在庫確認・見積は今すぐ フォームで依頼する 24時間受付 / 電話は平日 9:00〜17:00 03-3833-6431
電材基礎ケーブル設計基準

【電線・ケーブルの教科書】全種類を体系的に解説!用途・構造の違いから許容電流・荷姿・重さまで完全ガイド

読了目安: 12分 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー

PR 本記事で紹介する商品リンクにはAmazonアソシエイト・プログラム等のアフィリエイトリンクが含まれます。詳細は広告についてをご覧ください。

1. 【直感ルート】あなたの目的・業種から選ぶケーブル早見マップ

細かい文字や仕様データを読み込まなくても、「自分のやりたいこと・業種」から一発で必要なケーブルと標準的な太さに辿り着ける早見マップです。

graph TD
    Start[あなたのやりたいことは?] --> A[住宅や店舗の屋内配線]
    Start --> B[ビル・工場の大きな電源・幹線]
    Start --> C[機械の可動部・仮設の延長電源]
    Start --> D[電線管に通すアースや盤内配線]
    Start --> E[学校や公共工事・高セキュリティ]

    A --> VVF["● VVFケーブル<br>【標準太さ】1.6mm / 2.0mm<br>【荷姿】100mのビニール巻束"]
    B --> CVT["● CVT / CVケーブル<br>【標準太さ】22sq / 38sq / 60sq以上<br>【荷姿】ドラム巻(カット)"]
    C --> VCT["● VCT / VCTF(キャブタイヤ)<br>【標準太さ】0.75sq / 1.25sq / 2.0sq<br>【荷姿】100m巻 または ドラム"]
    D --> IV["● IV線(絶縁電線)<br>【標準太さ】1.6mm / 2.0mm / 5.5sq / 8sq<br>【荷姿】300m巻束"]
    E --> EM["● EMエコケーブル<br>【標準太さ】通常ケーブルと同等<br>【荷姿】100m巻 または ドラム"]

2. ケーブル種類別・徹底比較マトリクス(総合一覧表)

電気工事の実務や設計で頻繁に使用される主要電線・ケーブルの、構造、用途、標準的な荷姿、および重さ(質量)を比較したマスターデータです。

ケーブル略称正式名称構造特徴主な用途標準的な荷姿100mあたりの重さ(目安)
VVF 2.0-2C600Vビニル絶縁ビニルシース平形単線・偏平2芯住宅・オフィスの照明・コンセント分岐線1巻 100m 束巻 (フィルム包装)約 12.0 kg
VVF 2.0-3C600Vビニル絶縁ビニルシース平形単線・偏平3芯3路スイッチ、接地付分岐線1巻 100m 束巻約 16.5 kg
IV 2.0mm600Vビニル絶縁電線単線・シースなし電線管内通線、盤内配線、アース線1巻 300m 束巻 (または100m)約 3.9 kg
IV 8 mm²600Vビニル絶縁電線より線・シースなし幹線用アース(接地線)1巻 300m 束巻 (またはドラム)約 9.5 kg
CV 8-3C600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースより線・一括シース動力・電灯の幹線用(屈曲部少)1巻 100m 束巻 または ドラム約 38.0 kg
CVT 22 mm²600Vトリプレックス形単心3本撚りビル・工場の動力幹線(曲げやすい)ドラム巻 (必要m数でカット対応)約 93.0 kg
CVT 60 mm²600Vトリプレックス形単心3本撚り商業施設・中規模工場の主幹幹線ドラム巻のみ (要ドラムローラー)約 232.0 kg
CVT 150 mm²600Vトリプレックス形単心3本撚り大型工場の受電引込・メイン幹線ドラム巻のみ (重機・ジャッキ必須)約 535.0 kg
VCTF 1.25-4Cビニルキャブタイヤ丸形コード極細線・柔軟シース移動機器の電源用、制御盤の信号伝送1巻 100m 束巻 (ドラフト巻)約 12.3 kg
VCT 2.0-3C600Vキャブタイヤケーブル細線・頑丈シース工事用ポータブル電源、電動工具の電源線1巻 100m 束巻 または ドラム約 19.5 kg
EM-CET 60 mm²耐燃性ポリエチレンシースエコタイプ3本撚り・ノンハロゲン公共施設、学校、地下街の幹線配線ドラム巻のみ (エコ仕様)約 235.0 kg
6kV-CVT 22 mm²6600V高圧用トリプレックス形高圧シールド層あり高圧受電設備(キュービクル)引込線ドラム巻のみ (カット販売)約 125.0 kg

3. 主要ケーブル9種の図解・直感的解説

各ケーブルの特徴、標準的なサイズ(太さ)、および荷姿の早見カードです。

① VVFケーブル(ビニル絶縁ビニルシースケーブル平形)

  • 用途: 住宅・店舗の屋内天井裏・壁裏の100V/200V分岐配線用
  • 標準の太さ: 1.6mm または 2.0mm (芯数は2芯・3芯が主)
  • 納品形態(荷姿): 100m巻きの束(シュリンク包装)
  • 特徴: 平らなグレーのケーブル。電気工事士の技能試験でも使われる屋内固定配線の定番。軽いため作業者が肩に担いで這わせることができます。

② CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)

  • 用途: 商業ビル・工場の動力線・小〜中容量幹線配線用
  • 標準の太さ: 3.5sq / 5.5sq / 8sq / 14sq (多芯)
  • 納品形態(荷姿): 100mの束 または ドラム巻き
  • 特徴: 丸い黒のケーブル。絶縁体に耐熱性に優れた「架橋ポリエチレン」を使用しているため、VVFよりもはるかに大きい許容電流(電気の量)を流すことができます。

③ CVTケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル トリプレックス形)

  • 用途: 受電設備(キュービクル)からの引き込み、ビルの主幹幹線用
  • 標準の太さ: 22sq / 38sq / 60sq / 100sq / 150sq / 250sq以上
  • 納品形態(荷姿): ドラム巻きのみ(必要な長さにカットして納品)
  • 特徴: 単心のCVケーブルを3本撚り合わせた構造。一括シース型のCVに比べて非常に柔らかく曲げやすいため、配線が容易です。端末処理が非常に楽で、熱が逃げやすいため許容電流も高く取れます。

④ IV線(600Vビニル絶縁電線)

  • 用途: 金属管・PF管内の通線、制御盤内の渡り配線、アース線(接地線)
  • 標準の太さ: 1.6mm / 2.0mm / 5.5sq / 8sq / 14sq
  • 納品形態(荷姿): 300m巻きの束(一部100m)
  • 特徴: 緑や黒、赤などのカラー被覆線。外皮(シース)がないため、造営材に直接固定して配線することはできず、電線管・線ぴ・ダクトに収めるか、がいし引き工事(電技解釈第157条)として施設します。緑色はアース線として現場の定番です。

⑤ VVRケーブル(ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形)

  • 用途: 古い建物の改修工事、電気工事士試験用
  • 標準の太さ: 1.6mm / 2.0mm / 5.5sq / 8sq
  • 納品形態(荷姿): 100m巻きの束
  • 特徴: VVFの丸型版。現在、一般工事ではCVやVVFに移行しており、新築工事で新たに設計採用されることはほとんどありません。

⑥ VCTF / VCT(キャブタイヤケーブル・丸形コード)

  • 用途: 電動工具の電源線、仮設電源、工場の可動アーム、制御盤の信号線
  • 標準の太さ: 0.75sq / 1.25sq / 2.0sq
  • 納品形態(荷姿): 100m巻きの束(ドラフト巻) または ドラム巻き
  • 特徴: 細い銅線をより合わせた柔軟な構造。引きずったり、頻繁に曲げ伸ばししたりする「可動部」に最適です。VCTは600V用でシースが非常に分厚く頑丈、VCTFは300V用の細くしなやかなコードです。

⑦ EMケーブル(エコケーブル / 耐燃性ポリエチレンシースケーブル)

  • 用途: 公共施設、学校、地下街、超高層ビル等の防災指定箇所
  • 標準の太さ: 通常のVVF・CV・CVTと同等のサイズ展開
  • 納品形態(荷姿): 100m巻きの束 または ドラム巻き
  • 特徴: 燃えても有毒な塩素ガスや黒煙を発生しない、耐燃性ポリエチレンを被覆に使用した環境・防災配慮型ケーブル。公共物件の設計指定で必須となります。

⑧ 6kV-CVTケーブル(高圧受電用トリプレックスケーブル)

  • 用途: 電力会社電柱からキュービクル(高圧受電盤)への一次側引込用
  • 標準の太さ: 22sq / 38sq / 60sq / 100sq
  • 納品形態(荷姿): 100%ドラム巻き・カット販売
  • 特徴: 6,600Vの高圧に対応するため、導体の周りに銅テープの遮蔽シールド層などを設けた超強固な高圧ケーブル。非常に重く硬いため、延線には重機やドラムジャッキなどの専用機材が必要です。

⑨ AE線・CPEV線(通信・警報・コントロール用ケーブル)

  • 用途: インターホン配線、火災報知器の信号線、弱電制御回路
  • 標準の太さ: 0.9mm / 1.2mm(単線芯数タイプ)
  • 納品形態(荷姿): 1巻200m巻きの束
  • 特徴: 電圧・電流が非常に小さい信号回路用の細くしなやかな電線です(※LANケーブルや細線のAWGサイズと日本のSQ(スケア)断面積の正確な対応については、こちらのAWG-SQサイズ相互換算対応表ガイドを参照してください)。

4. 荷姿と重さ(質量)に関する実務の知恵

配線設計や現場の施工管理において、電線の「重さ」と「納品状態(荷姿)」を把握しておくことは、工期や人員配置を決定する上で極めて重要です。

① 「ドラム巻」と「束巻」の境界線

電線は太さ(sq数・呼び径)によって荷姿が切り替わります。

  • 束巻(コイル巻): VVFやIV、細いCV(8sq以下)などは、1巻100m〜300mがシュリンクプラスチックで丸く束ねられた状態で納品されます。開梱時に電線が絡まないよう、中心部から引き出せる「ターンテーブル(リール台)」を使うと施工がスムーズです。
  • ドラム巻: CV/CVT 14sq以上、または長さが100mを超える太物電線は、木製(または鉄製)の大型ドラムに巻かれて納品されます。ドラムは重量が数百kgに及ぶため、トラックからの荷下ろしにはユニック車やフォークリフトが必要です。

② 延線人員と重さの計算式

現場で電線をラック上や管内に引っ張る(延線する)際、必要な人員は「電線の総重量」と「引張荷重」から割り出します。

  • 重量の計算例(CVT 150sq を 50m 延線する場合): CVT 150sq の質量は 5.35 kg/m です。 5.35 kg/m×50 m=267.5 kg5.35 \text{ kg/m} \times 50 \text{ m} = 267.5 \text{ kg} 約270kgの重量物を、摩擦抵抗のある配管やラックの上を引っ張ることになります。ドラムローラーでドラムを浮かせるのはもちろん、コーナー部に「コーナー金車(プーリー)」を適切に配置し、最低でも3〜4名の人員、またはウィンチなどの機械的けん引力が必要になることが事前に計算できます。

5. ケーブル選定の3大基本ステップ

現場の仕様に合致した正しいケーブルの太さ(導体断面積)を選定するための、基本のステップです。

ステップ①:回路の負荷電流から「許容電流」を照合する

接続する機器の消費電力(kW)と電圧(V)から、流れる最大電流(A)を算出します。 その電流値に対して、内線規程に定められた各電線サイズごとの「許容電流」を照合します。 ※同じ管に複数本を通す場合は、前述の「電流減少係数」を掛け算して補正した許容電流値を使用します。

ステップ②:配線長から「電圧降下」を計算する

配線距離が長い(30m〜50m以上など)場合、電線自体の抵抗によって末端の電圧が下がってしまいます(電圧降下)。 電圧降下が内線規程1310-1の基準(原則は幹線・分岐それぞれ2%以下、構内変圧器から供給する場合の幹線は3%以下。こう長が60mを超える場合の緩和は、電気事業者から低圧受電なら120m以下4%・200m以下5%・200m超6%、構内変圧器から供給する場合は5%・6%・7%)に収まるよう、必要に応じて電線を1〜2サイズ太く(サイズアップ)して設計します。

簡易的な電圧降下計算には、当サイトのシミュレーターツールを活用してください。 電線の電圧降下・サイズ簡易計算シミュレーター

ステップ③:環境に適したシース・配管を選定する

敷設する場所が屋内か屋外か、地中埋設か、あるいは防火対象施設かによって、ケーブルの構造を選択します。

  • 屋外露出 = CVケーブル または 耐候性PF管+VVF
  • コンクリート直埋 = 直埋用CEケーブル または FEP管(波付ポリエチレン管)+CV
  • 公共・防火施設 = EM(エコ)仕様ケーブル

6. 電材・ケーブルの調達・見積もりは「電材サーチ」にお任せください

「新設する工場の三相動力幹線用に、住電日立製または古河電工製の低圧CVT 100sqケーブルをドラム巻きで、指定の長さにカット(120m×3条など)して現場へ直送してほしい」「VVF 1.6mm-2C / 3C の束巻きを10巻単位で大至急調達したい」「公共工事の仕様書に指定されているEM-CET 60sq(エコケーブル)を、メーカー試験成績書付きで見積もってほしい」という調達担当・現場監督様へ。

当サービス「電材サーチ」では、フジクラ、住電日立ケーブル、古河電工、昭和電線、矢崎電線など、国内主要メーカーのあらゆる低圧・高圧電力ケーブル、通信線、キャブタイヤケーブルから、ドラムリール、ドラムジャッキなどの施工工具まで、電材に関わるすべての資材を一括でスピード見積もり・調達対応いたします。

メーカー在庫が逼迫している太物幹線の納期調整や、仕様書に基づいた同等スペック代替品の型番選定サポートも、当サイトの専門スタッフが迅速に対応し、プロ特別卸価格にてご提案します。


関連するおすすめガイド

現場で今すぐ役立つツール

関連するケーブル・種類・用途・構造・違い・荷姿・重さ・許容電流・電線の品種・型番をお探しですか?
電材サーチでは、メーカー横断で目的の型番を素早く見つけ、そのまま見積もりを依頼できます。

対象の電材・品種を検索する →

参考文献・出典

  • 内線規程 JEAC 8001(電線・ケーブルの許容電流、電圧降下の基準) (許容電流・電圧降下の考え方(ステップ①②))
  • JIS C 3342(VVFケーブル)・JIS C 3606(高圧CVケーブル) (各ケーブルの構造・規格区分)

この内容は、第二種電気工事士ではこう問われる

ケーブルの種類を体系で覚えたいなら、試験の切り口が近道になります。記号の読み解き方と許容電流表を、出題される形に絞って整理してあります。

第二種電気工事士の対策コンテンツをすべて見る →
QUOTATION SIGNAL

電設資材・FA部品の無料見積もり

仕入れコスト削減、廃盤代替品の選定、お急ぎの在庫確認まで。型番や数量を送っていただくだけです。 手書きメモや型番リストの写真・PDFでも依頼できます。

SPONSOR / AD

Google AdSense 広告配信エリア

(AdSense管理画面で広告ユニットを作成し、実際のslot値に差し替えるとここに本番広告が挿入されます)