配線を中継・分岐するボックスを選びたい。ロボットアームの配線を保護して、断線を減らしたい。射出成形機のシリンダからの放熱を抑えたい。大和電業の「電装品」は、この3つを同じ括りで載せている。公式サイトの目次は10項目。アルミボックス、スパークケンチャー、ハーティングコネクタ、配線ダクト(金属製と樹脂製)、シリンダージャケット、ストロングプロテクター、ロボット用の配線システム3種だ。
品目ごとに、見る数字がまるで違う。ボックスは保護等級(IP65かIP67か)と端子台の極数。ダクトは電線の収容本数。ジャケットは成形温度と断熱材の厚さ。ロボットの配線は、FLEX(コルゲートチューブ)の内断面積に対するケーブルの割合。その数字を公式の表から取り出せるように並べた。ロボット配線の節に、公式の計算例を検算して引っかかった箇所がある。
フレキシブルチューブ・コンネ、インターロックプラグ、制御盤用クーラ・熱交換器は、別の記事に分けた。
探している場面から、製品を引く
| 場面 | 製品 | 型式 | 最初に見る数字 |
|---|---|---|---|
| 配線を中継・分岐・分離する(公式の使用例の語。端子台は別に選ぶ) | アルミボックス(端子台なし) | TB・TB-N、GAN-3、LS-2・LS-4 | IP65かIP67か、外形、穴の数 |
| 分岐点で端子台に直接結線し、センサ・スイッチの線を受ける | 端子台付きボックス | TBTC(4P)、TBTH(4〜14P) | 極数、端子台の定格(300V 10A/30A)、ケーブル外径 |
| 公式が「現場での配線作業が不要」と書く多極コネクタ(Eはねじ締め、Dは圧着) | ハーティングコネクタ | Han E・D、6HsB、32A | 極数、定格電流、パネルカット寸法 |
| 誘導負荷(公式の使用例は整流器・変圧器・モーター)の接点を守る、ノイズを抑える | スパークケンチャー | SQ(15型式) | 使用電圧、静電容量、抵抗値 |
| 制御盤の配線を通す(公式は「定番」と書く) | 樹脂製配線ダクト | RD-I・L・C、ED | 幅×高さ、電線収容本数 |
| 粉塵・汚れ・油などから配電線を保護する(公式の用途説明) | 金属製配線ダクト | HDS・HDL・HDT・HDJW | 60×60か60×120か、端面仕様、塗装色 |
| 溶接のスパッタから電線・ケーブルを守る | ストロングプロテクター | ZMT-40〜100 | サイズ(Ø)、生地幅 |
| 配線が多くFLEX径が大きい溶接・産業用ロボット、またはROBO-WAYの伸縮固定が要る場合(公式がROBO-WAY KITに充てる) | ロボドレス ROBO-WAY KIT | RW-36〜95、PAR・PAM | FLEXの径、可動長 |
| 協働ロボットなど小型でFLEX径が小さくて足りる場合、FLEXを本体に固定するだけでよい場合(公式がROBO-BAND KITに充てる)。協働ロボット用と書かれた製品は3つ | ROBO-BAND KIT/ロボプロテクタ/ロボプロテクタフレックス | RP-SP-PLEX26、PAR-22・28 | FLEXの径(#22・#28)、固定用バンドの径範囲・ブラケットの取付面R |
| 射出成形機・押出成形機のシリンダを断熱する | シリンダージャケット | オーダーメイド | 成形温度、断熱材の厚さ |
端子ボックス・分岐ボックスは、端子台・保護等級・穴の作りで選ぶ
公式の「ボックス選定」は、端子台があるかないかで枝分かれする。端子台なしの側は、端子台取付板の有無でさらに分かれる。端子台付きの側は、ケーブルコンネが付いているか、穴加工を指定するかで分かれる。
| 公式の分岐 | 機種 | 保護等級 | 配線の入口 |
|---|---|---|---|
| 端子台なし、取付板付き | TB、TB-N | IP65 | 穴は自分で開ける(公式の特長に「穴あけ加工のし易い」) |
| 端子台なし、取付板なし | GAN-3 | IP67 | 深型。底面に4×φ6のノックアウト。端子台取付板GAN3Sはオプション |
| 端子台なし、取付板なし、コンネ用取付穴付き | LS-2(2個穴)、LS-4(4個穴) | IP65(本体と蓋の合わせ面) | G1/2のねじ穴が加工済み |
| 端子台付き、コンネ付き | TBTC | IP67 | ケーブルコンネの機能を備える(A側は3穴)。端子台は4P |
| 端子台付き、コンネ無し(穴加工指定) | TBTH | IP67 | 側面にG1/2・G3/4のねじを指定して加工 |
公式の資料は、各機種の特長に「保護等級 IP65」「保護等級 IP67」と書くだけで、等級の定義や用途の勧めは載せていない。定義と、第二特性数字(水への保護)の違いはIP保護等級の解説にある。噴流水への保護と水没への保護は別の試験なので、水の当たり方を決めてから、メーカーに確認する。ここで見るのは、公式がどの機種にどちらを書いているかだ。TBとLSの2系統がIP65、TBTC・TBTH・GAN-3がIP67。LSの等級には、公式が「本体と蓋の合わせ面」と注記している。
材質は、LSだけ蓋が鋼板(磨鋼板、ゴムパッキン付き)で、本体はアルミ合金ダイカスト。他の4系統は、蓋も本体もアルミ合金ダイカストで塗装なし。LSの本体外面だけ、マンセル2.5P6/4に近い色の塗装がされている。TBTCのケーブルコンネ用カバーナットは、亜鉛合金ダイカストにユニクロ(三価クロメート)めっき。
耐油の記載にも差がある。「耐切削油に優れた」と特長に書かれているのは、TB・TB-N、TBTC、TBTH、GAN-3。LSの特長欄には、この語がない。どの機種も、試験条件や油の種類は載っていない。
TB・TB-N:7サイズの外形と質量
端子台取付板がセットされていて、DINレールも使える。取付板は6×M4(端子台取付用)で、TB-24だけはピッチ100mmで2列に並ぶ。蓋は脱落防止ねじで、ノックアウト穴用のシールワッシャーが付属する。
| 呼称 | 外形 A×B(mm) | 高さ C(mm) | P1×P2(mm) | 質量(g) |
|---|---|---|---|---|
| TB-4 | 115×90 | 61 | 85×60 | 512 |
| TB-6 | 150×100 | 61 | 120×70 | 732 |
| TB-8 | 190×100 | 61 | 160×70 | 906 |
| TB-12 | 230×110 | 61 | 190×80 | 1162 |
| TB-24 | 230×260 | 71 | 190×220 | 2284 |
| TB-8N | 190×130 | 76 | 140×100 | 1180 |
| TB-12N | 270×130 | 76 | 220×100 | 1526 |
公式の表には、このほかC1・C2・P3・P4の列がある。P1〜P4は図に寸法線で示されているが、何のピッチかを言葉で書いた名称はない。取付位置や取付板の穴を決める段階では、公式の寸法図で確かめる。呼称の数字の意味は書かれていない。外形と高さで選ぶことになる。
TBTC:ケーブルコンネの穴径で、ケーブル外径が決まる
4P端子台(300V 10A、M3ねじ、UL・TÜV認定品)付きで、質量200g。公式は「ケーブルコンネの機能を備えている」と書き、別途コネクタを用意する必要はないとする。材質欄にはケーブルコンネ用カバーナットが載る。穴を使わないときのキャップが2個付く。
| 位置 | 指定 | 公式の内容 | 適合するケーブル外径 |
|---|---|---|---|
| コンネA | 4 | 3×φ4.3 | φ3〜4 |
| コンネA | 6 | 3×φ6.3 | φ5〜6 |
| コンネB | 空白(標準品) | — | φ7〜11.3 |
| コンネB | B5 | — | φ2.5〜5 |
| コンネB | B8 | — | φ4〜8.3 |
発注の例は「TBTC-4-4-B5」で、2番目の数字がコンネAの仕様、B5がコンネBの仕様。最初の4は、公式の図に説明がない。製品の表示が「TBTC-4」で端子台が4Pなので、4P品を指すと読めるが、公式の説明ではない。取付は、底面側からM6の2本、または蓋側からM4の2本。
TBTH:極数と端子台の定格は、型式で決まる
端子台は全型式で300V、UL・TÜV認定品。M3ねじと書かれているのは10W以外の型式で、TBTH-10Wは30A 10Pの二段端子台と書かれ、ねじ径の記載がない。TBTH単体にはコンネが付かない。公式は、配線するならケーブル用コンネか、フレキ及びコンネが別に必要だと書いている。
| 型式 | 極数 | 端子台の定格 | 標準品の質量 | 側面加工できない面 |
|---|---|---|---|---|
| TBTH-4 | 4P | 300V 10A | 278g | 記載なし |
| TBTH-6 | 6P | 300V 10A | 記載なし | C面・D面 |
| TBTH-8 | 8P | 300V 10A | 420g | 記載なし |
| TBTH-10 | 10P | 300V 10A | 記載なし | C面・D面 |
| TBTH-10W | 10P(二段) | 300V 30A | 600g | A面 |
| TBTH-12 | 12P | 300V 10A | 535g | 記載なし |
| TBTH-14 | 14P | 300V 10A | 記載なし | 記載なし |
側面のねじ加工は、面ごとに指定して出荷される。0が加工なし、1がG1/2、2がG3/4。「TBTH-4-2101」なら、A面にG3/4、B面にG1/2、C面は加工なし、D面にG1/2になる。TBTH-8以上の型式(8・10・10W・12・14)には、面の中央や、AL・BRのような位置を指す書き方もある。公式の例は、TBTH-8で「A面中央部にG1/2、B面中央部にG3/4、C面にG3/4」とし、型式が「TBTH-8-A1B220」。このほかの加工も受けると、公式は書いている。
取付は全型式共通で、底面側からM6の2本、または蓋側からM4の2本。端子台に適用できる電線の太さは、公式の表に載っていない。
ハーティングHanは、E・Dのどちらか。スパークケンチャーは、回路のどこに入れるか
Han:ねじ締めのEか、圧着のDか
ハーティング株式会社製のヘビーデューティーコネクタで、大和電業は「セット品での販売になりますが納入は部品毎になります」と書いている。公式の説明は、現場での配線作業が不要になり、設置の工数を大幅に減らせる、というもの。
Eタイプはねじで電線を直接締め付けるので、結線が簡単。Dタイプは電線にコンタクトを圧着する方式で、専用の圧着工具が要る。
| 項目 | Han E | Han 6HsB | Han 32A | Han D |
|---|---|---|---|---|
| 極数 | 6、10、16、24、48P | 6P | 32P | 15、25、40、50、64、128P |
| 定格電流 | 16A | 35A | 10A | 10A |
| 定格電圧 | AC380V DC450V | AC380V DC450V | AC380V DC450V | AC250V DC300V |
| 耐電圧 | 4.5kV RMS | 4.5kV RMS | 3.5kV RMS | 2kV RMS |
| 接触抵抗 | 1.3mΩ | 1.3mΩ | 1.3mΩ | 3mΩ |
| 接続方法 | ねじ端子式 | ねじ端子式 | ねじ端子式 | 圧着端子式 |
仕様電線は2.5mm²以下(全型式共通の1欄)。外箱の材質はアルミ合金ダイカスト。備考に「防水型」とあるが、保護等級の数値は載っていない。定格電圧と接触抵抗は、公式の表でE・6HsB・32Aが1つの欄にまとめられている。
寸法は標準セットのもの(標準仕様は表の右端列のとおり)。取付穴は4か所の4-P。PGねじ呼称の意味は、公式に説明がない。
| 呼称 | 外形 A / B / C / D(mm) | パネルカット E / F / G / H(mm) | 取付穴 P | PGねじ | 標準仕様 |
|---|---|---|---|---|---|
| 6E | 80 / 43.5 / 93 / 71.5 | 70 / 32 / 48 / 35 | 4.4 | 13.5 | 1ロックレバー、カバー付き |
| 10E | 93 / 43.5 / 93 / 85.5 | 83 / 32 / 60 / 35 | 4.4 | 16 | 1ロックレバー、カバー付き |
| 16E | 113 / 43.5 / 93 / 91 | 103 / 32 / 82 / 35 | 4.4 | 21 | 1ロックレバー、カバー付き |
| 24E | 140 / 43.5 / 93 / 91 | 130 / 32 / 108 / 35 | 4.4 | 21 | 1ロックレバー、カバー付き |
| 32E | 124 / 90 / 95 / 127 | 110 / 65 / 86 / 71 | 5.5 | 29 | 2ロックレバー |
| 48E | 165 / 96 / 163 / 138 | 148 / 70 / 117 / 81 | 6.4 | 42 | 1ロックレバー、カバー付き |
| 6HsB | 113 / 43.5 / 93 / 91 | 103 / 32 / 82 / 35 | 4.4 | 21 | 1ロックレバー、カバー付き |
| 32A | 102 / 56 / 69 / 108 | 92 / 42 / 73 / 48 | 4.4 | 29 | 2ロックレバー |
| 15D | 81 / 29 / ※51 / 93.5 | 70 / 17.5 / 57 / 24 | 3.4 | 16 | 1ロックレバー |
| 25D | 96 / 29 / ※51 / 96.5 | 86 / 17.5 / 73 / 24 | 3.4 | 21 | 1ロックレバー |
| 40D | 113 / 43 / 58 / 104.5 | 103 / 32 / 82 / 35 | 4.4 | 29 | 2ロックレバー |
| 50D | 102 / 56 / 69 / 108 | 92 / 42 / 73 / 48 | 4.4 | 29 | 2ロックレバー |
| 64D | 140 / 43 / 58 / 104.5 | 130 / 32 / 108 / 35 | 4.4 | 29 | 2ロックレバー |
| 128D | 165 / 96 / 163 / 138 | 148 / 70 / 117 / 81 | 6.4 | 42 | 1ロックレバー、カバー付き |
※はカバーを除いた寸法。寸法表には32Eの行があるが、上の仕様表のE型の極数欄に32は載っていない(公式の記載のまま)。標準セット以外も取り扱えると公式は書いていて、詳細は問い合わせになる。
スパークケンチャー:4つの接続位置
日伸制御器工業株式会社製。接点で誘導負荷を開閉すると、電流の急な変化で誘起電圧が出て、接点を消耗させ、ノイズとして電子回路の誤動作の原因になる。公式は、スパークケンチャーが誘導性負荷から出る電磁エネルギーを吸収し、接点間の放電を防ぐとしている。交流回路にも直流回路にも、同じ使い方ができる。
公式の使用例は4つ。
- (a) 負荷と並列に入れる(スイッチの後ろ、公式の図(a))。接点保護とノイズ発生防止に大きな効果があり、最も一般的な使い方と公式は書く。
- (b) 整流器の二次側。急な電圧上昇(dv/dt)を抑えて、素子の破壊を防ぐ。
- (c) 変圧器の二次側。巻線間容量によるノイズの防止に効く。
- (d) モーター負荷のノイズ防止。三相用に結線した製品を使うと、配線の数を減らせる。
チョークコイル、バリスタ、ダイオードとの組み合わせでも防止法はあるので検討するように、とも書いている。
| 型式 | 使用電圧 AC V | 静電容量 μF | 抵抗値 Ω | 抵抗器定格電力 W | 外径または幅 mm | 全長 mm |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SQ21150 TF ※ | 250 | 0.1 | 150 | 0.5 | 6 | 14 |
| SQ12150 TFL ※ | 150 | 0.2 | 150 | 0.5 | 7 | 16 |
| SQ13150 BF ※ | 150 | 0.3 | 150 | 0.5 | 9 | 20 |
| SQ23150 MF ※ | 250 | 0.3 | 150 | 1 | 10.5 | 21 |
| SQ23150 MM ※ | 250 | 0.3 | 150 | 1 | 10.5 | 21 |
| SQ23150 3F | 250 | 0.3 | 150 | 1 | 19 | 30 |
| SQ25050 3F ※ | 250 | 0.5 | 50 | 2 | 19 | 30 |
| SQ23150 3FR ※ | 250 | 0.3 | 150 | 1 | 21 | 27 |
| SQ23150 3FC ※ | 250 | 0.3 | 150 | 1 | 21 | 27 |
| SQ23150 3FK | 250 | 0.3 | 150 | 1 | 21 | 35 |
| SQ23150 3FL ※ | 250 | 0.3 | 150 | 1 | 21 | 27 |
| SQ21150 NF | 250 | 0.1 | 150 | 1 | 16 | 35 |
| SQ25050 SF | 250 | 0.5 | 50 | 2 | 16 | 37 |
| SQ53033 NP | 550 | 0.3 | 33 | 4 | 25 | 55 |
| SQ53033 3P | 550 | 0.3 | 33 | 4 | 30 | 65 |
公式の備考は3点。掲載の型式は代表例で、多くの仕様型式があるので問い合わせること。※印はTÜV認定品もあること。TÜV認定品は形状・寸法が標準品と異なるので、メーカーカタログを確認すること。
型式の読み方は、公式が「(例)SQ-2-1-150-TF」という図で、使用電圧、静電容量、抵抗値、形状の順に付記すると示している。15型式を並べると、数字の対応が見える。先頭の1桁は電圧で、1が150V、2が250V、5が550V。次の1桁は静電容量で、1が0.1μF、2が0.2μF、3が0.3μF、5が0.5μF。その後ろが抵抗値(150、050、033)。この対応は、表から読み取った規則であり、公式が書いた説明ではない。公式の図は、呼称の末尾(TFなど)を「形状」と示している。TF・3FRなど各記号がどんな形かの説明は公式にない。
配線ダクトは、金属製と樹脂製で何が違うのか
公式資料の範囲で、違いを並べる。
| 項目 | 金属製 HDS・HDL・HDT・HDJW | 樹脂製 RD・ED(サンデン製) |
|---|---|---|
| 公式の位置づけ | 塵埃・汚れ・油などから配電線を保護する | 制御盤の配線では定番 |
| 材質 | 磨鉄板(錆び止め付)、t=2.3(板厚と読める) | RD:塩化ビニル、ED:変性ポリフェニレンエーテル |
| サイズ | 60×60、60×120(他のサイズも製作可) | 幅18〜100mm×高さ25〜100mmの23呼称 |
| 長さ | HDSは最大2000mm、指示する | 標準2000mm |
| 難燃 | 記載なし | RD系:UL94V-0(UL No.E206353)、ED:UL94V-0の自己消化性 |
| 注文の形 | 全て受注生産。本数と塗装色を指示 | 入数/箱の単位で注文 |
| 形状 | S(ストレート)、L(アングル)、T、ジョイント | RD-I・RD-L・RD-C、ED |
金属製:型式は「呼称・端面・サイズ・長さ・オプション」で組む
標準サイズは60×60と60×120の2種類で、全て受注生産品。端面仕様はF(フランジ)、E(エンド)、W(ジョイント)。オプションはC(セパレート)とR(ゴムパッキン貼付)。HDSだけ全長を指示する。公式は、端面にWを指示してもジョイント(HDJW)は付属しないので、別に注文するよう書いている。
| 呼称 | 端面 a / b / c | 本体 高さH×幅W(mm) | 全長L(mm) | オプション | 本数 |
|---|---|---|---|---|---|
| HDS | F / E / — | 60×60 | 1,200 | C | 5 |
| HDL1 | W / W / — | 60×60 | — | R | 3 |
| HDT | F / E / W | 60×60 | — | C、R | 1 |
上は公式の発注例。寸法は次のとおり。
| サイズ | 呼称 | A1 | A2 | A3 | A4 | t |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 60×60 | HDS | 最大2000 | — | 60 | 60 | 2.3 |
| 60×60 | HDL1 | 130 | 130 | 60 | 60 | 2.3 |
| 60×60 | HDL2 | 130 | 130 | 60 | 60 | 2.3 |
| 60×60 | HDT | 130 | 230 | 60 | 60 | 2.3 |
| 60×120 | HDS | 最大2000 | — | 120 | 60 | 2.3 |
| 60×120 | HDL | 180 | 180 | 120 | 60 | 2.3 |
| 60×120 | HDT | 180 | 240 | 120 | 60 | 2.3 |
HDL3・HDL4は60×120のみ。A1・A2は長さ方向、A3・A4は断面の寸法と読めるが、記号の名称は表に書かれていない。曲がりの向きの違い(HDL1〜4)は、公式の組立図で選ぶ。
樹脂製:呼称で幅×高さと収容本数が引ける
標準ダクトのRD-I・RD-L・RD-Cは、耐熱、耐水性、機械的強度に優れ、UL94V-0(UL No.E206353)と公式が書いている。取付面の中心に二条のセンターライン(ドリルの案内溝)があり、任意の位置に穴を開けられる。色はシルバー。エコダクトEDは、焼却時に有毒ガスが出ないノンハロゲン樹脂で、PVC製と比べて比重が約20%軽く、耐熱性に優れるという。側面孔の内面は面取り加工がされ、色はアイボリー。
下の表で、右端の「型」は掲載されている組み合わせを表す。電線収容本数は、IV 2mm²の本数。標準長さは全呼称で2000mm。
| 呼称 | 幅W(mm) | 高さH(mm) | 電線収容本数 | 入数/箱 | 掲載の型 |
|---|---|---|---|---|---|
| 23 | 18 | 25 | 20 | 50 | RD-I・RD-C |
| 24 | 25 | 40 | 40 | 30 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 34 | 30 | 40 | 50 | 30 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 44 | 40 | 40 | 60 | 30 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 64 | 60 | 40 | 100 | 24 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 26 | 25 | 60 | 70 | 30 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 36 | 30 | 60 | 80 | 30 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 46 | 40 | 60 | 100 | 30 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 56 | 50 | 60 | 130 | 24 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 66 | 60 | 60 | 160 | 24 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 76 | 70 | 60 | 180 | 18 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 86 | 80 | 60 | 200 | 18 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 106 | 100 | 60 | 240 | 18 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 38 | 30 | 80 | 100 | 30 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 48 | 40 | 80 | 140 | 20 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 68 | 60 | 80 | 190 | 16 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 88 | 80 | 80 | 260 | 12 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 108 | 100 | 80 | 330 | 12 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 310 | 30 | 100 | 120 | 24 | RD-I・RD-L |
| 410 | 40 | 100 | 180 | 20 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 610 | 60 | 100 | 240 | 16 | RD-I・RD-L・RD-C・ED |
| 810 | 80 | 100 | 330 | 12 | RD-I・RD-L・RD-C |
| 100 | 100 | 100 | 420 | 12 | RD-I・RD-L・RD-C |
発注の例は「RD-36-L」(型式、呼称、タイプ)。EDは各呼称10本/箱。呼称は幅と高さの区分を並べた符号に見えるが、23や100のように当てはまらないものもあるので、表で引く。収容本数をどこまで使ってよいかは、配線ダクトの充填率の解説で、40%という数字の出どころとあわせて整理している。
射出成形機のシリンダを覆うと何が変わるのか
公式が書いている効果は5つ。電気代はシリンダーのヒーター部消費電力の約20〜50%を削減(公式は、大和電業自身の実績によると注記している)、作業環境は装着後のジャケット表面温度が成形温度より大幅に下がる、品質は保温で成形条件が安定する、冷房費は放射熱が抑えられ室温上昇を防ぐ、CO2は1kWhにつき0.42kgの排出削減(環境庁の電力による温室効果ガス算出方法による)。
数字を使うなら、掛け算になる。想定例(公式の値ではない)として、ヒーターの平均消費電力が10kWなら、20〜50%は2〜5kW。1時間あたり0.84〜2.1kgのCO2削減に相当する。実際の削減率は機械、成形条件、断熱材の厚さで変わるので、20〜50%は実績の幅として読む(公式は大和電業自身の実績によると注記している)。
材質と、表面温度のグラフ
オーダーメイドで、型番表や標準寸法表は資料にない。標準仕様の材質は次のとおり。
| 部位 | 材質 |
|---|---|
| 表面(表側) | ガラスクロス(耐熱260℃) |
| 断熱材 | グラスウールマット(t15)、シリカマット(t15) |
| 内面(ヒーター側) | シリカクロス(耐熱900℃) |
| 面ファスナー | ナイロン(耐熱130℃) |
取り付けは、専用のフック金具付きベルトで締めるだけで、工具は要らない(面ファスナー仕様もある)。
公式のグラフは、成形温度(50〜600℃)に対するジャケット表面温度を、グラスウール断熱材の厚さt10からt100まで7本の線で示す(室温20℃)。数表はなく、目視で読むと、薄いt10は成形温度300℃付近で表面が約130℃に届き、厚いt100は成形温度600℃でも60℃台にとどまる。ページ本文の「250℃が60℃弱になる」という例は、断熱材の厚さの指定がない。厚さが決まらないと、表面温度は決まらない。
エアカプラ付き:降温試験の数値
段取り替えのとき、シリンダー温度を強制的に下げたい要望に応える、オプションの冷却用エアカプラ。圧縮空気を30mm厚の断熱材に充満させ、シリンダー表面を冷やしながら、ジャケットとシリンダーの隙間から高温の空気として排出する。
試験条件は、射出成形機850t、温度は初期温度260℃から230℃へ、エアー圧0.2MPa、カプラー数6箇所、時間40分。
| 時間(分) | ジャケット内面温度(℃) | シリンダー温度(℃) |
|---|---|---|
| 0 | 280 | 260 |
| 5 | 256 | 260 |
| 10 | 249 | 255 |
| 15 | 244 | 251 |
| 20 | 239 | 245 |
| 25 | 237 | 243 |
| 30 | 233 | 238 |
| 35 | 231 | 236 |
| 40 | 229 | 233 |
40分で、シリンダー温度は27℃下がった。公式は初期温度を「260℃⇒230℃」と書いていて、表の40分後は233℃。1分あたりの平均は0.7℃弱。これは850t機、0.2MPa、6箇所の1回の試験の値で、別の条件には当てはめられない。資料の頁は、右下の印字から2012年11月のものと読める。
数字をよく見ると、動きが2段になっている。最初の5分、シリンダー温度は260℃のまま動かない。その間に、ジャケット内面は280℃から256℃へ24℃落ちる。シリンダーが下がり始めるのは、そのあとだ。10分以降は、シリンダーがジャケット内面より4〜7℃高い状態が続く。ジャケットの内側が先に下がり、シリンダーが遅れて追う順序に見える。公式は理由を書いていないので、読み取りの範囲にとどめる。
ZMTはサイズ(Ø)と生地幅で選ぶ
ストロングプロテクターZMTは、耐熱性650℃のPBO(ポリパラフェニレン・ベンゾビスオキサゾール)繊維を裁断し、長手方向の表と裏の端に綿ファスナーを縫い付けた耐熱カバー。用途は、ロボットアームの耐熱カバー、高温スパッタリングからのケーブル・電線の保護、溶接時の火花受けカバー(耐熱シート)。
| 型式 | サイズ(公式表記のØ) | 生地幅W | 長さ |
|---|---|---|---|
| ZMT-40 | Ø40 | 155mm | 10m |
| ZMT-50 | Ø50 | 181mm | 10m |
| ZMT-60 | Ø60 | 220mm | 10m |
| ZMT-80 | Ø80 | 275mm | 10m |
| ZMT-100 | Ø100 | 344mm | 10m |
標準長さは10mで、100mm間隔に裁断箇所があり、1本から必要な長さに切れる。裁断には専用のハサミ(526H、CRAFT370)を求めるよう、公式が書いている。オプションの製作は相談になる。
生地幅から、その径の円周を引くと、24〜32mmの差が出る(筆者の計算。Ø40は29mm、Ø50は24mm、Ø60は32mm、Ø80は24mm、Ø100は30mm)。ファスナーで重ねる分と読めるが、公式の説明ではない。表のØが保護する束の外径を指すと読めることも、公式の説明ではない。
耐熱の数字として公式が書いているのは、素材の650℃だけ。連続して使える温度、溶接スパッタの試験値、保護の対象外は資料にない。
ロボットアームの配線は、ロボドレスとロボプロテクタのどちらか
公式サイトが載せる「ロボット用の配線システム」は3つ。ロボドレスは、さらにROBO-WAY KITとROBO-BAND KIT(サイトでは「ロボバンドキット」)に分かれる。ロボプロテクタとロボプロテクタフレックスは、製造元がFIMATECH CO.,LTD。ロボドレスの製造元は、CP SYSTEM CO., LTD.と表記されている。
| 系統 | 公式が書く対象 | 配線の通し方 |
|---|---|---|
| ロボドレス ROBO-WAY KIT | 溶接ロボット、産業用ロボットなどで、配線が比較的多くFLEX径も大きいサイズが必要な場合。ROBO-WAYによる伸縮での配線固定が必要な場合 | CPS-FLEX #36〜95(ROBO-WAY・ROBO-KIT専用) |
| ロボドレス ROBO-BAND KIT | 協働ロボットなど比較的小型でFLEX径も小さいサイズで十分、FLEXを本体に固定するだけでよい場合。公式は「ユニバーサルロボット社の推奨品」と書く | CPS-FLEX #22・#28 |
| ロボプロテクタ | 協働ロボット用。既設の配線や、コネクタ付き配線への導入が可能と公式が書く | スパイラル形状のチューブ(Φ26、150mmを連結) |
| ロボプロテクタフレックス | 協働用ロボットに最適と公式が書く | FLEX 2サイズ(PAR-22・PAR-28) |
「協働ロボット用の配線はどれか」は、公式が協働ロボットと書いている3つ、つまりROBO-BAND KIT、ロボプロテクタ、ロボプロテクタフレックスが候補になる。公式が既設の配線やコネクタ付き配線への導入に触れているのは、ロボプロテクタだけで、フレックス側にその記述はない。3製品どうしの比較は公式にない。ロボバンドキットの基準は、公式が「FLEXを本体に固定するだけでよい場合」と書く。
ROBO-WAY:伸縮して断線を軽減する
公式の特長は3点。ロボットの動きに合わせてROBO-WAYが伸縮し、電線・エアホースのストレスを吸収して、断線を軽減する。ユニット化でメンテナンスが一元化できる。配線を集約して、外観がすっきりする。型式は、FLEXと同じ36〜95の番号で揃う。
| 型式 | 幅B(mm) | 高さE(mm) | 穴ピッチA(mm) | 固定長Fの目安(mm) | 可動長L(標準/対応可) | 全長D(mm) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| RW-36 | 96 | 137 | 30 | 800〜950 | 500(300・400・600) | L+222 |
| RW-48 | 96 | 137 | 30 | 850〜1000 | 500(300・400・600) | L+222 |
| RW-56 | 150 | 192 | 40 | 950〜1100 | 550(350・450・650) | L+280 |
| RW-70 | 150 | 192 | 40 | 1250〜1400 | 550(350・450・650) | L+280 |
| RW-95 | 150 | 192 | 40 | 1550〜1700 | 550(350・450・650) | L+280 |
Fの数値は目安で、いかなる環境下でも稼働を保証するものではないと、公式が書いている。取付穴は、#36・#48が六角穴付ボルト用ザグリ(M6)、#56・#70・#95が同(M10)。推奨の部品構成は、FLEX(標準PARまたは高耐久PAM)、ROBO-WAY固定用のメインブラケットRMB、FLEX固定用の複合パーツ(RKR・RKC・RKS・RKSC・VCG)、ROBO-WAY本体、ロボットとの接触からFLEXを守るRKTP、コラムサポートRCS-H1H2など。ブラケットの仕様は、ロボットにより異なると書かれている。
FLEXのサイズは、内断面積の32%・48%を目安に選ぶ
CPS-FLEXは、ポリアミド12のコルゲートプラスチックチューブ(公式の表記は「内外」で、波形の説明はない)。耐熱温度範囲は−50〜+95℃。標準のPARと、高耐久のPAM(ポリアミド12の配合が高い)があり、PAMは#36〜95にある。色は黒と黄色。巻きの長さは、#22・#28が50m、#36・#48・#56が30m、#70・#95が10m。
公式の選定基準は、可動部で使うときFLEX内断面積の32%以内、固定部で使うとき48%以内を目安にする、というもの。計算式は「収容総内断面積÷FLEXの内断面積×100=収容率(%)」。次の表で、内断面積と許容面積は、公式の式と円周率3.14から筆者が計算した(#56の2,488mm²は公式の例と同じ値)。
| サイズ | 内径D1(mm) | 外径D2(mm) | 曲げ半径R(mm) | 内断面積(mm²) | 可動部 32%(mm²) | 固定部 48%(mm²) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| #22 | 21.7 | 28.5 | 45±10% | 370 | 118 | 177 |
| #28 | 27.8 | 34.5 | 55±10% | 607 | 194 | 291 |
| #36 | 36.0 | 42.5 | 60±10% | 1,017 | 326 | 488 |
| #48 | 46.5 | 54.5 | 70±10% | 1,697 | 543 | 815 |
| #56 | 56.3 | 67.2 | 110±10% | 2,488 | 796 | 1,194 |
| #70 | 70.0 | 82.5 | 160±10% | 3,846 | 1,231 | 1,846 |
| #95 | 91.5 | 106.0 | 210±10% | 6,572 | 2,103 | 3,155 |
収容する側の断面積は、ケーブル1本あたり、外径の円の面積(例: φ8なら50.24mm²)を足していく。公式の例は2つで、どちらも56サイズに、φ22×1本、φ8の複数、φ6×1本を収める。
| 例 | 使い方 | 収容総内断面積 | 公式の収容率 | 筆者の計算 |
|---|---|---|---|---|
| 例1 | 可動部、φ22×1+φ8×8+φ6×1 | 810.12mm² | 32% | 32.56% |
| 例2 | 固定部、φ22×1+φ8×13+φ6×1 | 1061.32mm² | 43% | 42.66% |
例1の810.12mm²を2,488mm²で割ると、32.56%になる。公式は小数点以下を落として32%と書いているように見える(例2は42.66%を43%と書いていて、丸め方が揃っていない)。可動部の基準は「32%以内」なので、例1は基準をわずかに超えている。同じ表で、φ8を8本から7本にすれば、収容率は約30.5%に下がる。ぎりぎりの束は、一つ上のサイズも並べて比べる。
32%・48%という基準率の根拠は、大和電業の資料に書かれていない。他の規格や規程の数字と同じかどうかも、この資料からは確認できていない。公式の選定ページ(CPS-FLEX選定サービス)は、内断面積から算出・選定するもので、全ての条件を適合保証するものではないと注意している。配線ダクトの充填率の考え方は別の記事にある。
ROBO-BAND KIT:固定用バンドは径の範囲、ブラケットは取付面Rで分かれる
協働ロボット用で、FLEXは#22・#28。公式の推奨構成は、PAR-22・28、FLEXプロテクタRKTP-22・28、固定用の複合パーツ(BRK、RKR、RKC)、固定用のバンド、中間クランプRKD、ゴムリングVCG、エンドクランプRKS、サポートリングRKSC。
| 固定の方法 | 型式 | 対象(Φはアームの外径と読めるが、公式の説明はない) |
|---|---|---|
| 固定用スチールバンド | BAND3-S | Φ50〜70mm |
| 固定用スチールバンド | BAND4-S | Φ70〜90mm |
| 固定用スチールバンド | BAND5-S | Φ100〜120mm |
| 固定用面ファスナーバンド | BAND-A | Φ52〜66mm |
| 固定用面ファスナーバンド | BAND-B | Φ66〜90mm |
| 固定用面ファスナーバンド | BAND-C | Φ108〜145mm |
| 固定用ブラケット | BRK-054 | 取付面R27 |
| 固定用ブラケット | BRK-066 | 取付面R33 |
| 固定用ブラケット | BRK-086 | 取付面R43 |
| 固定用ブラケット | BRK-108 | 取付面R54 |
アームとバンドの間には、滑り止めのシリコンパッド(SIPAD-W15-L1000)を巻く、と公式は書いている。
ロボプロテクタとロボプロテクタフレックス:部品表
ロボプロテクタは、150mmのスパイラル状パーツを連結して使う。ビス1本でジョイントでき、必要な長さだけ買える。固定パーツのクランプはファスナーバンドで固定する。固定位置の書き方は頁によって強さが違う。ロボプロテクタは、公式サイトもPDFの本文も、条件の語を付けて「お好みの位置での固定が可能」と書く。PDFの見出しは「好きな場所へ固定パーツ設置可能」「各種ロボットメーカに取付可能」と短い。ロボプロテクタフレックスの公式サイトは「アーム形状を問わずお好みの位置での固定が可能」、PDFは「任意の場所に取付可能」と書く。アーム形状ごとの取付位置は、メーカーに確認する。
| 部品 | 型式 | 仕様・材質 |
|---|---|---|
| スパイラルチューブ | RP-SP-PLEX26 | PA6、Φ26×150mm/リンク、難燃UL94-HB |
| グリップバンドホルダ | RP-SP-GBH2650 | Φ50〜80mm用 |
| グリップバンドホルダ | RP-SP-GBH2680 | Φ80〜140mm用、本体PA6、難燃UL94-HB |
| クランプゴム | RP-SP-CLP26 | φ6穴×2、φ8穴×2、NBR |
| スパイラルプロテクタ | RP-SP-PT26 | PA6、難燃UL94-HB |
| シリコンパッド | SIPAD-W25-L1000 | グリップバンドホルダと併用 |
| 延長用バンド(オプション) | RP-B50-L200 | 有効長200mm |
| 延長用バンド(オプション) | RP-B80-L400 | 有効長400mm |
ロボプロテクタフレックスは、独自の回転機構付きクランプで配線を守る。ビス2本で、FLEXをグリップバンドホルダで挟む。
| 部品 | 型式 | 仕様・材質 |
|---|---|---|
| フレックス22サイズ | PAR-22 | 内径21.7、外径28.5、曲げ半径45±10%、50m/巻 |
| フレックス28サイズ | PAR-28 | 内径27.8、外径34.5、曲げ半径55±10%、50m/巻 |
| グリップバンドホルダ(22用) | RP-GBH2250、RP-GBH2280 | 取付径Φ50〜80mm、Φ80〜140mm、PA6 |
| グリップバンドホルダ(28用) | RP-GBH2850、RP-GBH2880 | 取付径Φ50〜80mm、Φ80〜140mm、PA6 |
| プロテクタ | RKTP-22、RKTP-28 | PA6、難燃UL94-HB |
| クランプゴム | RP-CLP22(22用)、28用 | NBR。28用の型式は、公式の表でも「RP-CLP22」と重複して書かれている |
| シリコンパッド | SIPAD-W25-L1000 | グリップバンドホルダと併用 |
| 延長用バンド | RP-B50-L200、RP-B80-L400 | 有効長200mm、400mm |
難燃表記は食い違っている。PAR-22・PAR-28について、公式サイトのページが「PA12、UL94-HB」と書き、同じ製品の公式PDFが「UL94-V2、ハロゲンフリー」と書く。理由は書かれていないので、難燃を条件にするなら、発注前にメーカーへ確認する。シリコンパッドは、ロボプロテクタ系の表がSIPAD-W25-L1000、ROBO-BAND KITのPDFがSIPAD-W15-L1000と、製品ごとに型式が違う。同じ部品かどうかは資料にない。
公式資料の注記から、読み違えやすい点
- TBやLSには、端子台が付かない。 端子台を使うなら、TBは取付板付き(端子台は別に用意)、LSは取付板なし。端子台付きで届くのはTBTCとTBTH。
- TBTHは、コンネなしで届く。 ケーブル用コンネやフレキ用コンネが別に要る。側面のねじ加工は面ごとの指定で、6Pと10PはC面・D面、10WはA面に加工できない。
- TBのノックアウト穴は、シールワッシャーで取り付ける。 公式は、平ワッシャーやスプリングワッシャーを併用すると防水が損なわれるおそれがあると書いている。LS-4の図には、ブッシングBC-16が2個と書かれているが、用途の説明は公式にない(TBTCは穴を使わないときのキャップが2個付くと書かれている)。
- 金属製ダクトは、全て受注生産。 端面にWを指示しても、ジョイントHDJWは付いてこない。公式は、型式に加えて本数と塗装色の指示を求めていて、全長を指示するのはHDSのみ。
- ROBO-WAYの固定長Fは、目安。 公式が、稼働を保証するものではないと明記している。
- ジャケットの面ファスナー仕様は、条件を伝えて確認する。 材質表に面ファスナーはナイロン(耐熱130℃)とある。面ファスナーの位置は資料にないので、グラフの表面温度と比べても公式の根拠にはならない。この仕様を選ぶなら、成形温度と断熱材の厚さをメーカーに伝える。
生産終了・仕様変更のお知らせは出ているか
公式サイトの電装品メニューの10項目(TB・LS・TBTC・TBTH・GAN-3、SQ、Han、ダクト、ZMT、ロボット用3種、ジャケット)に当たる品目で、生産終了の件名に出ているのは、分岐ボックスVT-90・YT-90(2015年4月、「生産終了のご案内 過去一覧」の中の記載)だけだった。過去一覧にはフットスイッチFKD・FNFシリーズなどもあるが、電装品に当たるかどうかは公式から分からない。
10項目の品目の仕様変更のお知らせも、新着情報の件名に見当たらない(2026年10月22日の確認)。ただし、お知らせの案内PDFの本文は確認できていないので、VT-90・YT-90の後継の記載の有無は分からない。生産終了品の探し方は、廃番型番の代替品の探し方で整理している。
電装品の取扱説明書は、公式の一覧では「アルミボックス TB-_(N)」の1件(端子ボックス取付方法)だけ。SQ、Han、ダクト、ZMT、ロボット用、ジャケットの取扱説明書は、一覧にない。
見積前に揃えておく情報
- 設置場所の環境。水・切削油・粉塵の有無と、IP65・IP67のどちらが要るか。
- ボックスは、端子台の要否、極数、電流、ケーブル外径。TBTHは加工する面とねじ。
- スパークケンチャーは、電圧(AC・DC)、負荷の種類、入れる位置((a)〜(d))。
- ダクトは、設置場所(盤内か盤外か)、サイズ、本数、全長、端面仕様、塗装色。
- ロボットは、機種、アームの寸法(バンドの径範囲、ブラケットの取付面R)、ケーブル・ホースの本数と外径、必要な可動長。
- ジャケットは、シリンダの外径と長さ、成形温度、エアカプラの有無。ZMTは、保護する対象の外径、長さ、溶接の方式。
取扱可否・価格・納期は公式資料に載っていないので、見積の段階で確認する。見積フォームには、分かっている型式と、上の情報を分かる範囲で添えて送る。
資料はどこで入手できるか
- カタログ請求、CAD図面請求、該非判定書請求は、大和電業の公式サイトのフォームから。カタログ請求、CAD図面請求、該非判定書請求。
- アルミボックスTB・TB-Nの取扱説明書(取付方法)は、公式の取扱説明書ダウンロードにある。
- FLEXのサイズ選定は、公式のCPS-FLEX選定ページで、外径と本数を入れて可動部32%・固定部48%の判定ができる。
- 公式サイトのお問い合わせは、営業日の9:00〜17:30。2営業日以内に返信がなければ、再度の連絡を求める案内がある。
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