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未来工業PF管の型番はどう読むのか|MFS-22の「22」が指すのは呼び径であって外径ではない

読了目安: 9分 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー

見積書に「MFS-22」と書いてあるのを見て、22mmの太さの管だと思い込んだことはないだろうか。定規で測ってみると、外側は30.5mmある。22という数字はどこにも見当たらない外径とは別の場所、つまり管の内側の空洞に対応している。

未来工業のPF管(ミラフレキSS/MF)とCD管(ミラフレキCD)の型番は、この「内側の数字」を軸に組み立てられている。ただし、その軸が常に一定というわけでもない。同じ仕組みのはずの複層管だけ、途中から数字がずれる場所がある。公式仕様書の数字を並べて、型番の読み方とその例外を確認する。

結論——型番の数字は外径ではなく「近似内径」、ただし複層管の42・54だけ例外がある

未来工業のPF管・CD管の型番は、「MF(ブランド接頭辞)+単層/CD識別+ハイフン+近似内径(mm)+色・付属記号」という組み立てでできている。MFS-22であれば、単層のPF管(ミラフレキSS)で、近似内径22mm、色は無印なのでベージュ。ここまでは公式仕様書の一覧表に載っている数字をそのまま読んだだけだ。

ただし「型番の数字=近似内径」という対応は、すべてのサイズで成り立つわけではない。複層構造のミラフレキMF(PFD)だけ、42と54という大きいサイズで数字と実測値がずれる。ここが今回いちばん確かめておきたいところである。

型番の分解——接頭辞が層構造を、ハイフン後の数字が近似内径を、末尾記号が色を決める

未来工業のPF管・CD管には、公式資料で確認できる範囲で3つの系列がある。ミラフレキSS(正式には「ミラフレキMF」ではなくSS=PFS、単層波付管)、ミラフレキMF(PFD、複層波付管)、そしてミラフレキCD(CD管、単層波付管)だ。3系列とも接頭辞に共通して「MF」が付き、そこに系列を示す文字が続く。

無印の「MF-〇〇」が複層のPFD系列、「MFS-〇〇」が単層のPFS系列、「MFCD-〇〇」がCD管系列。この3つの接頭辞の違いが、まず読み分けの第一段階になる。公式FAQによれば、PFDとPFSの違いは複層か単層かであり、複層のPFDのほうが耐候性(屋外使用時の劣化耐性)に優れるとされている。屋外配線でMFシリーズが案内される理由はここにある。

ハイフンの後ろの数字は、3系列に共通して「近似内径」をmm単位で示す。MFS-14の仕様書には外径φ21.5・近似内径φ14と明記され、MFCD-14も外径φ19・近似内径φ14と、同じ「14」でも系列によって外径が違う。つまり型番の数字が固定しているのは内径側であって、外径は系列ごとの層構造・肉厚に応じて変わる。配管を通す下地の穴やコネクタの適合を外径基準で検討するときは、この点を踏まえて仕様書の外径列を別途確認する必要がある。

末尾のアルファベットは色を表すが、その色の対応も系列によって独立している。ミラフレキSS/MFでは、無印がベージュ、Mがミルキーホワイト、Hがグレー、Kが黒。この4色構成はSS系列・MF系列のどちらでも共通で、たとえばMFS-28KとMF-28Kはどちらも黒だ。

ところがミラフレキCDの末尾記号は、色ではなく「識別ライン」の色を指す。CD管の本体はJIS C8411の規定により延焼性の電線管はオレンジ色を基調とすると定められており、実際に仕様書のCD管は本体オレンジで統一されている。その上に入る識別ラインの色をB(青)・R(赤)・W(白)・Y(黄)で選べる、という構造だ。無印のMFCD-16はライン無、MFCD-16Bは青ラインというように、SS/MFの「無印=ベージュ、H=グレー」とはまったく別の理屈で記号が割り当てられている。同じ位置に同じアルファベットが来ても、系列をまたいだ瞬間に意味が変わる。

実機への当てはめ——公式仕様書の数字を並べてみる

言葉で説明するより、公式仕様書に載っている数字をそのまま引いたほうが早い。

品番系列外径(φD)近似内径(φd)
MFS-14単層PF(SS/PFS)φ21.5φ14
MFS-22単層PF(SS/PFS)φ30.5φ22
MFS-28単層PF(SS/PFS)φ36.5φ28
MFS-42単層PF(SS/PFS)φ52φ42
MFS-54単層PF(SS/PFS)φ64.5φ54
MF-14複層PF(MF/PFD)φ21.5φ14
MF-28複層PF(MF/PFD)φ36.5φ28
MF-42複層PF(MF/PFD)φ52φ40
MF-54複層PF(MF/PFD)φ64.5φ52
MFCD-14CD管(MFCD)φ19φ14
MFCD-22CD管(MFCD)φ27.5φ22
MFCD-42CD管(MFCD)φ48φ42
MFCD-54CD管(MFCD)φ60φ54

表を上から追うと、MFS(単層PF)とMFCD(CD管)は、どのサイズでも品番の数字と近似内径がぴったり一致している。14なら近似内径14mm、54なら近似内径54mm。ここまでは素直だ。

ところが複層のMF系列だけ、42と54で数字が割れる。MF-42の近似内径はφ40であってφ42ではない。MF-54もφ52であってφ54ではない。外径だけを見るとMF-42とMFS-42はどちらも同じφ52で揃っているのに、内径側はMFS-42がφ42、MF-42がφ40と、2mmの差がついている。複層管は名前のとおり層が重なる分だけ内側の空洞が薄く見積もられ、それでも品番自体はJIS上の「呼び」に相当する数字(42・54という規格上の区分)をそのまま名乗っている、と読むのが仕様書の並びから追える説明になる。JIS C8411の規定でも、電線管の必須表示事項として「呼び」が定められているだけで、呼びの数字が実測内径と完全一致することまでは仕様書の文言上保証されていない。

現場で間違えやすい点——「S」がもう一度出てくる場所、そして複層管の42・54

型番を読み慣れてきたところで、もうひとつ仕様書に見つかる引っかかりを挙げておきたい。ミラフレキSSの系列名はそもそも「SS」であり、接頭辞にはすでに単層を示す「S」が一つ入っている。ところが仕様書の「呼び線入」(電線を通す際の呼び線をあらかじめ内蔵したタイプ)の一覧には、MFS-16S・MFS-22S・MFS-28Sという品番が別に存在する。この末尾の「S」は色記号の並び(無印・M・H・K)のどこにも属さない5つめの記号で、呼び線入りであることを示している。さらにグレー(H)と呼び線入りを組み合わせたMFS-16HSのような品番もあり、末尾に付くアルファベットが1文字なのか2文字なのかで意味の重なりを見落としやすい。「MFS」という接頭辞のSと、末尾に付く呼び線入りのSは、同じ文字でも指しているものがまったく別だ。

もう一つは、先ほど表で確認した複層管の例外そのものである。MF-42・MF-54という品番を見て「42mm用、54mm用」と外径基準の感覚で読んでしまうと、実際に通したい電線・ケーブルの許容本数を近似内径基準で確認する場面でずれが生じる。単層のMFS-42・MFS-54であれば数字がそのまま近似内径になるため問題は起きにくいが、複層のMF-42・MF-54だけは仕様書の近似内径列を都度確認したほうがいい。

実務上の注意点

発注時にまず確認したいのは、系列の接頭辞(MF/MFS/MFCD)と用途の対応だ。公式FAQの回答どおり、CD管は可燃性でコンクリート埋設に限られ、PF管(単層・複層とも)は自己消火性で屋内外どちらの配管にも使える。品番の数字だけを揃えても、CD管を露出配管に使ってしまうと規格上の想定用途から外れる。

次に、近似内径で管を選ぶときは、その管に通す電線・ケーブルの本数・太さとの関係を優先し、外径は別途コネクタ・ボックスのノック穴径との適合で確認する。仕様書の外径列(φD)と近似内径列(φd)はどちらも公式資料に明記されているので、発注前に両方を見ておけば、外径基準・内径基準どちらで指示された図面とも突き合わせやすい。

複層のミラフレキMF(PFD)を42または54サイズで発注する際は、近似内径がそれぞれφ40・φ52になる点を踏まえて、通線予定の電線本数に十分な余裕があるか確認しておきたい。単層のミラフレキSS(PFS)に同じ数字で読み替えると、内径が2mm分食い違う。

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冒頭のMFS-22に戻る。外径30.5mm、近似内径22mm。品番の「22」が向いているのは、電線を通す内側の空間のほうだった。この対応関係を覚えておけば、単層のPF管・CD管はほぼ迷わず読める。ただし複層のミラフレキMFを42・54サイズで見かけたときだけは、品番の数字をそのまま近似内径と読まず、仕様書のφd列を一度確かめる習慣を持っておいて損はない。

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よくある質問

MFS-22の「22」はミリ単位の何を表していますか?

公式仕様書によると外径ではなく「近似内径(φd)」です。MFS-22の外径は30.5mm、近似内径が22mmで、品番の数字は管の中の空洞側の寸法に対応しています。外径基準で選ぶと1サイズ違う管を選んでしまいます。

MF-42の近似内径がφ40なのはなぜですか。誤植ではないのですか?

誤植ではありません。公式仕様書「ミラフレキMF(PFD)」の一覧表に、MF-42は外径φ52・近似内径φ40と明記されています。同じ複層管であるMF-54も近似内径φ52で、品番の数字と一致しません。単層管のMFS-42・MFS-54は近似内径がそれぞれφ42・φ54と品番どおりで、この不一致は複層管(PFD)の42・54だけに現れます。

PF管とCD管は同じ型番の付け方をしているのですか?

数字の意味(近似内径をmmで表す)という骨格は共通ですが、製品としては別物です。CD管(ミラフレキCD、MFCD-〇〇)はJIS C8411上も単層管に区分され、色はオレンジ基調でコンクリート埋設専用、可燃性です。PF管(ミラフレキSS/MF)は自己消火性で、屋内外どちらの配管にも使えます。品番の数字だけを揃えても、CD管とPF管を配管方法で混同すると規格違反になります。

品番末尾のアルファベット(M・H・Kなど)は何を表しますか?

PF管(ミラフレキSS/MF)では本体の色を表し、無印がベージュ、Mがミルキーホワイト、Hがグレー、Kが黒です。一方CD管(ミラフレキCD)の末尾記号B・R・W・Yは本体色ではなく識別ライン(本体はオレンジのまま)の色を表し、青・赤・白・黄に対応します。同じ位置の記号でも製品系列が違うと意味が変わるため、系列をまたいで読み替えないよう注意が必要です。

参考文献・出典

型番不明でもOK

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