スターデルタ始動
よみがな:スターデルタしどう
言葉の定義
電動機の始動時だけ巻線をスター(Y)結線にして電圧を下げ、加速してからデルタ(Δ)結線に切り替える始動方式。
現場実務での意味・解説
全電圧始動(じか入れ)でそのまま定格電圧を加えると全負荷電流の4〜8倍程度の始動電流が流れ込むが、スターデルタ始動では巻線への電圧が1/√3に下がり、始動電流・始動トルクとも全電圧始動の1/3になる。ただし1/3になる理屈は両者で違う。トルクは電圧の2乗に比例するので(1/√3)²=1/3。電流は電圧に比例するので巻線電流は1/√3までしか下がらず、そこにΔ結線(線電流=√3×相電流)からY結線(線電流=相電流)への切り替えが重なって、(1/√3)÷√3=1/3になる。答えが同じ1/3なので混同しやすいが、**2乗に比例するのはトルクだけで、電流は電圧に比例する**。始動トルクが1/3に落ちるため重負荷の始動には不向きで、高圧モータへの適用は推奨されない。制御盤から電動機までの配線本数は、正逆転回路は盤内の電磁接触器だけで完結するため3本(+接地線)で済むのに対し、スターデルタは電動機の巻線両端6端子すべてを引き込む必要があるため6本(+接地線)に増える。
「スターデルタ始動」が登場する記事・学習トピック
- 配線用遮断器の動作特性曲線(トリップカーブ)の読み方|限時要素と瞬時要素は何を検出しているのか ガイド
- IDECのタイムリレーGT3シリーズの型番はどう読むのか|GT3A-3AF20とGT3A-4AF20を分ける数字が、接点構成と動作モードを同時に切り替える規則 ガイド
- モーター始動でブレーカーが落ちるときの選定確認|定格電流だけで決めない ガイド
- モーターの始動方式|直入れ・スターデルタ・ソフトスタータの違いはなぜ生まれるのか ガイド
- オムロンのH3Y・H3YNタイマの型番はどう読むのか|H3Y-2とH3YN-21を分ける「N」「1」「Z」「B」の記号が示す動作モード・時間レンジ・接点・ソケットの規則 ガイド
- 【現場のやらかし】スターデルタ始動の切替タイマーを短く設定しすぎて、Y結線とΔ結線の接触器が同時投入!大電流でモーターと接触器が焼損した ガイド
- サーマルリレーの整定電流(つまみ)の合わせ方|定格電流ぴったりでも頻繁にトリップする理由 ガイド
- 工具と材料の鑑別 — がいし・バスダクト・KIPと高圧の工具 資格学習
型番不明でもOK
「スターデルタ始動」関連資材の見積もり・相談
お探しの「スターデルタ始動」に関連する資材・部材の卸価格見積もり、代替品のご提案、納期確認など。品種や数量をお送りいただくだけでスピーディーに対応いたします。 手書きメモや型番リストの写真・PDFでも依頼できます。