この科目で問われること
第8科目は、発電施設・送電施設・変電施設の種類、役割その他の基礎的な事項を扱う。「電気応用」と並んで、第二種電気工事士の学科7科目には存在しない、第一種で新たに加わる科目だ。
第二種の学習範囲は「電力会社から届いた電気を、住宅の中でどう配線するか」という受け取る側の視点で完結する。これに対して第一種のこの科目は、電気が発電所で作られ、送電線を通り、変電所で電圧を変えながら需要家まで届く——という電気が届くまでの上流の仕組みを扱う点が大きな違いになる。
自家用電気工作物を扱う立場になると、電力会社からどのように電気が供給されているかという全体像を理解していることが前提になる場面が出てくる。この科目は、そのための基礎知識にあたる。第二種の知識だけでは足を踏み入れたことのない領域なので、ゼロから積み上げるつもりで臨むとよい。
この科目のトピック別解説は、電気が発電所を出てから家庭に届くまでの全体像(電気の来た道)を起点に、水力・火力・原子力・再生可能エネルギーという発電の方式、送電電圧と損失の関係、架空送電線の構造、送電線特有の現象、変電所と配電の仕組みまで、全8トピックで構成している。