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フエニックス・コンタクトCLIPLINE(PT)端子台の型番はどう読むのか|「PT 2,5-TWIN」と「PT 2,5-QUATTRO」「PTTB 2,5」は何が違うのか

読了目安: 9分 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー

制御盤の増設工事で、既設のDINレールにプッシュイン式の端子台がびっしり並んでいる。刻印を上から読んでいくと「PT 2,5」「PT 2,5-TWIN」「PT 2,5-QUATTRO」、そして少し背の高い一台に「PTTB 2,5」。TWINが3本、QUATTROが4本の電線を受けるらしいことは、末尾の単語の響きからも見当がつく。ところがPTTBの方も、よく見ると4本の電線を受け付ける造りになっている。QUATTROと同じ4接続なら、この2つは呼び方が違うだけの同じ部品なのだろうか——そう思いかけたところで、PTTBだけ背が高いことに気づいて、手が止まる。

フエニックス・コンタクトのCLIPLINE completeは、工具を使わず電線を差し込むだけで結線が完了するプッシュイン接続方式の端子台システムで、その中核をなすのがPT…という型番のシリーズだ。ねじ式のUKシリーズについては、型番の数字が公称断面積と一致しない例外があることを別の記事で確認したが、CLIPLINEのPTシリーズは、そもそも読み方の骨格が違う。フエニックス・コンタクト公式の製品データとCLIPLINE completeカタログのOrdering data(発注データ)表に基づいて、型番がどう組み立てられているかを一段ずつ確かめていく。

数字は公称断面積、ここに例外は見つからなかった

まず土台から言えば、PTシリーズの型番の数字は公称断面積(mm²)をそのまま表す。公式製品ページのPT 2,5(発注番号3209510)の技術データには「Nominal cross section: 2.5 mm²」という項目が明記されており、型番の「2,5」(カンマ区切りの小数表記)と数字が一致する。同じ確認をPT 4(発注番号3211757、公称断面積4mm²)、PT 6(発注番号3211813、公称断面積6mm²)でも行ったが、いずれも型番の数字と公称断面積が食い違う例は見つからなかった。

UKシリーズの記事で扱ったUK 3 NやUK 5 Nのように、型番の数字と定格断面積がずれる例外がPTシリーズにもあるのではないか、と身構えて確認した部分だが、少なくとも2.5・4・6mm²という主要3サイズの範囲では、数字はそのまま信じてよい。プッシュイン接続という比較的新しい技術方式のシリーズだけに、型番の設計自体もすっきりしている、ということかもしれない。

接尾辞は「何本の電線を受けるか」を積み上げる

数字の後ろに続く接尾辞は、電線を接続できる箇所の数——公式データでいう「Number of connections」を示す。ここが今回いちばん確認しておきたかった部分だ。

PT 2,5(接尾辞なし)の技術データは「Number of connections: 2」。1本の電線を受けて、隣の端子台へ電位を渡す最も基本的な導通端子台で、いわば全ての土台になる形だ。ここに「-TWIN」が付いたPT 2,5-TWINは「Number of connections: 3」となり、1つの電位を2本に分岐させる働きを持つ。さらに「-QUATTRO」が付いたPT 2,5-QUATTROは「Number of connections: 4」。同じ確認をPT 4・PT 6の系列でも行ったところ、PT 4-TWIN(発注番号3211771)・PT 4-QUATTRO(3211797)、PT 6-TWIN(3211929)・PT 6-QUATTRO(3212934)と、断面積が変わっても同じ接尾辞の規則がそのまま繰り返されていた。

ここまでは、TWINが3、QUATTROが4と、数字の大小がそのまま接続数の大小に対応していて分かりやすい。厄介なのは、この次に出てくる型番だ。

PTTBは「4接続版」ではなく、別系統の型番である

PT 2,5-QUATTROと並んで、PTTB 2,5という型番がある。接続数だけを見れば、こちらも公式データで「Number of connections: 4」。QUATTROと同じ数字が並ぶ。だが、もう一つの項目「Number of levels」を確認すると、PT 2,5-QUATTROは「1」、PTTB 2,5は「2」となっている。QUATTROは横に4接続を並べた1段構造、PTTB 2,5は上下2段に接続を分けた2段構造——同じ「4」という数字が、まったく違う積み方を指している。

型番の見た目も、実は「PT 2,5-QUATTRO」のようにPTに接尾辞が足されているのではなく、「PTTB」という別のプレフィックスに変わっている。CLIPLINE completeカタログのOrdering data表でも、PTTB 2,5はPT 2,5-QUATTROとは別の見出し(Double-level terminal block、2段式端子台)の下に載っており、定格電圧もPT 2,5系列の800Vに対してPTTB 2,5は500Vと、カタログ上は低く案内されている。接続数という一つの数字だけを頼りに「4接続なら同じ部品」と判断すると、段数と定格の両方で足をすくわれる。

現場で古い端子台を撤去して代替品を探すとき、控えたメモに「4接続」とだけ書いてあると、この2つのどちらだったかを取り違えかねない。型番の全体——PTなのかPTTBなのか、末尾がQUATTROなのか無印なのか——をひとまとまりで控えておく必要がある。

-PEは接地専用、色は緑黄で識別する

もう一系統、型番の末尾に付く「-PE」は保護接地(アース)専用の端子台を示す。公式製品ページのPT 2,5-PE(発注番号3209536)は「Ground modular terminal block」(接地用端子台)として案内されており、通常の導通端子台(Terminal block)とは製品分類の項目名自体が分かれている。色は緑黄(green-yellow)で、DINレールに直接接触する構造により、追加の配線なしに接地できる。

「-PE」は独立した接尾辞というより、ベースの型番にそのまま乗る形で使われる。PT 2,5-PEの接続数は2、PT 2,5-TWIN-PEなら3というように、接地機能を追加する前の型番が持っていた接続数をそのまま引き継ぐ。色についても同様の考え方で、無印(接尾辞なし)は標準色のグレー、末尾に「BU」が付けば青(PT 2,5 BU、発注番号3209523)に変わるが、これは単なる色違いで、電気的な仕様はグレーの標準品と変わらない。

実務上、型番を控えるときに気をつけたいこと

この記事で確認できたのは、CLIPLINE completeのPTシリーズのうち、2.5・4・6mm²という主要3サイズに絞った範囲だ。カタログを見る限り、10mm²・16mm²のサイズでは接尾辞の組み合わせ自体が変わっており(たとえば16mm²の系列では「PT 16 N」のように、UKシリーズで見た「N」に似た記号が付く型番も存在する)、この記事で確認した2.5〜6mm²の規則をそのまま当てはめられる保証はない。「N」が正式に何を意味するのかは、UKシリーズのときと同様、公式資料の英語表記からは確認できなかった。

撤去した端子台の型番を控えて後継品や代替品を探す際は、型番の数字(断面積)・接尾辞(TWIN/QUATTRO/PTTB/PE)・色(無印/BU)をひとまとまりで正確に書き写すこと、そして「4接続」のように一つの数字だけで判断せず、PTなのかPTTBなのか——1段構造か2段構造かまで含めて現物と照合することが、取り違えを防ぐいちばん確実な方法になる。

フエニックス・コンタクトCLIPLINE端子台の型番確認・見積りについて

電設資材専門商社・松本電業株式会社(東京都台東区台東2-4-11)では、現物の刻印からの仕様確認、CLIPLINE(PT/PTTB)シリーズを含む代替品・後継品の選定までのご相談を見積フォームで受け付けている。PT 2,5-QUATTROとPTTB 2,5のように「接続数は同じでも段数が違う」型番の使い分けに迷う場合も、現物写真を添えてもらえれば照合が早い。

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よくある質問

「PT 2,5」の「2,5」は何を表していますか?

公称断面積(2.5mm²、カンマ区切りの小数表記)です。Phoenix Contact公式の製品データには「Nominal cross section 2.5 mm²」という項目がそのまま存在し、型番の数字と一致します。この記事で確認できたPT 2,5・PT 4・PT 6の範囲では、数字と公称断面積の不一致は見つかりませんでした。

「PT 2,5-TWIN」と「PT 2,5-QUATTRO」は何が違いますか?

公式の製品データを見ると、PT 2,5-TWINは「Number of connections: 3」、PT 2,5-QUATTROは「Number of connections: 4」で、どちらも「Number of levels: 1」(1段構造)です。同じ高さ・同じ段数のまま、接続できる導体の本数だけが3本から4本に増える関係にあります。

「PTTB 2,5」もTWIN・QUATTROの仲間の型番ですか?

型番のプレフィックス自体が「PT」から「PTTB」に変わっている、別系統の製品です。公式の製品データでは「Number of levels: 2」(2段構造)「Number of connections: 4」となっており、QUATTROと同じ4接続でも、こちらは上下2段に分かれた物理的に高さの違う端子台です。定格電圧もPT 2,5系列の800Vに対し、カタログのOrdering data表ではPTTB 2,5は500Vと低く案内されており、単純な「4接続版」として置き換えられる関係ではありません。

「-PE」が付いた端子台は色以外に何が違いますか?

緑黄(green-yellow)の保護接地(アース)専用端子台で、DINレールに直接接触させることで追加配線なしに接地できる構造です。公式の製品データでもPT 2,5-PEは「Ground modular terminal block」として案内されており、通常の導通端子台(Terminal block)とは項目名自体が分かれています。接続数(Number of connections)はPT 2,5-PEで2、TWIN-PEで3のように、ベースとなる型番の接続数をそのまま引き継ぎます。

参考文献・出典

型番不明でもOK

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「フエニックス・コンタクトCLIPLINE(PT)端子台の型番はどう読むのか|「PT 2,5-TWIN」と「PT 2,5-QUATTRO」「PTTB 2,5」は何が違うのか」に関連する製品を、用途・仕様・写真からお探しします。リンク先には相談内容を入れた状態で用意するため、型番が分からなくてもそのまま進められます。 手書きメモや型番リストの写真・PDFでも依頼できます。

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