この科目で問われること
「配電理論及び配線設計」は、配電方式・電線路・配線という3分野を扱う。第二種電気工事士にも同名の科目があり、単相2線式・単相3線式・三相3線式といった配電方式の基本や、電圧降下の計算、分岐回路の設計ルールを問う構成は共通している。
第一種で対象が広がるのは、高圧配電と自家用構内電線路の部分だ。第二種は一般住宅・小規模店舗への低圧の引込みまでを範囲とするが、第一種は高圧で受電したあと構内で配電する経路——受変電設備から各設備への電線路の設計・計算まで踏み込む。第二種で身につけた「電圧降下を計算する」「適切な太さの電線を選ぶ」といった考え方は共通の土台になるが、対象になる電圧・電流の規模が一段上がる、と捉えておくとよい。
具体的には、力率とリアクタンスを含めた高圧配電の電圧降下、配電方式ごとの電線量比較、電技解釈第148条・第149条のうち一種で新たに加わる幹線設計・分岐回路の規定、需要率×負荷率×不等率による変圧器容量の選定、変圧器の効率と全日効率、力率改善に必要なコンデンサ容量の計算、そして電柱を使わない自家用構内の高圧架空引込線・地中電線路まで扱う。
このサイトでは、第二種・第一種それぞれの「配電理論及び配線設計」の科目別トピック解説を公開している。第一種は電圧降下の深化から需要率、変圧器効率、力率改善、構内電線路まで、全8トピックで構成している。