スターデルタ始動
よみがな:スターデルタしどう
言葉の定義
電動機の始動時だけ巻線をスター(Y)結線にして電圧を下げ、加速してからデルタ(Δ)結線に切り替える始動方式。
現場実務での意味・解説
全電圧始動(じか入れ)でそのまま定格電圧を加えると全負荷電流の4〜8倍程度の始動電流が流れ込むが、スターデルタ始動では巻線への電圧が1/√3に下がり、始動電流・始動トルクとも全電圧始動の1/3になる。ただし1/3になる理屈は両者で違う。トルクは電圧の2乗に比例するので(1/√3)²=1/3。電流は電圧に比例するので巻線電流は1/√3までしか下がらず、そこにΔ結線(線電流=√3×相電流)からY結線(線電流=相電流)への切り替えが重なって、(1/√3)÷√3=1/3になる。答えが同じ1/3なので混同しやすいが、**2乗に比例するのはトルクだけで、電流は電圧に比例する**。始動トルクが1/3に落ちるため重負荷の始動には不向きで、高圧モータへの適用は推奨されない。制御盤から電動機までの配線本数は、正逆転回路は盤内の電磁接触器だけで完結するため3本(+接地線)で済むのに対し、スターデルタは電動機の巻線両端6端子すべてを引き込む必要があるため6本(+接地線)に増える。
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