この科目で身につけること
技能試験は、知識を問う試験ではない。40分という制限時間の中で、配線図どおりの回路を、欠陥ひとつなく組み上げる作業の試験だ。
そして合否の判定はきわめて単純明快だ。試験センターはこう書いている——「合否は,作品の欠陥の有無の判定結果に基づき決定されます。欠陥のない作品が合格となります」。部分点はない。10箇所を完璧に仕上げても、11箇所目に欠陥がひとつあれば不合格になる。
だからこの科目では、候補問題の練習に入る前に土台を固める。単線図を複線図に起こす手順、公表されている欠陥の判断基準を「試験官がどこを見るか」として読み替える方法、指定工具の使い分け、そして40分をどう配分するか。ここを飛ばして13問の練習に入ると、間違った手癖のまま反復することになる。
なお試験センターは、この判断基準について重要な但し書きを添えている。基準の中には数値[mm]の許容が書かれているが、それは「試験環境や代用品の使用からくる制約等を勘案して設定したもの」であり、「実際の工事では限りなく 0mm に近い施工が求められている」。試験に受かるための基準と、現場で通用する仕事は別物だという前提で読み進めてほしい。