VVFケーブル・VVR・EM-EEF
屋内配線の主力ケーブル。1.6mmと2.0mmの使い分け、許容電流と芯数の決め方、VVR(丸形)・EM-EEF(エコ電線)との違い、メーカー横断の型番一覧
- 取扱メーカー
- 7社
- 掲載型番
- 40件
- 更新日
VVFは「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」(JIS C 3342)の記号で、住宅・店舗・事務所の 屋内固定配線(コンセント・照明・スイッチ回路)に最も多く使われるケーブルです。太さは 1.6mm(15A・20A配線用遮断器の一般回路)と2.0mm(エアコン・IHなどの専用回路・200V回路)が 主力で、芯数は2心・3心が中心です。同じ規格の丸形がVVR、材料をハロゲンフリーの耐燃性 ポリエチレンにしたエコ仕様がEM-EEF(JIS C 3605)で、官公庁・公共物件はEM-EEF指定が標準です。
VVFケーブルとは
記号の意味は、VV=ビニル(Vinyl)絶縁・ビニル(Vinyl)シース、F=平形(Flat)、R=丸形(Round) です。構造は、JIS C 3102の電気用軟銅線(単線)の導体を、ビニル絶縁体で包み、灰色のビニル シースでまとめたもので、平形は2〜4本の線心を並べて一体のシースにしています。線心の識別は 絶縁体の色で行い、2心は黒・白、3心は黒・白・赤(接地線入りは黒・白・緑など)、4心は 黒・白・赤・緑です。シースには「VVF」ではなく規格上の記号「VV」と、導体サイズ・PSEマーク・ 製造者略号・製造年が連続表示されます(出典:SWCC・古河電工グループ/協和電線工業 VVF仕様書 SF-0039A)。定格600V以下・22sq以下のケーブルは電気用品安全法の特定電気用品で、 ひし形のPSEマークが必要です。
使いどころは屋内の固定配線です。電技解釈のケーブル工事として、天井裏・壁内・床下に転がし 配線でき、造営材に沿わせてステップルで直接固定できるのが、絶縁電線(IV)を電線管に入れる 工事との最大の違いで、施工が速く安価なため住宅・小規模店舗の分岐回路はほぼVVFです。 逆に、屋外の露出(紫外線と雨で数年で被覆が劣化します)、地中埋設、機械の可動部、高温部には 使いません。屋外・埋設・幹線はCV/CVT、動かす用途はキャブタイヤケーブルが担当です。 屋内配線であっても施工には電気工事士の資格が必要です。
VVRは同じJIS C 3342の丸形で、介在物を入れて断面を丸くしたものです。曲げやすく機械的に強い ため、露出配線や電線管内、より線サイズ(5.5sq以上)の幹線に使われます。EM-EEFは JIS C 3605(600Vポリエチレンケーブル)に規定されるポリエチレン絶縁・耐燃性ポリエチレン シースの平形ケーブルで、燃えてもハロゲン系ガスをほとんど出さず、絶縁体の最高許容温度が 75℃(VVFは60℃)と高いのが特長です。サイズ・芯数の体系はVVFと同じで、図面や仕様書に 「EM」「エコ電線」「環境配慮形」とあればEM-EEFを選びます。被覆の材質が違うため、 VVF用のストリッパーでも刃の入れ方に慣れが要ります。
VVFケーブルの選び方
- 1
回路の遮断器容量から太さ(1.6mm/2.0mm/2.6mm)を決める
電技解釈第149条は、分岐回路の遮断器容量ごとに電線の最小太さを定めています。15A回路と 20A配線用遮断器の回路は1.6mm以上、20Aヒューズの回路は2.0mm以上、30A回路は2.6mm以上です。 実務では、照明・一般コンセントの15A/20A回路は1.6mm、エアコン・IH・食洗機・電気温水器など の専用回路や200V回路は2.0mmを標準にすると、後で機器が増えても対応できます。 分電盤直後の分岐や長い回路は、電圧降下を計算して1ランク太くします。
- 2
芯数(2心/3心/4心)は回路方式とスイッチ配線で決める
単相2線式100Vの片切スイッチ・コンセント回路は2心(黒・白)です。3路スイッチの渡り線、 単相3線式の引込みや200V回路(黒・赤が電圧側、白が中性線)は3心です。接地極付コンセント や機器の接地線を同じケーブルで配線するときは、緑線入りの3心(黒・白・緑)や4心 (黒・白・赤・緑)を使うか、別にIV緑を添わせます。4路スイッチや複数回路のまとめ配線には 4心を使います。芯数を間違えると渡り線が足りず引き直しになるため、スイッチ結線図で確認します。
- 3
平形(VVF)か丸形(VVR)かエコ(EM-EEF)かを場所と仕様で決める
天井裏・壁内・床下の固定配線はVVFが第一選択です。露出して見える場所、電線管や ダクトに入れる場所、5.5sq以上のより線サイズが必要な幹線はVVRを選びます。図面・仕様書に 「EM」「エコ電線」「公共建築工事標準仕様書による」とあればEM-EEFです。指定がない民間案件は 流通量が多く価格も安いVVFが標準です。改修工事で既設がVVFの場合も、新設部分のエコ指定は 別に確認します。
- 4
許容電流と電圧降下でサイズを検算する
VVFの許容電流は、電技解釈第146条が絶縁電線向けに定める基準許容電流(1.6mm 27A、2.0mm 35A、 2.6mm 48A)に、ケーブルの心線数に応じた電流減少係数(3本以下0.70)を掛けた値を参考にします。 2〜3心で1.6mm 19A、2.0mm 24A、2.6mm 33Aです。複数本を束ねる、電線管に多数本収める、 天井裏の断熱材に埋め込む、周囲温度が30℃を超える、といった条件では放熱が悪くなり、 さらに下がります。こう長が長い回路(目安として20〜30m超)は、下の計算ツールで電圧降下を 確認し、内線規程の目安(分岐回路で標準電圧の2%以内、こう長60m以下)に収まる太さにします。
- 5
荷姿・長さ・メーカー指定を決めて見積に出す
荷姿は100m巻(束巻・シュリンク包装)が基本で、切り売りにも対応できます。必要長さは施工図の 配線ルートから積算し、端末の余長と結線のやり直しを見込んで1割程度の余裕を持たせます。 1.6mm・2.0mmの2心・3心は流通在庫が厚く短納期ですが、2.6mm・4心・接地線入り・VVR・ EM-EEFの一部サイズは取り寄せになることがあります。メーカー指定がなければ在庫のある メーカーで手配し、図面に指定がある場合は品名に添えます。JIS認証・PSE表示は各社共通で、 性能上の互換性があります。
現場で間違いやすい点
- 1.6mmと2.0mmの取り違えが最も多い事故です。エアコン・IHなどの20A専用回路に1.6mmを使うと過熱の原因になります。シースに印字された導体サイズを施工前に確認します。
- 3心の赤線は電圧側(200V回路の黒・赤)や3路スイッチの渡り用で、接地線には使いません。接地線は緑(緑/黄)、接地側電線は白と、内線規程の色別を守ります。
- VVFを屋外に露出させると、紫外線でシースが硬化・ひび割れし、数年で絶縁不良になります。屋外は電線管に収めるか、CV・EM-CEなど屋外向けのケーブルを選びます。
- ステップルを強く打ちすぎると、被覆の下で導体が傷つき、壁の裏で漏電・短絡します。ケーブルがわずかに動く程度の締め付けが正しい強さです。
- VVFとEM-EEFは外観とサイズ表記が同じため、混在する現場で取り違えが起きます。エコ指定の区画では端末に品名ラベルを付け、シースの「EM」表示を確認します。
- 許容電流は「周囲温度30℃・3本以下」などの条件付きの参考値です。断熱材の中や多数本の結束では下がるため、余裕のない設計にしません。
- 「VVF 2.0-3C」と書いても、メーカーの型番表記は「VVF3x2.0」「VVF3×2.0」「VVF-3C-2.0」など様々です。見積依頼は「品種・太さ・芯数・長さ」で伝えれば取り違えません。
VVFケーブルの規格・サイズ表
太さ・芯数と許容電流の目安(周囲温度30℃)
| 導体径 | 基準許容電流(146-2表) | 2〜3心(係数0.70) | 4心(係数0.63) | 対応する分岐回路(電技解釈149条) |
|---|---|---|---|---|
| 1.6mm | 27A | 19A | 17A | 15A回路、20A配線用遮断器の回路 |
| 2.0mm | 35A | 24A | 22A | 20Aヒューズの回路、エアコン・IHなどの専用回路 |
| 2.6mm | 48A | 33A | 30A | 30A回路 |
| 3.2mm | 62A | 43A | 39A | 30A回路(主にVVR) |
電技解釈第146条は絶縁電線の許容電流を定めた条文で、ケーブルの許容電流はこれを参考値として 用います(内線規程やメーカー資料も同じ考え方です)。値は基準許容電流に電流減少係数を掛け、 内線規程と同じ7捨8入で丸めています。周囲温度が30℃を超える場所(夏季の天井裏など)では 146-3表の温度補正でさらに下がります。EM-EEFは絶縁体の許容温度が高いため、メーカー資料では VVFより大きい値が示されることがありますが、サイズ選定は遮断器容量を基準に同じ考え方で行います。
出典: 電気設備の技術基準の解釈 第146条(146-2表・146-4表)、第149条
線心の色と使い方
| 芯数 | 線心の色 | 使い方 |
|---|---|---|
| 2心 | 黒・白 | 単相2線式100Vの一般回路(黒=電圧側、白=接地側電線) |
| 3心 | 黒・白・赤 | 単相3線式・200V回路(黒・赤=電圧側、白=中性線)、3路スイッチの渡り |
| 3心(接地線入り) | 黒・白・緑(赤・白・緑、黒・赤・緑もある) | 接地極付コンセント・機器への配線を接地線ごと1本で通す(緑=接地線)。200V+接地は黒・赤・緑 |
| 4心 | 黒・白・赤・緑 | 4路スイッチの渡り、200V回路+接地線、複数回路のまとめ配線 |
メーカーによっては、200V回路用の黒・赤・緑の3心にシースの橙色ラインを付けて100V用と 見分けられるようにした製品(200LINEなど)があります。
出典: SWCC・古河電工グループ/協和電線工業 VVF仕様書 SF-0039A(線心の識別)、内線規程(電線の色別)
VVF・VVR・EM-EEFの比較
| 品種 | 正式名称・規格 | 形状・材料 | 絶縁体の最高許容温度 | 主な使いどころ |
|---|---|---|---|---|
| VVF | 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(JIS C 3342) | 平形。ビニル絶縁・ビニルシース(灰色) | 60℃ | 屋内の天井裏・壁内・床下の固定配線。分岐回路の標準 |
| VVR | 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(JIS C 3342) | 丸形。介在物入りで断面が円形 | 60℃ | 露出配線、電線管・ダクト内、5.5sq以上のより線サイズの幹線 |
| EM-EEF | 600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形(JIS C 3605) | 平形。ハロゲンフリー材料(エコ電線) | 75℃ | 官公庁・公共建築物、環境配慮指定のある民間物件 |
出典: JIS C 3342、JIS C 3605
荷姿と概算質量(100m巻)
| サイズ | 概算質量(1巻あたり) | 荷姿 |
|---|---|---|
| VVF 1.6mm 2心 | 約9kg | 100m束巻(シュリンク包装) |
| VVF 1.6mm 3心 | 約13kg | 100m束巻 |
| VVF 2.0mm 2心 | 約12kg | 100m束巻 |
| VVF 2.0mm 3心 | 約17kg | 100m束巻 |
| VVF 2.6mm 2心 | 約19kg | 100m束巻 |
| VVF 2.6mm 3心 | 約26kg | 100m束巻 |
当サイトのケーブル重量シミュレーターの係数(メーカー各社のカタログ値をもとにした実務値)から 算出した概算です。仕上外径・質量の正確な値はメーカー仕様書の付表で確認します。
出典: 電材サーチ ケーブル大百科(重量計算)
規格が要求する主な試験・特性(VVF)
| 項目 | 条件 | 要求される性能 |
|---|---|---|
| 耐電圧 | 水中(空中はその2倍の電圧) | 付表の試験電圧に1分間耐える |
| 引張り | 絶縁体・シース | 引張強さ10MPa以上、伸びは絶縁体100%以上・シース120%以上 |
| 加熱(老化) | 100±2℃で48時間 | 引張強さは加熱前の85%以上、伸びは80%以上を保つ |
| 耐油 | 70±2℃で4時間 | 絶縁体は引張強さ・伸びとも85%以上、シースは引張強さ80%・伸び60%以上 |
| 低温巻付け | −10±1℃ | 絶縁体にひび・割れが出ない |
| 耐寒 | −15±0.5℃ | シースの試験片が破壊しない |
| 加熱変形 | 120±3℃で0.5時間 | 厚さの減少率50%以下 |
| 難燃(傾斜試験) | 完成品 | 60秒以内に自然に消える |
工場出荷前には外観・構造・導体抵抗・耐電圧・絶縁抵抗の試験が行われます。絶縁体・シースの 厚さは、平均で付表値の90%以上、最小で80%以上が要求されます。
出典: SWCC・古河電工グループ/協和電線工業 VVF仕様書 SF-0039A(JIS C 3342・JIS C 3005に基づく)
サイズ選定に使える計算ツール
施工・保管で気をつけること
- 造営材に沿わせて取り付ける場合の支持点の間隔は2m以下です(電技解釈第164条。接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合は6m以下)。ステップルは被覆をつぶさない強さで打ち、コーナーではケーブルに余裕を持たせます。
- 曲げは、屈曲部の内側半径をケーブル仕上外径の6倍以上にするのが内線規程の目安です。平形は平らな面に沿って曲げ、ねじって曲げると絶縁体に無理がかかります。
- 多数本を束ねる、電線管に収める、断熱材の中に埋め込むと放熱が悪くなり、許容電流が下がります。電線管に入れる場合は占積率で管径を決め、束ねる本数が多い区間は電流減少係数を見込みます。
- 屋外や直射日光の当たる場所では、電線管(PF管・金属管)に収めるか、CV・EM-CEなど屋外向けのケーブルを使います。エアコン室外機まわりの露出配線は特に劣化が早い場所です。
- 低温では被覆が硬くなり割れやすくなります(低温巻付け試験の条件は−10℃)。冬季に屋外で保管したケーブルは、施工前に常温に戻してから曲げます。
- 保管は直射日光・高温多湿・雨がかりを避けます。束巻は平積みで潰さないようにし、シュリンク包装は施工直前まで外さないと、製造年やサイズ表示を保てて取り違えも防げます。
- 接続はジョイントボックス・アウトレットボックスの中で、リングスリーブ圧着または差込形コネクタで行います。被覆剥きはVA線ストリッパーを使い、絶縁体や導体に傷を付けないようにします。
- 使い残しは100m巻の残長をラベルに書いて保管すると、次の現場での積算と発注が正確になります。
取扱メーカー7社の比較
品種名を押すとメーカー別の詳細ページへ移動します。「メーカー情報」は当社が一次情報(公式サイト・沿革)で確認した内容です。
| メーカー | 品種 | 型番数 | 規格・特徴 | メーカー情報(当社確認) |
|---|---|---|---|---|
| 古河電工メタルケーブル(FEMC) | VVF(Fケーブル) | 4 | 各サイズ取り扱い、100m巻から切り売り対応 | 1.6mm・2.0mmの2心・3心を100m巻から切り売りに対応し、首都圏は自社便配送があります。 |
| 富士電線工業 | EM-EEF | 1 | JIS C3605準拠(2心・3心対応)、JIS認証番号JE0507010・電気用品安全法認証番号JET1342-12004-1005を取得、ハロゲン・鉛を含まない被覆材を使用し、焼却・埋め立て処分時に有害物質を発生しない | EM-EEFはJIS認証(JE0507010)・電気用品安全法認証を取得し、単線0.9〜3.2mm、より線8sqまで対応します。 |
| 古河電工 | VVFケーブル | 4 | JIS C 3342準拠の600V対応ケーブル、平形(VVF)と丸形(VVR)の2タイプ | VVFとVVR(丸形)の両方を持ち、シースの記号表示は「VV」です(型番の読み方は関連記事参照)。 |
| 西日本電線 | VVFケーブル | 3 | 住宅配線の定番平形ケーブル、1.6mm・2.0mm・2.6mmのサイズバリエーション | 住宅用プレハブ配線システム「ルームスター」の原料としてもVVF 1.6mm・2.0mmを使う西日本のメーカーです。 |
| 菅波電線 | VVF(Fケーブル)VVF(G)(アース付Fケーブル)VVR(丸型ケーブル)EEF(エコケーブル) | 13 | JIS C 3342 最も広く使われる屋内配線用ケーブル、1.6mm・2.0mmの2芯/3芯が主力 | VVF・接地線入りVVF(G)・VVR・EEF(エコ)を揃え、お取り寄せ・お見積りに対応しています。 |
| 住友電工 | VVFケーブル | 5 | 平形構造で壁内・天井裏への施工が容易、2心・3心のラインアップ | 1.6mm・2.0mm・2.6mmの2心・3心が中心の標準的なラインアップ(JIS C 3342準拠)です。 |
| 矢崎総業 | VVFケーブルEMケーブル | 10 | ビニル絶縁ビニルシース構造で耐久性が高い、平形形状で配線作業が容易 | 1.6・2.0・2.6mmの2心・3心に加えて4心(1.6mm)とEM-EEFも揃い、住宅から公共物件まで1社で対応できます。 |
メーカー横断の型番一覧(40件)
複数メーカーの型番をまとめて見積リストに入れ、1回の依頼で相見積ができます。
| メーカー | 型番 | サイズ | 芯数 | 備考 | 見積 |
|---|---|---|---|---|---|
| 古河電工メタルケーブル(FEMC) | VVF 1.6-2C | 1.6mm | 2芯 | VVF 1.6mm 2芯 | |
| 古河電工メタルケーブル(FEMC) | VVF 1.6-3C | 1.6mm | 3芯 | VVF 1.6mm 3芯 | |
| 古河電工メタルケーブル(FEMC) | VVF 2.0-2C | 2.0mm | 2芯 | VVF 2.0mm 2芯 | |
| 古河電工メタルケーブル(FEMC) | VVF 2.0-3C | 2.0mm | 3芯 | VVF 2.0mm 3芯 | |
| 富士電線工業 | EM-EEF | - | - | 単線0.9〜3.2mm、撚線0.9〜8mm2。構造・寸法は従来のVVFと同様。 | |
| 古河電工 | VVF2×1.6 | - | - | 住宅屋内配線の最もスタンダードなケーブル | |
| 古河電工 | VVF2×2.0 | - | - | エアコン回路など大電流回路向け | |
| 古河電工 | VVF3×2.0 | - | - | 3路スイッチ回路・3相配線用 | |
| 古河電工 | VVR2×2.0 | - | - | 丸形シース、管内配線・露出配線に適する | |
| 西日本電線 | VVF-2C-1.6 | - | - | JIS C 3342準拠。西日本電線は住宅用プレハブ製品「ルームスター」の仕様原料としてVVF(600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル)1.6mm・2.0mmを使用しており、同社ブランド(NND)のVVFケーブル単体流通も確認できる | |
| 西日本電線 | VVF-2C-2.0 | - | - | JIS C 3342準拠 | |
| 西日本電線 | VVF-3C-1.6 | - | - | JIS C 3342準拠 | |
| 菅波電線 | VVF 1.6-2C | 1.6mm | 2芯 | VVF 1.6mm 2芯 | |
| 菅波電線 | VVF 1.6-3C | 1.6mm | 3芯 | VVF 1.6mm 3芯 | |
| 菅波電線 | VVF 2.0-2C | 2.0mm | 2芯 | VVF 2.0mm 2芯 | |
| 菅波電線 | VVF 2.0-3C | 2.0mm | 3芯 | VVF 2.0mm 3芯 | |
| 菅波電線 | VVF(G) 1.6-2C+G | 1.6mm | 2芯+G | VVF(G) 1.6mm 2芯+アース | |
| 菅波電線 | VVF(G) 2.0-2C+G | 2.0mm | 2芯+G | VVF(G) 2.0mm 2芯+アース | |
| 菅波電線 | VVR 1.6-2C | 1.6mm | 2芯 | VVR 1.6mm 2芯 | |
| 菅波電線 | VVR 2.0-2C | 2.0mm | 2芯 | VVR 2.0mm 2芯 | |
| 菅波電線 | VVR 2.0-3C | 2.0mm | 3芯 | VVR 2.0mm 3芯 | |
| 菅波電線 | EEF/F 1.6-2C | 1.6mm | 2芯 | EEF/F 1.6mm 2芯 | |
| 菅波電線 | EEF/F 2.0-2C | 2.0mm | 2芯 | EEF/F 2.0mm 2芯 | |
| 菅波電線 | EEF/F 1.6-3C | 1.6mm | 3芯 | EEF/F 1.6mm 3芯 | |
| 菅波電線 | EEF/F 2.0-3C | 2.0mm | 3芯 | EEF/F 2.0mm 3芯 | |
| 住友電工 | VVF2×1.6 | - | - | 標準タイプ、最も広く使用される | |
| 住友電工 | VVF2×2.0 | - | - | 大電流回路向け | |
| 住友電工 | VVF3×1.6 | - | - | 3心タイプ、スイッチ・3路配線用 | |
| 住友電工 | VVF3×2.0 | - | - | 3心タイプ、大電流回路向け | |
| 住友電工 | VVF2×2.6 | - | - | 幹線分岐等の大電流回路向け | |
| 矢崎総業 | VVF2x2.0 | - | - | 住宅・オフィス向け標準品、20A回路に使用 | |
| 矢崎総業 | VVF2x1.6 | - | - | 住宅用15A回路向け一般品 | |
| 矢崎総業 | VVF3x2.0 | - | - | 3相回路・アース線込み配線用 | |
| 矢崎総業 | VVF3x1.6 | - | - | 住宅用3線式回路向け | |
| 矢崎総業 | VVF2x2.6 | - | - | 大電流回路向け太物VVF、許容電流32A | |
| 矢崎総業 | VVF3x2.6 | - | - | 大容量3線式回路向け太物VVF、許容電流27A | |
| 矢崎総業 | VVF4x1.6 | - | - | 4線式配線・複数回路まとめ配線向け | |
| 矢崎総業 | EM-EEF2x1.6 | - | - | 住宅・公共施設用ノンハロゲン平形ケーブル | |
| 矢崎総業 | EM-EEF2x2.0 | - | - | 20A回路向けノンハロゲン平形ケーブル | |
| 矢崎総業 | EM-EEF3x2.0 | - | - | 3線式回路向けノンハロゲン平形ケーブル、許容電流26A | |
価格・納期・発注のしかた
見積・発注は「品種・太さ・芯数・長さ・数量」で伝える
「VVF 1.6-2C 100m巻×3」「VVF 2.0-3C 30m切断」「EM-EEF 2.0-2C 100m巻×2」のように書けば、 メーカーの型番表記(VVF2x2.0、VVF2×2.0、VVF-2C-2.0など)が違っても取り違えません。 接地線入り(VVF-G、黒・白・緑)や200V用の黒・赤・緑は、色構成を添えてください。
価格は銅建値に連動し、毎月変わる
主材料が銅のため、電線メーカーが月ごとに公表する銅建値に連動して価格が改定されます。 見積の有効期限は短めで、発注直前に取り直すのが確実です。銅建値が上がる局面では、 まとめ買いと分納(先に数量を確定して納期を分ける)が価格を抑える手段になります。
納期はサイズで変わる
1.6mm・2.0mmの2心・3心は流通在庫が厚く、通常は短納期です。2.6mm・4心・接地線入り・VVR・ EM-EEFの一部サイズはメーカー取り寄せになることがあり、数量が多い場合や工期が決まっている 場合は早めにご相談ください。銅建値の高騰期は汎用サイズでも在庫が薄くなる傾向があります。
100m巻と切り売りの使い分け
100m巻は単価が安く、端数の切り売りは割高になります。必要長さが70〜80mを超えるなら100m巻、 小規模な改修や追加工事なら切り売りが経済的です。残ったケーブルは次の現場で使えるため、 常用する1.6-2C・2.0-2C・2.0-3Cは100m巻で在庫しておく電気工事店が多いです。
メーカー指定と同等品
VVF・VVR・EM-EEFはJIS認証品どうしで性能上の互換性があります。図面にメーカー指定がなければ 在庫のあるメーカーで手配し、指定がある場合や既設と揃えたい場合はその旨をお書きください。 廃番・生産終了のシリーズ名で指定されていた場合は、現行品でご提案します。
見積に必要な情報
品種(VVF/VVR/EM-EEF)、太さ、芯数(色構成)、長さと数量、希望納期、納品先、メーカー指定の 有無、エコ指定の有無を教えていただければ、複数メーカーで見積します。図面の配線表や 機器リストの写真を添付していただいても構いません。
施工でいっしょに使う資材・工具
VVFケーブルについてよくある質問
VVFの1.6mmと2.0mmはどう使い分けますか?
回路の遮断器容量で決めます。照明・一般コンセントの15A/20A配線用遮断器の回路は1.6mm、 エアコン・IH・食洗機・電気温水器などの専用回路と200V回路は2.0mmが標準です。許容電流の 目安は1.6mmが19A、2.0mmが24A(2〜3心・周囲温度30℃)で、長い回路は電圧降下も確認します。
見積フォームへ進む →VVFとVVRの違いは何ですか?
形状の違いです。どちらもJIS C 3342の600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルで、VVFは平形、 VVRは介在物を入れた丸形です。天井裏・壁内の固定配線はVVF、露出配線や電線管内、 5.5sq以上のより線サイズが要る幹線はVVRを使います。
見積フォームへ進む →EM-EEFはVVFの代わりに使えますか?逆はどうですか?
EM-EEFはVVFと同じサイズ体系・同じ用途で、一般案件にそのまま使えます(価格はやや高め)。 逆に、図面や仕様書でEM(エコ電線)指定がある案件にVVFを使うことはできません。 官公庁・公共建築物・環境配慮仕様の民間物件は、見積の段階でエコ指定の有無を確認します。
見積フォームへ進む →3心の赤い線は接地線に使ってよいですか?
いけません。赤は電圧側(200V回路の黒・赤や3路スイッチの渡り)に使う色で、接地線は緑 (緑/黄)、接地側電線は白と内線規程で色別が決まっています。接地線を同じケーブルで 通したいときは、緑線入りの3心(黒・白・緑)や4心(黒・白・赤・緑)を選びます。
見積フォームへ進む →VVFは屋外に使えますか?
屋外の露出配線には向きません。紫外線と雨でシースが硬化・ひび割れし、数年で絶縁不良に なります。屋外はPF管や金属管に収めるか、CV・EM-CEなど屋外向けのケーブルを使います。 エアコン室外機まわりは特に劣化が早い場所です。
見積フォームへ進む →シースの印字が「VV」としか書かれていませんが、VVFで合っていますか?
合っています。JIS C 3342の記号は「VV」で、F(平形)・R(丸形)は形状の区分です。 シースにはブランド名・PSEマーク・製造者略号・製造年・記号VV・導体サイズなどが連続表示 されており、形状は見れば分かるため記号にはFやRが付きません。
見積フォームへ進む →VVFの価格が毎月変わるのはなぜですか?
主材料の銅の相場(銅建値)に連動して、電線メーカーが月ごとに価格を改定するためです。 見積の有効期限は短めに設定されるので、発注の直前に取り直してください。銅建値の上昇局面では、 まとめ買いや分納で価格を抑えられることがあります。
見積フォームへ進む →型番が分からなくても見積できますか?
できます。使う回路(100V/200V、エアコンなどの専用回路か)、おおよその長さ、屋内か屋外か、 エコ指定の有無を教えていただければ、こちらで太さ・芯数・品種を決めて、複数メーカーの 型番で見積します。
見積フォームへ進む →VVFケーブルの見積・型番選定はお任せください
メーカー指定なしでも、電圧・用途・数量を教えていただければ、こちらで型番を提案し複数メーカーで見積します。写真や図面の添付でも構いません。 手書きメモや型番リストの写真・PDFでも依頼できます。
参考資料・出典
- JIS C 3342 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル(日本産業規格)
- JIS C 3605 600Vポリエチレンケーブル(日本産業規格。EM-EEFを規定)
- JIS C 3005 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法(日本産業規格)
- 電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧絶縁電線の許容電流)・第149条(分岐回路の電線太さ)・第164条(ケーブル工事)
- 内線規程 JEAC 8001(電圧降下の目安、ケーブルの屈曲、電線の色別)
- 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)仕様書 SF-0039A(SWCC・古河電工グループ/協和電線工業)
- 電気用品安全法 特定電気用品(ケーブル)の区分
- 古河電工メタルケーブル(FEMC: Furukawa Electric Metal Cable) 公式サイト・カタログ
- 富士電線工業株式会社(Fuji Electric Wire) 公式サイト・カタログ
- 古河電工(Furukawa Electric) 公式サイト・カタログ
- 西日本電線株式会社(Nishi-Nippon Electric Wire Co., Ltd.) 公式サイト・カタログ
- 菅波電線 公式サイト・カタログ
- 住友電工(電線資材)(Sumitomo Electric Wire) 公式サイト・カタログ
- 矢崎総業(Yazaki) 公式サイト・カタログ