm²が規定されている。三相3線式の動力回路や受電設備の引込で広く使われ、個々の線をほどいてバラせるため接続端末での施工性が高い。屈曲部の多い引込経路や縦配管への敷設でも取り回しやすい。

CVQケーブルとは(クアッドプレックス形)

600V CVの単心(1心)を4本より合わせた構造で、クアッドプレックス形(Quadruplex)と呼ぶ。適用規格はCV・CVTと同じJIS C 3605、導体の最高許容温度も同じ90℃だ(フジクラ・ダイヤケーブル「600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVD、CVT、CVQ)」カタログ、抜粋PDF 1ページ/紙面p.15)。線心の識別はシース上のストレートマークで、黒(マーク無し)・白・赤の3本に、4本目としてのマークが付く(SFCC株式会社(SWCCグループ)仕様書 SF-0002B、PDF 2ページ目「2. 構造(5) 線心の識別」)。三相4線式(中性線付き)の回路に使い、単相3線式の引込に用いられることもある。

サイズは、SF-0002Bの付表が14〜325 mm²、フジクラ・ダイヤのカタログが14〜500 mm²と、資料によって上限が違う。一方で下限はどちらも14 mm²で、CVTにある8 mm²はCVQには無い。

CVQの外径・質量・許容電流(外径・質量:SF-0002B 付表、PDF 6ページ目/紙面「- 5 -」。許容電流:フジクラ・ダイヤケーブル カタログ、紙面p.15「■単心4個より」)

断面積より合せ外径(約)概算質量許容電流(周囲温度40℃・1条)同サイズのCVTのより合せ外径(約)CVTとの外径差
14 mm²23 mm760 kg/km86 A21 mm+2 mm
22 mm²27 mm1,120 kg/km110 A24 mm+3 mm
38 mm²31 mm1,760 kg/km155 A28 mm+3 mm
60 mm²37 mm2,530 kg/km210 A33 mm+4 mm
100 mm²46 mm4,100 kg/km290 A41 mm+5 mm
150 mm²53 mm5,940 kg/km380 A47 mm+6 mm
200 mm²62 mm7,990 kg/km465 A55 mm+7 mm
250 mm²67 mm9,900 kg/km535 A60 mm+7 mm
325 mm²74 mm13,400 kg/km635 A66 mm+8 mm

許容電流は、フジクラ・ダイヤケーブルのカタログが「4個よりの許容電流は、4線心のうち1線心を中性線又は接地線として使用する場合に適用する」と明記している条件での値で、同じ断面積のCVT(単心3個より)と同じ数字になる。4線心すべてに同等の電流を流す使い方では、この値をそのまま使えない。より合せ外径はSFCC・フジクラ・ダイヤの両資料で同じ値だが、概算質量はメーカーや導体構成で数%違う(100 mm²でSF-0002B 4,100 kg/km、フジクラ・ダイヤ 4,250 kg/km)。外径が同じ断面積のCVTより2〜8mm太くなるため、電線管径・盤の貫通径・ラックの占有幅をCVTの値のまま流用しないこと。

種類構造心数・サイズ範囲線心の識別許容電流(周囲温度40℃・1条布設)主な用途
CV(多心)線心を適切な介在と共により合わせ、その上を一括のビニルシースで覆って丸く仕上げる2〜4心。3心は2〜325mm²、4心は2〜250mm²絶縁体の着色(3心は黒・白・赤、4心は黒・白・赤・緑)3心 8mm² 54A/60mm² 190A/325mm² 555A分岐回路、盤内・制御盤への引込、細いサイズの幹線
CVT(単心3個より)単心CVを3本より合わせる。線心ごとにシースがあり、一括シースと介在は無い3心。8〜600mm²シース上のストレートマーク(黒はマーク無し・白・赤)8mm² 62A/60mm² 210A/325mm² 635A三相3線式の動力幹線、受電設備の引込
CVQ(単心4個より)単心CVを4本より合わせる。線心ごとにシースがあり、一括シースと介在は無い4心。14〜325mm²シース上のストレートマーク(黒はマーク無し・白・赤・青)14mm² 86A/60mm² 210A/325mm² 635A三相4線式(中性線付き)、4線心のうち1線心を接地線として使う回路

許容電流はフジクラ・ダイヤケーブルのカタログ値で、周囲温度40℃・1条布設が前提(600V CVはPDF2ページ目=紙面14ページ、600V CVD・CVT・CVQはPDF1ページ目=紙面15ページ)。3心とCVTの値は三相3線式に適用し、単相3線式にはCV 2心またはCVD(単心2個より)の値を使う。CVQの値は同カタログが「4線心のうち1線心を中性線又は接地線として使用する場合に適用する」と注記している値。構造と線心の識別はSFCC株式会社(SWCCグループ)の仕様書 SF-0001C・SF-0002Bの「2. 構造」(いずれもPDF2ページ目)、サイズ範囲はSF-0001C付表(PDF7ページ目=紙面「- 6 -」)とSF-0002B付表(PDF6ページ目=紙面「- 5 -」)による。CVQはフジクラ・ダイヤのカタログでは14〜500mm²まであり、資料によって上限が違う(下限はどちらも14mm²)。3種とも適用規格はJIS C 3605、導体の最高許容温度は90℃で共通で、違うのは構造・識別・サイズ範囲・許容電流の4点。なお後述の「許容電流の違い」の表は内線規程ベースの別前提(気中・多心、心線数3本以下の係数0.70適用後)の値なので、この表の数字とは直接比較できない。

CVケーブルとVVFケーブルの違いと使い分け——規格・絶縁体・構造で比べる

違いは「絶縁体が架橋ポリエチレンかビニルか」の1点から派生している。適用規格が別で、導体の形(より線か単線)が別で、外形もシース色も別だ。

項目CVケーブルVVFケーブル
適用規格JIS C 3605(600Vポリエチレンケーブル)JIS C 3342(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル)
絶縁体架橋ポリエチレンビニル
導体の最高許容温度90℃60℃
導体電気用軟銅線(JIS C 3102)の円形より線・円形圧縮より線電気用軟銅線(JIS C 3102)の単線
シースビニル・色は黒ビニル・色は灰色
外形丸形平形
導体サイズ(メーカー仕様書の付表の範囲)単心 2〜600mm²、2心・3心 2〜325mm²、4心 2〜250mm²2心・3心 1.6/2.0/2.6mm、4心 1.6/2.0mm
線心の識別絶縁体または絶縁体表面の着色(3心は黒・白(自然色)・赤、4心は黒・白・赤・緑)絶縁体または絶縁体表面の着色(3心は黒・白・赤ほか3通り、4心は黒・白・赤・緑)
最小絶縁抵抗(20℃)2mm²で2,500MΩ・km。太いほど下がり、3心325mm²で900MΩ・km、単心600mm²で800MΩ・kmサイズによらず50MΩ・km
試験電圧(水中1分間)1,500〜3,500V(サイズで変わる)1,500V

この表は規格と構造の対比で、許容電流は含めていない。適用規格・導体・シース色・線心の識別・導体サイズ・最小絶縁抵抗・試験電圧は、SFCC株式会社(SWCCグループ)が公開する仕様書 SF-0001C(600V CV、PDF 2ページ目「2. 構造」と6〜7ページ目の付表)とSF-0039B(600V VVF、PDF 2ページ目「2. 構造」と5ページ目の付表)による。導体の最高許容温度は、電気設備の技術基準の解釈 第146条第2項第二号イの146-3表が根拠になる。同表は絶縁体の材料ごとに許容電流補正係数の計算式を定めており、「ポリエチレン混合物(架橋したものに限る。)」が √((90−θ)/30)、「ビニル混合物(耐熱性を有するものを除く。)及び天然ゴム混合物」が √((60−θ)/30) である(θは周囲温度。30℃以下の場合は30とする)。式の分子が、その絶縁体で許される導体温度の上限にあたる。株式会社フジクラ・ダイヤケーブルの「600V CV」カタログ(紙面13〜14ページ)もCVの導体最高許容温度を90℃と記載し、同カタログはCVの特長を「一般電力用でVVより許容電流大」としている。絶縁体の耐熱温度が許容電流の上限を決める仕組みは、後述の「一段深い理解」で扱う。許容電流そのものは布設条件(気中・管内・埋設)・周囲温度・条数で変わるため、下の表(内線規程ベース)とメーカーの布設条件別の表で確認する。

許容電流の違い

使い分けの最大の判断基準は許容電流だ。下表は内線規程(JEAC 8001)に基づく代表的な値で、気中・多心で心線数3本以下の電流減少係数0.70を適用した後の値である。上の規格対比表とCV・CVT・CVQ比較表はメーカー仕様書・カタログの値(周囲温度40℃・1条布設)なので、前提が違う数字どうしを直接は比べられない。

ケーブル種類断面積許容電流(気中・多心。心線数3本以下の係数0.70適用後)
VVF1.6mm(2.01mm²)19A
VVF2.0mm(3.14mm²)24A
CV5.5mm²46A
CV14mm²84A
CV38mm²154A
CV100mm²280A
CV325mm²メーカー資料で確認

許容電流は敷設方法(気中・暗渠・直埋・管内)・周囲温度・多条敷設の補正係数によって変わる。気中・多心の値はあくまでも参考値として使い、実際の設計では条件に合わせた補正計算を行う。

施設による使い分け

用途推奨ケーブル
屋内固定配線(分岐回路・15〜20A)VVF 1.6〜2.0mm
屋内幹線(50A以上の大電流)CV 22〜38mm²以上
受電設備・キュービクルへの引込CVT(メーカー選定表参照)
屋外露出配線(管内収容)CV(露出部はPF管・金属管内)
地中配管内敷設CV(ケーブル保護管内)
直接埋設(地中直埋)直埋形品(CE・CVT-D等)

幹線 vs 分岐の判断フロー

電路設計では「幹線」と「分岐回路」を明確に分けて考えることが重要だ。

  • 幹線: 引込口〜分電盤主幹ブレーカーまでの電路。大電流(100〜数百A)が流れるため、CVまたはCVTが適する。
  • 分岐回路: 主幹ブレーカー〜コンセント・照明器具までの電路。20A以下の小電流なので、VVFが適する。

幹線にVVFを使うのは許容電流・電圧降下の両面から不適切だ。逆に分岐回路にCVを使うと無駄なコストがかかる。

断面積の選び方——電圧降下の計算も忘れずに

断面積を選ぶ際は「許容電流」だけでなく「電圧降下」の計算も必須だ。特に長距離配線では電圧降下が機器の動作に影響する。

手動での計算が面倒な場合は、当サイトの電線の電圧降下・サイズ簡易計算シミュレーターをご活用ください。電源方式、電線サイズ、配線長、電流を入力するだけで、電圧降下(V)と降下率(%)をリアルタイムに自動計算し、内線規程に適合しているか簡易判定できます。

電圧降下の簡易計算式(単相2線式)

電圧降下(V)= 2 × R × I × L
R:ケーブル抵抗(Ω/m)
I:負荷電流(A)
L:ケーブル長さ(m)

内線規程1310-1では電圧降下は幹線・分岐それぞれ原則2%以下(構内変圧器から供給する幹線は3%以下)で、こう長が60mを超える場合にだけ緩和される(電気事業者から低圧受電なら120m以下4%・200m以下5%・200m超6%、構内変圧器から供給する場合は5%・6%・7%)。計算値が基準を超える場合は断面積を1ランク上げて再計算する。

一段深い理解:なぜXLPE絶縁は許容電流を大きく取れるのか

絶縁体の「耐熱温度」が許容電流の上限を決めている

CVケーブルとVVFケーブルの許容電流の差は、導体の太さだけでなく絶縁体の最高許容温度の違いにも由来する。VVFのビニル絶縁は最高導体温度60℃までしか耐えられないのに対し、CVの架橋ポリエチレン(XLPE)絶縁は90℃まで許容される。これは、ポリエチレンを化学的に架橋処理(分子同士を結合させる処理)することで、熱による軟化・変形が起きにくい構造に変えているためだ。電流を流せば必ず発熱するという物理法則は変わらないが、「絶縁体がどこまで熱に耐えられるか」という上限が上がった分だけ、同じ断面積でもより大きな電流を安全に流せるようになる。CVが幹線・大電流用途の主役であり続けているのは、この絶縁体の耐熱性能そのものが理由だ。

CVTがCVより屈曲性に優れる理由

CV(一括シース型)は複数の絶縁線を一つのシースでまとめて包んでいるため、曲げようとすると内部の複数の線が互いに干渉し合い、ある程度の曲げ半径を確保しないと無理な力がかかる。一方CVTは1本ずつ独立したCV(1心)を3本撚り合わせただけの構造のため、各線がそれぞれ独立して動ける分だけしなやかに曲がる。受電設備の引込部やキュービクル内のような、限られたスペースで急な角度に曲げる必要がある箇所でCVTが選ばれるのは、この構造上の柔軟性の違いによるものだ。

現場で間違いやすい点:許容電流表の「前提条件」を見落とす

許容電流の早見表を見て「この断面積なら何A流せる」と数字だけを覚えてしまうと、実際の施工条件で見誤ることがある。表の数字は多くの場合「気中・特定の敷設条件・特定の周囲温度」を前提にした値であり、電線管に複数条まとめて通したり、夏場に高温になる場所へ敷設したりすると、実際に安全に流せる電流はそれより小さくなる。断面積を選ぶときは、許容電流表の数字だけでなく、その数字がどんな敷設条件を前提にしているかを必ず確認する習慣をつけたい。

FEMCのCVケーブル品種

古河電工(FEMC:Furukawa Electric)はCVケーブル・CVTケーブルの主要国内メーカーの一つだ。低圧CVから6kV-CVまで幅広い品種をラインナップしており、断面積・心数・電圧クラス別の選定が可能だ。

FEMC 品種詳細はこちら

VVFケーブルとの価格連動についても、銅建値の変動を踏まえた発注タイミングの管理が重要だ(詳細は銅建値と電材価格の記事を参照)。

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電材サーチでCVケーブル・CVTケーブルの品種を一覧から絞り込み、まとめて見積もり依頼ができます。

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どこでどう使われているか——現場別の使いどころ

現場・用途使う品種ポイント
建物への引込幹線CVT3本撚りで曲げやすく引込部の施工が容易
分電盤・動力盤への幹線CV/CVT主幹容量と距離から断面積を選定
工場の動力設備(モータ・盤間)CV 3心大電流回路。電圧降下計算が必須
屋外露出(電線管収容)CV紫外線対策にPF管・金属管へ収容
キュービクル・受電設備まわりCVT屈曲の多い盤内引き回しに有利

分岐回路(コンセント・照明)はCVではなくVVF、盤内の機器配線はKIVが担当区分だ。配電盤まわりの部材一式は配電盤・分電盤ソリューションにまとめている。

どう注文するか——失敗しない発注のしかた

注文は「品種+断面積(sq)−心数+長さ」で伝われば間違いがない。

例: 「CVT 38sq を 120m」
    「CV 8sq-3C を 50m 切断で」
  • 荷姿: 汎用サイズは切断販売に対応。必要なm数で注文できる(ドラム単位の大口も可)
  • 敷設条件を添える: 気中・管内・埋設の別で許容電流が変わるため、条件があると選定ミスを防げる
  • 価格: 銅建値に連動して毎月変わるため、見積りは発注直前に取り直すのが鉄則
  • 納期: 汎用サイズ(8〜60sq)は流通在庫が厚め。100sq超や特殊心数は要納期確認

よくある質問

CVケーブルとVVFケーブルの違いは何ですか?

絶縁体が違い、そこから適用規格も構造も変わります。CVは架橋ポリエチレン絶縁でJIS C 3605、導体は電気用軟銅線の円形より線・円形圧縮より線、シースは黒の丸形で、導体の最高許容温度は90℃です。VVFはビニル絶縁でJIS C 3342、導体は軟銅の単線、シースは灰色の平形です。メーカー仕様書の付表で比べるとサイズ展開そのものが別系統で、CVは単心2〜600mm²・3心2〜325mm²、VVFは1.6mm・2.0mm・2.6mmです。最小絶縁抵抗(20℃)もCVは2mm²で2,500MΩ・km(太いほど下がる)、VVFはサイズによらず50MΩ・kmと規定が異なります。許容電流はCVのほうが大きく、メーカーカタログもCVの特長を「一般電力用でVVより許容電流大」としています。幹線・引込にCV、分岐回路にVVFという使い分けになります。

CVケーブルとVVFケーブルはどう使い分けますか?

主に「幹線か分岐回路か」「許容電流の大きさ」で使い分けます。VVFは屋内固定配線の分岐回路向けで最大断面積は5.5mm²程度まで。CVは幹線・引込線・屋外配線向けで断面積38mm²〜500mm²以上の大容量品も存在します。小容量の分岐回路はVVF、大電流が必要な幹線・動力設備の引込はCVが基本選択肢です。

CVとCVTの違いは何ですか?

構造が違います。CVは複数の線心を適切な介在と共により合わせ、その上を1枚のビニルシースで覆った丸形(一括シース型)です。CVTは単心のCVを3本より合わせたトリプレックス形で、線心ごとにシースがあり、一括シースと介在はありません。規格はどちらもJIS C 3605、導体の最高許容温度も同じ90℃ですが、メーカーカタログでは一括シース型のCVより許容電流が大きい値が示されており、周囲温度40℃・1条布設で8mm²はCVT 62A・CV 3心 54A、60mm²は210A・190A、325mm²は635A・555Aと、同じ断面積で1割強の差があります。識別はCVが絶縁体の着色(3心は黒・白(自然色)・赤)、CVTがシース上のストレートマーク(黒はマーク無し・白・赤)です。サイズ範囲はCV 3心が2〜325mm²、CVTが8〜600mm²で、細いサイズはCVしかありません。

CVQケーブルとは何ですか?

600V CVの単心を4本より合わせたクアッドプレックス形の電力ケーブルです。規格はCV・CVTと同じJIS C 3605で、導体の最高許容温度も同じ90℃です。線心の識別はシース上のストレートマークで、黒(マーク無し)・白・赤の3本に4本目として青が加わります。サイズはSFCC株式会社(SWCCグループ)の仕様書SF-0002Bの付表が14〜325mm²、フジクラ・ダイヤケーブルのカタログが14〜500mm²と資料で上限が違いますが、下限はどちらも14mm²で、CVTにある8mm²はありません。三相4線式(中性線付き)に使い、単相3線式の引込に用いられることもあります。許容電流はフジクラ・ダイヤケーブルのカタログで、4線心のうち1線心を中性線または接地線として使う場合に適用する値として、60mm²で210A、325mm²で635Aとされています。同じ断面積のCVTよりより合せ外径が2〜8mm太くなる(14mm²で約23mmと約21mm、325mm²で約74mmと約66mm)ので、電線管径や盤の貫通径はCVQの値で確認してください。

CVケーブルの断面積(mm²)はどうやって選びますか?

「回路に流れる最大電流」と「内線規程(JEAC 8001)の許容電流表」を照合して選定します。安全側に選ぶため、計算した電流値よりも許容電流が上回る最小の断面積を選ぶのが基本です。敷設方法(気中・管内・直埋)で許容電流が変わるため、施工条件に合った表を使います。また、電圧降下の計算も長距離配線では必須です。

CVケーブルは屋外・直埋に使えますか?

CVケーブルはビニルシースのため耐候性・耐水性はある程度ありますが、直埋(地中直接埋設)には適していません。地中埋設には地中配電線用のCE(架橋ポリエチレン絶縁ポリエチレンシースケーブル)やCVT-D(直埋形)を使用します。屋外露出配線は可能ですが、紫外線劣化を防ぐために電線管(PF管・金属管等)への収容が推奨されます。

CVケーブルの価格はなぜ変動するのですか?

CVケーブルの主材料は銅(Cu)であるため、銅建値(銅の市場価格)の変動が直接価格に反映されます。銅建値は電線メーカーが月次で改定して公開しており、LME(ロンドン金属取引所)の銅相場に連動します。2020〜2023年にかけて銅建値が約2倍以上に上昇した局面では、CVケーブルも同様の価格上昇を示しました。見積もりは取得タイミングで価格が変わるため、電材代理店への定期的な確認が重要です。


CVケーブルの購入・見積りについて

CV・CVTケーブルは、電設資材専門商社・松本電業株式会社(東京都台東区台東2-4-11)でお見積り・ご購入いただけます。品種・断面積・心数・長さ(切断可)をお伝えいただければ、銅建値を踏まえた見積りを法人・施工業者様向けに迅速に回答します。

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よくある質問

CVケーブルとVVFケーブルの違いは何ですか?

絶縁体が違い、そこから適用規格も構造も変わります。CVは架橋ポリエチレン絶縁でJIS C 3605、導体は電気用軟銅線の円形より線・円形圧縮より線、シースは黒の丸形で、導体の最高許容温度は90℃です。VVFはビニル絶縁でJIS C 3342、導体は軟銅の単線、シースは灰色の平形です。メーカー仕様書の付表で比べるとサイズ展開そのものが別系統で、CVは単心2〜600mm²・3心2〜325mm²、VVFは1.6mm・2.0mm・2.6mmです。最小絶縁抵抗(20℃)もCVは2mm²で2,500MΩ・km(太いほど下がる)、VVFはサイズによらず50MΩ・kmと規定が異なります。許容電流はCVのほうが大きく、メーカーカタログもCVの特長を「一般電力用でVVより許容電流大」としています。幹線・引込にCV、分岐回路にVVFという使い分けになります。

CVケーブルとVVFケーブルはどう使い分けますか?

主に「幹線か分岐回路か」「許容電流の大きさ」で使い分けます。VVFは屋内固定配線の分岐回路向けで最大断面積は5.5mm²程度まで。CVは幹線・引込線・屋外配線向けで断面積38mm²〜500mm²以上の大容量品も存在します。許容電流で言えば、VVF 1.6mm(19A)に対してCV 14mm²(気中・多心で84A。内線規程・メーカー資料に基づく参考値)と大幅に大きい電流を流せます。小容量の分岐回路はVVF、大電流が必要な幹線・動力設備の引込はCVが基本選択肢です。

CVとCVTの違いは何ですか?

構造が違います。CVは複数の線心を適切な介在と共により合わせ、その上を1枚のビニルシースで覆った丸形(一括シース型)です。CVTは単心のCVを3本より合わせたトリプレックス形で、線心ごとにシースがあり、一括シースと介在はありません。規格はどちらもJIS C 3605、導体の最高許容温度も同じ90℃ですが、メーカーカタログでは一括シース型のCVより許容電流が大きい値が示されており、周囲温度40℃・1条布設で8mm²はCVT 62A・CV 3心 54A、60mm²は210A・190A、325mm²は635A・555Aと、同じ断面積で1割強の差があります。識別はCVが絶縁体の着色(3心は黒・白(自然色)・赤)、CVTがシース上のストレートマーク(黒はマーク無し・白・赤)です。サイズ範囲はCV 3心が2〜325mm²、CVTが8〜600mm²で、細いサイズはCVしかありません。

CVQケーブルとは何ですか?

600V CVの単心を4本より合わせたクアッドプレックス形の電力ケーブルです。規格はCV・CVTと同じJIS C 3605で、導体の最高許容温度も同じ90℃です。線心の識別はシース上のストレートマークで、黒(マーク無し)・白・赤の3本に4本目として青が加わります。サイズはSFCC株式会社(SWCCグループ)の仕様書SF-0002Bの付表が14〜325mm²、フジクラ・ダイヤケーブルのカタログが14〜500mm²と資料で上限が違いますが、下限はどちらも14mm²で、CVTにある8mm²はありません。三相4線式(中性線付き)に使い、単相3線式の引込に用いられることもあります。許容電流はフジクラ・ダイヤケーブルのカタログで、4線心のうち1線心を中性線または接地線として使う場合に適用する値として、60mm²で210A、325mm²で635Aとされています。同じ断面積のCVTよりより合せ外径が2〜8mm太くなる(14mm²で約23mmと約21mm、325mm²で約74mmと約66mm)ので、電線管径や盤の貫通径はCVQの値で確認してください。

CVケーブルの断面積(mm²)はどうやって選びますか?

「回路に流れる最大電流」と「内線規程(JEAC 8001)の許容電流表」を照合して選定します。安全側に選ぶため、計算した電流値よりも許容電流が上回る最小の断面積を選ぶのが基本です。敷設方法(気中・管内・直埋)で許容電流が変わるため、施工条件に合った表を使います。また、電圧降下の計算も長距離配線では必須です。

CVケーブルは屋外・直埋に使えますか?

CVケーブルはビニルシースのため耐候性・耐水性はある程度ありますが、直埋(地中直接埋設)には適していません。地中埋設には地中配電線用のCE(架橋ポリエチレン絶縁ポリエチレンシースケーブル)やCVT-D(直埋形)を使用します。屋外露出配線は可能ですが、紫外線劣化を防ぐために電線管(PF管・金属管等)への収容が推奨されます。

CVケーブルの価格はなぜ変動するのですか?

CVケーブルの主材料は銅(Cu)であるため、銅建値(銅の市場価格)の変動が直接価格に反映されます。銅建値は電線メーカーが月次で改定して公開しており、LME(ロンドン金属取引所)の銅相場に連動します。2020〜2023年にかけて銅建値が約2倍以上に上昇した局面では、CVケーブルも同様の価格上昇を示しました。見積もりは取得タイミングで価格が変わるため、電材代理店への定期的な確認が重要です。

参考文献・出典

この内容は、第二種電気工事士ではこう問われる

CV・CVTとVVFの違いは、試験では「記号のアルファベットが何を指すか」という形で問われます。この記事で扱う選定の考え方の前提になる部分です。

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