接地工事は、アース棒を埋めたことだけで完了とは判断できません。 対象設備に適用する基準、接地系統、接続状態、適切な方法で測った結果を確認します。測定していない値を報告書へ記入しないでください。
接地と遮断器の役割を分ける
接地は、地絡時の電位や電流経路に関わる保護手段です。一方、配線用遮断器と漏電遮断器は検出する異常や保護機能が異なります。「アースがあるから遮断器は何でもよい」「ブレーカーが落ちないから漏電していない」とは判断できません。製品ごとの機能を確認します。テンパール工業 製品に関するFAQ。
接地抵抗が一定値以下なら人体へ電流が流れない、必ず外箱が安全な電圧になる、とも言い切れません。適用する接地工事の種類と、地絡時の遮断条件をあわせて設計者・保安担当者に確認してください。
基準の確認欄を先に作る
| 記録欄 | 確認内容 |
|---|---|
| 対象設備・回路 | 機器名、電源方式、使用電圧、設備区分 |
| 適用する基準 | 接地工事の種類、参照条項・版、設計指定値 |
| 条件付き規定の適用 | 保護装置の対象回路、動作時間等の条件、確認者 |
| 接地構成 | 接地極、接地線、共用・独立の関係、接続箇所 |
| 完成検査 | 測定方法、測定条件、判定者、是正が必要な場合の期限 |
具体的な基準値は、設計者が最新の電気設備技術基準とその解釈から記入します。条件付きの抵抗値を「漏電遮断器付き」という一言だけで採用しないことが重要です。本記事の確認表は、数値の適合判定や施工設計の代わりにはなりません。
測定方式が設備に合っているか
測定器に接地抵抗機能があっても、どの接地系統にも同じ方法を使えるわけではありません。共立電気計器KEW 4105DLは3極法と2極法に対応し、製品仕様には測定方式や補助接地抵抗による確度の条件が示されています。製品の機能名だけで選ばず、取扱説明書の適用範囲を確認します。共立電気計器 KEW 4105DL。
補助極を用いる方法、簡易測定、クランプ式などは測定条件と得られる値が異なります。補助極を置く余地がない場合も、任意の金属体へ接続して代用せず、担当者が測定方法を決めます。保護用の接地線を測定の都合だけで切り離さないでください。
記録には測定器の型番、測定方式、地面の状態、配置、測定値、再測定の結果を残します。前回値と比べる場合は方法と条件の違いも確認します。
目標値に届かないとき
まず測定条件と接続状態を確認します。そのうえで、土壌・敷地・埋設物の制約を踏まえ、接地極の構成変更や配置、適用する接地資材を設計者と検討します。「深く打てば必ず下がる」「何m間隔なら十分」と一律に決めないでください。
追加対策後は再測定して判定します。未達なら未達として記録し、使用開始の可否を保安担当者へ確認します。工期に追加対策・再測定の時間を含め、基準を満たしたことにして引き渡す事態を防ぎます。型番・数量・希望到着日が分かるものから、見積を依頼することができます。取扱可否・価格・納期・支払条件は回答で確認してください。
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