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WAGO I/Oシステム750シリーズの型番はどう読むのか|750-343・750-402の数字が示す規則と、規則化されていない一桁

読了目安: 12分 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー

改修現場でDINレールを覗き込む。フィールドバスカプラらしき四角い部品には「750-343」、その右に並ぶ入力モジュールには「750-402」、さらに先には「750-511」、レールの端を塞ぐ小さな部品には「750-600」と刻印されている。頭の「750」が共通だから、同じWAGO I/Oシステム750シリーズの部品だということは分かる。だが、ハイフンの後ろの3桁が何を語っているのかは、見た目だけでは判断がつかない。343と402、この百の位の違いは、意味のある区切りなのか、それとも製造順に振られただけの通し番号なのか。

WAGOのI/Oシステム750シリーズは、フィールドバスカプラ(上位ネットワークとの接続窓口)とI/Oモジュール(入出力の実体)を、DINレール上に何十個も並べて構成する。制御盤の中でこの構成が組まれてしまえば、型番の刻印だけが、どのモジュールが何をする部品なのかを教えてくれる唯一の手がかりになる。WAGOが公開している自動化製品カタログには「Item Number Keys(型番キー)」という項目があり、この3桁がどう割り振られているかが明記されている。ここでは、そのカタログの記載に基づいて、750シリーズの型番がどこまで規則的で、どこから先が規則ではなく単なる連番になるのかを分けて読み解く。

型番の骨格は「75x-yyzz」、意味を持つのは主に百の位

WAGOのカタログは、750/753シリーズの型番の構造を「Item No.: 75x-yyzz」という形で示している。この枠組みの中で、ハイフンの後ろの数字は、先頭側の桁がモジュールの大分類を、末尾側の桁が分類内の枝分かれを表す作りになっている。カタログが明記する主な区分は次の通りだ。

  • 01zz:マーカー(表示・識別用の付属品)
  • 03zz:フィールドバスカプラ(zzは連続番号)
  • 1yzz:16接続点、またはリボンケーブル接続のモジュール
  • y4zz:入力モジュール
  • y5zz:出力モジュール
  • y6zz:機能/技術/通信/システムモジュール
  • 09zz:アクセサリー

つまり、750-343と750-402は、どちらも「750」という共通の頭を持ちながら、百の位の「3」と「4」で、そもそも別の大分類に属している。343はフィールドバスカプラ側、402は入力モジュール側だ。ここまでは規則として読める。問題は、その先である。

300番台は「連番」——プロトコルを一桁で読み取ろうとしても外れる

フィールドバスカプラの一覧を並べてみる。750-303(DP/FMS)、750-333(DP/V1、第2世代)、750-343(DP/ECO)、750-331(光ファイバ接続)、750-352(イーサネット)、750-342(Modbus TCP)——同じPROFIBUS系だけでも303・333・343と数字が飛び飛びに並び、イーサネット系の352と342の間にPROFIBUS系の343が挟まっている。末尾の数字を見て「3ならPROFIBUS、5ならイーサネット」といった対応表を作ろうとしても、途中で必ず矛盾にぶつかるはずだ。

種明かしは、カタログの型番キーに書かれた一文にある。「03zz: Fieldbus coupler、zz: Consecutive number」——300番台という帯全体が「フィールドバスカプラ」という大分類を表しているだけで、末尾2桁はプロトコルの種類ではなく、登場順に振られた連番にすぎないと、WAGO自身が説明している。750-343がPROFIBUS DP/ECOに対応していると知りたければ、型番の数字を分解するのではなく、製品名か仕様書を確認するしかない。型番の桁数を読み解けば仕様まで分かる、という期待は、この300番台に関しては外れる。

400番台と500番台は「00〜49」と「50〜99」で分かれる——ただし例外が一つずつ混ざる

入力モジュールの400番台に話を移すと、様子が変わる。カタログの型番キーは、y4zzの内訳として「00…49 = Digital input」「50…99 = Analog input」という帯を明記している。750-402は末尾が「02」だから00〜49の帯に入り、実際に公式製品ページでも「4-channel digital input; 24 VDC; 3 ms」というデジタル入力モジュールとして説明されている。帯の区切り自体は、確かに規則として機能している。

ただし、この帯にも例外が一つ混ざる。型番キーには「04: Counter」という注記がある。末尾が「04」の750-404は、00〜49というデジタル入力の帯の中にありながら、公式製品ページでは「Up/Down Counter」——デジタル入力ではなくカウンタ機能を持つモジュールとして案内されている。帯の中身をすべて鵜呑みにしてよいわけではない。

出力モジュールの500番台も同じ理屈で作られている。「00…49 = Digital output」「50…99 = Analog output」という帯があり、そこに「11: PWM」という例外が一つ紛れ込む。750-511は、末尾が00〜49の帯にありながら、公式製品ページで「2 pulse width outputs」と説明されるPWM(パルス幅変調)出力モジュールだ。400番台のカウンタと同じ構造の例外が、500番台にも一つ用意されている。

600番台はさらに10刻みで機能が変わる

600番台は、400・500番台とは違う分け方をされている。型番キーは、末尾2桁の十の位を基準に、「0z: 電源供給・電位分割・エンドモジュール」「1z: 電源供給・分離モジュール」「2z: 電源供給・バス拡張・フィルタ・分離モジュール」「3z: 距離角度測定・DCドライブコントローラ・カウンタ」「4z: 通信(建物系)・無線・時計・振動監視」「5z: シリアルインターフェース・通信」「6z: 機能安全」「7z: ステッパ」という7つの帯に分けている。

先ほどDINレールの端で見た750-600は、この分類に照らすと「0z」の帯——電源供給・電位分割・エンドモジュールの帯に入る末尾「00」の製品であり、公式製品ページの説明もそのまま「End Module」だ。機能安全モジュールに「6z」の帯が割り当てられているのも一貫している。カタログの型番キーは、この機能安全の帯についてさらに枝番の意味まで示しており、「…/000-001: PROFIsafe V1.3」「…/000-002: PROFIsafe V2」「…/000-003: PROFIsafe V2 iPar」という対応バージョンの違いが、スラッシュ以降の数字で区別されている。

スラッシュの後ろは、同じ型番の仕様違いを示す枝番

750シリーズの型番には、「750-333/025-000」のようにスラッシュで区切られた3桁が付くことがある。これは別モジュールを示す番号ではなく、同じ型番の中の仕様バリエーションを示す枝番だ。カタログの型番キーには、「…/025-000: 使用温度範囲を-20℃〜+60℃に拡張」「…/000-800: 耐干渉仕様」「…/040-000: 750 XTRシリーズ(過酷環境向け、別章で解説)」という3つの枝番が明記されている。同じ750-333という型番でも、枝番の有無で対応できる設置環境が変わる。改修現場で在庫を探すとき、この枝番を見落とすと、標準温度範囲用の製品しか手に入らない、という事態になりかねない。

800番台のコントローラは、この型番キーの対象外

ここまでの規則は、いずれもフィールドバスカプラとI/Oモジュールについて、WAGOの自動化製品カタログが明示している範囲のものだ。同じ750シリーズには、プログラマブルなフィールドバスコントローラ(EtherNet/IP対応の750-881のような製品)という別の製品群もある。ただし、これら800番台がどういう規則で番号を割り振られているかは、今回確認したカタログの「Item Number Keys」には記載がない。800番台の型番を、300〜600番台と同じ理屈で分解しようとするのは、確認の取れていない類推になる。分からないものは分からないままにしておくのが、型番を読み違えないための最も確実な態度だ。

型番が読めるようになると、現場でできること

DINレール上の刻印を見て、百の位が「3」ならカプラ側、「4」なら入力、「5」なら出力、「6」なら電源・通信・機能安全のいずれかだと見当がつけば、まず大分類での取り違えは防げる。末尾の帯が「00〜49」か「50〜99」かでデジタル系かアナログ系かも読める。ただし、300番台の末尾はプロトコルを教えてくれないし、404や511のような一桁だけの例外も混ざっている。型番の刻印だけで仕様のすべてを言い当てようとせず、大分類の見当をつけたうえで、最終的な仕様は製品ページか現物の型式ラベルで確認する、という順番が安全だ。

WAGO I/Oシステム750シリーズの型番確認・見積りについて

電設資材専門商社・松本電業株式会社(東京都台東区台東2-4-11)では、フィールドバスカプラ・I/Oモジュールの型番確認から、枝番違いを含めた代替品・後継品の選定まで対応している。刻印が判読しづらい場合は、現物写真を添えてもらえると照合が早い。

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