トラブルシューティング の記事一覧
施工・設備のトラブルについて、原因を調べる手順と再発防止の確認事項を整理する記事群です。電磁的平衡を無視した配線による電線管の異常発熱、キュービクルの盤内結露、トラッキング現象による発火など、メカニズムから理解できるように解説しています。
14件
-
【現場のやらかし】制御盤の配線を結束バンド(タイラップ)できつく締め上げすぎたら、電線の絶縁被覆が変形・損傷した
整線をきれいに見せようと結束バンドを力任せに締め上げると、バンドの縁が電線の絶縁被覆に食い込み、局所的に薄く変形させることがある。パンドウイット・ヘラマンタイトン両社が公式に注意喚起している「締めすぎ」のメカニズムと、テンションツールによる対策を整理する。
-
【現場のやらかし】溶接機のアースクランプを溶接物の近くに接続しなかったら、迷走電流が鉄骨や軸受を伝って感電・機器故障を招いた
アーク溶接の帰線ケーブル(アースクランプ・ワーククランプ)を溶接点から離れた場所に接続すると、溶接電流の一部が本来の経路を外れて『迷走電流』となり、建屋の鉄骨や回転機械の軸受、制御盤の接地線を通り抜けることがある。厚生労働省の労働災害事例とダイヘン公式取扱説明書、軸受メーカーの技術資料をもとに、その物理的な仕組みと現場での対策を整理する。
-
ノイズフィルタが効かない理由|コモンモードとノーマルモードの違いと正しい選び方
ノイズフィルタを取り付けてもノイズが消えない、あるいは悪化することさえある現象の正体を、コモンモードノイズとノーマルモードノイズという2つの伝搬経路の違いから解説。コモンモードチョークコイル・Xコンデンサ・Yコンデンサの内部構造、設置・配線による効果の違い、よくある誤解まで整理する。
-
サーマルリレーの整定電流(つまみ)の合わせ方|定格電流ぴったりでも頻繁にトリップする理由
サーマルリレーの整定電流ダイヤルは、モーター銘板の定格電流に合わせて終わりではありません。105%で不動作・120%で動作という整定電流の考え方、始動時間で選ぶトリップクラス(Class10・20・30)、周囲温度補正の計算例まで、「合わせたのにトリップする」現場を解消する実務知識を解説します。
-
【現場のやらかし】電線管がIHヒーター化して真っ赤に発熱!金属管配線で往復線を別々に通した『電磁的平衡』無視の盲点
電気設備技術基準の基本「電磁的平衡」。金属電線管の配線時に、単相の往路・復路や三相の各線を別々のスチール管に収めてしまうと、電磁誘導によって管路自体が異常発熱し被覆溶損を招きます。原因と対策を解説。
-
【現場のやらかし】圧着ペンチのサイズ間違いで電線が抜けた!『圧着不足・過圧着』が招くジュール熱発火事故と正しい圧着管理の基本
電気工事の基本「圧着端子接続」。圧着ペンチのダイス(サイズ)選定間違いや非JIS規格の安価な工具の使用は、接続部の『圧着不足(緩み)』や『過圧着(断線)』を引き起こし、深刻な異常発熱や発火を招きます。
-
【現場のやらかし】吸気フィルターを放置してキュービクルが大爆発!盤内結露による『高圧がいしフラッシオーバ』の恐怖と湿度管理対策
工場の高圧受電設備「キュービクル」。換気口フィルターの目詰まり放置は、内部温度上昇と急激な冷却による「盤内結露」を招き、6600Vの高圧を支えるがいしの絶縁破壊(フラッシオーバ爆発)と全山停電を引き起こします。
-
【現場のやらかし】アルミ線と銅端子を直接ネジ留めしてサビサビに!異種金属の接触が招く『電食(ガルバニック腐食)』の断線・発熱トラブル
電気接続の盲点「異種金属接触腐食(電食)」。銅とアルミ、ステンレスと鉄など、異なる金属を直接接触させて水分に触れると、電位差により片方の金属が急激に腐食し断線や接続不良発熱を招きます。防止対策を解説。
-
三相4線式の中性線が発熱する理由|高調波電流の確認と対策
三相4線式で第3次高調波が中性線に加算される仕組みを計算例で説明。負荷不平衡・接続不良との切り分け、実効値と高調波の測定、導体選定時の確認事項を整理します。
-
モーター始動でブレーカーが落ちるときの選定確認|定格電流だけで決めない
モーター始動時の不要動作を防ぐには、始動電流と継続時間、遮断器の動作特性、電線・サーマルリレーの保護協調を確認します。容量の単純な増量を避け、選定相談に必要な仕様を整理します。
-
【現場のやらかし】長年放置したプラグが火を噴いた!コンセント裏のホコリと結露が招く『トラッキング現象』のメカニズムと防雨・防塵対策
電気火災の主因の一つ「トラッキング現象」。冷蔵庫の裏や工場の多湿エリアなど、長年差しっぱなしのコンセントプラグに蓄積したホコリが湿気を吸うことで、微小漏電を繰り返して突然発火します。防ぐための製品とルールを解説。
-
【現場のやらかし】ただ巻くだけでは防水ゼロ!自己融着テープを『引っ張って伸ばさず』に巻いて浸水短絡した施工ミス
電気工事の屋外防水施工の定番「自己融着テープ」。ただのビニールテープのように引き伸ばさずに巻いてしまうと、融着が起きずに隙間から水が侵入し、相間短絡(ショート)や漏電事故を招きます。正しい巻き方と製品を解説。
-
SPDを付けても機器が故障する理由|接地・配線・保護範囲の確認
SPD設置後の故障は接地抵抗値だけでは判断できません。電圧防護レベル、等電位化、配線、サージ侵入経路、劣化状態を確認し、交換・見積時に必要な情報を整理します。
-
【現場のやらかし】ステップルの叩きすぎで壁の裏から漏電!VVFケーブル固定時の『被覆破損』を招くハンマー加減の落とし穴
電気工事の定番施工「VVFケーブルのステップル固定」。金槌(ハンマー)でステップルを強く叩きすぎると、金属のエッジがケーブルシースや絶縁被覆を突き破り、地絡(漏電)や異相間ショートを引き起こします。原因と対策。