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第二種電気工事士・科目別学習

電気工事の施工方法

読了目安: 45分

この科目で問われること

「電気工事の施工方法」は、学科試験7科目のうち第4科目にあたる。電気技術者試験センターの公式区分では、この科目は次の4つの範囲をカバーする。

  1. 配線工事の方法
  2. 電気機器及び配線器具の設置工事の方法
  3. コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法
  4. 接地工事の方法

一言でいえば「工事現場でどう施工すれば法令違反にならないか」を問う科目だ。電気に関する基礎理論のような計算問題は少なく、「この工事方法は正しいか・誤りか」という○×判断型の問題が中心になる。暗記の比重が高いぶん、正しいルールを一つずつ押さえていけば得点に直結しやすい科目でもある。

見た目がよく似た電線管を間違って使ってしまった話、スイッチを切ったのに感電しかけた話、アース線を省略して事故につながった話、金属の粉が舞う部屋で樹脂管が使えなかった話——現場で実際に起こりうる9つの場面から、この科目のルールを一つずつ確認していこう。以下のトピックを順番に進めよう。

1. 一歩先へ — この知識は現場でどう使われるか

「施工方法」科目は試験対策としては暗記色が強いが、実務では設計・積算の段階でそのまま使う知識でもある。

配線工事の方法(金属管かPF管かケーブル工事か)が決まれば、次に必要になるのが電線本数に応じた電線管の太さの選定だ。この計算は当サイトの電線管サイズ計算ツールで、電線の種類・本数を入力するだけで確認できる。試験で「電線管の種類ごとの使い分け」を学ぶことは、実務では「この電線管に何本の電線を通せるか」という発注前のチェック作業に直結している。

接地工事についても、A種〜D種の使い分けや接地抵抗値の基準をさらに詳しく知りたい場合は、アース(接地)工事の種類と施工方法で、接地棒の選び方や接地抵抗の測定方法(コーレン法)まで踏み込んで解説している。また、CD管・PF管・金属管の実務での選び方は電線管・配線ダクトの種類と選び方、コンクリート埋設時の施工上の注意点はコンクリート埋設PF管のつぶれ対策と曲げ半径制限で扱っている。試験で覚えた「工事の種類ごとの規制」は、そのまま現場での資材選定・発注の判断基準になる。

2. 学習のポイントまとめ

  • 出題範囲は「配線工事の方法」「電気機器・配線器具の設置」「コード・キャブタイヤケーブルの取付」「接地工事」の4分野。計算問題より○×判断型の暗記問題が中心。
  • 電線管工事はPF管・CD管・VE管・金属管・金属可とう電線管の違い(接地の要否、コンクリート埋設専用かどうか)を表で整理して覚える。
  • ケーブル工事・コード類は「支持点間隔」の数値がよく出題される。ケーブル工事は2m以下、コード・キャブタイヤケーブルは断面積8mm²を境に60cm以下/1m以下と区別する。
  • コンセントの接地側極には白線、スイッチは電圧側(黒線)に施設する、という極性の原則は感電防止の基本であり頻出。
  • 接地工事はA種〜D種の対象機器と接地抵抗値(10Ω・150/IΩ・10Ω・100Ω、漏電遮断器設置時の緩和値500Ω)をセットで暗記する。D種の省略条件(乾燥・二重絶縁・絶縁変圧器・金属管4m以下など)と「水気のある場所では省略不可」もあわせて押さえる。
  • 施設場所(展開した場所・点検できる隠ぺい場所・点検できない隠ぺい場所×乾燥・湿気)ごとの工事の可否は、「ケーブル・金属管・合成樹脂管(CD管除く)はどこでも施設できる」を軸に整理する。
  • 小勢力回路(最大使用電圧60V以下・絶縁変圧器・電線0.8mm以上)、特殊場所(可燃性ガス・粉じん・危険物では金属管とケーブルが軸)、電線の接続条件(電気抵抗を増加させない・引張強さ20%以上減少させない・絶縁の回復)も、過去問で繰り返し問われている。

引き続き、配線図もあわせて学習すると、図記号として登場する電線管・接地工事の表記と、この科目で学ぶ施工ルールがつながって理解しやすくなる。

トピック一覧(10個)

1トピック数分で読めるミニレッスン+理解度チェック。順番に進めよう。

  1. 1 電線管工事の種類と使い分け 金属管・VE管・PF管・CD管・プリカチューブ、そして地中埋設のFEP。見た目が似た資材でも、使える場所・接地の要否・呼び径の基準がまるで違う。 建物の外壁を走る配管を、色と形だけでどこにどう使われているべきか読み取れるようになる 未着手
  2. 2 ケーブル工事の施工ルール 電線管を使わずケーブルをそのまま配線する工法。造営材に沿わせる場合の支持点間隔は2m以下が原則で、接触防護措置を施した垂直配線では6m以下に緩和される。 天井裏の固定金具の間隔を数えるだけで、その配線があと何年もつか見えてくる 未着手
  3. 3 配線器具の設置と極性の原則 コンセントとスイッチは、極性を間違えると「切ったつもり」でも充電されたままになる。感電事故を防ぐ結線の基本ルール。 コンセントやスイッチの結線を、動作確認では見つからない極性ミスとして見抜けるようになる 未着手
  4. 4 コード・キャブタイヤケーブルの取付規定 コードは「移動用」の電線。屋内配線の代わりに恒久固定するのは原則NGで、やむを得ず固定する場合も支持点間隔の規定がある。 壁に釘で留められた延長コードを、屋内配線として許される使い方かどうか仕分けられるようになる 未着手
  5. 5 接地工事の種類(A種〜D種) 接地工事はA種〜D種の4種類。対象機器の電圧区分によって使い分け、接地抵抗値も異なる。住宅配線でもっとも登場するのはD種。 コンセント脇のアース端子が、ただの飾りではなく、漏電したときに人体の代わりに電流を引き受ける逃げ道だと見えてくる 未着手
  6. 6 施設場所と工事の可否 — どこにどの工事ができるか 展開した場所・点検できる隠ぺい場所・点検できない隠ぺい場所×乾燥・湿気の6区分ごとに、使える工事方法は決まっている。表の丸暗記ではなく1つの原則から整理する。 細長い金属の箱を見て、それが線ぴかダクトかを、幅5cmという物差しだけで判別できるようになる 未着手
  7. 7 小勢力回路 — チャイムの線はなぜ細くていいのか 呼鈴・警報ベル・電磁開閉器の操作回路など、最大使用電圧60V以下の回路。絶縁変圧器で電流そのものを縛ることで、細い電線が許される。 玄関チャイムの細い配線と、コンセントの太い配線を、電流の縛り方の違いとして仕分けられるようになる 未着手
  8. 8 特殊場所の工事 — ガソリンスタンドと粉じんの部屋 可燃性ガス・粉じん・危険物のある場所では、使える工事が金属管とケーブル(キャブタイヤ除く)を軸に厳しく絞られる。火花と可燃物を出会わせないための施工ルール。 研磨室に舞う金属の粉と、製粉室に舞う小麦粉を見て、使ってよい配線工事の範囲が変わることに気づく 未着手
  9. 9 電線の接続 — 5つの条件と絶縁の回復 電気抵抗を増加させない・引張強さを20%以上減少させない。2つの条件の厳しさが非対称な理由と、テープ巻きの回数が決まる逆算のしくみ。 電線をつなぐ工程でわざと変形させることと、被覆の傷を許さないことが、なぜどちらも正しいのか言い当てられるようになる 未着手
  10. 10 対地電圧の制限 — 住宅の150Vと、2kW以上の機器に開かれた例外 住宅の屋内電路の対地電圧は原則150V以下(電技解釈第143条)。定格消費電力2kW以上の電気機械器具には、イからトまでの7条件つきで300V以下までの例外が開かれている。 200Vのエアコンを、コンセントで挿してよいか直結が要るか、対地電圧を基準に判定できるようになる 未着手

参考文献・出典

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