索道(スキー場のリフト・ゴンドラ)の電気設備とケーブル更新|必要な電材・選び方・見積に必要な情報
スキー場のリフト・ゴンドラ(索道)で電気設備の更新が起きるのは、主に制御装置(リフト制御盤・インバーター制御盤)と電動機の更新時で、 そのとき電動機・周辺装置から制御盤までの信号・電源ケーブル(キャブタイヤケーブル)が一式で交換されます。 必要な電材は、600V電源用と300V制御用のキャブタイヤケーブル、盤内配線用のKIV、圧着端子・熱収縮チューブなどの端末処理材です。 索道は鉄道事業法のもとで「索道施設に関する技術上の基準を定める省令」に従って維持管理され、整備細則に基づく毎日の始業点検と定期検査、 整備・検査の記録が義務づけられています。国内の索道事業者は500(令和7年3月末)、うちスキー場に索道施設を持つ事業者は372です。 太陽ケーブルテックの耐油柔軟性キャブタイヤ「SUNLIGHT」は機械室・制御盤まわりの耐油が要る固定配線の候補になりますが、 カタログに屋外・索道の記載はなく(6DX・6SXは屋外使用を保証しない旨の注記あり)、適合はメーカー確認が必要です。
数字で見るスキー場のリフト・ゴンドラ(索道)設備
用語の定義
- 索道
- 架空した索条(ワイヤロープ)に搬器を吊るして旅客または旅客と貨物を運送する施設の総体。鉄道事業法では「索道事業」として国土交通大臣の許可を受けて営む。 [6]
- 普通索道
- 扉を有する閉鎖式の搬器を使用して旅客または旅客と貨物を運送する索道。一般にロープウェイ・ゴンドラと呼ばれる。 [2]
- 特殊索道
- 外部に解放された座席で構成されるいす式の搬器を使用して旅客を運送する索道。一般にチェアリフトや滑走式リフト(Jバー・Tバー)と呼ばれる。 [2]
- 索道施設に関する技術上の基準を定める省令
- 昭和62年運輸省令第16号。索道線路・停留場・原動設備・搬器・握索装置・保安設備の構造と、運転・整備・検査・記録の基準を定める。索道事業者はこの省令の実施に関する細則を定めなければならない。 [3]
- 整備細則(細則)
- 索道事業者が省令の実施のために自ら定める細則。定める・変更するときは地方運輸局長に届け出る。事業者によって「整備細則」「実施細則」「運転細則」と呼び名が分かれる。 [3]
- 始業点検
- 毎日1回、使用前に試運転を行い、索条・支柱・原動設備・搬器その他の工作物を点検すること(省令第41条)。 [3]
- 原動設備
- 索道を動かす主原動機・予備原動機・速度制御装置の総称。索道には主原動機のほか予備原動機を設け、予備原動機は主原動機またはその制御回路の機能が停止した場合に正常に起動できることが求められる。 [3]
- 索道技術管理者
- 索道の運行と索道施設の保守その他技術上の業務を管理する権限を持つ者。担当する索道と同じ種類・方式の維持管理業務の経験が通算3年以上(大学等卒は2年以上)が要件。 [2]
- 安全報告書
- 索道事業者が毎年公表する、輸送の安全確保のための取組をまとめた報告書(鉄道事業法第19条の4の準用)。保守・整備の実績が載ることが多い。 [1]
- キャブタイヤケーブル
- ゴムまたはビニルの外装(シース)で覆った可とう性のあるケーブル。ビニル製のものは JIS C 3312「600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル」(600V以下の移動用電気機器の電源回路などに用いるもの)として規定され、電気用品安全法の形式記号ではVCT(ビニルキャブタイヤケーブル)・VCTF(ビニルキャブタイヤコード)などに当たる。幕別町の更新工事資料では「キャプタイヤケーブル」と表記されている。 [25]
担い手と商流:誰が索道の保守をし、電気部品はどう動くか
索道の運営会社(索道事業者)は、民間のスキー場運営会社、自治体の直営・公営、ホテル・観光事業者などさまざまです。 日本鋼索交通協会の掲載施設のうち、名称から町営・市営・村営などと読める施設は39で、スキー関連456施設の約8.6%にあたります。 民間運営の第三セクターは名称から判別できないため、自治体が関わる施設の実数はこれより多い可能性があります。
点検・整備の基本は事業者の自前です。大手のスキー場運営会社は「グリーンシーズンの点検整備を国土交通省令や整備細則に基づき行い」、 中期・長期の整備計画を立てて整備を実施すると有価証券報告書に記載しています。 一方で国土交通省は「経営の効率化の観点から、索道の運行及び索道施設の保守についての外部委託が進んでいます」としており、 運行の管理・保守の管理を委託する場合は国土交通大臣の許可が要ります(鉄道事業法第25条の準用)。
索道メーカーの関与も大きく、「メーカーの自主規制基準を尊重したメンテナンス」を進める事業者や、 リフトメーカーの索道技術指導者を招いて管理・点検方法の指導を受けた事業者の例が国土交通省資料にあります。 国内の主な索道メーカーは日本ケーブル・安全索道・東京索道などで、日本索道工業会の正会員には索条メーカー(東京製綱・神鋼鋼線工業)や常盤ゴムも名を連ねています。
電気部品の商流を一般化した一次資料はありませんが、国土交通省資料には実例があります。保安設備の過負荷保護装置が故障し、 索道メーカーに修理を依頼したところ装置が製造中止で修理プランが示されず、最終的に事業者が「専属の電気設備業者を通じて」装置の電気メーカーと協議し、 同仕様の代替品に交換したという改善報告です。索道メーカー経由・電気機器メーカー・事業者側の電気設備業者の、どの経路もあり得ることが分かります。
北陸信越運輸局は維持管理の検討課題として「経年使用による施設の劣化への対応」「入手困難となっている旧型部品の確保」「メンテナンス費用の確保」を挙げ、 「検査、整備等を外部へ依頼した後の、確認が不十分なケースがある」とも指摘しています。 電材商社の立場からは、この「旧型部品の確保」と「外部に依頼した後の確認」が、ケーブル・盤まわりの相談が発生する場面だと考えています。
設備の電気系統:運転室の制御盤と機械室の電動機をつなぐケーブル
省令は索道の構造を、索道線路等(索条・支柱・受索装置・滑車)、停留場、原動設備(主原動機・予備原動機・速度制御装置)、搬器、握索装置等、保安設備(非常用制動装置・保安設備)に分けています。 電気がかかわるのは主に原動設備と保安設備、そして変電・配電・通信の設備です。
実際の構成がよく分かるのが、北海道幕別町が町議会に示したリフト制御装置更新工事の内訳です。 内容は、インバーター制御専用かご形三相誘導電動機(インバーター電動機)、減速機の整備・改造、停電時の救助装置のための予備エンジンユニット増設、 「インバーター電動機、周辺装置から制御盤までの信号、電源ケーブル」一式のキャプタイヤケーブル交換、周辺機器の信号・電源を制御するリフト制御盤、 周波数を制御してインバーター電動機を駆動するコンバーター・インバーター制御盤、運転室の床組・小屋組の改修、制御盤の現地調整試験でした。
同じ資料の図では、運転室に電源盤・コンバーター制御盤・インバーター制御盤・リフト制御盤・運転装置、機械室にインバーター電動機・減速機・予備エンジンユニットが置かれています。 信号・電源ケーブルは機械室の電動機・周辺装置と運転室の制御盤の間を結ぶ配線で、この区間が今回のページで扱う「制御盤〜電動機まわりのケーブル」です。
保安設備側では、脱索検出装置、乗越検出装置、不完全握索を検出する装置、ばね異常検出装置、過負荷保護装置、支柱上のリミットスイッチ、風速計、保安通信設備、避雷装置などが事業者の安全報告書や国土交通省資料に登場します。 これらは信号線で制御盤につながる機器で、支柱上の装置は屋外に置かれます。
工事計画の記載事項(施行規則 別表第十)には、原動設備や保安設備に続いて「変電所及び配電所」「配電線路」があり、 配電線路については「こう長及び回線数」「標準電圧」「電線の種類及び断面積」「架設方法」を記載し、配電系統図を添付します。 電線の種類や断面積の変更は、別表第十一で「軽微な変更」として届出の対象に挙げられています。
環境要因と法令の求め:雪・着氷・風・経年、そして電気設備の基準
省令には「雪崩等の自然災害が生じるおそれのある箇所には、索道施設を保護するための適当な災害防止設備を設けなければならない」(第18条)、 「風、雨、雪、霧等により索道の運転に危険を生ずるおそれのあるときは」運転を一時中止するなどの措置をとる(第37条)とあります。 着雪・着氷時の試運転方法を制定する通達が出たことも、総務省の行政評価資料に記録されています。
経年については、国土交通省が毎年度の安全情報で「国内の索道施設は、その多くが設置から20年以上を経過」と記載し、 北陸信越運輸局の2018年資料は「昭和58年頃から索道の建設ラッシュ」「建設ピークの昭和63年頃に建設された索道は建設後25年を超えている」と整理しています。
電気設備の基準は、索道省令第29条が鉄道技術基準省令の一部を準用する形で置かれています。 引込線・配線は「感電及び火災のおそれ、他の交通の支障となるおそれ並びに工作物を損傷するおそれのないように施設」すること、 電線路の保安上必要な箇所に「地絡障害、短絡障害等から電線路及び電気機器を保護する装置」を設けること、 電路・電気機器の絶縁性能は「事故時に想定される異常電圧を考慮」すること、必要な箇所に有効な接地をすること、 架空通信線は「他の電線との混触障害及び雷害を防止することができるように施設」することが求められます。
これらは性能の一般原則であり、ケーブルの材質・耐寒温度・耐油性・難燃規格・屈曲寿命などの数値を指定する条文は見当たりません。 「索道のケーブルは寒さや紫外線で傷むから何年で交換する」といった断定は、一次資料がないため本ページでは書きません。 低温・屋外・振動の条件は、現場ごとに設置場所(屋内の機械室か、支柱上の屋外か)を確認したうえで、ケーブルメーカーに適合を確認するのが確実です。
点検・整備・記録の周期:始業点検、定期検査、グリーンシーズン
省令は、索条・支柱・停留場・原動設備・搬器その他の工作物を「常に安全な状態に整備しておかなければならない」とし(第39条)、 毎日1回、使用前に試運転を行って点検する始業点検(第41条)、国土交通大臣が告示で定める基準に従った検査(第42条)、 整備した年月日と内容、検査した年月日と成績の記録(第43条)を義務づけています。
定期検査の種別について、総務省の行政評価資料は「1月検査・3月検査・12月検査及び始業点検の実施が義務化」され、 具体的な方法は各社の整備細則で定めること、検査の成績等は3年間記録保存することを記しています。 国土交通省の通達では「1か月定期検査」、事業者の安全報告書では「毎月検査」と表現されています。 ただし電気設備側の検査項目や判定基準を書いた告示・マニュアルの本文は本ページの出典に含まれていないため、周期を法定の数値として断定はしません。
営業期間との関係では、特殊索道(リフト類)の旅客は12〜3月に約94%が集中しており(2021年度の国土交通省統計から算出)、 点検整備や更新工事は営業期間外の春〜秋に寄る構造です。大手運営会社も「グリーンシーズンの点検整備」と表現しています。 協会掲載553施設のうち「通年営業」の表記があるのは84施設で、こうした施設は整備の時間窓が短くなります。
自治体運営の小規模な事業者でも、整備記録簿を作って「索条・各リフト機械関係の整備基準年数を確認しながら」維持し、 握索器の更新、予備原動機のバッテリー・オイル交換、減速機・油圧緊張ユニットのオイル交換、非常ブレーキパッド交換、スペースヒーターの一部交換などを年度ごとに実施している例が公表されています。 大規模なリゾートでは電動機のオーバーホールや握索機の分解整備が安全報告書に記録されています。
国の保安監査は令和6年度に70事業者に対して行われ、25事業者が文書による行政指導を受けました。 過去の特別保安監査では、適合確認検査と始業点検の記録の一部が適切に記録されていなかったことが指摘されています。 記録の整備は、ケーブルや盤を交換したときにも「いつ・何を・どの仕様に」を残す意味で重要です。
更新が起きる場面:制御装置の更新、製造中止品の交換、再開前の適合確認
ケーブル交換が一次資料で確認できる場面は、制御装置の更新です。幕別町の例では、運転室の老朽化と機器の増設を理由に、 電動機のインバーター化、予備エンジンの増設、制御盤・インバーター制御盤の更新とあわせて「キャプタイヤケーブル交換」(信号・電源ケーブル一式)が行われました。 ケーブルだけを単独で交換した例ではなく、制御装置更新の一部として一式で入れ替えています。
もう一つの場面が製造中止品の交換です。過負荷保護装置が製造中止となり、同仕様の代替品に交換した国土交通省資料の例のように、 旧型の保安装置や盤内部品が入手できなくなると、周辺の配線もあわせて見直すことになります。 北陸信越運輸局が「入手困難となっている旧型部品の確保」を課題に挙げているのは、このためです。
施設の変更には国の認可が要りますが、施行規則 別表第十一の「軽微な変更」は届出で足ります。 軽微な変更には、原動設備の「速度制御装置の方式の変更」「予備原動機の連結方法の変更」、保安設備の風速計・保安通信設備・避雷装置・救助設備の種類・位置・作用の変更、 配電線路の「電線の種類又は断面積の変更」などが載っています。同じ仕様への取替え(同等品交換)がこの「変更」に当たるかは資料に明記がないため、更新前に運輸局へ確認してください。
6か月以上休止した索道事業を再開するときは、技術基準への適合を確認して届け出る必要があり(鉄道事業法第37条第2項)、 届出書には「索道施設の基準適合確認書」を添付します。事業者の安全報告書にも「営業開始に伴う索道適合確認書の提出における検査実施」が載っており、 シーズン前のこの確認で見つかった不具合が、電気部品やケーブルの手配につながります。
大型の更新では、2024年12月に稼働した新ゴンドラや、2027〜2028シーズンに向けたゴンドラのリニューアル計画が大手運営会社の有価証券報告書に載っています。 設備投資には「索道施設の改修工事、降雪設備の新設・更新」が含まれ、索道メーカーが元請となる案件では電線・盤はメーカー経由で手配されるのが通常です。
ケーブルに求められること:一次資料で言えること、言えないこと
一次資料で言えるのは、前述の鉄道技術基準省令の一般原則(感電・火災のおそれがない施設、地絡・短絡からの保護、異常電圧を考慮した絶縁、接地、通信線の混触・雷害防止)と、 工事計画に「電線の種類及び断面積」を記載することです。実際に使われているケーブルの名称として確認できるのは、幕別町の「キャプタイヤケーブル」(信号・電源ケーブル)です。
耐寒・耐油・柔軟・難燃・耐ノイズといった性能を索道のケーブルの要件として明記した日本の一次資料は、国土交通省・協会・事業者のいずれにも見つかりませんでした。
そのため本ページでは、ケーブルの性能はメーカーのカタログ記載値で比較し、索道への適合そのものはメーカー確認に委ねます。 太陽ケーブルテックのSUNLIGHTシリーズは、600V電源用の6DX LF・6SX LF(シールド付き)、300V制御用の3DX LF・3SX LF(シールド付き)、 計装・信号用のDX LF・SX LF、ノンハロゲンのECO120 LFからなり、いずれも「耐油耐熱難燃柔軟性PVC」のシース(ECO120は耐燃性架橋ポリオレフィン)を使います。 用途の原文は「工作機械、建設用機械、ロボット電源回路などの過酷な状況下での用途」(6DX・6SX・3DX・3SX)で、索道・スキー場・屋外の語はカタログにありません。
低温について数値を示しているのはECO120 LFの「耐寒 -50℃」だけで、他の系列は「耐寒性PVCを使用」と書くのみです。 6DX・6SXは「耐候性、耐光性、耐寒性PVCを使用」と書いた同じ項に「ケーブルの屋外使用を保証するものではありません」と注記しています。 支柱上や屋外露出の配線には、屋外用途を明示した品種(クロロプレンキャブタイヤ 2PNCT/3PNCTなど)を含めて、設置場所に合う品種をメーカーに確認してください。
調達の流れ:型番が読めないときの確認項目と、見積が早くなる情報
制御盤〜電動機のケーブル更新では、既設ケーブルの表面印字(例: 「SUNLIGHT 6DX(耐油 難燃 柔軟)600V 2.0mm² <PS>E」のような印字)から品種・サイズ・芯数を読み取るのが出発点です。 印字が読めない場合は、制御盤の図面(配電系統図・結線図)、電動機の定格(容量・電圧・電流)、既設ケーブルの外径と芯数、敷設区間の長さと経路(屋内・屋外・ダクト・ラック)から選定できます。
サイズは電動機の定格電流とケーブルの許容電流(カタログ値は空中1条布設・周囲温度30℃の値で、周囲温度が上がると減少係数がかかる)から決め、 信号線は制御盤の回路数に予備芯を加えて芯数を決めます。長さは機械室〜運転室の実測に端末処理分と余長を加えます。
工事の区分も先に決めておくと手戻りが減ります。索道メーカーや整備会社が元請の更新工事では電材はその会社が手配し、 事業者が自前で部分更新する場合や、専属の電気設備業者が工事する場合は、事業者または電気設備業者が電材商社に見積を依頼する形になります。 どちらの場合も、型番・サイズ・長さ・数量・納期・納品先(スキー場の現地か、工事会社の倉庫か)が揃っていれば見積は早く出ます。
ページ下部の「見積に必要な情報」にチェックリストをまとめました。品番が不明でも、現場写真と上記の情報があれば候補を選定できます。 索道への適合可否(低温・屋外・振動)は、電材商社が判断するのではなく、ケーブルメーカーに現場条件を伝えて確認します。
規格・法令の根拠
- 鉄道事業法(昭和61年法律第92号)第32条〜第38条 出典を見る →
索道事業は索道ごとに国土交通大臣の許可を受け、技術上の基準に従って索道施設を維持・管理する義務がある(第35条)。 6か月以上休止した事業の再開は適合確認と届出(第37条第2項)。運行・保守の管理の委託には許可が要る(第25条の準用)。
- 鉄道事業法施行規則 第47条・第54条・第57条・別表第十・別表第十一 出典を見る →
普通索道・特殊索道の定義(第47条)、工事計画の記載事項(別表第十: 配電線路の「電線の種類及び断面積」「架設方法」、配電系統図の添付)、 届出で足りる「軽微な変更」(別表第十一: 電線の種類・断面積の変更、速度制御装置の方式の変更など)。
- 索道施設に関する技術上の基準を定める省令(昭和62年運輸省令第16号) 出典を見る →
細則の制定義務(第3条)、原動設備の要件(第20〜22条: 主原動機・予備原動機・速度制御装置)、保安設備(第26・27条)、 電気設備の基準として鉄道技術基準省令の準用(第29条)、整備(第39条)・始業点検(第41条)・検査(第42条)・記録(第43条)。
- 鉄道に関する技術上の基準を定める省令 第46条〜第53条・第61条(索道に準用) 出典を見る →
送電・配電線路の強度と施設、誘導障害の防止、変電所等の保護装置、電気機器・配線の施設、地絡・短絡保護、電路の絶縁、接地、架空通信線の混触・雷害防止。
- 国土交通省「索道輸送の安全にかかわる情報」(令和6年度) 出典を見る →
索道事業者数500、設置から20年以上の施設が多いこと、外部委託の進展、維持・管理マニュアル(電気設備編を含む8編)、運転事故44件・電気事故0件、保安監査70事業者。
- 国土交通省「スキー場における移動設備の実態調査 集計結果」(令和8年6月) 出典を見る →
スキー場に索道施設を保有する索道事業者372(運輸局別: 北陸信越115・東北85・北海道84・関東29・中部20・近畿18・中国15・四国3・九州3)。
選び方(判断基準)
回路の区分と定格電圧(電源か、制御・信号か)
なぜ: 電動機への電源回路は600V級、制御盤〜周辺装置の信号回路は300V級または計装用と、必要な定格電圧と品種が分かれるため。
どう見る: 幕別町の更新内訳のように「電源ケーブル」と「信号ケーブル」を分けて拾う。SUNLIGHTでは電源用が6DX LF・6SX LF(定格600V)、制御用が3DX LF・3SX LF(定格300V)、計装・信号用がDX LF・SX LF(UL AWM 150V)。[20]
設置場所(屋内の機械室・運転室か、屋外・支柱上か)
なぜ: 6DX・6SXのカタログは耐候性・耐光性をうたう同じ項で「ケーブルの屋外使用を保証するものではありません」と注記しており、屋外露出では品種選定が変わるため。
どう見る: 機械室と運転室の間(屋内・ダクト内)はPVCキャブタイヤの候補、支柱上の検出装置や屋外露出の配線は屋外用途を明示した品種(2PNCT/3PNCTなど)を含めてメーカーに確認する。[21]
低温(耐寒)
なぜ: 積雪地の機械室は冬季に低温になるが、低温側の数値をカタログで示しているのはECO120 LFの「耐寒 -50℃」だけで、他の系列は「耐寒性PVC」と書くのみのため。
どう見る: 現場の最低温度(機械室の暖房の有無、スペースヒーターの有無)を把握し、数値のない品種は最低温度を伝えてメーカーに使用可否を確認する。[24]
耐油(減速機・油圧ユニットまわり)
なぜ: 機械室には減速機や油圧緊張ユニットがあり、オイル交換が整備項目に入っている。油のかかる箇所の配線には耐油性が要る。
どう見る: 3SX・3DX・6SX・6DXは耐油性の表(絶縁油A・潤滑油A・切削油/作動油/グリースB)がある。油種を確認して表に照らす。試験条件はカタログに記載がない。[20]
ノイズ(インバーター駆動とシールドの要否)
なぜ: 制御装置の更新ではインバーター電動機とインバーター制御盤が入り、信号線がノイズの影響を受けやすくなるため。
どう見る: 信号・計装線はシールド付き(SX LF・SX-E LF・3SX LF・6SX LF)を候補にし、電源線と信号線の離隔・接地はメーカーの推奨に従う。[20]
曲げ半径と「固定配線」であること
なぜ: 3SX・3DX・6SX・6DXの許容屈曲半径は仕上外径の6倍以上で、リール巻取式・カーテン式のように同じ場所で繰り返し曲げる用途は適用外とされている。
どう見る: 制御盤〜電動機の固定配線に用い、可動部や搬器上の配線には用いない。経路の曲がり箇所で外径×6以上の半径が取れるかを確認する。[20]
法令上の手続(工事計画の変更に当たるか)
なぜ: 配電線路の電線の種類・断面積の変更は「軽微な変更」として届出の対象に挙げられている。同等品交換が「変更」に当たるかは資料に明記がない。
どう見る: 品種やサイズを変える更新は、事業者が地方運輸局に手続の要否を確認してから発注する。[2]
SUNLIGHT各系列のカタログ記載値(索道・屋外への適合はカタログに記載なし)
| 項目 | 6DX LF | 6SX LF | 3DX LF | 3SX LF | ECO120 LF | DX LF / SX LF |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 分類 | 電気機器電源用 耐油柔軟性ビニルキャブタイヤケーブル | 同左(シールド付き) | 電子機器配線用 耐油柔軟性ビニルキャブタイヤコード | 同左(シールド付き) | 環境対応型(ノンハロゲン)電源用キャブタイヤケーブル | 多目的対撚り型計装用ケーブル(SXはシールド付き) |
| 定格電圧・温度 | 600V・60℃ | 600V・60℃ | 300V・60℃ | 300V・60℃ | 600V・90℃ | 150V・80℃ |
| 規格 | 電気用品安全法(VCT)・RoHS | 電気用品安全法(VCT)・RoHS | 電気用品安全法(VCTF)・RoHS | 電気用品安全法(VCTF)・RoHS | 電気用品安全法・RoHS | UL AWM・cUL AWM・RoHS |
| サイズ・芯数 | 0.75〜38mm²、2〜30C | 0.75〜38mm²、2〜30C | 0.3〜2.0mm²、2〜60C | 0.3〜2.0mm²、2〜30C | 0.75〜5.5mm²、2〜6C | 25〜21AWG、1〜50P(DXは3Cあり) |
| 耐油性(カタログ★) | ★5(耐油性表あり) | ★5(耐油性表あり) | ★5(耐油性表あり) | ★5(耐油性表あり) | ★2 | ★5 |
| 低温の数値 | 記載なし(耐寒性PVC) | 記載なし(耐寒性PVC) | 記載なし(耐寒性PVC) | 記載なし(耐寒性PVC) | 耐寒 -50℃ | 記載なし(耐寒性PVC) |
| 屋外の記載 | 屋外使用を保証しない旨の注記 | 屋外使用を保証しない旨の注記 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
| 許容屈曲半径 | 仕上外径の6倍以上(繰り返し曲げは適用外) | 同左 | 同左 | 同左 | 記載なし | 記載なし |
値はいずれも太陽ケーブルテックのカタログ記載。索道・スキー場・リフトの語はカタログに現れない。適合判断はメーカー確認による。 [20] [21] [22] [23] [24]
必要な電材一覧
| 部位・用途 | 品種 | 代表的な型番 | メーカー | 詳細 | 見積 |
|---|---|---|---|---|---|
| 制御盤〜電動機の電源線(機械室内の固定配線・耐油が要る箇所の候補) | 耐油柔軟性ビニルキャブタイヤケーブル 600V(候補・適合はメーカー確認) | SUNLIGHT 6DX LF 2.0mm²×4C | 太陽ケーブルテック | 品種詳細 → | |
| 電源線でノイズ対策が要る箇所(候補) | 耐油柔軟性ビニルキャブタイヤケーブル 600V シールド付き(候補・適合はメーカー確認) | SUNLIGHT 6SX LF 2.0mm²×4C | 太陽ケーブルテック | 品種詳細 → | |
| 制御盤〜周辺装置の制御・信号線(候補) | 耐油柔軟性ビニルキャブタイヤコード 300V(候補・適合はメーカー確認) | SUNLIGHT 3DX LF 0.75mm²×12C | 太陽ケーブルテック | 品種詳細 → | |
| 制御・信号線でシールドが要る箇所(候補) | 耐油柔軟性ビニルキャブタイヤコード 300V シールド付き(候補・適合はメーカー確認) | SUNLIGHT 3SX LF 0.75mm²×12C | 太陽ケーブルテック | 品種詳細 → | |
| 計装・通信線(RS-485など、候補) | 対撚り型シールド付き計装用ケーブル UL AWM(候補・適合はメーカー確認) | SUNLIGHT SX LF 23AWG×4P | 太陽ケーブルテック | 品種詳細 → | |
| 低温が厳しい電源回路の候補(ノンハロゲン、耐寒-50℃の記載あり) | 耐燃性ポリオレフィンキャブタイヤケーブル 600V(候補・適合はメーカー確認) | SUNLIGHT ECO120 LF 2.0mm²×3C | 太陽ケーブルテック | 品種詳細 → | |
| 屋外露出・支柱上など屋外用途が要る配線(一般品種) | クロロプレンキャブタイヤケーブル 2PNCT | 600V CUR-2PNCT | 日立金属電線(Proterial) | 品種詳細 → | |
| 移動用電気機器・工事用の配線(一般品種) | ビニルキャブタイヤケーブル VCT | VCT | 住友電気工業(住友電装) | 品種詳細 → | |
| 制御盤内配線 | KIV | KIV | 古河電工メタルケーブル(FEMC) | 品種詳細 → | |
| 端末処理(圧着端子) | 絶縁被覆付丸形端子 | TGV 2-4 | ニチフ | 品種詳細 → | |
| 端末処理(熱収縮チューブ) | スミチューブA(標準熱収縮チューブ) | スミチューブA 12×0.3 | スミチューブ(住友電工) | 品種詳細 → | |
選定・手配の手順
- 更新の範囲と工事区分を決める
制御装置の更新に伴う一式交換か、不具合箇所の部分交換かを決める。索道メーカー・整備会社が元請なら電材はその会社が手配し、 事業者の自前更新や専属の電気設備業者による工事なら、事業者または電気設備業者が商社へ見積を依頼する。
- 既設ケーブルの品種・サイズ・芯数を読む
ケーブル表面の印字(品種名・定格電圧・サイズ・PSEマーク)と制御盤の結線図・配電系統図から拾う。読めない場合は外径・芯数・敷設区間の写真を用意する。
- 設置環境を整理する
屋内(機械室・運転室・ダクト)か屋外(支柱上・露出)か、冬季の最低温度、油のかかる箇所か、インバーター制御盤の有無を書き出す。 この情報がケーブルメーカーへの適合確認に必要になる。
- サイズと長さを算定する
電源線は電動機の定格電流と許容電流(周囲温度の減少係数を考慮)から、信号線は回路数+予備芯から決める。長さは実測に端末処理分と余長を加え、標準長100m単位の切断販売かを確認する。
- 手続の要否を確認して見積依頼する
品種・断面積が変わる場合は工事計画の「軽微な変更」の届出に当たるかを運輸局に確認し、型番・サイズ・長さ・数量・納期・納品先をそろえて見積フォームから依頼する。
注意点(現場で間違いやすい点)
「耐候性PVC」の記載があっても、6DX・6SXは屋外使用を保証していない
カタログの特徴欄に「耐候性、耐光性、耐寒性PVCを使用」とある同じ項に「ケーブルの屋外使用を保証するものではありません」と注記されている。 支柱上や露出配線に流用せず、屋外用途はメーカーに確認する。[21]
低温の数値はECO120 LFの「-50℃」しかない
PVC系の系列は「耐寒性PVC」と書くだけで下限温度の数値がない。積雪地の機械室で使うなら、最低温度を伝えてメーカーに可否を確認する。 ECO120の-50℃も、使用下限か試験値かの説明はカタログにない。[24]
繰り返し曲げる用途には使わない
3SX・3DX・6SX・6DXの許容屈曲半径「仕上外径の6倍以上」は、リール巻取式・カーテン式のように一定の場所で繰り返し曲げられる用途には適用できないと明記されている。 搬器上の可動配線や巻取り部には別の品種を検討する。[20]
PSE(電気用品安全法)の適用サイズ表記に食い違いがある
3SX・3DXのカタログは日本語で「0.75〜2mm²は電気用品安全法に適合」、英文で「0.75〜5.5mm²」と書かれている(サイズ表の上限は2.0mm²)。0.3・0.5mm²は電気用品対象外で100V未満で使う。 適用範囲はメーカーに確認し、表面印字の<PS>Eマークで現物確認する。[22]
同等品への交換でも手続の要否を確認する
電線の種類・断面積の変更は施行規則 別表第十一の「軽微な変更」に挙がっているが、同じ仕様への取替えが「変更」に当たるかは資料に明記がない。 事業者側で地方運輸局に確認してから発注すると、工事後の手戻りを防げる。[2]
外部に依頼した整備・検査の結果を事業者側で確認する
北陸信越運輸局は「検査、整備等を外部へ依頼した後の、確認が不十分なケースがある」と指摘している。ケーブル交換後も、 品種・サイズ・長さ・絶縁抵抗の測定値を整備記録簿に残し、索道技術管理者が確認する。[10]
製造中止品の代替は「同仕様」を確認してから
過負荷保護装置が製造中止となり、電気機器メーカーと協議して同仕様の代替品に交換した例がある。保安設備の電気部品は仕様の同等性を装置メーカーと確認し、 商社側で「互換」と断定しない。[7]
実務ポイント
- 幕別町の更新内訳のように、ケーブルは制御盤・電動機・予備エンジンとセットで一式交換されることが多い。見積は「ケーブル一式」として電源線・信号線・端末処理材をまとめて拾うと往復が減る。
- 営業期間外(春〜秋)に工事が集中するため、納期は雪解け後の工事日程から逆算して早めに相談する。
- 索道への適合可否(低温・屋外・振動)はケーブルメーカーに現場条件を伝えて確認する。商社が適合を保証するものではない。
見積に必要な情報
次の項目が揃っていると、見積の往復が減ります。分かる範囲で構いません。
- 施設名・所在地と、納品先(スキー場の現地か、工事会社の倉庫か)
- 更新の範囲(制御装置の更新に伴う一式交換か、部分交換か)と工事を行う会社
- 既設ケーブルの表面印字(品種名・定格電圧・サイズ・芯数)または外径・芯数の実測値と写真
- 電動機の定格(容量kW・電圧・定格電流)とインバーター制御盤の有無
- 制御盤〜電動機・周辺装置の区間ごとの長さ(実測)と敷設経路(屋内・屋外・ダクト・ラック)
- 設置環境(冬季の最低温度、機械室の暖房の有無、油のかかる箇所か)
- 信号線の回路数と予備芯の希望、シールドの要否
- 端末処理材(圧着端子・熱収縮チューブ・盤内配線)もまとめて見積するか
- 希望納期(工事日程)と数量(標準長100m単位の切断販売の可否を含む)
- 工事計画の変更手続の要否(運輸局への確認結果)
スキー場のリフト・ゴンドラ(索道)設備の電材をまとめて見積依頼
型番と数量を入力するか、手書きメモや型番リストの写真・PDFを送れます。 日程を決めて相談したい場合は、打ち合わせの枠をその場で押さえられます。
FAX 03-3833-6434 平日 9:00〜17:00
法人・施工業者のお客様向けのご相談窓口です
都道府県別の索道施設数(日本鋼索交通協会 掲載施設、2026年10月集計)
| 都道府県 | 掲載施設数 | うちスキー関連 |
|---|---|---|
| 北海道 | 99 | 92 |
| 青森県 | 13 | 13 |
| 岩手県 | 20 | 19 |
| 宮城県 | 10 | 9 |
| 秋田県 | 14 | 14 |
| 山形県 | 24 | 23 |
| 福島県 | 23 | 22 |
| 茨城県 | 1 | 0 |
| 栃木県 | 8 | 4 |
| 群馬県 | 22 | 21 |
| 埼玉県 | 1 | 0 |
| 千葉県 | 1 | 0 |
| 東京都 | 3 | 0 |
| 神奈川県 | 6 | 0 |
| 新潟県 | 53 | 52 |
| 富山県 | 10 | 8 |
| 石川県 | 6 | 6 |
| 福井県 | 6 | 5 |
| 山梨県 | 6 | 3 |
| 長野県 | 90 | 87 |
| 岐阜県 | 26 | 23 |
| 静岡県 | 10 | 2 |
| 愛知県 | 1 | 1 |
| 三重県 | 2 | 1 |
| 滋賀県 | 9 | 6 |
| 京都府 | 5 | 0 |
| 大阪府 | 2 | 0 |
| 兵庫県 | 22 | 15 |
| 奈良県 | 3 | 0 |
| 和歌山県 | 1 | 0 |
| 鳥取県 | 7 | 6 |
| 島根県 | 4 | 2 |
| 岡山県 | 5 | 5 |
| 広島県 | 10 | 8 |
| 山口県 | 3 | 1 |
| 徳島県 | 7 | 2 |
| 香川県 | 3 | 0 |
| 愛媛県 | 4 | 3 |
| 福岡県 | 2 | 0 |
| 長崎県 | 1 | 0 |
| 熊本県 | 2 | 0 |
| 大分県 | 3 | 1 |
| 宮崎県 | 3 | 2 |
| 鹿児島県 | 1 | 0 |
| 沖縄県 | 1 | 0 |
| 合計(45都道府県) | 553 | 456 |
出典: [14]
あわせて読みたい解説
関連する用語
よくある質問
スキー場のリフトの制御盤から電動機までのケーブルには、どんな品種が使われていますか?
一次資料で確認できるのは、幕別町のリフト制御装置更新工事で「インバーター電動機、周辺装置から制御盤までの信号、電源ケーブル」として キャプタイヤケーブル一式が交換された例です。電源用(600V級)と信号用(300V級・計装用)を分けて拾い、設置場所(屋内の機械室か屋外か)と低温・油の条件を ケーブルメーカーに伝えて品種を確定します。
見積フォームへ進む →SUNLIGHTはリフトの屋外配線に使えますか?
カタログに屋外・索道・リフトの記載はなく、6DX・6SXには「ケーブルの屋外使用を保証するものではありません」の注記があります。 屋外露出や支柱上の配線には屋外用途を明示した品種を含めて、メーカーに適合を確認してください。本ページではSUNLIGHTを機械室・制御盤まわりの耐油が要る固定配線の候補として載せています。
見積フォームへ進む →積雪地の機械室は冬にかなり冷えます。低温で使えるケーブルはどれですか?
カタログで低温の数値を示しているのはSUNLIGHT ECO120 LFの「耐寒 -50℃」だけで、PVC系の系列は「耐寒性PVC」と書くのみです。 現場の最低温度を把握し、数値のない品種はメーカーに使用可否を確認します。暖房やスペースヒーターの有無も伝えると判断が早くなります。
見積フォームへ進む →索道の電気設備には、どの法令・基準が適用されますか?
鉄道事業法のもとで「索道施設に関する技術上の基準を定める省令」が適用され、電気設備については同省令第29条が鉄道技術基準省令の配線・絶縁・接地・通信線などの条文を準用します。 電気設備技術基準(電技)は、索道の専用敷地内の設備について一部の条文を適用せず鉄道事業法の相当規定によります。
見積フォームへ進む →ケーブルを同じ仕様で交換するだけでも、国への手続は要りますか?
施行規則 別表第十一では配電線路の「電線の種類又は断面積の変更」が届出で足りる「軽微な変更」に挙がっていますが、 同じ仕様への取替えが「変更」に当たるかは資料に明記がありません。事業者側で地方運輸局に確認してから発注するのが確実です。
見積フォームへ進む →索道の点検はどのくらいの頻度で行われますか?
省令で毎日1回使用前の始業点検と、告示の基準に従った検査、整備・検査の記録が義務づけられています。総務省の行政評価資料には「1月検査・3月検査・12月検査及び始業点検」の実施が義務化されているとあり、 具体的な方法は各社の整備細則で定めます。電気設備側の検査項目は告示・マニュアルの本文を確認してください。
見積フォームへ進む →ケーブルの更新はいつ発生しますか?交換周期は決まっていますか?
一次資料で確認できる場面は、制御装置(制御盤・インバーター制御盤・電動機)の更新に伴う一式交換と、製造中止品の交換です。 ケーブル単体の交換周期を定めた資料はなく、「何年で交換」とは言えません。設置から20年以上の施設が多いことが国土交通省資料に記載されています。
見積フォームへ進む →既設ケーブルの型番が読めません。見積はできますか?
できます。ケーブルの外径と芯数、敷設区間の長さと経路、電動機の定格、制御盤の結線図、現場写真があれば候補を選定します。 索道への適合可否(低温・屋外・振動)はケーブルメーカーに現場条件を伝えて確認します。
見積フォームへ進む →工事は索道メーカーに任せています。電材だけ別に買えますか?
索道メーカーや整備会社が元請の更新工事では、電材はその会社が手配するのが通常です。事業者が自前で部分更新する場合や、専属の電気設備業者が工事する場合は、 事業者または電気設備業者から直接ご相談ください。型番・サイズ・長さ・数量・納期・納品先が揃っていれば見積は早く出ます。
見積フォームへ進む →納期はどのくらい見ておけばよいですか?
リフト類の旅客は12〜3月に約94%が集中し、更新工事は営業期間外の春〜秋に寄ります。工事日程から逆算して早めにご相談ください。 SUNLIGHTの販売標準長は100mで、系列・サイズにより長尺物や切断販売の条件が異なります。
見積フォームへ進む →全国にスキー場の索道はどのくらいありますか?
国土交通省の令和8年調査では、スキー場に索道施設を保有する索道事業者は372(北陸信越115・東北85・北海道84など)。 日本鋼索交通協会の掲載施設は553で、うちスキー関連は456施設です(2026年10月集計)。北海道・長野・新潟の3道県でスキー関連の約51%を占めます。
見積フォームへ進む →インバーター制御盤に更新すると、信号線はシールド付きにすべきですか?
インバーター駆動ではノイズの影響を受けやすくなるため、信号・計装線はシールド付き(SUNLIGHTではSX LF・SX-E LF・3SX LF・6SX LF)を候補にし、 電源線との離隔や接地の取り方は盤メーカー・ケーブルメーカーの推奨に従ってください。
見積フォームへ進む →参考文献・出典
- 鉄道事業法(昭和61年法律第92号)
- 鉄道事業法施行規則(昭和62年運輸省令第6号)
- 索道施設に関する技術上の基準を定める省令(昭和62年運輸省令第16号)
- 鉄道に関する技術上の基準を定める省令(平成13年国土交通省令第151号)
- 電気設備に関する技術基準を定める省令(平成9年通商産業省令第52号)第3条
- 索道輸送の安全にかかわる情報(令和6年度)
- 索道輸送の安全にかかわる情報 平成24年度 資料編(行政指導と主な改善報告)
- 自動循環式の索道における点検整備について(平成15年12月5日)
- スキー場における移動設備の実態調査 集計結果(令和8年6月17日)
- 索道事業の現状と今後の課題
- 索道の運行管理に関する行政評価・監視(平成16年)
- 議案第43号説明資料(白銀台スキー場リフト制御装置更新工事)
- 一般社団法人日本索道工業会(索道について・会員)
- 日本鋼索交通協会 会員施設一覧(地方別ページ9本)を電材サーチが集計したもの(553施設・2026年10月)
- 鉄道統計 索道輸送(2021年度分)
- 日本スキー場開発株式会社 有価証券報告書(2025年7月期)
- 安全報告書(索道事業)2026
- ルスツ事業部 安全報告書(2013年)
- 索道安全報告書(令和7年度)
- SUNLIGHT 3DX LF/3SX LF カタログ(電子機器配線用耐油柔軟性ビニルキャブタイヤコード)
- SUNLIGHT 6DX LF/6SX LF カタログ(電気機器電源用耐油柔軟性ビニルキャブタイヤケーブル、p.214〜219)
- SUNLIGHT 3SX LF 製品ページ(電気用品安全法の適用サイズ表記)
- SUNLIGHT DX LF/SX LF/SX-E LF カタログ(多目的対撚り型計装用ケーブル)
- SUNLIGHT ECO120 LF 製品ページ(耐寒 -50℃、ノンハロゲン)
- JIS C 3312:2000 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル(規格概要・履歴)
参考資料(本文で直接引用していない資料)
- 一般財団法人日本鋼索交通協会 PR用ペーパー(組織・会員数・沿革)
- 日本鋼索交通協会 専門図書(索道施設設計標準・管理標準、索道関係法令・通達集、索道用語辞典)
- 索道営業基数の推移・分布(令和5年度末)
- 索道輸送実績(特殊索道、令和6年度)
- 索道営業成績・管内基数の推移(令和6年度)
- 索道事業者の取組事例(御在所ロープウエイ・教育訓練)