安全柵の扉を開けて入る前に、オレンジ色のプラグを抜く。公式の概要頁とアプリケーション頁の図では、プラグは扉や盤から出た紐につながれ、作業者が扉の脇で手に持つ姿や、扉・盤につないだ姿で描かれている。抜いたプラグを持って立ち入る運用は、1996年の実用新案(JP3035993U)が従来技術として「必ず身に付けて」立ち入るもの、と書いている。設備更新の図面に書かれているのは「SPT-11」の一行だけだ。同じ型式を頼めば済むのか、2回路のSPT-22でもよいのか、600V系の設備なら何を使うのか。しかも手元の型式が「-UL」付きだったとする。
型式は多いが、決める軸は絞れる。中心になるのは、回路数、電圧と電流、取付穴、ロックの有無、認定の有無。決まらないのは最後の一つの先、つまり生産終了になった型式をどう置き換えるかだ。公式の案内が何を示し、何を示していないかを、この記事で切り分ける。
型式は、場面の側から決まる
下の表は、場面から型式を引くためのもの。右の欄は、公式の説明と注意書きを縮めた。
| 場面 | 選ぶ型式 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| 扉の回路が1つ。250V 15A以内 | SPT-11 | 「SPTシリーズのスタンダード」 |
| 扉の回路が2つ | SPT-22 | 2回路対応 |
| 600Vまたは30Aの回路 | NSP-11 | 「SPTシリーズよりも定格電流・電圧が大きい」 |
| 600V 30Aで、扉用と携帯用に分けたい | NSP-4 | 三分割構成 |
| 下向きに取り付ける | SPTL-11、SPS系 | ロック付(公式は、ほかの型式の下向き取付をしないよう注意している) |
| 粉などの異物の侵入を抑えたい | SPT-11DL、SPTL-11 | プラグ内側にOリングを採用 |
| ターミナルボックスにコネクタを付けたい | SPT-11-H、SPTL-11、SPT-3CD | G1/2のロックナットを装備 |
| 通電表示のLEDが要る | SPT-3CD(DC24V)、SPS-24A/B | LED付 |
| 小型で持ち運びたい | SPRS-11G、SPS-22/24 | 小型タイプ |
| 遠隔操作したい | RSPT-11M、RSPT-22-G | プラグからケーブルを引き出せる |
| 塗装剥がれを避けたい | SPT-11-S14、SPT-22-S14 | プラグカバーと把手がステンレス製 |
| 2回路のうち1回路だけ通電させたい | SPT-11GMY(黄)+SPT-22-G | ガイドで嵌合位置を特定 |
| 鍵を掛けて、不用意な通電を防ぎたい | SPT-L3、NSP-11L1、NSP-4L1、SPRS-L1 | ソケット上面に蓋をして施錠 |
| 箱・コネクタ込みで揃えたい | ILPユニット | 設計・手配・組立ての手間を省く |
表のどれにも当てはまらないのが、UL・CSA認定が要る設備だ。これは後の節で扱う。
扉を開ける動作と、回路を開く動作を、同じ手に持たせる部品
公式の説明は短い。インターロックプラグシリーズは「設備機械の電源が不用意に投入され発生する事故を防ぎ作業者の安全が確保できる」製品で、特長の第1は強制開離、「回路の一部を抜き取ったことが目で確認できる安心構造」とある。用途は安全柵の扉、工作機械・産業機械の扉部と操作盤、自走・自動倉庫の通路扉部、そのほか機械設備全般。
カタログと公式サイトには、内部の仕組みを文章で書いた箇所が見当たらない(取扱説明書の本体は未確認)。あるのは外形図の断面図と、回路図の記号(プラグ側に半円、ソケット側に2つの接点)だけだ。仕組みを補うのは、1998年に出願されたプラグ装置の公報(出願人はローマ字表記でDaiwa Dengyo Kk)である。従来技術の説明によれば、機械につながる渡り線の一方を切り、その両端をソケットの2つの端子につなぐ。プラグの中にはU字形の芯線があり、差し込むと2つの端子が橋渡しされ、抜けば回路は開く。
つまりこの部品は、スイッチではなく配線の「切れ目」にあたる。1回路品は切れ目が1つ、SPT-22は4端子で2つ。公報は現行品の内部を説明したものではなく、同じ構造かどうかは資料からは言えない。公式の回路図が同じ向きで描かれている、というところまでだ。
名前に注意がいる。接触器の2台同時投入を防ぐ「インターロック」は、回路の中で互いに入らないようにする別の話で、モーター正逆転回路のインターロックの記事がそれにあたる。ここで扱うのは、人が扉を開けるときの動作と電源の遮断を結びつける部品の方だ。
公式は「安心構造」と説明し、挿絵の吹き出しにも「扉を開けると電源が切れるから安心して中に入れるよ!」とある。その一方で、安全上の注意は「プラグを抜いた後、ソケットの充電部に触れると危険ですので触れないでください」。プラグを抜いたことが検電の代わりになる、という記載はない。停電作業の手順は検電と短絡接地の記事に分けて書いてある。
SPT-11、SPT-22、NSP-11、NSP-4は何が違うか
4つを並べると、差は回路数、定格、質量、取付の4点に集まる。
| 項目 | SPT-11 | SPT-22 | NSP-11 | NSP-4 |
|---|---|---|---|---|
| 回路数 | 1 | 2 | 1 | 1(三分割) |
| 最大定格 | AC250V 15A | AC250V 15A | AC600V 30A | AC600V 30A |
| 最小定格(公式の表記) | 24V 5mA | 24V 5mA | 24V 5mA | 5mAと10mAの両方の記載あり |
| 電気的寿命 | 5000回以上 | 5000回以上 | 5000回以上 | 2000回以上 |
| 耐電圧(1分間) | 1500V | 1500V | 2200V | 2200V |
| 配線端子 | 2×M4 | 4×M4 | 2×M4 | 2×M4 |
| 質量 | 210g | 235g | 420g | 570g |
| 取付穴 | φ31 | φ31 | 2×φ7.2を含む長穴 | NSP-11と同じ |
| 最大板厚 | 6mm | 6mm | 4.5mm | 4.5mm |
SPT-22を選ぶのは、回路が2つ要るときだ。定格はSPT-11と同じで、端子が2×M4から4×M4に増え、プラグ全長が72.5mmから84.5mmに、質量が210gから235gになる。取付穴のφ31と板厚6mmは変わらない。
NSP系は定格が大きい代わりに、取付が変わる。丸穴に締付リングで留めるSPTと違い、NSPはM6ボルトで留める長穴形状で、最大板厚は4.5mmと薄い。SPTを付けていた盤面に、600V用だからとNSPを入れるときは、穴を空け直すことになる。
NSP-4が選ばれるのは、回路が600V 30A級で、かつプラグを扉用と携帯用に分けたいとき。公式サイトの説明は「三分割構成の為、プラグを扉用・携帯用と分けて使用できます」(旧版PDFでは「三分割構成なので、プラグを扉用・携帯用として使用できます」)。使用例の図には、NSP-4Mについて「持って入ります」の吹き出しがある。部品ごとの置き場所は、図とユニットの構成欄で呼び方が食い違うため書かない。代わりにNSP-11より重く、電気的寿命の表記は2000回以上と少ない。
もう一つ、NSP-4の最小定格は公式資料が割れている。公式サイトの頁は「min24V, 5mA」、旧版のPDF、共通仕様表、ユニット部品の頁は「Min24V, 10mA」。PLCの入力のように小さい電流を通す回路に使うなら、発注の前に販売元か公式へ確認する。
電気的寿命の「5000回以上」にも、カタログの表には条件の記載がない。負荷の種類や電流値ごとの回数ではなく、回数だけが表に並んでいる。
全型式の仕様は、この3つの表で引ける
標準系:SPT、NSP、SPT-3CD
| 型式 | 定格 | 回路 | 質量 | 配線端子 | 特徴(公式の説明) |
|---|---|---|---|---|---|
| SPT-11 | 250V 15A | 1 | 210g | 2×M4 | 標準モデル。ターミナルボックスは膜付グロメット |
| SPT-11-H | 250V 15A | 1 | 215g | 2×M4 | ガイド・リブで嵌合位置を特定。G1/2ロックナットでコネクタ接続可 |
| SPT-11DL | 250V 15A | 1 | 270g | 2×M4 | 長いプラグ(全長102mm)。Oリング。ケーブル用コンネ付(φ4〜8.3) |
| SPTL-11 | 250V 15A | 1 | 210g | 2×M4 | カップリングを時計方向に回してロック。下向き取付可。Oリング。G1/2 |
| SPT-3CD | DC24V 5A | 1 | 255g | 3×M4 | LED付で通電を確認できる。G1/2 |
| SPT-22 | 250V 15A | 2 | 235g | 4×M4 | 2回路の標準モデル |
| SPT-22-G | 250V 15A | 2 | 235g | 4×M4 | ガイド・リブで嵌合位置を特定 |
| NSP-11 | 600V 30A | 1 | 420g | 2×M4 | 定格電圧・電流が大きいタイプ |
| NSP-4 | 600V 30A | 1 | 570g | 2×M4 | 三分割。扉用と携帯用に分けて使える |
小型:SPRS-11GとSPS
| 型式 | 定格 | 回路 | 質量 | 配線端子 | 取付 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SPRS-11G | 250V 10A | 1 | 190g | 2×M3 | φ22取付、最大5mm | キャップ付ソケットで非嵌合時に端子部をカバー |
| SPS-22A | 250V 5A | 2 | 120g | 半田付け | フランジ | LEDなし。下向き取付可 |
| SPS-22B | 250V 5A | 2 | 130g | 半田付け | ナット、最大4.5mm | LEDなし。下向き取付可 |
| SPS-24A | 250V 5A | 1 | 115g | 半田付け | フランジ | LED付(表示灯回路DC24V)。下向き取付可 |
| SPS-24B | 250V 5A | 1 | 125g | 半田付け | ナット、最大4.5mm | LED付。下向き取付可 |
SPS系の電気的寿命は500回以上で、ほかの系列(2000〜5000回以上)より少ない。SPRS-11Gの挿抜は、合いマークを合わせ、プラグを90度回して挿入し、抜くときはまっすぐ抜く。アダプタSAD-3022W(オプション)を使えば、φ31の穴にも付けられる。
特殊用途:遠隔、識別、ステンレス
| 型式 | 定格 | 回路 | 質量 | 配線端子 | 用途 | 公式の説明 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| RSPT-11M | 250V 15A | 1 | 260g | 半田付け | 遠隔操作 | プラグからケーブルを引き出せる。ソケットSPT-11Fは別売 |
| RSPT-22-G | 250V 15A | 2 | 240g | ソケット4×M4、プラグは半田付け | 遠隔操作 | 2回路対応。取付板厚は最大6mm |
| SPT-11GMY | 250V 15A | 1 | 85g | 記載なし | 識別 | 黄色のプラグ。SPT-22-Gとの併用で2回路のうち1回路だけ通電 |
| SPT-11-S14 | 250V 15A | 1 | 212g | 2×M4 | 塗装剥がれ対策 | プラグカバーと把手がステンレス製(表面処理なし) |
| SPT-22-S14 | 250V 15A | 2 | 256g | 4×M4 | 塗装剥がれ対策 | 同上 |
カタログには、NSP版の遠隔用プラグ「RNSP-11M」も載っているが、公式サイトの頁には出ていない。SPT-11GMYは共通仕様表の型式一覧に載っておらず、電気的寿命などの数値が同じかは資料から分からない。SPT-11-S14とSPT-22-S14も一覧に載っていないが、カタログは「その他主な仕様・寸法はSPT-11(SPT-22)と同様」と書く。電気的寿命がこの「主な仕様」に含まれるかは、書かれていない。SPT-11GMYの85gは、外形図がプラグだけなので、プラグ単体の質量とみられる(ほかの型式の質量欄が何の質量かは、カタログに記載がない)。
共通仕様のうち、判断に使うのは次の5つ。
- 使用場所は屋内。使用温度は−5〜+60℃で、氷結・結露がないこと。相対湿度は85%以下。
- 接触抵抗は50mΩ以下(初期値)。
- 耐電圧は1分間で、SPT・SPS・SPRSが1500V、NSPが2200V、SPT-3CDが1000V。
- 絶縁抵抗は100MΩ以上(SPT・SPS・SPRSがDC500V、NSPがDC1000V)。SPT-3CDだけ50MΩ(DC250V)と表記される。
- 防水・防塵の等級の数字は、カタログと公式サイトにない。「水や油などがかからない位置に取り付けてください」という注意が、あるのみ。
取付穴と板厚は、系列ごとに違う
盤面の穴を新設するか、既設の穴を使い回すか。ここを間違えると、現場で入らない。
| 系列 | 取付穴 | 固定の方法 | 最大板厚 |
|---|---|---|---|
| SPT-11、-H、DL、SPT-3CD、SPT-22、-22-G、RSPT-22-G、-S14 | φ31 | 締付リング、ゴムパッキン | 6mm |
| SPTL-11 | φ28の穴と2×φ4.5(□30) | M4(2×M4×20L) | 6mm |
| NSP-11、NSP-4 | 長穴(2×φ7.2、2×R13を含む) | M6ボルト(M6×25L) | 4.5mm |
| SPRS-11G | φ22.3(+0.4/0) | ロックナット、回り止め | 5mm(SAD-3022Wでφ31に付けるときは4.5mm) |
| SPS-22A、SPS-24A | φ21、□23、4×φ3.4 | 4×M3(ねじは客先で用意) | 図に記載なし |
| SPS-22B、SPS-24B | φ21 | ナット(M20×1) | 4.5mm |
落とし穴は、SPTL-11だ。下向きに付けたいからと、SPT-11をSPTL-11に替えようとすると、取付穴が丸穴φ31からφ28と2×φ4.5に変わる。カタログのとおり、既設の穴にはそのまま入らない。
SPS-22A、SPS-24Aの板厚は、PDFに記載がない。公式サイトの一覧は、SPS-22A/B、SPS-24A/Bのどれも「最大4.5mm」と書いている。Aを使うときは、図面で板厚を確認する。
語尾は何を意味するか
大和電業は、型式の語尾の意味を文章では説明していない。下の表は、商品説明と図の部品名から読み取れる範囲に限る。
| 語尾・記号 | 読み取れる意味 | 例 |
|---|---|---|
| -H | SPT-11-Hはガイド・リブで嵌合位置を特定し、G1/2のロックナットでコネクタ接続できる(外形図には280mmのワイヤーも描かれる)。SPT-3CDHは把手にワイヤー付き | SPT-11-H、SPT-3CDH |
| -G | ガイド・リブで嵌合位置を特定する | SPT-22-G |
| DL | 長いプラグ、Oリング、ケーブル用コンネ付 | SPT-11DL |
| -W | 把手に固定用ワイヤー(長さ280mm)を付けた型。NSP-4-Wは旧版の頁にだけあり、ワイヤーはNSP-4FMに付属とある | SPT-11-W、SPT-22-W、NSP-11-W |
| -S14 | プラグカバーと把手がステンレス製(表面処理なし) | SPT-11-S14 |
| -UL、-CSA | 認定品。ULはE108407、CSAはLR67284。SPT-11-UL、NSP-11-UL・-CSA、SPT-11-CSAは絶縁体材質が標準品と異なる、とカタログにある。SPT-22-UL・-G-ULは「形状及び材質は、SPT-22と同じ」とされている | SPT-11-UL、NSP-11-CSA |
| M、F、C(部品名) | 図の部品名から、Mがプラグ、Fがソケット、Cがターミナルボックス | SPT-11M、SPT-11F、SPT-11C |
| -AN | 付属の圧着端子なし(2023年のお知らせ) | SPT-22系 |
| -L3、-2L3、-1L3、-L1(ユニット) | ロッキング金具付き(HTMLの説明文) | TB4-SFM-L3、TB4-N11-SFM-L1 |
| SF、DF(ユニット) | 末尾にFMが付くとプラグ付き、Fで終わるものはプラグ無しタイプ | TB4-SFM、TB4-SF |
紛らわしいのは、SPT-3CDHだ。公式は「把手に固定用ワイヤーを装備したSPT-3CDHもあります」と書く。一方、SPT-11-Hの外形図にも、長さ280mmのワイヤーが描かれている。「H」が何を指すのかは資料から決められないので、-Hの型式は、ガイド・リブとワイヤーのどちらの仕様かを現物か図面で確かめる。
「-UL」「-CSA」の語尾が付いた型式は、認定品を指す。次の節で扱う生産終了は、この語尾の付いた型式に集中している。
ロッキング金具・固定ワイヤー・ブラケットは別売のオプション
プラグを抜いたあとにも、不用意な通電を防ぐ手段が要る。公式サイトのオプションは6品目で、ロッキング金具4種(SPT-L3、NSP-11L1、NSP-4L1、SPRS-L1)には、錠が付属しない。
| 品名 | 型式 | 質量 | 取付 | 注意 |
|---|---|---|---|---|
| SPT用ブラケット | SPT-BK3 | 188g | フェンス・安全柵の扉に取り付ける。SPT-11・SPT-22兼用 | 材質は鋼板ユニクロ(三価クロメート)めっき |
| SPT用ロッキング金具 | SPT-L3 | 80g | ソケット上面に蓋をして施錠。φ5の穴4個のうち対角の2個とM4ねじで固定 | 鍵は付属しない。SPTL-11には使えない。ねじは客先で用意 |
| NSP-11用ロッキング金具 | NSP-11L1 | 285g | 追加工なし。M6の六角ボルトを外し、被せて共締め | 錠は付属しない |
| NSP-4用ロッキング金具 | NSP-4L1 | 450g | 追加工なし。NSP-11L1と同じ手順 | 錠は付属しない |
| SPRS-11G用ロッキング金具 | SPRS-L1 | 95g | 穴加工が要る(2×M4または2×φ5) | 錠は付属しない |
固定用ワイヤーは型式WSP-280L-Aと-Bの2種類。材質SUS304、構成7×7、φ2、標準長さ280mmで、特殊な長さは10mm単位で指定する。Aはアルミ管が片端圧着済み、Bは未圧着。用途はプラグ本体と安全柵などの固定。把手にワイヤーを付けた-W型式も別にある。
2022年6月のお知らせは、カタログに載っていない「ロックアウト用ロッキング金具」を、南京錠などでのロックアウトのために用意していると案内している。添付の図面は、LSW22-L1とLSW30-L1の2型式で、取付穴はφ22.5とφ30.5(4×φ4.5)、カバー付きで南京錠用のφ8の穴が2か所あり、警告ラベルは「スイッチ入れるな!」。取付穴がφ31のSPT系やNSPの長穴とは合わず、インターロックプラグ用とは読めない。押しボタンやスイッチ類のための金具とみられるが、お知らせ本文は用途を書いていない。
ユニット品は、何を省いてくれるか
公式の説明は「設計・手配・組立ての手間を省きます」。PDFの構成欄を読むと、省けるものが具体的に見える。ボックス、ソケット、プラグ、ケーブルコネクタ(AYS-9〜11、LS-2はLAYS-5〜8)が構成に含まれる。LS-2にはブッシングBC-16、GAN-3には付属品としてホールプラグ2個(ロッキング金具付きは化粧ビス4個も)が付く。
省けないものもある。単品のボックス(GAN-3を除く)には端子台取付板が付属するが、ユニット品には付属しない。固定用ワイヤー(WSP-280L-A)は別売パーツ。GAN-3シリーズは出荷時がLタイプで、Rタイプへの変更は客先で行う。
SPT-11側とSPT-22側は、型式が1対1で対応する。SFがDFに、SFMがDFMに変わるだけだ。ソケットとプラグの個数は、GAN-3系とTB-6系が各2個、TB-4系とLS-2系が各1個で、SPT-11側もSPT-22側も同じ。NSP用は、NSP-11ユニットがソケット1個・プラグ1個、NSP-4ユニットがソケット1個・プラグ2個(NSP-4MとNSP-4FL)。回路数は、SPT-22側のほうが1組あたり2回路になる。
| 内容 | SPT-11側 | SPT-22側 | ボックス | 質量(11側/22側) |
|---|---|---|---|---|
| 照光式(PDFでは非常停止釦付)サイド型 | GAN3-LA-2SFM | GAN3-LA-2DFM | GAN-3 | 1030g/1100g |
| 同上、ロッキング金具付 | GAN3-LA-2SFM-2L3 | GAN3-LA-2DFM-2L3 | GAN-3 | 1200g/1270g |
| 非照光式(PDFでは非常停止釦付)サイド型 | GAN3-NLA-2SFM | GAN3-NLA-2DFM | GAN-3 | 1020g/1090g |
| 同上、ロッキング金具付 | GAN3-NLA-2SFM-2L3 | GAN3-NLA-2DFM-2L3 | GAN-3 | 1190g/1260g |
| 押しボタンなしのサイド型 | GAN3-NS-2SFM | GAN3-NS-2DFM | GAN-3 | 980g/1050g |
| 同上、ロッキング金具付 | GAN3-NS-2SFM-2L3 | GAN3-NS-2DFM-2L3 | GAN-3 | 1150g/1220g |
| コンパクトなLS-2に組み込み | LS2-SFM | LS2-DFM | LS-2 | 380g/410g |
| 同上、プラグ無し | LS2-SF | LS2-DF | LS-2 | 290g/310g |
| TB-4の蓋に1個組み込み | TB4-SFM | TB4-DFM | TB-4 | 710g/740g |
| TB-6の蓋に2個組み込み | TB6-2SFM | TB6-2DFM | TB-6 | 1080g/1140g |
| TB-4、ロッキング金具付 | TB4-SFM-L3 | TB4-DFM-L3 | TB-4 | 790g/820g |
| TB-6、ロッキング金具付(下部のみ) | TB6-2SFM-1L3 | TB6-2DFM-1L3 | TB-6 | 1160g/1220g |
| TB-4、プラグ無し | TB4-SF | TB4-DF | TB-4 | 620g/630g |
| TB-6、プラグ無し | TB6-2SF | TB6-2DF | TB-6 | 900g/920g |
NSP用は4型式。TB4-N11-SFM(820g)とTB4-N11-SFM-L1(1110g)がNSP-11、TB4-N4-SFM(1000g)とTB4-N4-SFM-L1(1440g)がNSP-4で、どれもボックスはTB-4。
ケーブル収容外径は、AYS-9〜11を使うGAN-3・TB系がφ7〜11.3、LAYS-5〜8を使うLS-2がφ4〜8.3(公式サイトの表記)。注文のとき、引き込むケーブルの外径がこの範囲に入るかを先に見る。
呼称の食い違いが2点ある。GAN3-LA系・NLA系は、公式サイトが「照光式押しボタン付き」「非照光式押ボタン付き」と書く。PDFは見出しで「非常停止ボタン付サイドタイプ」と呼び、型式の副題では「照光式押しボタン」「非照光式押しボタン」と書いて、富士電機製の非常停止釦の型式(AR22V0L-02E3R、AR22V0R-02R)を載せている。食い違うのは見出しの語なので、押しボタンの仕様は発注前に確認する。非常停止釦が付くユニットでも、次の節の注意(本製品だけで非常停止回路を構成させない)が前提になる。
もう一つは、TB6-2SFM-1L3。PDFの構成欄はSPT-L3が2個、型式の末尾と見出しは「1」と「下部のみ」、図の金具は1個。ロッキング金具が何個付くかは、注文のとき公式に確かめる。22側のTB6-2DFM-1L3は構成欄に個数の記載がなく、見出し「下部のみ」と合っている。
使ってはいけない場所と、やってはいけない操作
公式のカタログにある「使用上のご注意」は5項目、「安全上のご注意」は4項目。そのまま写す。
使用上のご注意(公式の文言):
- 激しい振動・衝撃・著しい粉塵やミスト、腐食性ガスのある場所では使用できません。
- 下向きの取り付けは脱落の恐れがありますので行わないでください。(SPTL-11・SPSシリーズはロック付ですので除きます)
- 通電中の挿抜は緊急時以外には行なわないでください。(接点寿命を短くする恐れがあります)
- プラグを抜くことで駆動源が遮断され危険となる場合には、対策を講じてください。(電磁ブレーキなど)
- 本製品だけで非常停止回路を構成させないでください。
安全上のご注意(公式の文言):
- インターロックプラグは、水や油などがかからない位置に取り付けてください。
- プラグを抜いた後、ソケットの充電部に触れると危険ですので触れないでください。
- プラグ以外の針金など、正規でない方法で回路を接続して使用されることは危険ですので、絶対にしないでください。
- プラグに扉の自重や過度の荷重が加わるような場合は、止め金具(フック)などで扉を固定するなどの策を講じてください。
非常停止の注意には、理由がある。公式は「プラグを差し込んだだけで、非常停止状態が解除されてしまい危険となる場合があります」と書き、参考回路図を添えている。図には、非常停止の接点、インターロックプラグ、押しボタン(並列にRyの自己保持の接点)、Ryのコイルが一続きの回路として描かれ、別の回路にRyの接点と負荷がある。プラグを差し込んでも、押しボタンを押さない限りRyは入らない、という組み方だ。非常停止の設計は、非常停止回路とセーフティリレーの記事にまとめた。
遠隔操作用のRSPT-11Mには、警告枠がある。公式の文言は、「やむを得ず一時的にインターロック機能を中断させたり、遠隔操作の必要がある場合などにご使用頂けます」。続けて「インターロックプラグは、作業者の安全を確保することが目的の商品です。ご使用に際しては運用上の用途を明確にし、動作速度・動作範囲・出力の制限などの対策を講じ安全管理の徹底をお願いします」とある。
では、国の指針はインターロックをどう扱っているか。厚生労働省の「機械の包括的な安全基準に関する指針」の解説(基安安発0731004号、2007年7月31日)は、動力伝達部分の安全防護について、「固定式ガード又はインターロック付き可動式ガード」のどちらかを設けることを求めたものと説明している。
進入者がいる間の起動も、別に触れられている。開口部に可動式ガード等のガードや光線式安全装置などの保護装置を設けた場合で、労働者が安全防護領域内に全身を入れることができるときは、「安全防護領域内の労働者の存在を検知する装置を設け、労働者がいる場合には機械を起動できないようにインターロック機構を設けること等の措置」を求めたもの、と解説は書く。
検知する装置とは、解説によれば領域内直接監視用のレーザスキャナやマットスイッチなど、領域内を直接監視する手段を指す。ただし、すべての機械に直接監視手段を付けることが合理的に実現できない場合もあるため、「等」には「ロックアウトによる進入管理や死角領域に対するミラーの設置といった間接的な監視方策も含む」とある。
解説は、可動式ガードのリミットスイッチ部にテープを巻いたり、電磁スイッチ部に磁石を付けたりして、安全機能が無効化されることにも留意を求めている。これは扉の開閉を検知するスイッチの話である。プラグについては、公式が「プラグ以外の針金など、正規でない方法で回路を接続」することを禁じている。
保守点検については、同じ解説が、動力源を遮断して作業する際に「誤って他の労働者等が動力を入れることによる危険を防止するための措置」を求めている。
ここで線を引いておく。解説はインターロックプラグという部品を名指ししていない。プラグを付ければ指針を満たす、とは公式にも解説にも書かれていない。公式の仕様表にも、安全規格への適合や安全カテゴリ・PLの記載は見当たらない(UL・CSAの認定番号を除く)。解説は、ガードと保護装置の組合せを「危険性又は有害性等の調査の結果に基づいて」決めると書いている。解説はJIS B 9960-1を、感電保護、停止のカテゴリー、非常停止などの箇所で挙げているが、インターロックプラグの適合を示す資料ではない。規格の条文は原文で確認する。
プラグ運用の危険は、出願人の公報にこう書かれている
大和電業と思われる出願人が1990年代に、プラグ装置の特許と実用新案をいくつか出願している。漢字で「大和電業株式会社」と書かれているのは1996年の実用新案だけで、1994年と1998年の出願は、ローマ字の出願人名と製品分野が一致するところまでしか確認できていない。公報は全文が公開されているが、ここで引くのは「従来の技術」と課題の記述に限る。そこに、プラグの運用で起きる危険やおそれが書かれている。
1998年の出願(JPH11312555A)は、従来のプラグ装置の課題として3つ挙げている。抜いたプラグを持って作業していても、何らかの導電部材で端子を接続されれば機械が動いてしまう。作業者が置き忘れたプラグを、別の者が誤ってソケットに挿入するおそれもある。三つ目は抜いたあとの話ではなく、安全柵があっても、うっかり扉を開けて中に入ってしまうことがある、という課題である。
1996年の実用新案(JP3035993U)は、人の側に寄る。冒頭には、担当者の保守点検中に第三者が始動スイッチを操作して機械が動く事故が「しばしば見受けられる」とある。管理担当者が「忙しさや面倒なことから」、プラグを持たずに機械設備内に立ち入る。そのため、保守中と知らない第三者が、引き抜かれたプラグや予備のプラグを差し込むおそれがあった。解決の手段は、プラグに鍵を付け、ソケット側の鍵機構に差し込んだ鍵を回さないと嵌合できないようにする方式。
1994年の出願(JPH0878116A)には、三分割型プラグ装置が従来技術として出てくる。引き抜かれた2つの接続プラグ体を、それぞれ別の作業者が保管することで、装置の電源回路を開放状態に保つという説明だ。
現行の製品との対応は、資料には書かれていない。NSP-4の三分割やロッキング金具が、これらの出願と同じ構造とは言えない。公式の注意書き(「針金など、正規でない方法」で回路を接続しない)や、ロッキング金具の説明(「不当な通電による事故を防ぎます」)と、これらの公報の課題を結びつけた資料はない。公報の記述と公式の注意書きは、並べて読むにとどめる。
UL・CSA認定品は、いま買えるのか
UL認定はE108407、CSA認定はLR67284の番号で、公式のカタログに載っている。カタログは、SPT-11-UL、NSP-11-UL・-CSA、SPT-11-CSAの絶縁体材質が標準品と異なると書く。SPT-11-CSAは把手の材質も異なる。SPT-22-UL・-G-ULについては「形状及び材質は、SPT-22と同じ」としている。CSA品(SPT-11-CSA、NSP-11-CSA)の把手には接地用ワイヤー(アース端子付き、300mm)が付く。使用温度は−5〜+50℃で、標準品の−5〜+60℃より上限が低い。
製品ページには、SPT-11-UL、SPT-11-CSA、NSP-11-UL、NSP-11-CSAが今も現行品のように載っている。ところが、お知らせでは次のとおり生産終了が案内されている。
- SPT-22-UL、SPT-22-G-UL:2022年8月に販売中止。
- SPT-11-CSA、NSP-11-CSA:2025年3月の案内で、生産終了時期は2025年12月または在庫消化しだい。
- SPT-11-UL、NSP-11-UL:2026年1月の案内で、販売終了時期は2026年12月または在庫消化しだい。
つまり、認定品が要る設備の更新では、ページの表示ではなくお知らせの日付を基準にする。2026年10月22日の時点で、CSA品は案内された時期を過ぎ、UL品は期限の2026年12月を前にしている。在庫の有無は販売元に確認するしかない。
公式が代替として示すのは、UL品の標準品だけである。SPT-11-UL、NSP-11-ULの案内は、代替品(標準品)としてSPT-11、NSP-11を挙げ、「寸法/仕様は全く同じ」「絶縁体材質のみ異なる」と書いている。
ただしカタログでは、使用温度の上限が標準品+60℃に対してUL・CSA品は+50℃、NSP-11の質量は標準品420gに対してUL品430g(CSA品445g)と、数値に差がある。置き換えの前に、仕様の差を確認する。
SPT-22-UL、SPT-22-G-ULの案内は、標準品のSPT-22、SPT-22-Gを挙げ、「UL認定品ではありませんが、性能は同等ですので代替品として是非ご検討ください」と書いた。この「同等」は公式の言い方である。認定品が要る設備では、認定のない標準品は条件を満たさない。判断するのは設備の側で、公式は認定を引き継ぐ後継を示していない。CSA品の案内に、代替・後継の記載はない。
UL品が先に止まったのは、材料の認証が外れたから
SPT-22-ULの販売中止の案内文に、不具合への言及はない。理由として書かれているのは、東洋紡製のエンジニアリングプラスチック「ペルプレン」のUL認証の取消しである(案内には「昨年2月」とある)。同じ材料を使っていたUL認定製品は、受注を即時停止した。UL本国の機関に相談したところ、材料変更が必要になる可能性が高いと言われ、申請資料の作成と認証の費用が膨大になるとして、正式に販売中止としたという。なお、カタログのSPT-22の頁は、SPT-22-ULの「形状及び材質は、SPT-22と同じ」とも書いており、標準品のSPT-22が同じ材料かどうかは、資料から決まらない。
同じ案内は、SPT-11-UL、NSP-11-UL、NSP-11-CSAが「ペルプレン」以外の材料を使用しているので対象外、とも書いている。その後の終了の理由は別で、UL品の案内は「市場の変化による販売数の減少や、材料費高騰などの要因」、CSA品の案内は「市場の変化による販売数の減少や生産設備の老朽化、材料費高騰などの要因」と書いている。案内の書き方からは、このUL認定製品の販売が、使っていた材料の認証に左右されたことが読み取れる。認定の仕組みはUL認証・CSA認証の記事に詳しい。
生産終了と仕様変更は、2022年から続いている
公式のお知らせのうち、インターロックプラグの生産終了と仕様変更に関わるものを、掲載日順に並べる。このほか、2022年6月1日掲載の総合カタログ正誤表に、SPT-BK3の図面(板厚とプラグ側ブラケットの寸法)の訂正がある。同じお知らせは、公式サイト上の製品ページにも訂正前の誤記が含まれうる、と断っている。
| 掲載日 | 区分 | 対象 | 内容 | 時期 | 公式が示す代替 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022-08-08 | 表示変更 | 海外規格品を除く全般(16型式。SPS-22A/BとSPS-24A/Bを1つずつ数えた場合) | 検印とロット番号をスタンプからステッカーへ | 2022年9月製造分から順次 | 該当なし |
| 2022-08-29 | 販売中止 | SPT-22-UL、SPT-22-G-UL | UL材料の認証取消が理由 | 案内の時点で中止 | 標準品SPT-22、SPT-22-G |
| 2023-05-31(文書は2023年6月吉日) | 仕様変更 | SPT-22系、SPRS-11G系、ユニットのDF系(23型式) | 付属の90度曲げ圧着端子を廃止。端子なしを標準に。2022年6月から付属を一時停止していた | 末尾「-AN」型式の廃止時期は問い合わせ | 記載なし |
| 2024-12-26 | 塗料変更 | 別紙の型式一覧による(プラグ、ユニット) | 把手の塗料は変更あり。プラグまたはソケットは型式により変更あり・なし(SPT-22と2回路ユニットは変更なし、RSPT-11Mは塗装なし)。塗装色はマンセル2.5YR6/13のまま | 2025年4月生産分から順次 | 該当なし |
| 2025-03-27 | 生産終了 | SPT-11-CSA、NSP-11-CSA | 販売数の減少、設備の老朽化、材料費高騰 | 2025年12月または在庫消化しだい | 記載なし |
| 2026-01-06 | 生産終了 | SPT-11-UL、NSP-11-UL | 販売数の減少、材料費高騰 | 2026年12月または在庫消化しだい | 標準品SPT-11、NSP-11 |
| 2026-04-21 | 仕様変更 | NSP-4 | ソケット固定を樹脂パイプ+トラスねじ(M4)から六角穴付き止めねじ(M4)へ | 2026年11月生産分から順次 | 該当なし |
| 2026-05-26 | 仕様変更 | SPT-22、SPT-22-W、SPT-22系ユニット(計13型式) | 金型の老朽化に伴うプラグ外枠金型の新製 | 在庫がなくなり次第。2026年12月頃に切替開始予定 | 該当なし |
案内ごとに、書かれていることが違う。NSP-4のねじは「固定強度は変更前後で大きな違いはなく、また仕様上の変更もありません」、SPT-22の金型は「塗装色・材質・寸法に変更はありません」と、変えない点を明記している。塗料変更の案内は「塗装色に変更はありません」まで。2023年の付属端子の廃止は、現場で端子を別に用意する必要が出る変更で、寸法や材質の不変は書かれていない。
細かい点を3つ拾っておく。
- SPT-22の金型変更の対象は、SPT-22とSPT-22-Wとユニットの13型式で、SPT-22-Gは挙がっていない。プラグ無しのユニット(LS2-DF、TB4-DF、TB6-2DF)も対象外。
- 2024年の塗料変更で、SPT-22と2回路ユニット6型式のプラグ・ソケットは「変更なし」、把手は「変更あり」。SPT-22-Gは両方が「変更あり」。変更の理由は「生産終了のため」とだけあり、何の生産終了かは書かれていない。
- 2023年の付属端子の廃止で、SPT-22系は圧着端子が付いてこなくなった。対象の23型式には、SPRS-11G系やユニットのDF系も並ぶ。
生産終了品の設備を更新するとき、この順に見る
次の6つを順に見れば、公式の案内の範囲で何が言えるかが分かる。
- 現物の型式を語尾まで読む。-UL、-CSA、-W、-H、-S14のどれが付くか。
- 上の一覧にあるか。UL・CSAの語尾は、生産終了の案内の対象。
- 認定の要否を決める。要るなら、認定を引き継ぐ後継は公式に示されていない。
- 取付穴と板厚を現物で測る。UL品から標準品へは、公式は「寸法/仕様は全く同じ」と案内。カタログでは使用温度の上限に差があり、NSP-11-ULは10g重い。
- 製造ロットを見る。2022年9月製造分から順次、ロット番号と検印はステッカー表示(海外規格取得品を除く)。
- SPT-22系、SPRS-11G系、ユニットのDF系は、2023年の案内で付属の圧着端子が廃止された。別に用意する。
外観の違いは、変更ごとに公式が写真で示す場合がある。NSP-4のねじ変更では「外観の違いについては写真を参照願います」と書かれている。SPTL-11への変更は、取付穴が変わる。
生産終了の型式を使う設備は、予備品の確保も課題になる。考え方は予備品在庫と廃番リスクの記事と廃番型番の代替品の探し方にまとめた。
見積前に揃えておく情報
- 現物の型式(語尾まで)と、型式ラベルのロット表示。
- 回路数(1か2か)と、通す電圧・電流。小さい電流の信号回路なら、その値。
- 取付穴の形と板厚。下向き取付かどうか。
- 配線の引き込み方法。ケーブル外径、コネクタ(G1/2)の要否、SPT-22系などでは圧着端子の要否。
- ロッキング金具、固定ワイヤー(長さ)、ブラケットの要否。錠は別に用意する。
- UL・CSA認定が要る理由と提出先。
見積フォームには、分かっている型式と、上の情報を分かる範囲で添えて送る。
資料はどこで入手できるか
- カタログ請求、CAD図面請求、該非判定書請求は、大和電業の公式サイトのフォームから。カタログ請求、CAD図面請求、該非判定書請求。
- 取扱説明書は、公式の取扱説明書ダウンロードに型式別で置かれている。SPT-11とSPT-22は共通の1冊、NSP-4とNSP-11も共通の1冊で、SPT-11DL、SPTL-11、SPT-3CD、SPRS-11G、SPS、RSPT-11M、RSPT-22-G、ロッキング金具SPT-L3にもある。
- 公式は、取扱説明書の内容が予告なく変わり、購入した製品に同梱のものと異なる場合があると断っている。
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