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第一種電気工事士・科目別学習

自家用電気工作物の検査方法

読了目安: 3分

この科目で問われること

第6科目は、第二種電気工事士では「一般用電気工作物等の検査方法」という科目名になっている。第一種では対象が自家用電気工作物に変わり、科目名も「自家用電気工作物の検査方法」になる。名前が変わるのは対象設備が変わるからで、扱う試験の種類も増える。

第二種の検査方法は、点検、導通試験、絶縁抵抗測定(メガー)、接地抵抗測定(アーステスタ)が中心だ。第一種ではこれに加えて次が対象になる。

  • 絶縁耐力試験: 高圧設備に規定の試験電圧をかけ、一定時間絶縁が保たれるかを確認する試験
  • 継電器試験: 過電流や地絡を検知して遮断器を動作させる保護継電器(リレー)が正しく動作するかを確認する試験
  • 温度上昇試験: 変圧器などの機器が定格運転時に規定の温度上昇範囲に収まっているかを確認する試験

これらはいずれも、高圧受電設備を安全に稼働させ続けるための検査で、住宅の低圧設備では出てこない領域になる。第二種で学んだ「測って基準値と比べる」という検査の型は共通しているが、試験の種類そのものが増える科目だと捉えておくとよい。

この科目のトピック別解説は、検査の全体像から測定器の使い分けまでの9本を公開している。 検査という言葉の背後にある法令と実務の枠組みに始まり、絶縁抵抗測定・絶縁耐力試験・接地工事の種類と抵抗値・接地抵抗の測り方・継電器試験・測定器の使い分け、そして停電させない点検で分かること分からないことまでを順に扱う。

温度上昇試験のトピックは、これから追加していく。

トピック一覧(9個)

1トピック数分で読めるミニレッスン+理解度チェック。順番に進めよう。

  1. 1 自家用電気工作物の検査とは何か — 誰が、何のために確認するのか 第二種にもある『検査方法』という科目が、第一種になると急に絶縁耐力試験・継電器試験という新顔を連れてくるのはなぜか。検査の枠組み全体を先に押さえる。 検査という言葉を聞いたとき、法令が決めていることと、現場の慣行が決めていることを切り分けられるようになる。 未着手
  2. 2 絶縁抵抗測定 — 0.1MΩという数字の正体 低圧電路の絶縁抵抗0.1/0.2/0.4MΩは、なぜその数値なのか。停電できないときの代替基準・漏えい電流1mA以下とのつながりを解く。あわせて、高圧ケーブルの絶縁抵抗測定で使うガード端子の役割も扱う。 0.1MΩという数字を見たとき、それが漏れ電流の許容量から逆算された値だと言い当てられるようになる。 未着手
  3. 3 絶縁耐力試験 — 1.5倍を10分かける理由 高圧電路の絶縁耐力試験はなぜ最大使用電圧の1.5倍を10分間もかけ続けるのか。6,600Vが10,350Vになる計算の道筋を追う。 6,600Vという公称電圧から、絶縁耐力試験でかける実際の電圧を自分の手で導けるようになる。 未着手
  4. 4 接地工事の種類と抵抗値 — B種だけが計算式である理由 A・C・D種は『何Ω以下』と言い切れるのに、B種だけ『150/Ig』という計算式になっている。守っている相手の違いから4種類を整理する。 接地工事の抵抗値を見たとき、それが人を守るためのものか、変圧器の中の事故から低圧側全体を守るためのものかを仕分けられるようになる。 未着手
  5. 5 接地抵抗の測り方 — なぜ杭を2本も打つのか 接地抵抗計はなぜ2本もの補助接地極を打って測るのか。テスタのような2端子測定では測れない理由を、電流と電圧の役割分担から解く。 接地抵抗計になぜ補助の杭が2本要るのかを、電流と電圧の役割分担から見分けられるようになる。 未着手
  6. 6 継電器試験 — 隣の需要家の事故で、なぜこちらが止まるのか 過電流継電器(OCR)・地絡継電器(GR)の試験の考え方と、地絡継電器だけが『方向』を見なければならない理由を解く。 隣の需要家の事故で自分の遮断器が動いてしまう『もらい事故』の正体が、継電器の判断基準から見えてくる。 未着手
  7. 7 測定器の使い分け — クランプメータが漏れ電流だけを読む理由 絶縁抵抗計・接地抵抗計・クランプメータ・検相器・検電器。それぞれ何を測り、なぜその原理を使うのかを1つずつ整理する。 クランプメータは、電線の挟み方1つで、読んでいる量を負荷電流から漏れ電流に切り替えられる道具だと気づけるようになる。 未着手
  8. 8 停電させない点検で分かること、分からないこと 絶縁抵抗そのものは停電しないと測れないのに、絶縁の健全性は停電せずに確認できる。この一見矛盾した事実の仕組みを解く。 停電できないと言われた現場で、何を確認できて何ができないかを仕分けられるようになる。 未着手
  9. 9 絶縁油の劣化診断 — 油を1本抜くだけで、変圧器の中が見える 運転中の変圧器は開けて中を見られない。それなのに検査員は、油を少し採るだけで『内部で放電が起きている』と言い当てる。油が内部の異常を語る仕組みを追う。 変圧器から採った1本の油が、絶縁の健康診断書と内部事故の検出器を兼ねていることが見えるようになる。 未着手

参考文献・出典

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