在庫確認・見積は今すぐ フォームで依頼する 写真の添付もOK / 24時間受付
ケーブル設計技術弱電・通信

AWG・sq対応表(換算表)|AWG12〜30の断面積mm²と直径、AWG18が0.75sqにならない理由

・ 読了目安: 7分 ・ 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー)

この記事の結論

AWGの計算式(直径=0.127×92^((36−n)/39) mm)による導体断面積は、AWG18が約0.823sq、AWG20が約0.518sq、AWG24が約0.205sq、AWG28が約0.081sqで、番号が小さいほど太い。sq(スケア)は導体断面積mm²の呼び方で、絶縁被覆を含む外径ではない。換算値は太さの比較用で、0.75sqはAWG18より細いため切り上げにならず、端子の適合やPoEの可否は製品仕様で確認する。

海外製の制御機器の配線図に「AWG18」「AWG24」と書いてある。手元の在庫は0.75sqと1.25sq。AWG18は何sqなのか、0.75sqで足りるのか。換算表を探すのは、たいていこの場面です。

AWG18は約0.823sqで、0.75sqより太い。では、なぜAWGは番号が大きいほど細く、換算すると0.823のような半端な数字になるのか。手がかりは、換算式に入っている0.127・92・39という3つの数字にあります。

AWGからsq・導体径への換算早見表

以下はAWG12〜30の主なサイズです。「単線相当径」は、導体を1本の円形の線として計算した直径です。絶縁被覆を含むケーブル外径ではありません。

AWG断面積
mm²(sq)
単線相当径
mm
123.3092.053
142.0811.628
161.3091.291
180.8231.024
200.5180.812
220.3260.644
230.2580.573
240.2050.511
260.1290.405
280.0810.321
300.0510.255

出典:太陽ケーブルテック「AWG規格の単位や計算式について」の次の2式から算出。各値は計算途中を丸めず、小数第3位で表示しています。AWGの公称直径と断面積を定める米国規格ASTM B258も、計算は最終値でのみ丸めるとしています。メーカーが示す公称断面積・導体構成・外径とは丸め方や構成で差が出るため、製品の仕様値はそのメーカーの資料を優先してください。

  • AWG番号をnとした直径:d(mm)=0.127 × 92^((36−n)/39)
  • 断面積:A(mm²)=π × d² ÷ 4

導体断面積・導体外径・仕上外径を分けて読む

より線の断面図。導体断面積は金属部分の合計、導体外径はより線の束の外側、仕上外径は絶縁被覆を含む外側。
寸法の読み分けを示す模式図です。導体の本数や寸法は特定製品を表しません。
  • 導体断面積:電気を流す金属部分の面積。より線では各素線の金属断面積を合計します。
  • 導体外径:より線の束の外側の寸法。素線の構成や圧縮の有無などで変わるため、上表の単線相当径をそのまま使いません。
  • 仕上外径:絶縁体やシースを含む外側の寸法。コネクタのケーブル挿入口やグランドを確認するときに必要です。

AWG18と0.75sqは同じではない

AWG18の計算断面積は約0.823mm²です。0.75sqはそれより小さく、「0.75sqへ切り上げる」という説明は誤りです。

国内のsqは「公称断面積」で、実際の導体は細い素線の本数で決まります。住友電工のキャブタイヤの仕様書にある導体構成から素線の面積を足すと、AWGとの位置関係がよく見えます。

公称断面積導体構成(本/mm)素線から計算した断面積計算上で前後するAWG
0.75sq30/0.18約0.763mm²AWG19(0.653)とAWG18(0.823)の間
1.25sq50/0.18約1.272mm²AWG17(1.038)とAWG16(1.309)の間
2sq37/0.26約1.964mm²AWG15(1.650)とAWG14(2.081)の間
3.5sq45/0.32約3.619mm²AWG12(3.309)とAWG11(4.172)の間
5.5sq70/0.32約5.630mm²AWG10(5.261)とAWG9(6.634)の間

※導体構成は住友電工 VCTF・VCT標準仕様書より。断面積は素線径から計算した値で、メーカーの保証値ではない。AWGの値は上の計算式による。

どの公称サイズも、AWGの2つの番手の間に落ち、どの番手とも一致しません。0.75sqはAWG18より約7%細く、2sqはAWG14より約6%細い(いずれも計算値の比較)。「近いから同じ」と読むと、指定より細い電線を選ぶことになります。逆に1.25sqは面積としてAWG16に近くても、端子に収まるか、機器の指定電線や必要な規格を満たすかは別途確認が必要です。

確認するもの見る項目
機器の配線仕様指定電線、AWG範囲、単線・より線、必要な認証・規格
電線の仕様書導体構成、定格電圧・温度、用途、使用環境
回路と布設条件負荷電流、長さ、電圧降下、周囲温度、束ね方に応じた許容電流
接続部品端子・コネクタの適合電線範囲、被覆外径、指定工具

圧着端子はメーカーのAWG欄も確認する

端子の適合確認では、換算値がsq欄に入るかだけでなく、単線・より線の区分、AWG欄、適用規格の注記、指定工具まで照合します。

例えばニチフの R 0.3-2 は、製品表により線0.2〜0.5mm²・AWG24〜20と掲載されていますが、UL・CSA指定範囲は0.3〜0.5mm²・AWG22〜20と注記されています。同じ端子でも、必要な規格によって確認する範囲が変わる例です。AWG24を約0.2sqへ丸めたことだけでは、UL・CSA条件まで満たすとは判断できません。ニチフの製品表で、使用する品番の欄を確認してください。

PoEはAWGだけで利用可否を決めない

PoE給電では、ケーブルの導体抵抗や発熱に加え、配線全体の構成を確認します。「AWG23・24だけが使用可能」「AWG26・28はすべて不可」と一律には区切れません。

Panduitの技術資料には、28AWGを含む配線について長さや束ね方を考慮した設計例があります。同資料は2017年版なので、現在購入する製品の適合は最新の製品仕様書・施工要領で確認してください。Panduit技術資料 p.4〜6

確認するのは、ケーブルとコネクタの対応するPoE方式、カテゴリ、固定配線・パッチコードの区分と長さ、周囲温度、束ね本数です。細いパッチコードの対応例を、長い固定配線へそのまま当てはめることもできません。

一段深い理解:AWGは「0.46インチと0.005インチの間を39段に刻んだ」等比の目盛り

計算式の0.127と92と39には、意味があります。0.127mmは0.005インチで、式にn=36を入れるとちょうどこの値になります。0000番(4/0)は式の上ではn=−3で、直径は0.127×92=11.684mm、つまり0.46インチ。太陽ケーブルテックの直径表でも、4/0は11.68mm、36番は0.127mmです。

AWGは、0.46インチと0.005インチという2つの太さを決め、その比92を、0000番から36番までの39段に等しい比率で割り振った目盛りだと読めます(式からの計算)。

番号が大きいほど細いのは、番号が太さそのものではなく、0000番から数えて何段細くしたかを表しているからです。1段あたりの比は92の39乗根で、直径は1番手ごとに約1.123倍変わります。これを重ねると、覚えやすい関係が出てきます(いずれも計算)。

番号の差直径断面積上の表で確かめる例
3番手約1.41倍約2倍AWG20(0.518)とAWG23(0.258)
6番手約2倍約4倍直径はAWG24(0.511mm)とAWG30(0.255mm)
10番手約3.19倍約10倍AWG12(3.309)とAWG22(0.326)

換算表が手元にないときでも、「3つ違えば面積が倍、10違えば10倍」と覚えておけば、AWG18(約0.82)からAWG21(約0.41)、AWG28(約0.08)まで暗算で見当がつきます。sqの公称サイズが0.75・1.25・2・3.5・5.5と独自の刻みで並ぶのに対し、AWGは等比の刻みなので、両者がぴったり重なるサイズはほとんどありません。換算値が半端な数字になるのはこのためです。

仕様の相談に用意するとよいもの

電線の印字や型番、機器の配線仕様、端子・コネクタの品番、必要な長さ、使用電圧・電流をそろえると、換算後の太さだけで判断する行き違いを減らせます。分からない項目は未確認のまま、写真や仕様書と一緒に伝えてください。

あわせて確認する

関連するAWG・スケア・換算表の品種・型番をお探しですか?
電材サーチでは、メーカー横断で目的の型番を素早く見つけ、そのまま見積もりを依頼できます。

よくある質問

AWG20・AWG24・AWG28は何sqですか?

AWGの計算式による導体断面積は、AWG20が約0.518mm²、AWG24が約0.205mm²、AWG28が約0.081mm²です。sqはmm²を表す呼び方です。この値は太さを比較する参考値であり、同じ数字に近い別の電線へ置き換えられることを示す値ではありません。

AWG24とAWG26はどちらが太いですか?

AWG24の方が太いです。AWGは番号が小さいほど導体が太くなり、計算式による単線相当径はAWG24が約0.511mm、AWG26が約0.405mmです。この径には絶縁被覆を含みません。より線の導体外径やケーブルの仕上外径は製品仕様書で確認してください。

AWG18を0.75sqや1.25sqへ置き換えられますか?

換算値だけでは判断できません。AWG18の計算断面積は約0.823mm²なので、0.75sqはこれより小さく、切り上げにはなりません。1.25sqは面積として大きくても、端子・コネクタに入るとは限りません。機器の指定、電線の規格・定格、許容電流と布設条件、端子の適合電線範囲を併せて確認してください。

AWGの番号が1つ違うと、太さはどのくらい違いますか?

計算式から、番号が1つ小さくなるごとに直径は約1.12倍になります。3つ小さくなると断面積が約2倍、6つ小さくなると直径が約2倍、10小さくなると断面積が約10倍です。たとえばAWG20(約0.518mm²)とAWG23(約0.258mm²)は断面積が約2倍、AWG12(約3.309mm²)とAWG22(約0.326mm²)は約10倍違います。

AWG28のLANケーブルはPoEに使えませんか?

AWG28という太さだけで一律に不可とはいえません。メーカーには28AWGのPoE配線について、長さや束ね方などの条件を示した資料があります。使用するケーブル・コネクタの製品仕様、対応するPoE方式、配線全体の長さ、周囲温度、束ね本数を確認してください。

参考文献・出典

確認・変更の記録

出典照合日: (AIによる照合補助)

2026-10-13(本文改訂):出典5件に到達。太陽ケーブルテックのコラムで直径式と4/0・36の直径を確認し、換算表11行とAWG19・17・15・11・10の値を同式で再計算。0000番=0.46inch・36番=0.005inchの比92と39段、1番手あたり約1.123倍、3番手で断面積約2倍・6番手で直径約2倍・10番手で断面積約10倍は同式からの計算で、本文に計算である旨を書いた。ASTMストアでB258の規格名・Abstract・Scope(AWGの公称直径と断面積を定める、計算は最終値でのみ丸める)を確認(規格本文は有償で未確認)。住友電工の標準仕様書で公称断面積ごとの導体構成を確認し、素線から計算した断面積(0.75sq=約0.763mm²など)は計算値として示した。ニチフ・Panduitは同日午前の確認内容(R 0.3-2の抱合範囲とUL・CSA指定範囲、Panduit資料p.4〜6)から変更なし

個別設備の適合判定・技術者による承認を示すものではありません。

型番不明でもOK

この記事の内容で、製品選定から相談できます

「AWG・sq対応表(換算表)|AWG12〜30の断面積mm²と直径、AWG18が0.75sqにならない理由」に関連する製品を、用途・仕様・写真からお探しします。リンク先には相談内容を入れた状態で用意するため、型番が分からなくてもそのまま進められます。 手書きメモや型番リストの写真・PDFでも依頼できます。

AIと状況を整理してから相談する

普段お使いのChatGPT・Gemini・Perplexity等に貼り付けられる質問文をコピーできます。 自分の状況を伝えて相談すると、最後に電材サーチへの見積依頼文もまとめてもらえます。